ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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第13話

『レベルアップ来たーー!!!』

 

 

・・・レベルアップかぁ

 

『どないしたん!?アイズたんが

レベルアップでも嬉しそうや

ないって・・・何かあったん?!』

 

「いえ、特に何も。お願いします」

 

まだステイタスにBとかあるけど

これ以上は上がりそうにないし、

何より彼の弟子もレベル4になった。

 

3年でレベル4。

 

私は7歳からレベル4になるのに7年。

レベル5になるのに8年かかったのに・・・

 

「私も師匠が欲しい・・・」

 

『アイズたん・・・』

 

フィンやリヴェリアやガレスとは

種族が違うから鍛え方も違う。

それにみんな剣も使えるけどあくまで

使えるだけ・・・

彼から教えを受けたティオナやティオネ

には魔法を使わなきゃ勝てないし、

やっぱりただ戦ってるだけじゃダメだ。

 

ステイタスは上がっても弱いまま。

私には技術的なモノが足りないんだっ!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

がむしゃらに戦いを求めるよりは

ええんやけど、あんな風に呟かれると

・・・堪えるなぁ。

しかもレベルアップの時に、や。

本当なら誰もが喜ぶところなのに

泣きそうな顔して呟くなんて反則やろ。

 

『・・・フィン、アンタ剣の使い手に

心当たり無いん?』

 

アイツ以外で

 

「今のアイズに剣を教えられるなんて、

武神と呼ばれるような神や

フレイヤのところの二人。

あとは彼くらいしか居ないさ」

 

『そうか・・・』

 

フレイヤのところは論外。

武神と言えばタケミカヅチが

極東からオラリオに来たらしいな。

 

貸し借りやなくて、きちんと月謝払う感じならどないやろ?

 

「それかへファイストスやゴブニュのところ

で使い手を紹介してもらうとか?」

 

あぁ確かに。剣を使ってる奴らに

顔も効くし変なヤツも紹介されんやろな。

けど問題はやっぱりレベルか。

 

『レベル5以上、少なくとも

レベル4は必要になるか?』

 

「そうだね。レベルが離れていると力で

技を潰されることになるから。

最低でも4は欲しい」

 

『そんな感じで有名なのはおるん?』

 

「椿はそれなりに剣も使えるけど

刀と剣は違うし、そもそもアイズは魔法剣士。

都市内で魔法と剣を両立してるのは

ヘグニとヘディンだけさ」

 

『あかんやん。けどそれなら奴もあかんってことか?』

 

農家やし、間違っても魔法剣士やないやろ?

 

「彼の場合はもっと基礎的な部分だからね。

…噂によると弟子のリリルカさんは

全ステイタスをカンストさせるまで

レベルアップが許されないんだとか」

 

『はぁ?!』

 

さらっとリリルカのこと調べとるけど。

問題はソコやないよな。

 

『ステイタスカンストってそんな簡単に

出来ることちゃうやろ?

しかも一年で1レベルやぞ?』

 

「だから彼が凄いって話しさ。

おそらくモノを教えることに特化した

スキルかアビリティがあるんだろうね。

しかもそれを隠してもいない。

ミアハファミリアの団長や、

この前一緒に探索に行った

イシュタルファミリアの

戦闘娼婦もレベルアップしたってさ」

 

『なるほど・・・先生言うのは伊達じゃないんやな』

 

それでいて誰もちょっかいをかけんのは

ウチが接触禁止令を守ってるのと、

フレイヤとイシュタルが野菜や茶の

契約をしとるからやろな。

 

「一度リリルカさんと打ち合って

みたけど、やっぱり技術は勝てないね」

 

こいつ何しとるん?!

 

「いや、彼には接触禁止だけど

リリルカさんは別に禁止されて

ないし。何よりソーマファミリアと

伝手はあったほうがいいだろ?」

 

『・・・せやな』

 

否定できん。酒は欲しい。

 

「彼にしてみれば僕たちは面倒な連中。

わざわざそんな連中の相手をする気も

ないから接触禁止令を解除する気は

ないみたいだね。

だけどリリルカさんへの接触は

許してくれてるってことは、何か

やましいことをしない限りは

敵対関係にならないってことでもある」

 

『なら、とりあえずアレとの関係は

今のまま、か。・・・けど師匠なぁ』

 

本当に基礎的なところだからこそ

難しいって話やし、ファイたんの

とこに行って椿に頼んでみよかな?

