ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

32 / 127
ガネーシャは?
モリモリマッチョマンの変態。出番無し


オリ設定
オリ展開

嫌いな人は読み飛ばし!


第32話

『オッタル、アレン、

試食に付き合いなさい』

 

「「はっ!」」

 

温かい料理らしいから、繊細な舌を持つ

アレンだけじゃなくオッタルにも

食べさせるべきよね。

 

美食のなんたるかを知って、

文化というものに触れさせないと。

 

それに冷ましても美味しいらしいから、

アレンの舌はそっちでも期待できる。

 

「では私が毒見を!」

 

あぁ、勘違いしてるわね

 

『オッタル、コレはイシュタルから

直接もらったモノで、元々は

ガネーシャへの土産だったらしいの。

神から神への贈答品だから毒見は不要。

貴方にして欲しいのはあくまで試食よ』

 

「はっ!失礼しました!」

 

さすがに神友から貰ったモノを

毒見するのはね。

 

「しかしフレイヤ様・・・」

 

『どうしたのアレン?』

 

神妙な顔してるわね。

貴方には神会の帰りに大体

話したと思うけど・・・

 

「・・・ソレはどのようにして

食すのが正しい作法なのでしょうか?」

 

『「?!」』

 

「さ、作法?」

 

・・・ウカツッ!!

 

オッタルから聞いたこともないような

声が聞こえたけど、咎める気はないわ。

 

だって私にもわからないもの!

 

けど確かにそうよね。コレは美の女神たる

私が、同じ美の女神であるイシュタルから

直接手渡された神膳。

 

まさか無作法するわけにも

行かないわ!!

 

・・・保温機能はどこまで有効なの?

開封してもいいの?

一旦冷めても美味しいとは

言っていたけど、冷ますことなく

このまま頂くのが礼儀よね?!

 

『「「・・・」」』

 

『今すぐ「ふぉーてぃゃおちぁん」を

知ってる眷族が居ないかどうか

確認して。

居なければそれとなくギルド職員に

聞いてみて頂戴・・・』

 

「「はっ!」」

 

文化とは深いものね・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「それでロキ?フレイヤは何を

企んでる感じだったんだい?」

 

アイズに関してはもういい。

改宗云々はラウルのレベルが

上がってからだ。

とりあえず今をちゃんとしないと

無責任だと思われるからね。

 

『あーうん、スマン。

わからんかったよ』

 

「そうか」

 

あのお茶のおかげだろうね。

何て言うのかな?凄い爽やかだよ。

 

例えるなら新しい下着をはいた

ばかりの年明けの朝のような気分さ!

 

『お、怒っとらんの?』

 

「・・・何に対して?」

 

正直アイズに関してはもうどうでもいい。

諦めの心境だね。

 

『い、いや、それならええんやけど』

 

そうか。じゃあ建設的な意見と行こう

 

「では会議を始めよう。

今回の遠征では特に被害もなく、

収支は黒字だった。

よって次回の遠征は今回の目的で

あったカドモスの泉と到達階数の

更新を目標とする」

 

『まぁ、せやろな』

 

「出発は新種が居ることを考慮して、

現在椿に作成を依頼している

不壊属性の武器が出来上がり、

さらに慣熟訓練が終わってからだ。

予定としては来月中頃だね」

 

「ふむ、予定としてはそんなもんじゃろ。

慣熟の度合いによっては出立は

遅れることになるかの?」

 

「そのとおり。ただし訓練が必要なのは僕と

ガレスだけだから、それほど時間は必要ない

とは思うけど」

 

ティオネとティオナはすでに訓練に

入ってるからね。

 

「訓練?そんなのダンジョン探索中に

慣らせば良いじゃねぇか!」

 

馬鹿が。

 

「新しい武装だからね。慣熟訓練をしながら

武装の不備を確かめる必要がある。

ダンジョンに潜ってから

「不備がありました」では

話にならないだろう?」

 

