ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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嫌いな人は読み飛ばし


第35話

「リリルカ先輩とロキファミリアの

アマゾネス2人を連れて深層へ?」

 

お茶の研究とリリルカ先輩の

相手以外をさせるなんて、珍しい

こともあったもんだ。

 

いや、リリルカ先輩の修行だから

おかしくはないのか?

 

「そうだ、ついでにお前もレベルアップ

してくると良い」

      

「『してくると良い』で出来るなら

苦労はないんだが・・・」

 

この人、何かしてるのか?

 

「ロキファミリアの二人にも

教えたが、俺のスキルに試練を与える

スキルというのがあってな。

試練を越えた者に、上位の経験値と

ステイタスの上昇ボーナスを与える

ことができる」

 

「なんだと?!」

 

それならリリルカ先輩が一年で

ステイタスをカンストさせて

レベルアップできるのにも納得が行く!

 

「そんでもって当然俺にも得がある」

 

それはそうだろう。

育てるだけのスキルじゃ師匠に得がない。

スキルってのはあくまで本人に得が

あるもんだろ?

 

「対象が試練を突破した場合、

俺にも経験とステイタスの上昇効果が

得られるわけだ」

 

「・・・なるほど」

 

弟子を育ててるのはそのためかっ!

 

しかし別に騙しているわけでもない。

教えを受けた連中もしっかり恩恵を

受けている以上、文句を言う奴は

居ないだろうな。

だがこの話し方・・・やはりレベル7か。

 

「それとお前には教えておこおう。

コレはリリルカにもロキファミリアの

二人にも、イシュタルファミリアの

連中にも教えてない情報なんだが」

 

なんだ?

 

「ステイタスにはSSがあるぞ」

 

「はぁ?!」

 

999がカンストじゃない?!

 

「SSのカンストは1111だったな」

 

「だった?!」

 

この人、極めたのかよ!

そういえばレベル6の期間が

長すぎる・・・

いや、実際何年レベル6だったかは

知らんが、リリルカ先輩の成長に

比べたら・・・

900~999にする労力を考えれば

1000~1111にする労力が

それだけ大変だったと言うことか?

 

「Sの壁を越える条件は未だに

わからんが。

俺の場合はステイタスがカンストした

状態で弟子が試練を突破したときに

SSになっていた」

 

「なるほど・・・カンストした上で

ステイタス上昇効果が入ったから?」

 

「その可能性は高いな」

 

なぜその話を俺に?

・・・まさか!

 

「気付いたか?俺としては、お前が

カンスト状態で試練を突破した場合、

Sの壁を破れるかどうかが知りたい」

 

「・・・リリルカ先輩は?」

 

そもそもあの人が突破出来てないなら

無理なんじゃないか?

 

「アイツは毎回1年かけてゆっくり

万遍なく鍛えて育成してきたから、

全部カンストした時点でレベルアップ

させてたんだ。上位経験値は早い時期に

貯めてな」

 

「なるほど、カンストした状態で試練を

与えたことはなかったと?」

 

SSに関しては最近分かった

ということか

 

「そう言うことだな。それでお前は

敏捷と器用に偏ってるだろ?

限界突破しやすいかと思ってな」

 

「ふむ・・・確かに」

 

試練とやらで何が起こるかは

わからんが、俺の成長になって

レベルも上げれる可能性もあり、

さらにフレイヤ様にSSという未知を

示すことが出来るのか・・・最高だな!

 

「俺としては問題ないのだが、

あとはファミリアとしての決定だな。

なにせフレイヤ様と神ロキは仲が

良いわけではない」

 

とはいえ俺がレベル7になれば、たとえ

アマゾネスの二人がレベルアップしても

単純な戦力としては突き放すことになる

から問題はないと思うが・・・

 

アレ?むしろついていかないと

差が縮まるからダメなんじゃないか?

 

「フレイヤか・・・何か説得材料が

有ればいいんだろうが、アイツの

好みはわからんからな。

最近何かハマってるモノはあるのか?」

 

これは・・・チャンスか?!

