ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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そのころ地上では


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時系列的にはすでに本編主人公が活躍中?

嫌いな人は読み飛ばし


第19話

「アレン。まさかお前がイシュタル

ファミリアにくるとはな」

 

「俺とて正直ここは苦手だ。

だがフレイヤ様の為ならどんな

ところだろうと構わん」

 

それはそうなんだろうが、

鳥肌立ってるぞ。

 

「そうか。そういえば聞くところによると

オッタルがフリュネの相手をしてくれると

聞いたんだが、本当か?」

 

「あぁ、神イシュタルから連絡が

あればいつでも立ち会うという

ことになってる」

 

「ほほぅ。元々がアドバイスの返礼だから

ケチるわけにはいかんってことか?」

 

「・・・そうだ。それもフレイヤ様から

神イシュタルへの返礼だからな。

それが軽ければフレイヤ様の名に傷が付く」

 

傷、ねぇ。今更って感じではあるが、

主神の対面を考えればわからんでもない。

 

「それで、茶葉についての交渉はお前で、

もし何かを学ぶことになったらお前が

学ぶという形になるのか?」

 

「オッタルが茶葉を吟味してる姿が想像できるか?」

 

「・・・できんな」

 

面白そうではあるが、絶対に

茶葉が無駄に使われるよな。

 

筋肉モリモリマッチョマンの変態が

燕尾服着て茶を淹れるのも面白そう

ではあるが・・・俺が教えるのか?

 

いや、アイツが燕尾服着たら

俺はスポーツマンだ!とか言って

服を破りそうだな。

なんだよあの上院議員・・・

 

「そういうわけだ。それに、なんでも

熱いだけでなく、温い茶もあると聞いた。

特殊なモノならフレイヤ様にもオススメ

できるし俺でも飲めるからな」

 

あぁ、そう言えば猫舌だったか。

それにせっかくフレイヤが

茶の研究するんだもんな。

こいつらの価値観からすれば、そりゃ

飲みたいだろうよ。

 

「確かに水出しで飲める冷たい茶もある。

温いのもそうだが、この茶葉に関しては

淹れ方が特殊だから俺が直接教えねばならん」

 

「ほう!」

 

あ、こいつ俺から教わってフレイヤの関心

独り占めしようとしてるな。

 

「とは言え、だ。俺がお前らのために

ただ働きするなんて思ってないだろう?

何か報酬はあるのか?」

 

「無論だ。フレイヤ様からは、お前が

望むものを用意するよう言われている」

 

「ふむ」

 

望むものって言われてもなぁ。

アイツ等の情報はないだろうし

欲しいのは自分で作れるし、

金も特にいらないし

あとは・・・なんだろうな。

 

「望む、モノねぇ。ちなみにお前にとって

フレイヤと二人っきりでお茶を研究して、

その成果を飲ませ合うことに匹敵する

報酬ってなんだ?」

 

「ふ、フレイヤ様と二人っきり?!飲ませ合う?!」

 

ほほほ。考えとる考えとる。

いやはや、普段クソ真面目な奴ほど

こういうのに弱いよな。

 

「そんな至高の時間に匹敵となると

・・・あるのか?いやしかし報酬が

なければ、その時間がっ!」

 

悩め悩め。悶々するがいい。

……しかしコイツって普通に真面目なんだな。

ヘグニとかなら多分『殺してでもうばいとる!』

とか言ってくるぞ?

 

まぁ返り討ちだし、俺を殺したら

知識は手に入らんのだが。

 

「あの~先生?」

 

「どうした春姫?」

 

なんか心配そうにしてるが、

アレンは自分から関わらない限りは

女に危害を加えたりしないぞ?

 

「・・・良いんですか?」

 

ん? あぁ、茶の淹れ方についてか。

調合比率が違えば味も違うからな

イシュタルにしてみたら、フレイヤが

自分の飲んでる味に近いけど

絶対に届かない味の茶を満足して

飲んでると思えば大喜びだろ?

 

「問題ないな。イシュタルには俺から話しておくさ」

 

「そうですか!先生がそう言うなら大丈夫ですね!」

 

自分のアイデンティティにも関わる

ことだからな。そりゃ心配するか。

 

「む?あぁ、なるほど、たしかに神イシュタル

への配慮も必要だったか。正直失念していた。

感謝するぞ」

 

こいつが女に感謝するとは珍しい。

まぁ自分にちょっかいかけてこないし、

恩を仇で返したらフレイヤの名に

傷がつくもんなぁ。

・・・フレイヤも使えるかもな。

 

「報酬についてはお前個人に貸し一つ。

それと絶対に茶葉を無駄にしないことを

条件に淹れ方と茶葉を提供しようじゃないか」

 

「・・・俺としては助かるが、

お前はソレでいいのか?」

 

「現状、特に欲しいモノも無いし、

茶の普及は俺としても望むところだ。

あぁ、俺から茶の授業を受ける場合は

俺を先生、もしくは師匠と呼ぶように」

 

こういうのは大事。古事記にもそう書いている。

 

「貴重な教えを受けるんだ、ソレで構わん!」

 