考えてから発言しろ

 

「あぁ?そのために椿が一緒に

来るんじゃねぇのかよ?」

 

「ベート・・・少しは考えい。

ダンジョンの中とオラリオ。

設備が整ってるのはどっちじゃ?」

 

「・・・あぁ、なるほどな」

 

そのくらい言われなくても察しろよ。

 

「私は新しい武器ではないけど・・・」

 

「それで?」

 

一人で行くのか?寝ぼけるな。

 

「えっと・・・」

 

「アイズ、お前一人が慣熟訓練が

必要ないからといって、一人で遠征に

行く気か?」

 

「あっ・・・そうだよね」

 

そうそう。その調子で

頑張って教育してくれ。

 

「・・・そーいやバカゾネス共は

どーしたんだ?」

 

お前が彼女たちを馬鹿と呼べると

思ってるのが凄いな。

ティオナは彼に「本物の馬鹿は自覚しない

馬鹿だ」って言われたらしいけど・・・

まさしくコイツじゃないか。

 

「そうだな、ティオナはともかく

ティオネが会議に居ないなんて珍しいな」

 

彼女も必要な時に必要なことを判断

できるようになったと言うことだよ。

 

「彼女たちはダンジョンとイシュタル

ファミリアの往復で、数日は戻らない」

 

『「「イシュタルファミリア!?」」』

 

イメージはあまりよくないけど、

普通の飲食店や旅館もあるからね。

 

『な、なんでイシュタルんとこに

行かなあかんの?!』

 

「そうだぞ、ああいう場所はまだ

早いだろう」

 

リヴェリア・・・お前、自分の発言の

根底にあるのが差別だとわかってるのか?

 

「新しい武器の慣熟訓練だよ。

教えられるのが彼しか居ないからね」

 

『「「はぁっ?!」」』

 

「・・・あの人に教わりに行ったの?」

 

「っち!抜け駆けかよ!」

 

そもそもお前らが一緒に行ったら

門前払いされるよ

 

『なんでや!ウチは聞いとらんぞ?!』

 

「聞いてないも何も。

できるだけ僕との接触をしなかった

のはロキの方だと思うけど?

ガレスはちゃんと聞いてるよ?」

 

アイズを連れ出すためにこそこそ

してたのを逆手に取らせてもらうよ

 

『うっ!』

 

「それに遠征の前に団員を鍛えて

もらうのに不都合はないだろう?

今までだって鍛えて貰ってたんだし」

 

『それはそうやけど・・・!』

 

「彼女たちだけ不壊属性が無いと

いうのも良くないしね。

それでティオネの相談を受けた

リリルカさんが、友人の為にと

彼に聞いてくれたんだ」

 

嘘でも何でもないよ?

事実そうだし。

 

『それはそうやな・・・』

 

「僕もティオネから相談を受けて、

ロキファミリアには何のマイナスも

無いと判断して許可を出した。

何か問題があるなら言ってくれ

帰還の指示を出そう」

 

せっかく彼女たちが強くなれる

機会があるんだ。僕には

それを奪う気はないよ。

 

「・・・イシュタルファミリアで

なければダメだったのか?」

 

リヴェリア、コイツは本当に・・・

 

「接触禁止中の我々が彼と普通に連絡を

取るには、あそこかナァーザの店を

使うしかないからね」

 

偶然会ったって感じにするんだよ。

さらにアソコならお前らもアイズを

連れて行こうとしないだろ?

・・・いやはや本当に隙がない。

 

『それは、そうやな。まさか呼びつける

わけにもいかんし・・・』

 

そんなことしたら、彼はオラリオに

来なくなるぞ?

 

「勘違いして欲しくないが、

こちらは頼んだ立場だ。

格が上だとかギルドへの貢献が

どうとかは一切関係ない」

 

『これ以上の無礼はすんなってか?

