ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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なぞのおりきゃら
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第23話

ボリボリボリボリボリボリ

 

ふむ、よくわからないと言うことが

わかりましたね

 

ボリボリボリボリボリボリ

 

とりあえず私とは味覚が違うのは確実。

 

下の階層のモンスターから

取れた魔石の方が味が濃いとは

気付きませんでした。

 

「なんて言うんですかねー。濃いと

言いますか深いと言いますか・・・」

 

なるほど、内包されている魔力の

質の違いを味と言う形で認識

してるんですね。

 

「ごちそうさまでした!」

 

「お粗末さまです」

 

いや調理も何もしてないただの石ですから

お粗末どころでは有りませんが、

好きな人にはご馳走なのでしょう。

 

「たくさんの魔石ありがとうございます!

けどエインさんもモンスターなんですか?」

 

ふむ、なんと答えれば良いのやら。

 

「良く分かってないんですよね。

とりあえず知性が有るならヒトだと

思ってますから、ヒトでしょう」

 

師がそう言ってましたからね。

 

「ん~ヒトは水の上に立てませんし、

水を割ったりはしないと思いますよ?」

 

なんと言う不見識な。

 

「このようなダンジョンに居ると

わからないかも知れませんが、

世の中には水の上に浮かぶ鳥や

船と言う乗り物が有ります」

 

「フネですか、たまに冒険者の

人達が持ってくる乗り物ですよね?」

 

知っているではありませんか。

ならば話は簡単です

 

「あのようなモノですら水に

浮くのですから、ヒトが浮けない

はずが無いでしょう?」

 

まったく、少し考えればわかる

でしょうに

 

「そんなものですかねぇ?」

 

あぁ、ダンジョンの中にしか居ないから

どうしても常識が狭まってしまうのですね。

 

「重心や気の動きの把握が必要に

なりますが、まぁナマモノは

泳ぐ方が速いのでしょう?

無理せず泳いでくださいな」

 

わざわざ教えを授けるのも

面倒ですし。

 

「そうですね!」

 

素直なのは良い事です。

 

「それで、ナマモノはココで何を?」

 

狩猟にしては銛とか無いですよね

 

「お友達を待ってました!」

 

ほほう。お友達。

喋るモンスター仲間ですね。

 

「待つと言うのは、どこかに行って

るんですか?」

 

「あっ!ソレは、えっと!」

 

「あぁ、言えない内容なのですね。

構いませんよ。最初に言いましたが

喋れないことは無理して話す必要は

ありません」

 

「あ、ありがとうございますっ」

 

「別にお礼を言うことでも無いでしょうに」

 

しかしコレは誤算でした。

このような存在が居たとしたら

師は間違いなく「面白い」と判断

するでしょう。

 

今まで何の確認もせずに殺ってましたが、

まぁしかたないですね。

今後は気をつけましょう。

 

しかし気をつけてどうするのか・・・

死んだらただのモンスターですから

お土産にはなりませんし、

ココは保護に動くべきでしょうか?

 

「あのっ!」

 

ん?

 

「どうしました?」

 

「魔石って他にもいくつか有りますか?」

 

ふむ、食料の確保ですか。

水の中から出られず、特筆すべき強さも

ないなら確保出来るときに確保したい

でしょう。ですがただではあげません。

 

「有りますが、流石にコレ以上は

有料ですよ?」

 

御近づきの印は12個までです。

 

「あーうー」

 

「貴女の生き血とかは要りませんよ」

 

アレはいざと言うときの為に使うモノで、

普段からアレに頼ると注意力や警戒心が

緩みますからね。

 

「むーーー」

 

さてさて、彼女は何を提示して

くれるやら。

まぁゆっくり考えて下さいよ。

私はお客さんの相手をしましょう。

 

「それで、アナタはナマモノの

お知り合いで?」

 

「・・・」

 

中途半端な隠蔽ですよね。

しかし骨ですか・・・喋れないですよね。

筆談と行きたいところですが、

私は彼らが使う文字を知りませんし。

共通語でも大丈夫ですかね?

しかし試すにも紙も竹もありません。

 

仕方ない、捌きますか。

 

「・・・君は何者だ?」

 

骨が喋った?内臓が無いのに?

あぁ、この弟子冗談はダメな奴でした。

失敗失敗。弟子失敗。

 

ただ、質問に質問で返すなと

習わなかったようですね。

ソレをして良いのは強者のみ。

 

 

 

少なくとも貴様ではないぞ?

 

 

 

 

・・・奇跡の部屋が無いのが残念ですね

 

「ま、待てっ!私に戦うつもりはないっ!」

 

「ソレは貴方の都合でしょう?」

 

 

――――――――――――――――

 

 

な、何だこの圧力はっ!

動けば殺される!

動かなくても殺される!

 

何だ?何が彼女にとって私を敵と見なす

切っ掛けとなった?!

マリィと普通に接していたから

見た目で差別するようなタイプでは

無いと思ったが骨はダメか?!

