ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定
オリ展開
原作に入ったらもう短編じゃないのか?
嫌いな人は読み飛ばし!
いやいや
未熟未熟、弟子未熟。
金髪が風を纏った瞬間、
初めての魔法に対する動揺を
妹弟子に見抜かれましたね。
師曰く、「初めて見るモノに驚くのは
ヒトとして当たり前のこと」
ですから、別に良いのですけど。
緑耳長に関しても、あれがヤベェヤツと
言われる理由はわかりました。
まともな服を着ている
だけのことはありますね。
まぁ詠唱も威力も魔力の流れも
見ましたから、私の前では使わせませんが。
もしも妹弟子が命懸けで時間を稼ぐ
ようなら危ないかもしれませんけど。
そもそもアレは個人に向けて放つ
技ではないでしょうし。
と言うより、妹弟子が居なかったら
狙撃されて終わりですよね?
モンスターも石とか投げようとしてましたし。
魔法はともかくとして、私としてはこの
階層のモンスターに無明察相翫が
通用したのが知れたのが収穫ですね。
これで今後はここで安全に鍛える事が
出来ると判明しました。
後は、どうやら妹弟子はロキファミリアの
お客さんみたいな立ち位置のようです。
金髪小僧が己の未熟さを理解して、
妹弟子を助っ人に呼びましたか。
そうなると金髪小僧は、力はそれほど
無くても判断力に秀でた指揮官。
だが部下の統率は取れていない。
緑耳長は魔法特化。それしか出来ない
代わりにあの威力の魔法を使える。
樽は防御用ですかね?あとは力任せに
なにか・・・設営や採掘をするときの
要員ですか。
ついでに痴女姉妹は基礎を教わった程度。
それだけでも周りから二つは抜けてますね。
流石我が師
白髪は早さだけを磨いた感じですか、
それにしては中途半端ですから
何かしらの切り札はありそうですけど・・・
使い手がアレでは無意味でしょう。
金髪は何がしたいのでしょうかね?
魔法頼りの拙い剣技の癖に何故か
前線に出てましたが、もしかしたら
レベルアップしたばかりとかで体の調子を
確かめた、とかなんですかね?
もしくは気が逸ったのか調子に乗ったのか、
金髪小僧の指示を無視しての行動でしたが
特に何をするでもなく、弱いものイジメを
して終わってました。
もしかしたらアレも敵を倒さないと
強くなれないとか思っているのかも
しれませんね。
それとも妹弟子を意識してたのか。
まぁ妹弟子も命令違反を咎めるような
態度でしたから、評価はしないでしょう。
・・・しかしこうしてみると、妹弟子と
痴女以外の全員がステイタス的に
尖ってませんかね。
力だけとか魔力だけとか早さだけとか。
何か理由が有るのでしょうか?
赤髪や阿呆のように反復練習が嫌いで、
好きなステイタスだけを鍛えてるだけ、
と言う可能性もありますけど・・・
いえ、過小評価はいけませんね。
もう少し情報を集めたいところですけど
はてさてどうするか。
ん?モンスター?
奴らが言う話を聞く限りでは、五〇階層は
階層全体が安全地帯のはずでは?
いや、モンスターが少ないと言うだけで
居ないと言う訳では有りませんが、
この数は不自然ではありますね……って。
あぁ、赤髪が養育してるヤツですか。
普段この辺に来る冒険者とか居ませんから
普通に放し飼いにしてるんでしたね。
それで、先程の緑耳長の魔法を感知して
触手を伸ばしてきたと。
無意味に魔法なんか使うから自分の
位置を相手に教えることになるんですよ。
さてさて、地上の上位者は
初見の敵とどのように戦うのか。
連中は私の存在にも気付いてますよね?
その上でどんな判断をするのか……
冒険者の戦いとやらを見せて貰いましょう。
――――――――――――――――――
「ティオナ!わかってるわね?」
「うんっ!わかってる!」
「『初見の敵には近付かない!
