ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定!
オリ展開!
嫌いな人は読み飛ばし!
さて、言われるがままに上に来た
ものの、何だこの階層は?
水晶に光?ダンジョンに昼夜があるだと?
それと神の気配は・・・あの簀巻きか。
ふむぅ。今も確かに殺意は沸くが、少し前
のアレ程では無いな。
あの時、何か特殊な力でも使ったのか?
神なんざさっさと殺したいところだが、
アレをかついでるのはロキの眷族だしなぁ。
はぁココでも奴らかよ。いい加減にしろ
裸褌マントの変態め。
酒場で偉そうに酒飲んで財産全部盗まれろ。
『マダオ、神の右、奥方向に黒い素っ裸の
原人が居るのはわかりますね?』
あぁん?黒い素っ裸の原人ってなんだよ
そんなの・・・居た?!
『ぐるぅ』
いや、何だあれ?何だアレ?!
アレが普通の階層主なのか?棍棒持つ
前に服着ろよ!
テレビとかだと【不思議な光】で急所を
無かったことにするかもしれんが、
アレは、お前・・・ダメだろ?!
『とりあえずヤツを狙いなさい。
ただし一撃で殺さないこと。殺さない
限り回復するみたいですからね。
そして多少弱らせたら持ち上げて東側
・・・あちらの方角に全力で移動。
原人を壁に叩きつけてから体当たりを
行いなさい』
んん?えらい具体的な指示だな。
プロレスじゃないんだから、普通なら
「そんなことまで面倒みれん」と言う
ところだが、コイツが言うからには
何かしらの意味があるんだろう
『・・・ぐるぁぁ』
最初に殺さないようにか。回復すると
言っても無尽蔵では無いと言うことだな。
そうだとすると、最大の問題はアレが
どの程度のダメージに耐えられるのか
ってことになるよな。
まさか一撃で殺すなって言われてんのに
開幕の一撃で殺すわけにもいかん。
かと言って中途半端な一撃は違和感を
生むよなぁ。
『様子見の一撃はチラチラ神を見ながら
行いなさい。本当は神を攻撃したいんだが
生意気な原人を相手にすると言った風に
見せれば、冒険者たちは納得するでしょう』
ほほう。確かにそれなら違和感も
薄くなるな。
注意力が散漫だから攻撃も軽くなる
というわけか。
下手したらそれでも死にそうでは
あるが、その辺は俺の経験だな。
この体にも随分慣れた。そろそろ手加減
を出来るようになるのも悪くない。
『ぐるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
さぁ原人!遊んでやるからかかってこい!
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マードゥオはとりあえず黒ゴライアスに
狙いを定めたか!
「ふぅ。アレと競走することにならなくて
良かったわい」
だな。いざとなったらヘスティアを
投棄するのは変わらないが、それだって
しないに越したことは無いからな。
それに一瞬コッチをみたけど、結局は
アチラに向かったね。
「他の魔物はゴライアスの指示に従って
いるようにも見えるけど、マードゥオとは
敵対した。
やはり調教された魔物は無条件に狂乱する
わけではないと言うことかな?」
それとも単純に調教師の腕?
まぁ魔物だってエインさんに逆らいたくは
ないだろうけどさ。
「・・・それでこれからどうしよ?
マードゥオを手伝うの?」
これから、か・・・確かに悩みどころだ。
だいたいマードゥオも正常には
見えないんだよなぁ。
さっきからチラチラこっち見てるし。
アレ、間違いなくヘスティア狙いだろ?
注意力散漫なんじゃないか?
そんなマードゥオに近付いたら
普通に巻き込まれて死ぬよね?
かといって団員を避難させるだけの
余裕があるわけでもない。
結論としては雑魚を退治しつつ
マードゥオに備えるって感じに
なるんだろうけど・・・何を
どうやって備えれば良いんだろうな。
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「「おお!」」
「・・・マジか」
「ほぉぉぉぉぉぉぉ!」
あ、あれが正妻様が調教したと言う
大きなとかげさん・・・って言うか
アレはもう竜じゃないですか!
大きいですよ?飛んでますよ?!