うむ、いい覚悟だ。

 

「方針が決まったところでなんだが、一つ大きな問題がある」

 

「・・・問題とは?」

 

「俺がこれから教える特殊な茶が、

フレイヤの舌に合うかどうかわからん」

 

好みの問題ってあるからな。

この辺は本当にわからんのだよ。

 

「なるほど・・・特殊な茶だからな。

その可能性もあるのか」

 

「そういう事だ。

だから今日のところは冷たくても

美味いのを何種類か

俺が淹れて土産に持たせよう。

味見にもなるし、お前らにとっての

目標にもなるだろう?」

 

ブレンドしてない普通の茶だが、

だからこそ奥深いと知れ。

 

「うむ、重ね重ね感謝する」

 

「あとは・・・そうだな

冷たい茶は基本的に菓子や料理に

合わせるモノだと思ってくれ。

 

冷たいのでも香りを楽しむことも

できなくはないが、それはかなりの

上級者向けだ。最初からハードルを

上げることもないだろう」

 

普及できんからな。

 

「なるほど、こうして話を聞くだけでも

奥深いモノだというのはわかった。

まずはフレイヤ様に確認してみてもらって

から、再度話をさせてもらいたい」

 

「それでかまわん。あぁ毒見はいるか?」

 

「いらんよ。頼まれなくても

しようとする奴らばかりだからな」

 

「それもそうか。あとは付け合せの料理に

ついてだが・・・その辺はそっちで

お抱えの料理人にさせるか?」

 

「だな。それもこちらで研究しよう」

 

よしよし、コレでさらに茶の普及ができる。

まぁそこらの三流神共に売る気は無いがな。

野菜だけでなく、高級品嗜好品を作れる

となればアイツ等の立場も良くなるし、

今回の貸しを使えば自然な形でフレイヤにも

意見を通せる。

 

フレイヤも、見た目より中身(魂)って

ヤツだからな。

勇者な中身してたら外見なんて

気にせんだろ?

 

さてさて、あとはどこのファミリアに

売り込みをかけるかな?

 

「あの、先生?」

 

「あぁ話は終わったよ。

土産に緑茶に合う菓子を用意して

もらえるか?」

 

「はいっ!」

 

「・・・リョクチャ?」

 

「文字通り緑色の茶だ。色が色だから

最初は警戒するかもしれんが、極東の

貴族が飲む珍しい茶だぞ」

 

「ほほう、極東の。そんな珍しい

モノを用立ててくれると?」

 

「フレイヤに飲ませるなら、あえて

ひと癖ある茶の方が面白いだろう」

 

「たしかに。在り来りなモノより

珍しいモノを好む方だからな」

 

くくく、緑茶の深みに溺れるがいい

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『・・・なるほど、それでコレが

その極東の貴族が飲むリョクチャね?』

 

「はっ!冷たくても美味い淹れ方を

したので、まずは味わってみて

口に合うなら淹れ方を教えると

言われました!」

 

ふむ、確かに色合いはアレだけど

透き通った感じはどこか

上品さを醸し出してるわね。

 

「それと・・・この茶にはこの菓子が合うそうです」

 

『・・・透明で丸いわね?』

 

それでいてプルプルしてる。

不思議な感覚ね。

コレはどうやって食べるが

正解なのかしら?

ケーキと違ってフォークで切るような

モノでもないわよね。

 

「こちらの木で出来た黒文字?

というナイフのようなモノで

切って食べます。

中の黒いのは餡と言うそうで、

砂糖とは違った甘みがありますね」

 

『へぇ、極東には変わったモノがあるのねぇ』

 

まぁアレンが毒見済みだし、あとは

私の口に合うかどうかよね。

 

『では頂きましょう・・・』

 

「・・・」

 

ふむ、プルプルもほのかに甘いのね。

最初はプルプルしてスーっと

溶ける感じが何とも。

あぁこの甘味がアクセントになるのか。

それで少し口の中に残る感じを

このお茶で流すのね。

 

 

『「・・・」』

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・アレン』

 

「はっ!」

 

『このお菓子の作り方とお茶の淹れ方を

教わってきなさい』

 

「はっ!!」

 

 

・・・コレは正しく味の革命だわ。

全体的に抑えられたほのかな

甘さが儚さを作る。

 

くっ!甘いとか辛いとかそんな

単純なモノじゃない。

 

まさかこんな甘味があるなんて!

確かにコレにはお酒や水じゃダメ!

香りが強いお茶もダメ!

 

熱いリョクチャならどうか

わからないけど、このお菓子は

暑い日にこそ美味しいモノ!

ならば冷たいリョクチャこそ至上!!

 

さらに他にも何種類かのお茶と

お菓子があるのよね。

まさかお菓子まで網羅しているとは・・・

 

『恐るべし無双農家』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『なるほどねぇ、ソレでフレイヤの

とこのアレンには三番茶と水出し。

水ようかんをくれてやったわけかい』

 

「そんな感じだな。流石に最初から

最上のモノをやるわけにもいかん。

しばらくはアレが至上と勘違いして

切磋琢磨してくれるだろうさ」

 

『くっくっくっ!三番茶には三番茶の

美味さがあるが、旬の一番茶には

絶対に勝てんからな!』

 

いや、味覚は好き嫌いの問題であって

勝ち負けではないんだが・・・

コイツの中ではそうなんだろうな。

それに、実際深いのは一番茶だ。

 

「春姫も随分慣れてきたしな」

 

「は、春姫は先生だけですよ?!