 

けど椿もアイズたんのことあんま

好きやないって話やったなぁ・・・

 

「中途半端に伝えられるのが一番困る。

かといって我流には限界がある。

棒術は剣術との共通点も多いから、

リリルカさんの体捌きとかは勉強に

なるかもしれないよ?」

 

『お前、リリルカと接点増やしたいだけやろ?!』

 

こんな奴やったか?!

 

「実際僕もいい歳だからね・・・」

 

まぁ、せやな。

逃せる余裕はないってか。

 

『けどティオネはリリルカに

迷惑かけたりせぇへんの?』

 

普通なら我を忘れて突貫

しそうなんやけど?

 

「彼に返り討ちにされたよ」

 

・・・また貸しが出来たんか。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「まったく、なんなんですかあのアマゾネスは?!」

 

リリは興味ないって言ってるのに

興味ないとは何事だ?!って、

リリにどうしろって言うんですかね?

 

「けど、たまに会ったときは槍の鍛練みたい

なのに付き合ってもらってるんですよね?」

 

「鍛練と言うよりはリリの技を盗もうと

してるみたいですけどね」

 

リリも勇者さんが実戦で培った

技を見せてもらってるんですけど。

 

「フィンさんはそれを口実にしてるみたい

ですけど、プロポーズに関しては、

リリさんはきちんと断ってるんですよね?」

 

「そりゃそうですよ。リリは悪女になるつもりはありません」

 

先生に嫌われちゃうじゃないですか。

 

「ん~それでもリリルカさんに会いに来る

んですから、本気の本気ですよね」

 

ある意味では女の夢かも知れませんがね。

 

「ナァーザさん。もし貴女に同じように

男の人が付き纏ってきたらどう思います?

アホ・・・ミアハ様にも勘違いされちゃい

ますよ?」

 

最悪でしょ?

 

「あ~なるほど。そういう事ですか」

 

そういうことですよ。

 

「けどフィンさんはかなり人気ありますから、

プロポーズを断ってるリリルカさんの敵って

結構居るんじゃないですかね?」

 

「はぁ。OKしても敵になるしNOって

言っても偉そうにってなるんですよ?

本当に迷惑です」

 

そりゃ勇者程の人がリリを褒めて

くれるのは嬉しいですけど・・・

これってアレなんですよね。

 

貧乏だった時には目も向けなかった

くせに、お金持ちになったら求愛

してくるのと一緒です。

 

リリは弱かった時にリリを見つけて

育ててくれた先生に着いていくって

決めたんです!

 

・・・そう言ったんだけどなぁ。

 

「言われているうちが華ですよー」

 

あぁ、ナァーザさんはアホに惚れて

ますからねぇ。

先生に頼まれたお茶を開発したおかげで

あのアホにポーション持って行かれても

借金返済しても食べていける

売上はあるみたいですし。

・・・さすがにお茶は配ってませんよね?

 

「けど、二人で同じ部屋で

一緒にポーション作ってたら

いい雰囲気になりそうなんですけど

そういうのは無いんですか?」

 

「・・・全くないですねぇ」

 

おぉう。もの凄い黒いオーラが見えます。

 

「そもそも医学にしか興味のない神様ですし、

まぁそのぶん他の女性に食い物に

されないって考えれば良い事なんですけど」

 

「自分にも見向きもされないのはアレですか」

 

リリはまだソコまででもないですけど、

好きになったらそうなるんでしょうねぇ

 

「媚薬とかは作ったら消すって先生に言われてますし」

 

「消すって」

 

たしかに神様が作った媚薬とか色んな意味で怖いですけど。

 

「だ、だけど雰囲気を作るお香とかは

良いんでしょう?」

 