距離を取って石か何かで反応を見る!
何も考えないで突っ込むのは司令官から
突撃の指示があった時だけ』でしょ?!」
あれだけ農家さんからカウンターくらったら
いくら私でも覚えるよ!
「・・・いやぁ、彼は本当に凄いな」
何を今さら。リリルカさんをあそこまで
鍛えた農家さんだよ?
言うこと聞かなかったら痛い目に合うし
美味しいお菓子も貰えないからね!
「数は多いけど早さはない。
しかも目の前の私たちより、後ろの
本隊に向かってます。
私たちを見ていた何者かの指示ですかね?」
「可能性は有るけど、断定するには
まだ情報が少ないかな?」
「あ~さらに倒すと破裂するみたい。
あの液体は周りの味方も溶かしてるから
近付くのはちょっと危険だよね」
ウルガには不壊属性が無いから使えないか。
「ティオネっ!投げナイフは温存だよ!」
「わかってるわよ!石で倒せるなら石で倒す!
団長、敵が集中してるところの真ん中を
殺れば効率が良さそうですけど試しますか?」
「あぁ、頼む。僕は奴らの反応を見て
判断させてもらうよ」
いやぁ本当に彼は凄いな。
軽く教えを受けただけの二人が
一番理知的って・・・。
元々テルスキュラで厳しい環境を経験して
るから、現実を見れる目はあったんだよね。
あとは時と場所と状況に合わせた
言動さえ教えていたら、彼女たちは
いつでもこうなれたってことか。
戦闘では熱くなりつつも、どこか冷静に
相手の弱点を探るのもアマゾネスの特徴だし。
いやはや、スキルとかアビリティじゃない。
純粋に教育者としての差だね。
それに比べてコッチは・・・
日常茶飯事となったアイズの命令違反といい、
それを庇う副団長といい、組織としてはダメダメだ。
・・・やっぱり才能に目が眩んで
甘やかしてたんだろうなぁ。
「団長!ヤツら味方が死んでも
動きを止めません。
テイマーが優秀なのか本能に忠実なのか
わかりませんが、とりあえず地面に
穴を空けてみませんか?」
「地面に穴?」
あぁ、突発的な事故に対する
対応能力の確認か。
急に動きを変えるのか、そのまま直進
するのか。
もしそのまま直進するようなら穴を空けて、
奴らを貯めたところに石を投げれば、連鎖的
に溶けて死ぬし、なんなら動けなくなった
ところに魔法をぶちこんでで一掃しても良い。
穴に落ちなくても、迂回することになる
から時間も稼げる。うん、無駄がない。
いやはや、彼は本当に凄いな!
「よし、その意見を採用するよ。ティオネ、頼む」
「はいっ!」
――――――――――――――――――――
あぁ!団長から頼りにされてるのがわかる!
コレは初めての視線っ!さすがは先生ね!
最初はリリルカを認めろなんて言われて
思わず殴りかかったけど、言ってることは
まさしくその通りだったし、女の余裕を
持ったほうが男は惹かれるなんて
言われたら採用するしかないじゃない!
深呼吸して余裕を持って見たら、ウチの
ファミリアの無駄が多いこと多いこと。
ティオナも愕然としてたわ。
まぁ、みんな自分の目的があって冒険者
やってるんだし、ロキもあんな感じだから
仕方ないっちゃ仕方ないんだけどさ。
団長は無駄を嫌うはずだから、無駄を無くす
だけでも好印象とか言われたけど
ソレも大当たり!
くそっ!まさか恋愛についても一流とか
思いもしなかったわ!もっと早く
アドバイスを貰いに行けば良かった!
帰ったらアドバイスに従ってナァーザの
ところのお茶を買い溜めしなきゃ!
いえ、後悔は後よ。
とりあえず【団長から頼まれた】穴を
空けないとねっ!
すぅ~
はぁ~
魔力を丹田に溜めて・・・
すぅ~
はぁ~
強化したい場所にって、アレ?