強そうですよ!!あんなの調教する
なんて流石正妻様ですよ!
「ふむ、神のせいで狂乱している
ようですが、どうやら多少の知恵は
残っているようですね」
「た、多少の知恵ですか?」
あの竜も知恵ある魔物なんですね?!
「とりあえずこの辺が戦場になること
はなさそうです。ですが油断は大敵。
他にも暴れる魔物や大きな魔物が
現れる可能性がありますからね。
狐殿はしっかりと身を隠すように」
「はいっ!」
流石正妻様!なんてお優しい・・・
「では私も諸用を片付けるために
動きましょう。アルガナとバーチェは
引き続き狐殿の守護を。アイシャは
私に続きなさい」
「「「はっ!」」」
おぉ。コレが奥を取り仕切るという
ことなのですか!
普段正妻様がいらっしゃらない時は
春姫が頑張らないとダメですからね!
少しでも見て覚えなければ・・・
ーーーーーーーーーーーーー
・・・まさかさっきの竜が筆頭殿が
調教したというマードゥオってやつか?
アレ、蜥蜴じゃなくて竜だろ?
ジャガーノートの強化種とか
じゃないのか?
「「GRAAAAAAA」」
翼生えて空飛ぶ魔法反射装甲の巨体って、
一体どうやったら倒せるんだ?
弓?投げ槍?いや、筆頭殿の斬撃なら
問題なく殺れるんだろうが、遠距離攻撃の
方法をもたない俺の場合はどうだろうな。
速度を乗せた突撃で頭を一突きって
感じか?
だが正面からブチ当たったら衝撃
でコッチが弾け飛ぶよなぁ。
うん現時点では無理だな。
主従揃って手がつけられん。
それはさておき、問題は俺のこれからの行動だ。
上で何かあったのは事実だが、上に
居るメンツを考えれば・・・
俺が行く必要ってあるのか?
「「GAAAAA!!」」
筆頭殿とマードゥオが居て片付かない敵?
想像も付かんな。
かといって俺一人で下層に行ったところで
ウィーネ殿に会えるかと言われたら・・・
向こうは俺を知らんからな。
コッチも目印が無いし、隠れるか襲われる
だろうなぁ。
筆頭殿を上回る技量の使い手に奇襲された
場合、耐えれるかどうか。
レベル5なら問題ない。腹に穴が開くかも
しれんが、即死さえしなければ回復できる。
問題はレベル6になっている場合だ。
「「GAAAAAA!!」」
・・・一度上に戻るか。筆頭殿の指示に
反することになるが、マードゥオが凄い
勢いで登ったから緊急事態と思った!
とか言えばなんとかならんか?
それとも正直に「目印が無くなったんで
帰還しました」と言った方が良いのか?
こういう時あの人の怒るポイントが
わからないのが困るよなぁ。
「「GYUUUUUU!!」」
しかしさっきから魔物がうるせぇな!
お前らじゃ1000匹集まっても無理
だって気付けや!
「グウウウウウ・・・」
また新手か?今度は一匹みたいだが
なんか調子悪そう……って
「お前、筆頭殿が調教したガーゴイルか?」
確か烏とか言ってたな。筆頭殿が「珍しい」
から調教したってロキファミリアの連中に
言うくらいだから、ただの強化種ではなく
知性ある魔物だとは思っていたが、
この感じはソレで当たりか?
「グ、グルルルルル」
どうやら俺のことは覚えてるみたいだな。
まぁさっきコイツに運ばれたばかりだし。
しかし知らないと威圧されてる感じなんだ
ろうが、話せるって知ってるとこれも随分
間抜けに見えるよなぁ。
「あぁ、お前らが知性ある魔物で、会話が
出来るのは知っている。俺たちが筆頭殿と
呼ぶのはお前らも知るエインさんだ」
これはちゃんと言っておかないと。ヘタに
誤解されたら知性ある魔物を敵に回すし、
ウィーネ殿も敵になるからな。
それに筆頭殿とか正妻様って言われても
普段ならまだしも、なんか余裕がない感じ
だとわからんかもしれんし。
「ソ、ソウカ、正直喋レルノニ魔物ノ
鳴キ真似ヲスルノハ結構キツクテナ」
「わかる」
そうだよなぁ。俺らだって猫の鳴き真似
しろって言われたら普通に切れるし。
相手が筆頭殿だからこそシカタナク
やってたんだろ?逆らえねぇよなぁ。
「オ前ハ確カ猫耳トカ呼バレテ居タナ?
