ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
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オリ展開
嫌いな人は読み飛ばし
追記・・・今更ですが拙作では
ランクアップではなくレベルアップで
通します!だってレベルでしょ!ってお話
「リリルカ、階層を潜るたびに
テンションが低くなっていく
けど大丈夫?体調悪いとか?」
・・・何を言ってるんですかこの人。
あぁ、さては試練を甘く見てますね?
「そりゃそうですよ。
なんたって先生からの試練です。
自分から地獄に行くっていうのに
テンションが高くなる人なんて
居ませんよ・・・
しかも今回はアレンさんがレベル
アップする可能性まである試練ですよ?
死ぬことはないでしょうが
確実に死にかけることが確定してます」
相手はレベルで言えば6の後半か
7に匹敵するんでしょうね・・・
「死にかけるか。それだけの試練に
巻き込まれても死ぬことはないと
言い切れるのは、リリルカ先輩には
何か覚えが有るのか?」
「一応は。アレンさんは今回の探索の
目的が何か聞いてますか?」
「いや、レベルアップとステイタス
アップくらいだが?」
・・・そうですか
「私たちはねー。深層の視線が知り合い
の可能性もあるから、もし会えたら
モノを渡して欲しいって言われてるよ?」
届け物ですか。リリは聞いてませんでした
けどまぁ集中しろってことでしょうね。
「特徴とかも聞いてないし、どんなヤツかは
知らないけど「会えばわかる」って
言われたから、おそらく立ち振る舞いが
違うんだろうね」
そうでしょうね、ティオネさんが言うように
先生に鍛えられた方は
ひと目で分かりますから。
それに「鍛えて貰え」と言うことは
間違いなく同門の先輩です・・・
「深層での武者修行の話は聞いたが、
まさか師匠とオッタル以外にそんな
イカレた冒険者が居るとはな」
先生は冒険者じゃありませんよー
農家で教育者なんですよー
・・・最近は鍛冶とか調合とか料理
とか陶芸とか色々やってますけどー
「それに深層で一人で武者修行してるって
話だけど、それならどうやって
恩恵の更新をしてるんだろうね?
レベルアップしたら報告も必要だけど
そんな人の話は聞いたこともないし」
反復練習ですかね?一年に一度
地上に出て更新するとか?
あとは先生と同じで都市外の
ファミリア所属の可能性もありますか
「・・・闇派閥関係かしら?」
あぁ、それもありえますよねー
先生は正義とか悪より
面白さを重視しますから。
弟子がそう言った方向に進んでも
笑って許しそうではあります。
「なんにせよ、そういうのは会えたらの
話です。それに、さっきも言いましたが
会えたとしても死にはしませんよ」
「ほう?闇派閥関連なら先輩はともかく
俺やロキファミリアの二人はやばいのでは?」
その可能性もありますが、それ以前に同門
ですからね。
「先生が言うには、あくまで死ぬ寸前まで
追い込んでくれるそうです。
コッチも見ればわかるように、あちらも
見れば同門だってわかるはずですからね」
「なるほど。下手に殺せば師匠が
出てくるからな。
しかし、もしかしたら師匠に勝てると
判断して敵対する可能性もあるのでは?」
「それなら荷物を持たせませんよ」
「あぁ、そっか!つまりは仲は悪く
ないんだね!」
「リリルカには心当たりあるの?」
「ん~知らないんですよねぇ」
弟子入りしてから5年程経ちますが
そんな人見たこともないんですよね
「……下手に探らない方が良いですよ?
絶対に碌なことになりませんから」
リリを付け狙っていたどこぞの
アホな冒険者共みたいに
生きたまま解剖されますよ?