奴らがコッチ向いた?
・・・よく考えたらあの芋虫って
目が無いわよね。
目が無い動物が相手を見つけるために
使うのは音か温度ってのが定番だけど、
今まで私たちを見向きもしなかったから、
てっきり私たちを識別してた上で後ろを
狙わせたテイマーの指示かと思ったけど、
コレはたぶん・・・
「団長っ!おそらくコイツらは魔力で
私たちを識別してますっ!」
こう言うことよねっ!
―――――――――――――――――――
なるほど、魔力か。
それなら僕たちを無視して
後ろのリヴェリア達に向かうのもわかる。
しかしリヴェリアめ、勝手に魔法を使わせようとしたな。
確かに僕が居ないときは彼女が指揮官なん
だけど、もしも相手が魔力を吸収するような
敵だったらどうする気だ?
ジャガーノートみたいに反射する魔物も
居るって知ってるだろうに。
その場合どうなる?自分達の魔法で全滅するぞ?
なんだかんだでエルフの誇りに頼るから、
いつまでたっても王族扱いされるんだ。
まずは先行した僕たちが持ち帰る
情報を精査してからだろうに。
……もしかしたら誰かに見られてることも忘れたのか?
結果として自衛能力が無い彼らが
狙われてるじゃないか。
・・・あぁ、もうグダグダだ。
帰ってお茶飲みたい。
まぁいいや。魔力で釣れるなら簡単だ。
大きな穴を空けてアイズで誘導。
その先にリヴェリアや
レフィーヤを配置すれば良い。
「ティオナ!後ろの連中にこの情報を
持っていってくれ!あとはリヴェリアに
まだ魔法が有効かどうかわからないから
魔法を使うなと伝えるように。
それとガレスに陣営の前に穴を掘るように
伝えてくれ。それで穴があいたら何匹か
入れてから小規模な魔法を当てて様子を
見るようにすればいいってね」
まずは魔法が通じるかどうかの
確認だから小規模でいい。
「はーい、あ、近くに伏兵がいる可能性も
あるから、詠唱の前にアイズが魔法を使って
おびき寄せる感じでいいかな?」
「そうだな、そうしてくれ」
それもそうだ。魔力に反応するなら
アイズが飛び回ってれば伏兵も釣れる。
いやぁ彼は本当にすごいな!!
「ティオネは僕と一緒に現状維持!
奴らを引っ掻き回すぞ!」
「はいっ!(先生アンタ最高よ!)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なるほど、魔力ですか」
通りで前衛の三人を無視してコッチ
来ると思いましたよ。
そうなると安全地帯なはずの50階層に
ヤツらが現れたのは、さっきの
王族さんの魔法が原因ですね。
まぁそれは流石に勇者さんの
判断ミスとは言えません。
判断をミスったのは今ここにいる
王族さんですからね
「そうか・・・確かに初見の敵に
大規模な魔法を使って反射されたら
全滅する可能性すらあるな」
ウカツ過ぎますよねぇ。
援護のつもりでしょうが、まずは
そういうの確認してからでしょうに。
指揮官が無能だと部隊はすぐに
全滅するから、中途半端な指揮官は
有害な存在でしかない。
もしリリがそんなヤツに当たったら
さっさと処分して帰ってこいって先生が
言ってましたが、こういうことですか。
「『ガレスたちみたいに力が強い
人たちは穴あけ!アイズはその周りを
魔力を纏って動いて伏兵を誘い出せ』
だってさ」
ま、不壊属性の武器と早さと魔力を兼ねてる
剣姫さんが一番適任ですね。
あぁリリはやる気ないですよ?
「俺はっ?!」
「ベートは特に指示がなかったから、
伏兵に備えて待機でしょ。
どこにいるかわからないんだから
どうしたって警戒が薄くなるところが
できるしね!」
「なるほど、待機は気に食わねぇが
近接戦闘は相性が悪りぃか・・・
今のうちに石や飛び道具になりそうな
モン探しとけってことだな」
ほほう、意外と冷静ですね。
石で倒せる程度の敵だって情報が
ありましたから、失念してたら
さりげなく教えるつもりでしたけど。
「・・・リリルカさんはどうするの?