マサカ本名デハナカロウ?」
ん?あぁ名前の確認か?
喧嘩売ってきたわけじゃねぇよな?
「当たり前だ。アレン・フローメル。
アレンで構わんよ」
女神の戦車とか言ってもわからん
だろうし、筆頭殿の関係者に殿だの
様って付けられてもな。
「フム。俺ハ、グロスダ」
グロスねぇ。しかしコイツらって
そもそも誰が名前つけてんだ?
まぁいいや()
「それではグロス、さっきまで上に居た
はずのお前が何故ここに?それに妙に疲れて
いるようだが、上で何かあったのか?」
マードゥオが上に行ったのに、コイツが
下に来るっておかしいよな?
「アァ、上デ神ガ「グロスさん?!」ン?」
神?ヘルメスかヘスティアが何かしたのか?
それに新手?グロスの名を呼ぶという事は
相手は知性ある魔物?それに槍、だと?!
「グロスさんから離れろ冒険者っ!!」
な?槍が分裂した?!スキルか?!いや、
これは筆頭殿がリリルカ先輩の棍で見せた
【しなり】を利用した攻撃だ!
「チィッ!!」
速度はレベル6相当かっ!とりあえず
弾くっ!複数に見えても所詮は一本の槍!
中央を弾けば・・・
「ハッ!甘いぞ未熟者がっ!」
なに?!弾けない?巻き取られた?!
「私を相手に槍で向かったことを後悔してシネ!」
ぐっ完全に封じられた!槍を捨てれば
レベルとステイタスの差で回避できるか?!
いや、そのまま貫かれるだけ。軌道は
・・・読めんっ!腕を捨てるしかない!
「・・・ウィーネ。ソイツヲ殺ッタラ
多分エインサンニ怒ラレルゾ」
「え?」
お、おぉ、アレだけ勢いの有った攻撃を
ピタリと鼻先で止めるあたり、流石は筆頭殿が
認める槍の使い手だよなぁ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ、あはははは。まさか人間嫌いの
グロスさんが冒険者と会話してるとは
思わなくて・・・申しわけありませんね」
いや、普通こんなの考えませんって。
なんたってアノ、グロスさんですよ?
「あ、あぁ。そちらが勘違いするような
状況だったのはわかっている」
そうでしょうそうでしょう。
この猫耳は中々良い奴のようですね。
「それで、私はマリィ殿に避難を促した
あとで巣に戻ろうとしてたんですけど、
グロスさんは何故ココに?エインさん
と一緒でしたよね?」
まさか師姉様に何かあったとか?
「ウム、神ガ18階層ニ来テイテナ。
ソイツガ何カ仕出カシタヨウデ、俺ガ
暴レ出シソウニナッタノヲ察シタ
エインサンガ、18階層カラ、イヤ
コノ場合ハ神カラダナ。距離ヲ取ル
ヨウニト命ジタノダ」
ふむ、神ですか。アレは魔物の
本能にある神に対する殺意と言う
わけですかね?
「ヘスティアかヘルメスが神力を開放
した結果魔物が暴走したって?
さっきの魔物どもも上に行こうと
していたってことになるのか」
「ダロウナ。正直サッキマデ、ソノ
衝動ヲ抑エルノガキツクテナ」
ほほぅ。それであんなに弱ってる感じだったんですね。危ない危ない白っ子危ない
「ま、まぁ、マードゥオさんも上に行きました
から、あっちはもう大丈夫でしょう。ここで
我々が心配してもシカタナイですよ」
「ダナ」
むしろそれでもダメならあとは先生
を呼ぶしかありません。
その場合先生は大喜びでダンジョンに
来そうですけどね。
「で、猫耳はエインさんに言われて
私に長物の扱いを習いに来たと?」
「あ、あぁ、そうだ。です」
ん~、身体能力はともかく技量に
関しては未熟も未熟ですね。
それに多分というか、ほぼ確実に
私の錆落としも兼ねてるのでしょう?