他の男の人なんて知りませんよ?!」

 

「いや、茶の話なんだが・・・」

 

「あうっ!」

 

まったくこのエロ狐は・・・

今の話の流れなら普通わかるだろ?

 

『・・・実際茶にも慣れてきたし、

アンタ以外の客も取ってないよ。

私は商売の契約は守る。だから安心しな』

 

「そうか・・・何と言うのが正解か

わからんが、とりあえず感謝する」

 

ほんと、なんて言えばいいのかね?

 

「か、感謝だなんて!春姫は先生に

会えて幸せです!!」

 

娼館に売られて幸せになられてもなぁ。

 

『・・・本人が幸せならそれでいいさ。

とりあえず今日の指名は私だ。

茶を入れ終わったら部屋に戻りな』

 

「・・・はい」

 

何と言うか、男を誘うのが上手いねぇ。

アレで天然だから凄い。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『それで、久しぶりの指名だが

アレだけじゃないんだろう?』

 

こいつはアレはアレでアレだが、

ソレだけで私を指名するような

奴じゃないからねぇ。

「気軽に指名して私の敷居が低く

なるのはダメだ」なんて変な遠慮は

居らないんだけどさ。

 

「まぁな。今回はカーリーについて知りたくてな」

 

『ほう』

 

カーリーねぇ。女としてじゃなく

闘争がお望みってわけかい。

 

「噂程度の知識はあるんだが、接点が

ないから連絡のつけようも無くてな。

下手に行って眷属をぶちのめせば

交配相手にされちまうって話だが

それは本当か?」

 

あぁ、ありえる。コイツなら

絶対に種馬にされるね。

全員殺して帰って来そうだけど。

 

『それは事実だね。奴が望むのは闘争。

その中で強い母体を作り上げて、それに

強い雄を掛け合わせてより強い子供を

作ろうとするのが趣味なのさ』

 

「サラブレッドみたいなもんか。

嫌な趣味もあったもんだ」

 

『女好きには堪らない国だと思うけど?』

 

コイツくらい強くなきゃ

ただの地獄だけどさ。

 

「さすがに仕事で女を抱く気はない。

それで、お前の口利きで普通に会話を

することは可能か?」

 

『出来るといえば出来るけど、

どっちにしろ『力を示せ』って

言われるのは確実だよ』

 

それがアイツにとっての普通だからね

 

「その後の面倒事さえなければ

それで良いさ。

ちなみに眷属を殺されたらどう出ると思う?」

 

『さて……やはり殺し方によるだろね。

真正面から打ち破ったってんなら

笑って褒めるだろうし、暗殺みたいな

殺し方したら地の果てまで追ってくる

って感じじゃないか?

闘争を司る神なら大体そんな感じだよ』

 

単純といえば単純。

力こそ正義な奴らだからね。

 

「なるほどな。ある意味では

わかりやすいか。繋ぎを頼めるか?」

 

ふむ、コイツの頼みなら

問題ないんだが・・・

 

『アタシを満足させたら、ね』

 

久しぶりだからね。

これくらいの役得はあっても良いだろう?

 

「ここは娼館だと思ったんだがな」

 

『ここじゃ私がルールなのさ』

 

 

 

 

 

 

さぁ、男女の勝負を楽しもうじゃないか

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

いやはや、あの巨大花は大きいだけでしたね。

 

もう少し効率的な攻撃は

出来なかったんでしょうか?

爆発する花粉が風で飛ばされるって。

 

それにあんなに的が大きければ

弓や投槍だけで潰せそうですが、

なぜ彼らはそうしなかったのでしょう?

 

あの程度の風や塵で見失うような

モノでも無いと思うのですが・・・

 

単純な力不足か、武具を惜しんだか。

 

・・・それとも私を警戒したか。

 

とりあえず連中はしばらくはここに

来ないでしょうから、ここを拠点にして

レベルアップするようにしましょう。

 

レベル6の上はどれほど強いのか。

と言うか妹弟子がアレなら、師は

当然アレより上ですよね?

 

・・・レベル7相当になっておかないと

折檻される可能性もありますか?

とは言え一人で鍛えるのもそろそろ

限界が近いような気もしますし。

 

うーむ。まぁとりあえずは

レベルを6相当にしてからですね。

 

この辺だと、カドモス?とか言うのが

階層主に匹敵するそうですし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・と言うか、それって51階層の

階層主じゃダメなんですかね?

 




和食チートはありませんよ。
普通に日本の神様居ますしね。

ただ、使われてる食材が良いので
味も良いって感じです。

品種改良は大事。
農家の皆さんはそれに命と
生活をかけてるんだよ!ってお話。


なぞのおりきゃら、世界の禁忌に触れる?!
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