ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
主人公くん。いろいろ悪巧み中
オリ設定
オリ展開
嫌いな人は読み飛ばし
『・・・ぱないの』
ナンは予想していたがティッカとチャツネまで用意してあるとは。
しかも使っている香草や調合してある素材の質が軒並み高い。
・・・コレ、ウチにも売ってくれんかのぉ
『どうだい?ウチの眷族が無双農家の
監修を受けて作った料理さ。
正直私には香辛料が多いように
感じたが、それでもこの鳥は美味いね』
『それはそうじゃろうよ』
ここまでのチキンティッカを作るには鳥の
品種から香草の調合、タンドリーの
設計まで何一つ気が抜けん。
だが真に恐ろしいのはこのチャツネよ
同じ素材を使いながらココナッツや
トマトの熟成と分量を変えることで
食感と味を変えておる。
コレが同じ素材しか使っておらんと
気付けるモノが何人おることか・・・
うむ。やりおるわ。
ロキファミリアのアマゾネスとは
タイミングが合わなんだが、
これだけでも十分な収穫と言えよう。
なにせ生きることは戦いで
食事もまた戦いじゃからな!
『いや、予想以上の歓待に正直驚いておるよ』
『そうかい?そりゃよかった。
私としても食事には自信があったけど、
肝心のアンタが血と闘争に飢えたイカレ神
だからね。正直不安はあったんだよ』
それはそうじゃろうな。
妾とてココまでのモノでなければ
おとなしく驚くようなことは
無かったからのう。
『それで、早速じゃが情報が欲しい。
単刀直入に聞くが、無双農家は妾に
何をさせる気じゃ?』
腹が膨れたならば情報収集といこうかのう。
さすがに素直に答えるとは思えんが
何かしらの情報は引き出さねばの。
『さぁ?』
『はぁ?』
おいおい、誤魔化しも何もない
明らかに本心かよ?
『・・・まさか内容も聞かんで妾を
呼び寄せたとでも言うのか?』
ありえんじゃろう?
それでは使いっぱしりではないか。
『そうだね。私は聞かない方が
良いって言われてねぇ』
『それで、お主ほどの者がバカ正直に
聞かないままでいる、と?』
阿呆かこやつ?
『言いたいことはわかるがね。
アイツが聞かないほうが良いと
言うなら聞かない方がいいのさ』
なるほど。ある意味で信頼しとるのか。
『では、本人に聞くとしよう。
その無双農家はどこにおる?』
妾とて無駄な時間を過ごしにオラリオまで
来たわけじゃ無いからのう
『何を言ってるんだい?さっきからアンタの
後ろに居るじゃないか』
『なんじゃと?!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
『なんじゃと?!』
驚いて振り返る暇があったら行動に
移すべきだと思うが・・・
いや、下界では大した力が出せない
から護衛がいるんだよな。
ただまぁ忠告はしてやろう
「闘争を謳うならもう少し警戒した
ほうが良い。この程度ならタダのカカシだ」
「「馬鹿な?!」」
馬鹿なもなにも、今だって隙だらけだぞ?
瞬きする間に皆殺しにできる。
『く、くかかかか!まさかバーチェと
アルガナも気付かんほどの隠形とはっ!』
「イシュタルに気を取られすぎだ。
人間が護衛対象である貴様と美の女神
であるイシュタルに集中するのは
仕方ないことだがな」
「「くっ」」
『二人共、いやこの場の全員じゃな。
絶対に動くな』
ほう気付いたか。
「な、なぜですか!」
『バーチェ、貴様は両腕じゃ。
アルガナは・・・足首か』
「腕?・・・コレはっ!」
「私は足?・・・糸?!」
「お見事、さすがは闘争の神」
殺す気は無かったから警告したんだし。
あぁ、一応タブレット型のエリクサーも
用意していたぞ?
『何が見事なものか。姿を現した時に・・・
いや、姿を現す前からすでに終わっておる。
農家?ふざけおって。
貴様の本質は狩人ではないか』
「農家が獣を狩るのは当たり前だろう?」
『・・・おいおい、客人を殺す気か?