 

「あ、フェルズじゃん」

 

マリィ!タスケテッ!

 

「ふむ、ナマモノの知り合いですか。

ならば黙って知り合いだと答えれば

良いモノを。

あぁもしかして決まった

言葉しか話せないのですか?

ユルシテクダサイッ!とか

ツギコソハカナラズッ!とか?」

 

威圧が無くなった?

そ、そうか!最初に知り合いか

どうか聞かれたな。

ソレで答えなかったから知り合いでは

無いと判断して口封じをしようとしたのか!

 

過激ではあるが、喋るモンスターの

存在を考えればやり過ぎとは言えん。

私の姿にも特に嫌悪感を抱いている

様子もないし、むしろ信頼できるか?!

 

「失礼した。私の名はフェルズ。

確かに彼女達の知り合いだ」

 

仮面とローブでどこの誰かはわからないが

少なくとも、異端児を差別しない強者。

すでに存在を知られてしまった以上は

口封じか協力を仰ぐしかないが、

明らかに口封じは不可能だ。

 

「ふむ、普通に話せるのですね」

 

ならば協力を仰ぐ!彼女ほどの実力者が

味方になってくれたら彼らの安全も増すし、

何より私が怖いっ!

 

「私はエインです。ちなみにアナタは

魔石を食べますか?」

 

「はっ?」

 

魔石?魔石と言ったか?

 

「おや?ダンジョンのモンスターは

魔石を食べるモノでしょう?」

 

あぁなるほど!

私をマリィと同じモンスターと

判断したわけか。

確かに見た目は骨だからな!

それで魔石を食うのか人間を襲うのかを

判別している?

 

おっと、返事をしなければ!

 

「いや、私はこう見えても

モンスターではないのでね。

魔石は食べんよ。

あぁ、無論人間も食わん」

 

コレ言わないと殺されそうだ!

 

「ほほう、見た目通りの骨ではない、と。

しかしどうやって言葉を話しているので?

見たところ肺も声帯もなさそうですが?」

 

「いや、私にもわからんのだ。

賢者の石が持つ魔力の影響だとは

思うんだがな」

 

私の姿に骨以上の感情を抱いてないのが凄い。

しかも肺や声帯ときた。医術にも詳しいのか。

これほどまでの存在を今まで

知らなかったとは、迂闊と言うしかない

 

「良くわからないことばかりが

わかる日ですねぇ。

まぁそれもこれも我知無知の哲学から

すれば私の成長につながる良いこと

なのでしょうが」

 

ガチムチの哲学が良くわからんが、

悪い印象は与えてないようだな。

 

「ねぇフェルズ、この人に魔石

もらいたいんだけど、何か対価?

になるモノないかな?」

 

ふむ、確かに私が持ってくるのにも

限りがあるしな。

頼みごとをするにもまずは切掛が

必要だ。コレを皮切りに彼女と

契約を交わすことができれば異端児達にも

あらたな理解者が出来る。

 

「エイン殿、取引をしたい」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

取引、ねぇ。

つまりは魔石と何かを交換して私との

繋がりを保ちつつ何かを依頼したいと。

 

まぁ下心がない取引などありませんからね。

それに、こちらには不足してるものが

多すぎますから、コイツに調達して

もらうのも悪くない、か。

 

「内容によりますね。とりあえず魔石が

欲しいなら、地上で換金出来るモノと交換

という形にして貰いましょうか。

あぁドロップアイテムはいりませんよ?」

 

魔石やドロップアイテムは基本ギルド

とやらで交換するのでしょう?

きちんと記録も録ってるようですしね。

 

「それは問題ない。今はさすがに

持ち合わせがないので後払いでいいかね?」

 

「問題ありませんね」

 

これで地上での資金が出来ました。

最初の取引で踏み倒すような阿呆では

ないでしょうから、第1段階は突破です。

 

「では魔石を出しましょう。

とりあえず20程で良いですかね?

37階層の強化種のモノですから

質はソコソコいいと思いますよ」

 

49階層の雑魚よりは下ですが。

それでもあと10個くらいあればナマモノの

レベルアップにはなるんじゃないですか?

コイツおよそレベル3相当でしょうし。

 

「「強化種?!」」

 

おや?何か問題が??

 

―――――――――――――――――――

 

 

37階層の強化種の魔石を20個?

もしも闘技場で得たモノだとすれば

彼女は少なくともレベル5の上位か

レベル6?何者だ?!

 

「エインさん、そんな貴重な

モノ貰ってもいいの?」

 

「勘違いしてはいけませんよナマモノ、

あげるのではなく売るのですからね」

 

「フェルズ?」

 

そうだよな。私が買うんだよな。

そ、相場はどれくらいなんだろうか?