この前イシュタルファミリアから大規模な

受注があったって狂喜乱舞してましたよね。

仕事が多すぎるんでディアンケヒト

ファミリアと共同で作ってるとか。

 

「そうですね。ただポーションや

他の薬品を作ってる時にお香とかは

焚けないんですよ」

 

「あぁ、なるほど」

 

匂いとかつきますし、集中力が乱れますか。

 

「いやほんと、先生から頼まれた

お茶が無かったら胃に穴が空いてますよ」

 

穴が空きそうなのを体内から

治療してるんですね。

ある意味最高の胃薬じゃないですか。

 

「最近はアスフィさんやリヴェリアさんもご愛飲とか?」

 

「そうですね。ガネーシャファミリアの

シャクティさんやディアンケヒト

ファミリアのアミッドさんも

なんだかんだでご愛飲ですよ」

 

皆さん疲れてるんですねー。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『ど、どうだい?』

 

「がんばれミアかあさん!」

 

「「「お前は働け」」」

 

お前らもな。・・・しかしなぁ。

正直方向性を見失っているぞ。

これでは野菜炒めではなく中華炒めだろうに。

 

「とりあえずのアドバイスとしては、

お前が何を作りたいのかわからん。

だから味がブレる。

野菜を活かした料理を作りたいのか

野菜と肉を一緒に食いたいのか

はっきりするべきだな」

 

『・・・そうかい。』

 

「ミア母さん!」

 

「だが以前と比べたら十分及第だ。

この野菜を使ってこの料金なら

問題あるまい。別に酒場で至高の料理を

作りたいわけでもないんだろう?」

 

つーか油使いすぎ。塩胡椒も少し減らせと

言いたいが、客層が客層だからこの店では

コレが正解かもしれん。

だが野菜の味は活かせていない。

所詮お前は肉と油の料理人だったな。

 

『・・・目的か、確かにそうだ。

作った飯をうまいと言ってもらえれば

良かったのに、いつからアタシは

間違えたんだろうね』

 

「強いて言えば俺に野菜炒め

もどきを食わせたことだな。

リューが絶賛してたんだから

俺の意見なんて無視して

それで満足していれば良かったのさ」

 

いやほんと。居酒屋でそこそこの

料金でうまいもん食えればそれで

いいぢゃない。

まぁ今後この店にはアイツ等が

作った方の野菜を卸すことになるが

 

『そうだね。味に妥協しない!なんて

言えるほど格式高い店にしようなんて

思って無かったんだ。

・・・自惚れてたのかね』

 

「「「ミア母さんが泣いた?!」」」

 

「私が・・・私があのとき、きちんと

判別できる舌を持っていたならっ!」

 

「「お前は無理に入ってくるにゃ」」

 

「ま、お前は良くやったよ。

リヴェリアやヘディンあたりに

食わせてみろ。大絶賛するはずだ」

 

『・・・そうかい。それでも

アンタには敵わないんだね』

 

「当たり前だ」

 

俺と競いたいならせめて卵料理専用の

フライパンくらい用意しろアホたれが。

 

『ふっ生産者が一番上手く作れるのは

当然って事かい?

・・・アンタに挑んだ時点で

アタシは負けてたんだね』

 

何を勘違いしている。生産者が一番

素材の味を知ってるのは当然だが、

調理はまた別だ。まぁそれ以前の問題だが。

 

「間違ってるぞミア。食材に貴賎なく料理に勝ち負けはない」

 

『はっ!』

 

「言葉もありません。流石先生・・・」

 

 

「「だからお前は関係ないにゃ」」

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

ほほぅ。ここが闘技場と呼ばれる37階層。

 

地下に隠し部屋が有るようですが

なぜ誰も気付かないのか。

 

まぁ地上の人間は闘技場を避けてるようですからシカタナイと言えばシカタナイかもしれませんけどね。

 

しかし強化種ですか。魔石を喰らって

強くなるのは我々だけでは無いのですね。

 

ふむ。アレらの魔石なら少しはマシですよね。

 

さらに階層主。大きな骨ですが、

だからこそ良い鍛練になりそうです。

 

そしてガネーシャファミリアでしたか。

レベル5や4が何名か居たようですが

やはり技術が拙い、力だけの未熟者。

アレでは赤髪にも勝てません。

 

私としてはレベル6を見たかったんですが

それは次の機会としましょうか。

 

……しかし中途半端に肌を露出するのが

地上の流儀なんでしょうかねぇ?