いくらなんでも後片付けが面倒なんだが』
『ソッチじゃないじゃろ?!』
「あぁ、安心しろ。ちゃんと
エリクサーを用意していたよ。
内装は防臭済みだし・・・いや
血が染み込むとアレだな。
すまん配慮が足りなかった」
失敗失敗、先生失敗だな。
『「「ソッチでもないっ!」」』
『ん。殺す気もないみたいだし、私は
話を聞かない方が良いらしいから
これで失礼するが、ほどほどに頼むよ』
「はいよ」
こいつらの力量は分かった。
不測の事態は、無い。
『・・・随分と軽いのぉ』
何を言ってるんだコイツは?
「常在戦場なら何処で死んでも一緒だろ?
夜討ち朝駆けは戦場の習い。
油断や隙を突かれたら卑怯と言うのが
闘争を司る神か?」
『・・・言いよるわ。
だが確かにその通り。常在戦場である
なら、戦場で阿呆面晒している者に
奇襲をかけるは当然の理。
戦場の習いと言うなら隙を晒した我らが悪い』
「「・・・」」
ふむ、コイツは闘争を求めてるが
それだけじゃないか。プラス1点だな
「つまりは今の俺はお前達を戦場で撃ち破り
その命を握った状態なわけだ」
『なるほど、それでは妾達の扱いも
軽くなるのも道理よな』
「そう言うことだ。さて、ソレを理解した
上で話をしたいんだが、この話をする前
にいくつか確認事項がある」
『・・・確認事項?』
「そうだ。あぁ、ちなみに糸を
取ったからといって動くのは
止めた方がいい。
その糸は言うなれば俺からの慈悲だ」
「「慈悲だと?!」」
『・・・警告と言うことじゃろう?』
ほほう。そのへんも理解できるか
思った以上に闘争の範囲は広いらしい
「カーリー様?」
『アルガナ、罠にかかった獲物に
警告をする狩人はおらん。
罠から逃げようとする獲物を逃がす
ような奴もな。つまりは現状こそが慈悲』
「「くっ!」」
『さらに言えば、この場そのものがすでに
こやつの狩場じゃ。
こやつが張った罠が糸だけと誰が言った?』
その通り。いやいやこの調子なら
随分楽しい話し合いができそうだ。
『無双農家よ。妾を相手にこの状況を作った
手際は素直に見事と褒めよう。
じゃが、いつまでも我らが大人しく
従うと思うなよ?』
「構わんよ。俺とて無理に猛獣を飼いならす
気はない。とりあえず大人しく話を
聴いてもらうためのモノだからな」
『…答えようによっては殺すんじゃろうに』
なにか勘違いしてないか?
「そのままお帰り願うさ、無意味に
国を滅ぼしても面倒なだけだし」
まぁアイツが欲しいとか言ったら
やっても良いが・・・
どうなんだろうな?アイツら側か
レヴィス側かにもよると思うんだが
多分いらんよな。
『・・・当たり前のように国を
滅ぼす、か。しかもソレを不可能と
思っておらん。恐ろしい男よ』
「実際お前が死んだらソレで
終わりだからな。混乱が
波及してきても面倒だし、
俺の目的からは遠くなる」
『目的、のう・・・妾を人質にとって
アマゾネスたちを好きに貪るか?』
うん?何を言っているんだコイツ?
「思ってもいないことを口にして
何がしたい?話を聞けば帰れるんだ。
時間を稼ぐ意味もないだろうに」
これは何かを企んでいると言うよりも
カーリーと言う神の癖だな。
『それはそうなんじゃがの。
やられっぱなしというのも
つまらんじゃろうが』
わからんでもないが・・・
「その話はあとで付き合おう。
本題以外にも頼みがあるしな」
『頼み、とな?』
頼むかどうかは本題次第だがな。
「さてカーリー。さっきも言ったが
話の前にいくつかの確認だ。
この場の勝者が俺だと思うなら
敗者たるお前たちは黙って聞け。
さっきも言ったが危害を加える気はない。
なにせ必要性が無いからな」
互いの認識に相違があれば不幸しか
うまんからな
『・・・よかろう。聞くだけ聞いてやるわい』
「ではカーリー。最初の質問だ。
お前達は闘争が好きらしいが
・・・戦争は好きか?」
『「「は?」」』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『まったく、こんな場所に呼び出して
何の用かしら?私は忙しいのだけど』
貴女と違ってね
『まぁそう言うなや。ジブンが忙しい
言うことはウチラにだって無関係や
あらへんやろ?』
・・・え?無関係よね?