最近はお部屋に飾る大きな絵とか

目立つ壺や鎧じゃなくて

小さくても自己主張できる美術品に

興味がお有りだし、眷族に深みを

持たせるための美術品を探してる

感じだよな?

正直我々は絵や壺を見てもわからんし

 

前に俺が借りた茶器や花入れにも

興味がお有りの様子だった。

ならば茶器か?茶なら味という形でも

理解しやすいし・・・

茶を武人の嗜みとするか?

 

「アレン?」

 

「あ、あぁすまない。さすがに師匠相手

であってもフレイヤ様の情報を開示する

わけにはいかないからな!

一度確認してみないことには何とも言えん」

 

危ない危ない!せっかく美術品をタダ・・・

いや、こちらが得をする状況で入手できる

チャンスだ!無駄にはできん!

 

「それももっともな話だ。

とりあえず帰ったらフレイヤに

聞いてみてくれ。

ちなみに俺としてはできたら怪物祭の前

には出発してもらいたいと思っている」

 

「怪物祭の前?」

 

何かあるのか?

 

「ロキファミリアのところの剣姫や

凶狼の謹慎が明けるんだと」

 

「あぁ・・・あの阿呆か」

 

そうなれば無駄にアマゾネスに

絡んで師匠の実験の邪魔になるってか。

 

当然他にも何か理由があるのだろうが

・・・まだ読めんな。

相変わらず甘いだけの男ではないな。

 

「話は分かった。すこし急な話では

あるが、おそらく大丈夫だと思う。

返事は明日で良いか?」

 

「無論だ。俺が居なかったら春姫や

リリルカに伝えてくれればいい」

 

それならナァーザの店だな。

イシュタルファミリアよりは

そっちがマシだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ねぇ先生?アレンさんといい

ティオネさんといい、何であんなに

美術品にこだわるんですかね?」

 

そんなのいくらあってもお腹は膨れないのに。

 

「ふむ。お前にはまだわからんかも

知れんが、世の中には衣食足りて礼節を

知る。という言葉があってな?」

 

「はぁ」

 

「要するに、金があって良いモノ食べて

良い服を着たら、次は礼儀とか格式とかを

求めるようになるってことだ」

 

「なるほど」

 

確かにご飯も食べれないような浮浪児は

最低限の服だし、礼儀や格式なんて

気にしませんよね。

 

「それに鑑みて今のアイツらは…そうだな。

言うなれば世界一の鉱山都市で相応の稼ぎを

出す鉱夫とその親方ってところだ」

 

ほうほう

 

「部下もいて、金もあって、良い服も

着て、美味いもんも食ってる」

 

「そうですねぇ」

 

ロキファミリアとかフレイヤファミリアは

まさしくそんな感じですよね

 

「それでもな。ふとした瞬間に気付くんだ。

『あれ?俺って今まで穴しか掘って

ないんじゃないか?』ってな」

 

「あぁ~」

 

なるほど、そうなると伝統とか格式

のあるモノを集めたくなるんですねぇ。

 

「さらに連中は魔法大国やエルフの連中が

自分たちをある意味で見下してるのも

自覚しているからな」

 

「魔法大国は知りませんが、エルフの

ヒトたちは露骨に見下してきますね?」

 

王族さんだけじゃなく、種族全体が不遜

なんですよね。

 

「そうだ。だから文化が欲しいんだよ。

普通の冒険者は気にしないが、

主神や団長は自分たちのファミリアの

格式に関わる問題だからな。

例えば「最大手の蛮族ファミリア」なんて

呼ばれてフレイヤが喜ぶと思うか?」

 

「思いませんねぇ」

 

ソレ言われて喜ぶ神様って居るんですか?

