ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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無乳ファミリアサイド

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第115話

「・・・ティオネ、なんかおかしくない?」

 

「・・・そうね。なんかおかしいわね」

 

アキが気絶したし、団長の天幕の前に

現れたからこの石野郎は敵かと思って

殺すつもりで来たけど・・・

 

「・・・正座してるよ?」

 

「・・・正座してるわね」

 

アレはどういうこと?いや、もう

なんとなくわかったけど。

 

「・・・討伐してみる?」

 

「・・・その後確実に粛清されるわよね」

 

アレ、筆頭様が調教した魔物でしょ?

だって正座してるし。普通に珍しいし。

 

「ふむ、状況把握が早くて何よりです」

 

「「筆頭様!」」

 

やっぱり!18階層に居るってのは

予想してたし、こうしてお会いする

可能性も考えてたわよ!

アキが気絶したのはアキと話す気が

無かったからでしょ?!

 

「コチラの用は済みました。細かい話は

金髪少年にしてますのでそちらに確認

してください。烏、行きますよ」

 

「・・・グルル」

 

やっぱり筆頭様が調教してた!

でもこのガーゴイル明らかに

強化種よね?それに賢過ぎない?!

 

「ティオネっ!アイサツ!」

 

あ!そ、そうだった!まずはアイサツ

しなきゃ!

 

「「オツカレサマデシタッ!」」

 

「えぇ、師の教えを受けた者として

精進を怠らないように」

 

「「ハイッ!」」

 

このヒトのインパクトは白兎なんて

目じゃないわよねぇ。

 

それに私たちが毒とかで倒れてたら

間違いなく止めを刺されてたわね・・・

 

油断慢心ダメ絶対よ!

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「布かぁ~」

 

「うむ、言われればその通りじゃ」

 

そうだよな。珍しい魔物を討伐したと

思ったらエインさんが調教した魔物でした

ってパターンもあるもんな。

 

それにマードゥオなんか、知ってても

いきなり遭遇したら絶対にパニックになるし。

 

調教済みっていう目印は必要だよね。

 

「・・・ガネーシャファミリアの許可が

必要なのって、あくまで迷宮都市で

飼育する場合だったよね?」

 

ダンジョンで飼育する分には

大丈夫って言うか、そんなの初めから

想定されてないか?

 

「確かそうじゃ。と言うか現状で

許可を出さぬと言ったところで

どうしようもなかろう」

 

だよなー。あのガーゴイルだって

強化種でレベル的には僕たちと同じ

6相当の魔物だったし。

 

アレが「烏、お座り」って言われて

大人しく正座したのを見たら、素人の

僕だって「はい。調教済みですね」

としか言えないよ。

 

でも、上層や中層ならともかく下層や

深層で咄嗟にあった魔物が調教済みか

どうかを判別できるか?って言われたら、

正直自身がない。

 

僕らだけじゃなく見敵必殺の冒険者にだって

そんな余裕は無いだろうしね。

 

その結果、エインさんが調教した魔物を

殺してエインさんに殺されるわけか。

 

いくらダンジョンに潜る冒険者は

自己責任が基本とはいえ、これは

何とかした方が良いよなぁ。

 

それに何よりエインさんがコッチに

配慮した結果だし?

無視して戦闘になっても悪いのは

配慮を無視した僕たちだ。

 

「そもそも何かを用意するべきと

話とったんじゃから、アッチから

欲しいモノを提示してくれたのは

助かったと思うべきじゃないかの?」

 

「そうだね。不要なモノを渡して

機嫌を損ねたら、借りを返すという

目的からは外れるからね」

 

ご機嫌取りと言えばそうだけど、

現在の僕たちは借りが多すぎるからね。

そういうのを清算してからじゃないと

戦闘とかは駄目だと思うんだ。

 

・・・決して、奇襲を受けて気付い

たら垂れ流しなんて目に遭うのが

怖いわけじゃないぞ。

 

「団長!ご無事ですか?介護は要りますか?!」

 

ん?ティオネか。ここで介護云々が出るって

ことはエインさんと会ったんだな?

 

しかし懐かしい感じがするねえ。

そういえばこういう娘だったよ。

 

でも何で入ってこないんだろ?