アレンのアレは確かに関係してるけど
今の忙しさとは別物だし。
『何が言いたいのかよくわからないわね』
いや、本当にわからない。
なにかあったかしら?
『とぼけんなや、なんやお気に入りが
出来た言うとったやろ?』
ああ、アノ子。
確かにあの子の成長を促すのも
大事だけどね。
今のままじゃ腐らせるだけだから
きちんとした受け入れ体制を作り
たいって感じなんだけど・・・
『今のところは何もする気は無いわよ』
せいぜいがレベル1の上位か2の下位の
魔物を当てるくらいかしら?
『今のところ・・・か?』
気にしてるわねぇ。
『そうね。少なくとも貴女が慌てる
ようなことはないんじゃないかしら?』
アレンがレベル7になってくれれば、
いいえ、SSのステータスを見せて
くれれば、今後はそれに見合った
試練や教育もできるだろうし。
あぁ、そうなったら慌てるわよね。
貴女のところは二人がレベル6でも
アレンはレベル7になるんだから。
『・・・50階層で出た新種については
何か知っとるか?』
50階層?確かリリルカが彼に報告
したって言う武器を溶かしてくる敵ね。
アレンが言うには人工的な何かに
よって作られたんじゃないかって
リリルカが推測してたらしいけど・・・
『私じゃないわね』
関係ないことまで疑われてもねぇ。
『私じゃない?どういうことや?!』
ん?もしかして人工的な手が入ってる
ことを予測してない?
勇者は?九魔姫もいたのでしょう?
リリルカがその場で出来た推測を
ファミリアの主力が全員いても気付かないの?
……あぁ、コレが知性なのね。
アレン、リリルカからしっかり学びなさい!
それと、あとでソーマファミリアにも
何か届けさせましょう。
だけどその前に・・・
『ロキ、貴女と私では持ってる
情報に差があるみたいね』
最低限の情報すら持たないなら
会談なんて意味がないわよ?
『らしいな・・・なら知っとること
教えてもらおか?』
何で教えなきゃいけないのよ。
『私に教える理由がないわね。
知りたいなら自分で調べるのが
筋じゃないかしら?』
『・・・ほう?』
凄んでも無駄よ?
その剣姫程度じゃオッタルには敵わない。
せめて勇者を連れてくるべきだったわね
けど自分の準備不足で交渉が失敗したら
コレ、か。・・・文化的じゃないわ。
こんなのと同格なんて言われてるのは
流石にねぇ……早くなんとかしなきゃ。
『オッタル、これ以上は無意味ね。帰るわよ』
無駄な時間を過ごしたわ。
ヘファイストスに壺を預けたら
作法の教本を買わないと。
「はっ!それと先ほど・・・」
ふぅん、あの子が・・・予定変更ね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『どういうこっちゃ?』
明らかにやつはなんか知っとった。
それにオッタルもフレイヤも
アイズたんに何の注意も
払わんかったし・・・
あと、最後の耳打ちはなんや?
何を企んどる?
で、知りたいなら自分で調べろってか?
言ってくれるっ!
『アイズたん・・・ってどこ見とるん?』
窓の外やったよな?
リンゴ売りでも居たんやろか?
「・・・いえ」
『ふぅん。まぁええか。とりあえず
オッタルの最後の耳打ちが気になる。
フレイヤを追うで』
この祭りに乗じて何かする気
やろうしな。
ついでに最近ふさぎ込んどる
アイズたんをなんとかせんとあかん。
レフィーヤでも探しとこか。
・・・しかしティオネとティオナは
祭りにも参加せんでダンジョンやしなぁ。
ベートとリヴェリアは祭りが終わるまで
謹慎やったからアレやけど、二人は若い
んからもう少し自由にさせても
ええと思うんやけどなぁ。
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あの赤髪は何をやってるんでしょうね?