 

「さらに言えばフレイヤは自分自身が

美の女神だから、自分より劣る美術品に

興味はない。

拠点に飾ってるのも、自分で集めた

というよりは贈り物がほとんどだろう。

 

神が美の神にふさわしいと思って

贈ったモノだから間違いなく良いモノ

だが、フレイヤを見ている団員には

どれも同じにしか見えん」

 

「そんなもんですかねぇ」

 

まぁ、リリも売り物にしか

見えないと思いますけど。

 

「それに対して茶は誰でも理解出来る。

それこそオッタルだろうがフレイヤ

だろうがロキだろうが関係ない。

つまり、敷居が低いんだな」

 

「それはそうですよね。先生がお茶を

淹れてるのとアレンさんが淹れてる

のだと明確な違いがありますし」

 

味も姿も違います。

あとは春姫さんも何気にしっかり

してるんですよね。

 

……あぁアレが教養からくる美ですか。

 

「そんな感じで、茶器はともかく

味と品性を誰でも理解できる茶道は

粗暴な部下に落ち着きと文化的な

教養を叩き込むには丁度いいモノなんだ」

 

「なるほどなー」

 

リリが礼儀作法を叩き込まれてるのは、

後になってあんな感じにならない

ようにってことだったんですねぇ。

 

「俺は司隷だったからまだしも、

へうへうとか・・・あぁノッブも

その辺で苦労したのかなぁ」

 

「司令?・・・へうへう?ノッブ?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『なるほど、ステイタスにSSが・・・』

 

「はっ!上限は1111と断言して

おりましたので、おそらく自身で

確認しております。嘘ではないかと!」

 

まさかSの上があったなんてね。

コレは成長促進系のスキルがないと

わからないわ。

さらにステイタスがカンストした

状態で壁を越えるほどの経験が

必要なのね?

 

ある意味レベルアップのようなモノ、か。

 

イシュタルにも教えてないこの情報を

教えたのは、私たちがこの迷宮都市を

代表する探索系ファミリアだから?

あまり情けない姿を晒すなって言う

メッセージ?

 

『なんにしても面白いわ。

私の眷族の成長を促してくれる

と言うなら乗ってあげましょう』

 

「はっ!」

 

ついでに、そうついでに!

・・・美術品も貰えるわ。

 

眷族もその辺の神が用意した壺とか

絵とか見せても首を捻るだけだし、

私も正直ふーんって感じだった。

 

だけどアレンの茶を飲む作法には

ひと目でわかる美があるわ!

 

静寂の中に雄々しさを内包している

とでも言うのかしら・・・

オッタルもアレなら理解出来るって

言ってたし。

私の眷族にはああいうのが必要なのよ!

 

専用の茶器とその一式をもらう事。

それも貸出ではなく譲渡ね。

コレを条件にアレンの帯同を許可する

と伝えましょう。

 

・・・もらいすぎかしら?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ーおい知ってるか?

 

ー知ってる知ってる

 

ーあぁ、まさかとは思ったがな

 

ーちょとsYレならんしょこれは?

 

ー何?何の話?

 

ー「「「さぁ?」」」

 

ー知らねぇなら素直に知らねぇって言えよ!

 

ーいや、だって主語がねぇじゃんよ

 

ーだよな。質問の仕方が悪いんだよ

 

ー・・・まぁそうだけどよ

 

ーんで、何だよ?

 

ーあぁ、イシュタル様のところに

繚藍様が居るじゃん?

 

ーあぁ、居るな。良妻様だろ?

 

ーあぁ、尊いよな。

 

ーアレじゃなけりゃなぁ

 

ー「「「まったくだ」」」

 

ーで?あの狐様がどうした?

 

ータケミカヅチの知り合いらしい

 

ー「「「「やっぱりか!」」」」

 

ーとうとう確定したか。

 

ーまぁその場合知り合いっていうか・・・

 

ーなぁ?

 

ーそれで、タケミカヅチがなんか

探ってるみたいなんだよ

 

ーなんかって・・・

 

ーいや、下界満喫してるから

邪魔しちゃダメだろ?

 

ー娼婦って言っても無双農家専属だし

 

ー内縁の妻みたいなもんだって

本神も言ってるらしいしな。

 

ーしかも昨日フレイヤ様のところの

アレンが頭を下げてたらしいぞ

 

ー「「「マジで?!」」」

 

ーレベル6の女嫌いが頭下げるって

 

ーいや、マジでsYレならん。

 

ー俺、眷族に絶対に迷惑かけるなって

厳命しておこう

 

ー「「「俺も」」」

 

ーで、何をトチ狂ったかタケミカヅチが

迷惑かけようとしてると?