おかげで人体について詳しく
なりましたけどね。
救いのない連中でしたが、最後くらいは
リリの役に立ってくれました
「「「うわ!」」」
「その乾いた笑いやめてよ・・・」
ふふふ、もしもティオネさんが解剖
されそうになったら助けて・・・
あげられるかなぁ。
「俺は探る気は無いが、今回の試練は
先輩じゃなくて俺がメインになる可能性
もあるんだったな・・・」
可能性どころか、アレンさんがメイン
だと思われます。
「それにここはダンジョンです。
試練にも一切の遠慮がありませんから
油断なんて絶対ダメです!
安全地帯でも襲われると考えて下さい!」
実際襲われたでしょ?
油断したら死にかけるじゃ
済まない可能性があります。
「え?けど死ぬことはないんじゃないの?」
「ティオナさん・・・試練はそうでしょう。
ですが試練以外は普通に死ぬじゃないですか」
「そ、ソレはそうだね!」
「それに試練が終わった後も注意が必要です」
「「「終わった後?」」」
「そうです。なんたって先生はファミリア
の関係上、修行とは言えリリたちを
そこまで追い込めません。
ですがダンジョンは違います。
死ぬ寸前まで追い込まれて試練を
突破しても、無事に帰れなかったら
やっぱり死ぬんですよ?」
だから試練は毎回ダンジョンの魔物だし。
家に帰るまでが試練です。
・・・帰っても試練が継続してる
場合もありますけどね。
「・・・追い込むってそこまで?」
ティオナさん、先生を甘く見てましたね?
「先生はアレで厳しい方です。
油断したり指示に反した行動を取れば、
容赦なく手とか足とかを斬り飛ばす
くらいのことはしますよ」
いやほんと、先生は有言実行です。
必要と思ったことはやるし、やらせます。
サボリは絶対に許しません。
「「えぇ?!」」
あなた方はそこまでやらないから
大手ファミリアで育成のノウハウもある
くせに、リリに追いつかれるんですよ?
いや、先生とリリのスキルもありますけど。
・・・それにしてもリリは
よく生きてますよね。
それもこれも先生の絶妙な力加減と
惜しみなく使われるエリクサーの
おかげです。
「世の中にエリクサーが無かったら今頃
リリは普通に死んでたと思いますね!」
「・・・そういう問題かなぁ?」
リリも最初はそう思いましたけど。
「痛みを感じさせずに斬るくせに、
わざわざリリが痛みを感じてから
治すのがなんとも言えません」
「・・・イジメじゃないのよね?」
ティオネさん。先生はそのへんの
アホな冒険者と違って、
イジメなんて無駄なことはしません。
「先生曰く、『油断慢心ダメ絶対。
ついでにヒトは痛みが無ければ覚えない。
ダンジョンでダメージを受けて手や足を
切断されても、冷静に動けるようになる
ためには経験しておく必要がある』と
言われましてね」
この教えのおかげで今まで生きてます。
「・・・なるほど。確かにその通り。
ダンジョンの魔物を前にして痛みを訴えて
いる暇があったら動けと言う事だな」
そうですね。まったくもってその通りです。
昔はリリもきゃぁ!とか言ってましたけど、
今なら普通にタブレット型のエリクサーを
噛んで戦闘続行できますからね。
これが杜氏やサポーターに必要かどうかは
わかりませんけど・・・
先生の足手まといにならないためには
必要なことですから。
更に言えば先生の技をその身で受ける
ことで、リリの中の慢心を無くす
効果もありますね。
「・・・テルスキュラより厳しくない?
けど、そうなると慣れてない流星錘よりは
ウルガを使った方がいいのかな?」
「そうね。流石は先生。優しいけど
甘くは無いわね。
とりあえず、試練とやらでは縄鏢と流星錘は
使わないで、普通の重い縄として使うわよ!」
そうですね。雑魚ならともかく、
そういった強敵には慣れない武器を
使うより単純な防具や牽制用の
武装として使うのが正解でしょうね
「油断慢心ダメ絶対。うむ、その通りだ。
・・・そう言えば二人は師匠から
届け物を預かってるんだよな?
内容は聞いてるのか?美術品とかなら
扱いに気をつけねばならんぞ?