人探し?モノ探し??
単純な男漁りでは無いようですが・・・
まぁ私には関係無いですね。
しかしあと二日ですか。
符丁も出来ましたし
することが無いんですよね。
時折闇派閥の連中がナマモノみたいな
喋る魔物を18階層の奥に連れて行って
ますが、特殊な鍵がないと干渉
できないようですしねぇ。
骨も来ませんし、ナマモノのところで
暇でも潰しますか?
ん?ほう。アレはリリルカでは
ないですか。まぁ所詮18階ですからね。
何かダンジョンに用事があれば
すぐに来ることも出来るでしょう。
ふぅむ。見れば見るほど師の教えを
受けてるのがわかりますね。
いやはや、他のと比べると
その違いが良くわかります
それに新顔の猫耳。
アレはレベル6相当ですが
速さに特化した形ですね。
前に見たフィンよりも明らかに上に
見えますがフィンが二番手では
ないのですか?
・・・骨の目はやはり節穴なんですねぇ
あとは、痴女姉妹ですか。
二人共前回は無かった縄を
持ってますね。
ほほう、縄鏢と流星錘・・・
これはまた珍しい武装ですね。
師が与えたモノでしょうか?
挙動にぎこちないところがありますから
おそらく新しい装備品の慣らしでしょう。
他に新しい装備といえばあの髪ど・・・
あの髪留め?!
昔作ってくれた雪うさぎと雪ダルマ!
さらに冬に咲くと言う蘭の花!
・・・あぁ、さすが師です。
私に気付いてくれて居ましたか。
そうか。前回の遠征の帰りに
リリルカが報告したのですね?
よくやりました!
そうなればあの者たちは師からの
私に対する伝令役ですね。
しかしそれならリリルカだけでも十分では?
・・・いや、師は私がこの階層に
居ることを知りませんからね。
おそらく深層まで行かせるつもり
だったのでしょう。
・・・ならば深層に行くべきでしょうか?
ここには人間が沢山いますし。
それともあえて此処で会って符丁を
渡した方がいいのでしょうか?
それに深層に行くのに、師の教えを
受けた4人だけと言うことは、
どういうことでしょう?
私に鍛えろと言うことでしょうか?
ふむ・・・わかりませんね。ついでに言えば
赤髪からの依頼はあと二日あります。
「そんなの知るか」と言うのは簡単ですが、
勝手な判断で依頼を放棄したとなれば師は
怒るでしょうねぇ。
知り合いのかもしれませんから尚更です。
それに、何だかんだ言っても赤髪の
立ち振舞いに師の影響を感じ取れた
からこそ、今まで自棄にならずに
生きてこれたと言うのもありますし。
うん、最低限の恩は返すべきでしょう。
ココは赤髪に彼らのことを伝えて、
追跡するという形で場を離れる
のが正解でしょうかね。
もしダメと言われたら・・・
まぁそのときはその時です。
どうせ下に行くなら帰りに
接触する事もできますし。
焦ってはいけません。
こういう時こそ冷静に、
いつもどおりに動かねば
大きな失敗に繋がるのです!
・・・だけど、ちゃんと覚えてて
くれたんですねぇ。
随分待たせましたし、あそことは全く
違うところに居るから正直もう忘れられた
んじゃないか?って不安に思ったことも
ありましたけど・・・不敬でした!
流石我が師です!
この不敬の罰は然と受けねばなりませんね。
仕方ありませんから粛々と受けてあげます。
私は素直で良い弟子ですからね!
怪物祭に合わせてカーリー召喚。
不自然じゃないよね!
カーリーがロキのところの姉妹に
興味がありそうだとアイシャに聞いて
二人をカーリーから逃がしつつ
メッセンジャーにしているもよう。
色白女神様、無乳様に興味無し
素直な弟子だって?
まさか、なぞのおりきゃらは?!ってお話