 

ー「「「おいおい、アイツ死んだな」」」

 

ー死んで天界に帰ったあとでも死ぬぞ

 

ーもはや新しい拷問だな

 

ー関わったら俺らもヤバい系?

 

ーそりゃそうだろ。巻き添えの

範囲だって広すぎるし

 

ーどうする?守るか?

 

ーいや失敗したり騒がしくして

迷惑かけたらアレじゃないか?

 

ーならとりあえず距離置いとくか?

 

ー「「「だな」」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

くそっ!どいつもこいつも

春姫のことになると口を噤む・・・

やはりレベル6とイシュタルを

敵に回すことになるからか!

 

「タケミカヅチ様・・・」

 

千草、そんな顔をするな

 

『あぁ、わかってる春姫は

なんとしても助け出す!』

 

すくなくともイシュタルファミリアで

無双農家の専属の娼婦であることは

確かなんだ!

独占するほど愛してるなら身請け

すれば良いものを、わざわざ

飼い殺しにするその根性が気に食わん!

 

「わ、私があの時春姫殿の笑顔の

裏に隠れた悲しみを理解していればっ!」

 

いや、あの子は優しい子だ。

我々の迷惑になると考えてあえて

明るく振舞ったのだろう・・・

 

「しかしどうしますか?実際イシュタル

ファミリアの団長はレベル6。

副団長はレベル4ですが、麗傑とか

言うのはレベル5らしいです・・・」

 

『桜花の言う通り規模が違いすぎる。

普通に頼みに言ってもレベル6と我々

ではあちらを優先するだろうな』

 

ヤツがその気になれば全員が

殺される事になる。

ナァーザはレベル3だがそれでも足りん。

 

「弟子のリリルカって言うのはどんな

ヤツなんです?」

 

『弟子か。ソーマファミリアで

レベル5の冒険者だな。

ミアハのところのナァーザとも仲が良く

春姫とも普通に話ができるらしい』

 

「「「レベル5?!」」

 

そうなんだよ。弟子でソレだ。

下手を打てばそのリリルカにすら

潰される。

 

「ち、ちなみに二つ名とかは

あるんですか?」

 

『あぁ、そうだったな。普段はその

二つ名で呼ぶことは紳士協定で禁じ

られているから、二つ名では

呼ばれないらしいが・・・』

 

「「「紳士協定?」」」

 

『神会でのお約束みたいなもんだ』

 

まぁ協定を破ったら罪袋に襲われるから、

誰も呼ぶ奴がいないんだが・・・

 

「お、お約束ですか。つまり神様ですら

配慮するヤツなんですね?」

 

『ある意味ではそうだな。ちなみに

特徴としては、赤い服と淡い朱色の

ローブを着て棒を持つ小人族の少女だ。

場合によってはサポーター用の

リュックも背負っている』

 

「サポーター用のリュック?

レベル5の冒険者が?」

 

「え?!まさかそれって?!」

 

「桜花さんは知ってるんですか?!」

 

・・・そうか、桜花は知ってたか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『桜花の予想通り、そやつの本名は

リリルカ・アーデ。

二つ名は紅魔【レッドアリーマー】だ』




感想を使って話を膨らませる
卑怯者?ありがとぉーーーーー!

まぁ気分はノッブですよね。
当時の尾張の武家なんて
京の公家とか堺の商人とかに
田舎者の蛮族とか
見下されてましたし。

ダンまちの冒険者はオラリオ以外だと
それに魔石回収業者的な扱いを
受けてる感じだと思うんですよねぇ。

そんなこんなで部下に茶を身につけさせて
落ち着きと文化と教養を身につけさせ、
ついでに茶器を褒美にして色々節約した
ノッブ様マジ天才。

拙作ではフレイヤとフィンが
その一歩手前になりそうな感じです。


・・・一応言っておきますが、
常識(作者の)フィルターを使った
オリ設定ですよ?

リリルカの二つ名がさらりと
登場。
詳細は次回か?ってお話
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