それとも同行していた男を誘っている?

 

・・・もしも痴女が当たり前だと

したら私は地上へは行けませんね。

お、中々の弟子冗談。師が居たら

教えてあげましょう。

 

とりあえずあの階層主に挑むのは、

闘技場で鍛えてレベル5相当に

なってからですね。

 

それから階層主を喰らえば・・・

レベル6も見えてきました。

 

そうなったら地上に出てみるのも良い

でしょう。三十年は待たせてますかね?

まぁあの人は何処に居ても好き勝手

やってそうですけど。間違いなく居ますね。

あの団長とか言われてたヤツからは

師のお茶の残り香がしましたし。

 

 

ふふっ。俄然やる気が出てきましたよ。

それにレベルが4になった時に

頭に浮かんだ言葉がありますが、

コレが赤髪が言うスキルなんですかね?

 

とりあえず試し打ちも必要でしょう。

赤髪が居ないならアレも使えますしね。

 

はてさて、何体のモンスターが耐えられますか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※※

 

 

 

 

ふむ、効果は上々。では受けなさい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※※※※※※※※※※

 

 

 

 

――――――――――――――――

 

 

 

な、なんだ?

 

上で誰か階層主と戦ってる?

 

くそっ討伐しとくべきだったか?!

 

おいっ!天井が崩れてくるぞ?!

 

不味いっ!よけろっっ!

 

コレ、ジャガーノートが出るんじゃ?!

 

くそっ!上で何が起こったってんだっ!!

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

後に37階層の悪夢と呼ばれる

災厄が現れる事となったが、

35階層を訪れていた冒険者から

ギルドへ異常が報告されており、

調査依頼を受けて37階層へと赴いた

フレイヤファミリアの手によって

大きな被害を出す前に滅ぼされることになる。

 

これによりギルドはジャガーノートの

出現条件を特定し、上位ファミリアへ

ダンジョンに対する大規模な破壊行為の

禁止を通達することとなった。

 

尚、37階層を破壊したとされる

犯人はわかっておらず、闘技場に

大きな傷跡が有ったことから強化種に

よる自爆攻撃のようなモノがあったの

ではないかと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

『それでオッタル、実際はどうだったの?』

 

「何者かによる斬撃かと思われます」

 

『斬撃?ダンジョンの床を斬ったとでも言うの?』

 

「はっ。該当の箇所は自己修復途中では

ありましたが、床に残された痕跡から見れば

間違いないかと」

 

『そんなことが出来そうなのは・・・』

 

「ヤツですが、ヤツは我々が出動した前日に

ミア殿の店に居たとの事です」

 

『・・・なるほど。それではさすがに無理ね。

そうなると階層主と強化種に何か

異常でもあったのかしら』

 

「可能性はあります」

 

『わかったわ。とりあえず調査は終わりでいいわ』

 

「よろしいので?」

 

『真相究明はギルドの仕事よ。

ウラノスも何か知ってるかも

知れないしね。わざわざ掌で

踊ることも無いでしょう』

 

「かしこまりました」

 

『フフフ、ゆっくりお酒とお茶を味わう

のも良いけど、たまには不測の事態も

愉しいものよね』

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・まったくあんなに簡単に

床が斬れてはダメでしょう?

もう少し頑丈に作りなさい。

 




そーいや、原作のアイズさんは
レベル5になって暫く停滞していた
よーな気ががががががが

なにげにミア母さんへの評価が
辛辣ですが、主人公のなかでは
居酒屋には居酒屋に相応しい
料理と味付けがあると思ってて、
自分とこの野菜とは合わないなって
思ってるだけですよってお話


なぞのおりきゃら、やらかすの巻
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