・・・わかっとるよ』

 

だいぶ不満そうだな。釘を刺すか。

 

「一応言っておくけど、下手に彼を

敵に回したら我々が潰されることになるよ」

 

なんの準備もなかったら間違いなく負ける。

 

『何やて?!』

 

「あちらはオラリオ所属のファミリア

じゃないんだ。

拠点もわからない以上コチラからは

攻めれないのに、アチラはいくらでも

コチラを闇討ちできる。

それに対抗できる者がウチには居ない」

 

『・・・フィンやガレスでも無理か?』

 

「「無理だ」」

 

リリルカさんを見てわかった。

今の僕たちでは彼女の師である

彼には勝てない。

 

『そこまでなんか・・・』

 

「その上、最低でもイシュタル

ファミリアが敵に回ることになる」

 

最低でも、な。

 

「・・・むぅ、確かにそうだ。

更にはソーマファミリアも敵になるな」

 

多分そっちは巻き込まないと思うけど、

リリルカさんは間違いなく敵になるね。

 

・・・ついでに僕もだぞ。

精神と胃を守ることにもなるし、

それなら堂々とロキファミリアを

脱退してソーマファミリアに行ける。

 

別に探索系にこだわらなくても

勇名は得られると分かったし。

 

・・・アレ?結構良いアイディア

なんじゃないか?

 

「フィン・・・何を考えてるか

大体わかるが、洒落にならんぞ」

 

「ガレス。君には悪いが、いい加減

僕も洒落で済ます気ないんだよ」

 

ここで胃と精神を殺されるくらいなら

さっさと脱退した方がマシだ。

 

『フィン?何を考えとるん?』

 

嘘が無いと見抜いたか?

 

「ロキ。この際だから言っておく。

別に僕のご機嫌を取れとは言わない。

だが僕を団長だと思うなら、僕が出した

指示を頭から無視させるのは止めろ。

組織としての示しがつかないからね。

もし自分のファミリアにそんなのは

不要だと言うのなら、僕も不要だ

ということだ」

 

『・・・』

 

「アイズ、ベート、普段の

生活の中での要望はともかく、

ダンジョンでは命令や指示に従え。

お前たちが勝手に動けばその分

だけ他の団員が危険に晒されるんだ」

 

「・・・はい」

 

「はぁ?そんなの知る・・・」

 

「従えないと言うなら遠征には

連れていかん。

はっきり言って邪魔だ。

お前も昔はファミリアを率いてた身

だろうが。それくらいは理解しろ」

 

「くっっ!!」

 

くっ。じゃねぇよ。

 

「リヴェリア、今後僕が居ない

場合の指示はラウルに取らせる。

君は他の団員がラウルの指示に

従うよう監督するんだ。

ラウルの指示に問題があるようなら

その都度アドバイスしてやってくれ」

 

もうお前には任せん。

ラウルには十分な判断力が

あるとわかったからね。

彼を鍛えるさ。

 

「あぁ・・・わかった」

 

まずは幹部から引き締めだ。

まだ間に合うならそれでよし

間に合わないなら後進を育てて、

外に出よう

 

「ベートとアイズは怪物祭が

終わるまで鍛錬場の使用も禁止だ。

ガレスも言ったと思うが、そもそも

反省させるための謹慎だからな。

憂さ晴らしされたら意味がない」

 

「・・・わかったよ」

 

不承不承だな。自業自得をしらん

阿呆が。まぁその不満を

力に変えてくれ

 

「わかりました」

 

そうじゃなかったらカチ割ってたぞ

 

「深層に潜る以上、油断や慢心は

そのまま命取りになる。

しかも死ぬのは自分独りじゃない。

各々で考えて動くのと、命令違反は

別だ。自覚と自制を忘れないように」

 

「了解じゃ」

「はい」

「・・・おう」

「うむ、そうだな」

 

この王族は・・・

もぉいいや()

 

「とりあえずの方針は

こんなところかな。

ロキから何かあるかい?」

 

『・・・いや、特にないよ』

 

「・・・そうか。なら解散」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『・・・フィンを怒らせた、か。

そりゃ昨日の今日でアイズたんを

連れ出したらキレるよな。

フレイヤの悪巧み云々よりもウチが

自分でファミリア壊しとるやんか。

・・・どないしよ』

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『イシュタルファミリアの狐人?』

 

タケミカヅチが聞きたいことが

あるというから何かと思えば

 

『あぁ、極東出身なんだが。

知ってるのか?』

 

『・・・サンジョウノだろう?