 

「特に変なうめき声とか臭いがしない

から大丈夫じゃないかなぁ?」

 

テイオナ・・・そうか、もし僕たちが

垂れ流してたら尊厳的に不味いもんね。

 

なんだかんだで気を使ってるのか。

成長は嬉しいけど、今はなんだかなー

って感じだよ。

 

「僕もガレスも大丈夫だ。見張りに

立ってた団員は大丈夫かい?」

 

むしろソッチが心配だ。

 

「ハイ!気を失ってるだけです!」

 

うん。特に問題無しだ。

その程度で文句を言ったら

エインさんとは話が出来ない。

 

・・・そもそもローブを取って本気に

なればティオネとティオナでさえ

頭を垂れる位の威が出るって言う

けどさ。近くに居るだけでヤバイだろ!

 

ローブを羽織ったままでさえ鳥肌が

立つくらいの威を感じたぞ!

 

気を抜いたら普通に跪いてた・・・

アレが本物の英雄。僕が目指す先!

 

ティオネ達の用件はわからないけど

まずはコッチを終わらせよう。

 

あの人に「この程度も出来ないのか」

なんて失望されるのは御免だ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「へぇ~」

「布ですか」

 

それに食材や洗剤ね。入浴してる

ドラゴン用の洗剤って・・・もう

本当に住んでる世界が違うわよね。

 

「そうだね。エインさんが言うには

師、つまり農家君から珍しいモノは

出来るだけ殺さないようにって

頼まれたらしい。

それで殺さないように手加減したら

魔物が命乞いしてくるんだってさ」

 

「「すごく良く分かる」」

 

元々調教って実力差を教えてなんとか

かんとかして、魔物の本能を押さえ

つけるとか言ってたもんね。

 

それに筆頭様の場合、手加減するって

言っても確実に命奪崩壊拳クラスの

攻撃を喰らうんでしょ?

 

そりゃ魔物だって降伏するわよ。

 

「それで降伏・・・調教した魔物の

目印にするために大量の布とソレを

洗う為の洗剤が欲しいって?もう

流石筆頭様としか言えないよね!」

 

ホントにねぇ。一体どれだけ調教

するつもりなんだか・・・

けど、それもこれも先生からのお願いを

叶えたいと言う一途な願い。

 

つまり女子力ね!

 

「実際に言葉を交わして分かったが

確かに彼女は英雄で王様だ。

だからこそ受けた恩はキチンと

返すべきだと思うんだ」

 

「それはそうですね」

 

踏み倒しなんかしたら踏まれて

倒された挙句に刻まれるわ。

 

「それについては私も賛成だけど、そもそも

筆頭様への引き渡しとかはどうするの?

布とか洗剤抱えて37階層まで行くの?」

 

それもあるわね。普通に考えれば

そうなんでしょうけど、それだと

手間がかかるわよね?

いや、筆頭様相手に手間をかけるのが

嫌ってわけじゃないけど!

 

「18階層に荷物を置くための場所を

用意するらしいね。そこに置いて

置けば自分たちで持っていくってさ」

 

「「なるほど」」

 

自分【たち】ってことは調教した魔物よね?

 

少し下まで持っていけば後はマードゥオの

背中に乗せて運べばいいし。

別に一回で全部運ぶ必要も無い。

 

特に珍しいモノじゃなく、普通の布なら

わざわざ盗む連中も居ないわよね。

 

流石筆頭様!

 

「そんなわけでとりあえず無事な団員を

地上にやって布と洗剤を買ってきて

もらおうと思う。

食材は後で良いらしいからね」

 

「了解です」

 

筆頭様から欲しいって言われたんだもの。

しっかり用意しないとね!

 

「それで、コチラの話はコレで

終わりじゃが、お主らは元々周辺の

見回りが任務じゃろ?何か用があって

来たのではないのか?」

 

「「あっ!」」

 

・・・ガレスに言われなかったら

そのまま地上に向かってたわ。

 

いや、だって、白兎より筆頭様でしょ?

 

アレを鍛えて大物にしたいのは

ヘルメスとかフレイヤであって

私たちじゃ無いし。

 

「えっとね、白兎君がヘルメスの

所の女の子と所属不明の鍛冶師を

連れて転がり込んで来たんだ!」

 

「「はぁ?」」

 

うん、わけがわからないですよね。

私たちも良く分かりません

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

白兎君ってベル少年だろ?それが

エマ少女とココに?

以前の演劇でレベルが上がったのか?

それともその鍛冶師の付き添いか?