「油断して壊れました」などと報告
したら、普通に殺されそうだ」
そういえばリリも聞いてませんでしたね。
割れ物とかなら取り扱い注意ですし、
お二人の身の安全以外に荷物にも
気を使わなきゃいけません。
「あぁ其の辺は心配いらないよ!」
「そうだね。溶かされたらアレだけど」
「なるほど割れ物ではないのですね?」
「うん服だよ!」
「「・・・」」
・・・着替えですか。確かに必要ですよね。
絶対に溶かされないようにしましょう。
―――――――――――
「何だって?」
レベル5~6の強者がパーティーを
組んで18階層に来ている?
「ほら、あそこに居ますよ」
・・・確かに。前に遠征に来たロキファミリア
の二人のアマゾネスとレベル6相当の猫人。
さらにもう一人。見た目は小人族の小娘だが
アレが一番ヤバい。
なんだいあいつは、明らかに練度が
違うじゃないか。
アイツの直弟子か何かか?
・・・今の私じゃアレには勝てないね。
「どうします?遠征にしては数が少ない。
何かを探ってる可能性がありますけど、
貴女とは無関係ですかね?」
わからん・・・あのレベルの連中が怪物祭を
放置して4人で来る以上、何かしらの目的が
あるのは確定だ。
ただそれが私に関係してるのかと
言われたら……微妙だな。
私はアイツにだって今回のことは話して
居ないし、アイツはアイツで地上でやる
ことがあるって話だったしね。
そもそもアイツが何かを察しても
私の邪魔はしないだろうさ。
自分で言うようにアイツはあくまで外道。
自分が面白ければ良いっていう破綻者だ。
そんなアイツから見て私の目的は「面白い」
に分類されるモノ。ならば積極的に邪魔しに
来ることはない。
ならあの弟子は何だ?何かが必要に
なったから採取に来た?
普通に考えればあのレベルでパーティーを
組む必要があるなら、目的地は深層だろう。
ただ、エインが言うにはアマゾネスも
小人族も、前回の遠征で私が養育していた
デミ・スピリットと戦っているらしいから、
アイツの意思とは関係なしにレベル6の
応援を連れて調査に来たと言う可能性もある。
さて、どうするかねぇ。
「・・・何の用かは知らないが、
今はやつらとは関わらない。
下に行くなら行かせてやれ。
ただ、ここに居座るなら私の
仕事の邪魔になる。その場合は
どうするかねぇ・・・」
様子を見るにしても時間に余裕が
あるわけでもないし。
「先程も言いましたが、あのレベルの
強者が4人と言うことは単純な探索と
言うことではないでしょう」
「そうだね」
何が言いたい?
「何かしらの明確な目的があると
考えるのが妥当です。
後をつけたほうがよいのでは?
貴女の企みの種は、この階層だけじゃ
無いでしょう?貴女がテイムしている
モンスターの簡単な指揮権を渡して
もらえたら、貴女が種を仕込んでる
階層ではあいつらを素通りさせたり
隠蔽工作もできますけど?」
・・・確かにそうだ。あいつらに下手に
探られて前回の50階みたいに
モンスターが反応した結果、
私の動きがバレるのが一番困る。
「隠蔽か、ソレをあんたがやると?」
オリヴァスよりは100倍マシ
なのは確かだけどね。
「そうですね。手始めに一匹か二匹
貸してもらえれば、ソレを使って
連中が18階を離れるようにしましょう」
「なるほど、囮か・・・そのまま深層にでも
連れてってくれれば私の邪魔にはならんし、
無関係なところ・・・例えば37階層の闘技場
あたりに誘導できれば、奴らは延々と無駄な
捜索をするわけだね?」
「そういうことです。更に37階層には
私が拠点にしている場所もありますから、
簡単に掃除しておけばお出迎えもできます」
「ふっ。お出迎えか」
確かにあそこは安全地帯だが、
私らには関係がない。ソレを知らずに
油断した連中があそこを拠点として何かを
探そうとしたら、連中の寝首もかけるね。
一匹か二匹であれだけの強者を戦わずに
誘導し、さらに仕留めることができる。
こんな策を瞬時に思いつくんだから大した
もんだよ。
この知性・・・怖いねぇ。
だがまぁ敵対する理由がない今はその
怖さが頼りになる、か。
祭りの日にわざわざ地上に陽動に行った
馬鹿より100倍マシだ。
「そういうことですね。とりあえずは
誘引してここから引き離しましょう。
その後で連中が何を探ってるのか
わかったら連絡しますよ」
ふむ。私に損はないね
「わかった。よろしく頼む。ただアンタに
回すのはあくまでイモムシタイプだけだ。
他のはアンタを敵として襲って来る可能性
もあるから、油断せずにやってくれ」
「了解です」
さて、こっちは仕事を急がないと。
最悪殺すことになっても
アイツ等には渡せないからね!