 

「問題ない。ただ強化種の場合、強化の

度合いによって相場が変わるからな。

一つは私が買っても良いかね?」

 

「なるほど、もっともな話です。

しかし、元々モノはアナタに売るのですから

買った後の分配はソッチでやってください」

 

理知的で助かる。

単純な冒険者ではないな

 

「あぁ、ちなみにですが、多分10個

くらいでそこのナマモノはレベルアップに

近いナニかが起こりますね」

 

「なんだと?!」

 

そんなことまでわかるのか?!

い、いや、ハッタリの可能性も・・・

無いな。この場で試せば分かることだ。

 

「マリィ、これから10個食べれるか?」

 

「う、うん。だけど他のみんなには・・・」

 

優しい子だからな、独り占めは

心苦しいのだろう。だがコレは

試してもらわねばならん

 

「あぁ、魔石ならまだありますから、

そこの骨が代金を払うなら売りますよ」

 

「・・・なんと。」

 

一体どれだけの魔物を狩って来たのだ?

 

「・・・フェルズ?」

 

「心配するな。まずは君たちが

強くなることが大切だからな」

 

レベルが上がれば自衛力も上がるからな。

しかしそうか、鍛えれば強くなるし

魔石を喰らってレベルアップも

出来るのか。

戦闘タイプの異端児も回復や強化は

されていたが、今まではそこまで

魔石を食らう前に殺されるか

保護されるかだったから気付かなかった。

 

それに魔石の質もあるか?

基本的に彼らが喰らう魔石は、

その生まれの状況から大体が

自分より弱いか同レベル。

何度かの戦闘で一度強化をしても、

それ以上の強さを求めて深層に

なんか行かないだろうしな。

ましてそこの強化種の魔石を10個

なんて喰らうことはない。

 

ただ、あまり強くなりすぎて人に対して

復讐とか企てられても困るな。

戦闘タイプは4~5それ以外は

3~4くらいがちょうどいいと思う。

それだけあれば自衛には十分。

1~2は危険すぎるから早急な

レベルアップが必要だ

 

「あっ!凄いよエインさん!!なんか

変わったのが分かる!」

 

9個、か。まさかこれほどの逸材とは。

 

「確かに貴女の言ったとおりだった。

疑ったことを謝罪したい」

 

疑ったことになるかどうかわからんが

この者相手には礼儀を尽くす必要がある!

 

「初対面の人間を疑うのは当然です。

むしろ私も自分の眼が正しかったと

証明できたと考えましょう」

 

歪みない精神と寛容な心の持ち主か

コレはいい出会いをした!

 

「さて、今後の魔石の代金に関してですが

まずは情報を頂きたい」

 

情報の重要性を知っているか。

しかし私の持つ情報は話せんモノが

多すぎる。

 

「あぁ、話せないことは話せない、

わからないことはわからないで

構いません。そんな身の上では

色々あるでしょうからね」

 

「ご配慮感謝する」

 

しかしそれだと代金にならなくないか?

 

「とりあえず知りたいことが

知れればソレで良いのですよ。

わからないならアナタには

わからないという情報が手に入ります」

 

「・・・なるほど」

 

心を読まれた?!いや、一定以上の

良識があれば誰でも考えることだから

沈黙したことで内容を予測されたのか?

 

「しばらく深層に潜ってて世間に

疎いものでしてね。

最新の情報が欲しいのですよ。

とりあえずは先頃遠征を行った

ロキファミリアについてですね」

 

「ふむ、ロキファミリアか」

 

何か因縁があるのか?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

おや、しっかり情報は持っている様子

取り合えず痴女姉妹とリリルカとか

言う妹弟子の情報が欲しいのですが

ソレだけだと共通点がバレますよね。

そうなると・・・

 

「えぇ。とは言え知りたいのは

強者の情報でしてね。

フィン、ガレス、リヴェリア。

それからリリルカ、ティオネ、ティオナ

この六名の基本的な情報ですね」

 

別に金髪小僧も樽も耳長もいりませんが

アレが代表らしいですからね

 

「強者・・・なるほど。

しかし強者と言うなら凶狼と剣姫の

情報はいらんのか?」

 

凶狼?剣姫?

 

「誰ですそれ?前の遠征に居ましたか?」

 

それとも他にも師の教えを受けた者が

居るのでしょうかね?

・・・あぁそうか、本拠地を空にする

わけには行きません。

信頼できる者が留守を預かっている

と考えれば当然ですか。

 

「いや、おそらく居たぞ。

金髪で風を纏う魔法を使う剣士と

白髪で蹴りを主体とする拳士だ」

 

うん?金髪と白髪は確かにいましたし

風と蹴りも使ってましたけど。

 

「いや、アレ強者じゃないでしょ?」

 

装備とレベル頼りの未熟者ですよね?

何を基準にしてるんですこの骨?

目は・・・節穴でした。

ならばしかたないですね。

この分だとコイツの持つ情報も

役に立ちそうにありませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ま、現金収入の宛ができただけ

良しとしましょう。

無職で無一文だと師に折檻されますからね。




硬軟織り交ぜた情報収集中
見た目で差別なんかしませんよ?

異端児のレベルアップ云々は
当然オリ設定です

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