不壊属性の武器持ってるよね」
「え?フィンは何も言ってなかったけど」
剣姫さん。それ、聞く必要ありますか?
「私は謎の敵に備えて待機ですよ」
「「「あぁ!」」」
そりゃそうでしょ?剣姫さんが
居なくなったら不壊属性持ってるの
リリしか居ないじゃないですか。
どんな敵が来るかわからないなら
ソレに備えないと。
そういうのは万遍なく鍛えられた
リリが一番適任ですからね
「なるほどな。何もなければソレでよし。
何かあってもリリルカさんの装備なら
対応できるということか」
装備だけじゃ何もできませんけどね。
まぁ後衛の人ですからしょうがない
んでしょうけど、この人って所々で
シツレイですよねぇ・・・
無意識に上から目線だから先生に
嫌われるんですよ。
「リヴェリア!リリルカさんは
装備だけの人じゃないからね!」
お、さすがは常識人のティオナさん!
わかってらっしゃる!
「あ、す、すまん!失礼した!」
その謝罪もねぇ。
いつまで王族気取りですか?
「いえ、分不相応な装備を
もらってるとは思ってますので」
コレは本当。先生は優しい人だからなぁ
「装備を使いこなすのもリリルカさんの
修行なんでしょ?それでしっかり
レベル5になってるんだから、分不相応
なんてことは無いと思うよ!」
あぁ、ティオナさんは本当に
良い人ですよね。
せめてこの人だけでも守らなきゃ
いけませんか。
「ありがとうございます。ただ、これ以上の
謝罪もフォローも良いですよ。今はみんなで
モンスターに当たらないと」
「そ、そうだな。ではアイズ、頼んだ」
「うん!」
……あれ?
もしかしてコレは駄目なパターンじゃないですかね?
うん。なんかさっきの失態を取り戻そうと
無駄な動きをしそうな予感がします。
「アイズ!伏兵を誘い出すだけで
いいんだからね!突っ込んだりしちゃ
だめだよ!」
お、ティオナさんも気付きましたか。
「・・・え?」
あ~これ、違いがわかっていませんね。
突っ込んで戦闘してるときに
他の方向から隠れて敵が来たら
どうするんですか。
足止めされてる間に全滅ですよ?
隠れてる敵を誘い出して一つの方向に
纏めて、ガレスさんたちが作る穴に
誘うのが仕事なんですよ。
……あぁ、もう説明も面倒ですね。
説明してもわかんないだろうし、こんな人に
リリの命を預ける気はありません。
それに、下手にこっちに残ったほうが
危険なようですし、ね。
「・・・私がソッチ行きます。
アイズさんは本陣を守っててください」
「え?でも?!」
「私も魔法使えますからね。魔力を
纏って動くことくらいはできます」
シンダー・エラで部分的に換えれば
問題ないです。
スキルや魔法を使った状態ならともかく
単純な速度なら毎回のステイタスの
貯金がある分リリの方が上ですしね。
伊達に毎回カンストしてませんよ。
「・・・リリルカさん、ごめんね」
「ティオナさんが謝ることじゃないですよ」
問題は謎の相手ですが・・・
ま、そちらは本陣に残るガレスさんや
狼さんや剣姫さんに頑張ってもらいましょう。
リリルカ・アーデ!行きますっ!
先生に関わると常識フィルターが実装されます。
反射属性持ちにオート戦闘仕掛けたら
パトりますよ?
アナライズは戦闘の基本。
ジャガーノートの情報があったら
とにかくリヴェリアの魔法だ!
なんてことにはなりませんって。
リリルカの中でリヴェリアの評価が
王族さんにランクダウン(?)ってお話