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『ガネーシャファミリアが捕獲
していたモンスターが逃げだしたぁ?!』
「か、神ロキ!お声が大きいです!」
『あ、あぁスマン。ソレで状況は?』
コレがフレイヤの企みか?
確かにウチが焦るようなレベルの
話ではないけど、他は違うやろ!
「ガネーシャファミリアの皆さんが
動けないそうなので、付近にいる
冒険者の方々に協力を要請して
対処している状態です」
『ふむ、アイズたん』
ここでアイズたんを使えば、奴も何かしら
動きを見せて来ると思うが・・・
「・・・了解です」
「ご、ご協力ありがとうございます!」
『かまへんかまへん』
ウチらにとっても他人事じゃあらへんし、
こういう機会にギルドの印象良くしとかな
フィンがマジギレするしな。
今頃新作のお香使って寝とるんやろ?
・・・胃は物理的に回復出来ても
心労は治らん。
たまにはゆっくりさせてやらなあかんよなぁ
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『シルバーバック、ねぇ』
まぁ今のアノ子にはちょうどいいわ。
けど何度見ても綺麗な魂・・・
無色透明なアレに深みを与えると一体
どんな色になるのかしら?!
「フレイヤ様、剣姫が出たようです」
『あぁ、お人形』
近くで見たけどアレは本当にダメね。
無色なんじゃない、透明なんじゃない、
白ですらない、ただ無知なだけ。
アレは無垢でもない。
心を壊した子供の色。
体に混じる血の影響があるから
そこそこの光はあるけど、つまりは
遺伝頼りの不純物じゃない。
アノ子も遺伝頼りなところは
あるけど、自分の足で前に進んでるわ。
ロキも九魔姫も何をしてきたのやら。
中途半端に甘やかして中途半端に叱って
それで親の気分でも味わってたの?
私との会談で連れてきたのは自慢する為?
話にならないわ。
ロキ、今の貴女はエンブレム通りの道化よ。
・・・今までは私もあんな感じだったのね。
オッタルがレベル7じゃなければ劣等感に
潰されてたかもしれないわ。
それに彼はどこにいるのかしら?
面倒事を嫌うから騒がしいオラリオに来て
居ないという可能性はあるけど、彼は彼で
何か企んでるのよね。
この騒がしさを利用しないようなタイプでは
無いと思うんだけど・・・
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「・・・なるほど、この調合比率は新しいな」
『じゃろ?やはりカレーはこうでなくてはな!』
腰痛とネタ温存のため
一日1回から2回更新になるもよう
主人公くんは自分でエリクサーが作れるので
修行に使うことに躊躇しません。
リリルカ的にはエリクサーの価値を
知ってますので
「自分の修行でソコまでしてくれるんですね!」
って感じで感謝すらしてました。
アフターケアもばっちりな、
頼れる兄貴であるってお話
なぞのおりきゃらは狼狽えません
焦らず騒がず準備します。
紐神様は幸せを感じてる最中ですね
がんばれ白兎!
因幡のう詐欺も応援してるぞ!