ナァーザの友人でもあるからな』

 

アイツの専属の娼婦だがなっ!

 

『そ、そうか!いや、アイツとは

極東での知り合いでな!

心配していたんだが・・・こっちで

友人が居るなら、そんなに酷い

生活はしていないんだな?』

 

『・・・』

 

酷い生活か・・・

ナァーザと話しているときは

幸せそうだが、アレはきっと外に

出れたから幸せそうなんだろうな。

くそっ!私に彼女を救う術が

あれば・・・私は唯一の眷族の

友すら救うこともできんのかっ!!

 

『な、なんだ?いきなり下向いて

震えだして。もしかして・・・

支払いがヤバイのか?』

 

『・・・いや、そうではない』

 

一昔前はそうだったが、

今ではツケが効くからな。

 

『だったらどうした?具合でも悪いのか?』

 

『いや、ただ己の無力さが悔しくてな!』

 

『・・・どういうことだ?』

 

ふむ。こやつも無関係では無いし、

真実を知っておいたほうが良かろう。

 

『サンジョウノ・春姫は確かに

女中で料理人でサポーターだが・・・』

 

『だが?』

 

『無双農家専属の娼婦だ』

 

やはり奴は金で女を買い漁る

外道だった!

しかも私が店にいない時を狙って店に

来てはナァーザに接触している!

 

『なんだと?!それは本当か!』

 

『あぁ、レベル2で二つ名は【繚藍】

花魁と掛けてるのだろうな・・・

わざわざダンジョンにまで連れて行き

彼女に重い盾を持たせて、魔物に

追わせていると言うイジメを

強要しているという噂もある』

 

外道がっ!

 

『なんだと・・・イシュタルは

自分の眷族がそんな目にあっても

何もしないのか?!』

 

『何もしないのではない。

何もできんのだ・・・』

 

私がイシュタルの立場なら彼女を

都市外に逃がすが・・・

 

『・・・どういうことだ?』

 

『奴はレベル6。さらにきちんと金を

払ってサンジョウノを買っている』

 

『・・・レベル6』

 

『イシュタルはアレで契約は守る神だ。

それ故に最初に専属で契約を

結んでしまった以上、その扱いに

口を挟むわけには行かんのだろう』

 

報告を聞いて苦笑いをしていた

らしいしな。

 

『そんな。だが俺の眷族が街で

会ったときは、元気そうで

楽しそうだったと・・・』

 

『そりゃあ娼館から外に出れたら

楽しいだろうさ・・・』

 

『そういうことかっ!!』

 

知り合いが娼婦に堕ちていたら

そりゃ驚くし怒りもするだろうな

 

『私も眷族の友人の為に何か

してやりたいのだが、正直に

言って力が足りん・・・』

 

イシュタルファミリアと抗争など出来ん。

ナァーザがどんな目に遭うか・・・

 

『そうか、いや、話してくれてありがとう』

 

『・・・すまん』

 

『何も言うな。とりあえずは

知り合いを当たってみるさ。

なんならイシュタルにも話を

聞いてみよう』

 

『何か手伝えることがあったら

言ってくれ。いつでも力を貸そう!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奴はなんとしてでも排除せねばっ!

それがナァーザの為になるんだからな!

 




別に褐色女神様は意地悪を
したわけではありません。
普通に蓋を開けて食べてる
モノだと思ってます

フィンの警告 まぁイエローですね

ミアハ死すべしってお話
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告