まったく師姉様は心配性なんですから。
私はそこまで子供ではありませんよ!
まったくもう!しょうがないヒトですよ!
「しかし、グロスさん。この猫耳に基礎技術を
仕込むのは良いのですが、場所はどうするのか
聞いてますか?
元々我々はエインさんと共に深層に赴き
修行とお仲間の保護をする予定でしたよね?」
そうやって本格的に修行に専念しないと
錆落としにはなりませんからね。
まさか未熟なまま地上に出て、先生にお逢い
したときに失望されるわけにもいきません。
「ソウダナ、アレンノ都合ガワカランカラ
何トモ言エンガ、エインサンノ事ダカラ
トリアエズ連レテ行ッテ文句ヲ言ッタラ
首ニスルトカジャ無イカ?」
「首が免職じゃなく生首ってことなのが
わかるのが嫌だな・・・」
その通りではありますが、この猫耳は自分が
どれだけ贅沢な状況なのか自覚してないんじゃ
ないですかねぇ?
「未熟者がガタガタ抜かすな。私やエインさん
に鍛えてもらえるだけ有り難く思えよ」
「・・・」
この未熟者が師姉様に教わるなんて、畏れ
多くて頭を地面に叩きつけて平伏すレベルの
お話ですよ?
本来なら陳登あたりに任せる案件だと言うのに。
さらにお茶や礼法を先生に教わってる?
なんて贅沢な!猫耳程度ならあの小娘だって
鍛えれるでしょうにっ!
先生の手を煩わすなんてとんでもない奴だ!
「・・・トリアエズアレンハ1度上ニ行キ、
誰カニ言伝テデモ頼ンデ来タラドウダ?」
「そ、そうだな!筆頭殿の予定が変わる可能性
もあるから、1度確認は必要だな!」
それは確かにそうですね。上で予定外の何かが
あったからって言う理由で計画が変わる
可能性はあります。
勝手な判断は行けませんからね!
「では猫耳は戻るように。グロスさん、我々も
1度巣に戻りましょう。お仲間が心配です!」
暴れて怪我をする程度なら良いですけど、
巣の外に出てきて上に向かうとかしてたら
最悪ですからね。
「ン?確カニ仲間ハ心配ダガ、ソウナッタラ
エインサントノ合流ハドウスル?
逃ゲタトカ思ワレタラ殺サレルンジャナイカ?」
師姉様がそんな勿体無い事をする可能性は
有りませんが、知らなければ警戒しますか。
「エインさんは既に我々を知ってますからね。
巣の位置も大体わかってるでしょうから、
事が終わったら彼方から接触してくると
思います。マードゥオさんも居ますから
普通にお仲間扱いも出来ますし」
間違っても師姉様を攻撃する阿呆は居ません
よね?猫耳も魔物と言えば魔物で誤魔化せそう
ですから、問題は有りませんが。
「ソレモソウダナ。ソモソモノ話エインサン
カラ逃ゲラレルトハ思エン。隠レヨウガ逃ゲ
ヨウガ、見ツカッテ捕マルノガワカル」
その通りです。師姉様から逃げれるのは、
李厳様や先生くらいのモノですよ。
あぁこうして噂してるだけでもわかる。
やっぱり師姉様は変わってないんだ。
なんか嬉しいなぁ
―――――――――――――――――
「ではアイシャ、貴女は冒険者の纏め役に接触
しなさい。話の内容は先程教えた通りですが、
状況次第では多少の変更も許可します
私は地上やギルドについては知りません
からね。その辺は臨機応変にやりなさい」
「はい!了解しました!」
・・・さて、私はロキファミリアに接触
しましょう。
旦那様の敵をワザワザのさばらせておくほど
私は甘くないと言うことを教えてやろう。
猫耳、呼ばれかたを諦める。
もちろん他の連中が同じことを
言ったら普通に処刑しますよ?
グロスさん。アレンに同情してるもよう。
弟子は何かを企んでいるってお話