 

「それで、鍛冶師については椿を

呼んでヘファイストスファミリアの

所属かどうかの確認をさせてます。

白兎と少女については応急処置だけ

してますね。

ポーションなどは使用してません」

 

「なるほど」

 

鍛冶師についてはそれで問題ない。

問題はベル少年とエマ少女か。

僕たちがココに来たタイミングに

併せて・・・って言うのは不可能だ。

 

何せエインさんが居なければ往路も

復路も、もっと時間が掛かってたからね。

 

「応急措置だけってことは、今は

2人とも待たせてるのかい?」

 

わざわざ僕たちが治療する必要も

無いけど、縁がある2人をアイズが

見殺しにするとは考え辛い。

 

「待たせてると言うか、気絶して

ますね。相当疲弊してたみたいです」

 

「あぁ、なるほどね」

 

それもそうか。つい先日までは間違いなく

レベル1でミノタウロスにまで苦戦する

ベル少年が18階層まできたんだもんな。

鍛冶師のレベルは不明だけど、疲弊する

のは当然か・・・

 

「コレはどう判断するべきだろうね?」

 

「ふむ・・・儂としても知らぬ仲では

無いから邪険にするつもりはないが、

背景が分からんことにはのぉ」

 

ガレスは保留か。背景が分からない

から何とも言えないよねぇ。

 

「私としては別に白兎に関わって

何かする必要はないと思います」

 

ティオネは放置。まぁ応急処置

だけでも十分だって感じかな?

 

「白兎君はまだしもヘルメスのところの

子はなぁー。あきらかに胡散臭いから

さっさと殺した方が良いような

気がするんだよなー」

 

ティオナの判断はベル少年は保留で

エマ少女はヘルメス関係だから下手に

ナニカサレル前に殺したほうが良いと。

 

僕個人としてはティオナに賛成だ。

2人だけならそうしてただろうね。

 

「結局は鍛冶師次第かな。もし鍛冶師が

ヘファイストスファミリアの所属で、

あの二人が何かの依頼を受けて同行して

たなら、今殺すのは流石に不味い」

 

現段階で彼女らを敵に回す気は無いからね。

 

「あーそっかー。それなら

さっさと椿に確認させよーよ」

 

「そうですね、白兎達はラウル達に

任せて、私たちは地上に行って資財

を買ってきた方が良いと思います」

 

「そうじゃの。ベートがおらん以上、

最も早く地上に行けるのはお主らじゃ。

急なこと故、量はそれほど用意できん

かもしれんが借りは少しでも早く

返した方が良いからのぉ」

 

それもそうだ。先に行って持って

くるのもあるし、向こうで買取の

指示を出して来た方がより早く

大量の布を集めることが出来る。

 

コレは貸し借りだけじゃなく、他の

冒険者の命にも関わることだから

現在命に別状がないベル少年よりも

優先すべきことだよ。

 

「じゃあ2人には手間だろうけど

地上に行って布や洗剤を集めて来て

貰えるかな?量が多いようなら

サポーターを連れて来ても良い」

 

2人が居ればサポーターの保護も問題無い。

 

「了解!」

 

「了解です。あぁ、それとなんですが」

 

「うん?」

 

何かあるのかな?

 

「白兎は何かに追われるように

18階層にやって来ました」

 

ん?あぁそういう事か

 

「ゴライアスが出たってことだよね?」

 

周期的にはそろそろだった。

 

「はい、毒消しを持ってくるベートや

私たちの戻りの事を考えたら討伐

するべきだと思いますが、団員の

経験的にはどうかなと思いまして」

 

おぉ~。やっぱり余裕があると違うよ!

全体を見ることが出来てるじゃないか。

 

「今回は団員の経験よりも確実性を取ろう。

ベートだって毒消しを抱えたままじゃ

全速力での機動は出来ないだろうし、

何より障害物はない方が良いに決まってる」

 

「了解です。では私とティオナで片付けて…」

 

「いや、僕とガレスも行こう」

 

「え?団長もですか?!」

 

いや、ガレスもだってば

 

「ふむ。たまには良いかの」

 

だよね。一刻も早く倒して地上に

向かってもらわないと。

 

だけどガレスが妙に積極的な気がする

んだよなぁ。

 

あぁそうか。ガレスも垂れ流しは嫌、か。

 

気持ちはわかるぞ。誰だって嫌だろうけど、

年齢と立場を考えたら僕らが一番ヤバイからな。

 

間近で接してみてわかった。

あの人に容赦とか遠慮は無い。

ソレが必要だと思ったら何の躊躇も

なしにぶちかましてくる人だよ!

 

「よし、さっさと殺るぞ!」

 

こんなところにいられるか。

僕は17階層に行くぞ!

 

ベル少年?ラウルとアイズに任せる!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

『グ、グォォォォォ』

 

終わったか。春姫殿が来る前にゴライアスを

片付けることが出来たのは良い意味で予想を

裏切られたな。

 

それに向こうも今回は探索じゃなくあくまで

白兎の捜索だから、いつも以上に細部まで

じっくり捜索しているんだろう。

 

それに捜索してるのは恐らく

タケミカヅチファミリアだし。

 

リリルカ先輩?救助ってのは生きてたら

助けるってだけの話だ。契約を交わした

以上真面目に探すだろうが、その捜索

結果をわざわざ連中に教えることはない。

 

つまりリリルカ先輩がココには

居ないと判断した場所も、連中は

探す必要があるわけだ。

 

その所為で探索が遅れて、白兎達が

死んでてもリリルカ先輩は構わんだろう。

「残念ながら見つけたときには死んで

ました」って報告するだけだからな。

 

そもそも冒険者が嫌いな先輩に

師匠の敵であるヘルメスの眷族

がいるパーティーの探索を任せる

のがおかしい。

 

それでも見つけたら無事に連れて帰る

くらいの事はするだろうけどな。

 

ヘルメスとヘスティアはどうするか。

師匠がいう所のギリシャだろ?

ロクデナシの神の中でもとびっきり

のロクデナシ。

 

フレイヤ様も『ロキより酷い』と

言っていたし、俺としては殺せる

ときに殺すべきだと思うんだがなぁ。

 

「勝った!」

「勝てた!」

「何故冒険者をするのかって?

他に食べる方法を知らんからさ」

 

・・・アイツは誰と会話をしてるんだ?

 

まぁいいや()

 

「よくやった。俺はこれから18階層に

白兎がいるかどうかの確認と、春姫殿と

リリルカ先輩の宿の手配に行く。

お前たちはここで休憩と装備の点検をしつつ

春姫殿を出迎えるように。俺が守っていた

土産には誰も近付けさせるなよ」

 

「「「はっ!」」」

 

こいつらに宿舎とか任せても

絶対碌なところを取らんからな。

 

前回俺とリリルカ先輩で大量の賠償金

・・・寄付をしたから、俺が行けば

奴らも良い場所を用意するだろ。

 

あとは俺たちが休息するための

キャンプ地を探す必要があるな。

 

・・・麗傑の分はどうしたものか。

アレは内縁の妻とかじゃなくただの

お気に入りの娼婦だしそもそも戦闘娼婦

だから、カリフ姉妹と一緒で良いか。

 

夜叉姫は自分で宿かキャンプか

決めればいいし、タケミカヅチ

ファミリアなんざ知らん。

 

さっさと下に降りて・・・あぁん?

ここでヒリュテ姉妹、だと?

 

「あれ?アレンさん?」

「あ、ほんとだ。どうも」

 

戦意を感じたが、俺と戦う気は無いようだな。

ならば狙いはゴライアス?

 

「あぁ、久しいな。そう言えば

遠征に出ていたか。いま帰りか?」

 

前の芝居については、触れる必要もあるまい。

 

しかし何と言うか、このタイミングで

ロキファミリアとかち合うとはな。

これがヘルメスの狙いというなら、やはり

奴は近いうちに殺さねばならん。

 

「えっとですね。帰りと言うか筆頭様絡みで

ちょっとありましてー」

 

「ティオナ、情報漏洩は不味くない?」

 

筆頭殿絡み?まぁ深層に行ったら無関係

ではないだろうが、何かあったのか?

 

「いや、漏洩って言うか、共有しないと

「連絡不足故に矯正」ってなるんじゃない?」

 

「う”っ・・・」

 

・・・有り得る。

 

「うん。僕もそう思う。だけど情報提供では

なく情報交換をしないか?君の情報も知って

おかないと、何をされるかわからないし」

 

「そうじゃな。儂らもここでお主と戦って

エイン殿に折檻をされるのはゴメンじゃ」

 

勇者に重傑か。そりゃ誰だって垂れ流しは

ゴメンだろうさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・しかしこの言い方だと、もしかして

今18階層に筆頭殿が居るのか?




ヘルメスへのカウントダウンが今、始まる!
(今更)

セクスィメガネはウス=イ本(魔導書)の
題材(素材)にされてしまうのか?!

数多の荒くれモノが住むリヴェラの町で
無力な処痴女は無事に純潔を守れるのか?!

白兎の扱いがガガがががってお話



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