ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定
オリ展開!
嫌いな人は読み飛ばし!
「そうか」
現状ではそうかとしか言い様がないな。
『そうかってそれだけかい?!
レフィーヤたんが重症負ったんやで!』
いや、それもなぁ。
「ハイポーションで治ったんだろ?」
『そらそうやけどっ!』
死んだならともかく、冒険者が
重症負う度に文句を言ってたら
冒険なんか出来ないじゃないか。
眷族に甘いんだかどうなんだか
知らないけど、何が言いたいのやら
「問題なのはそこじゃないだろ。
新型の花みたいな魔物と、
アイズが4000万ヴァリスのレイピア
を破壊したことだ。」
まぁ、鍛錬の様子からしてやるとは思ってた。
せめて保管庫にあるのを持って行けって
言ったのに、ロキがゴブニュの顔を立てる
とかフレイヤに会うのに無様な装備を
させる訳にはいかんやろとか言うもんだから
持たせたけどさぁ。
そんな事を言ったら、そもそも連れて行く
のはレベル6のリヴェリアだろうよ。
リヴェリアなら魔法と言う部分で
オッタルに勝ってるんだから、格好も
つくだろ?
側に置いて話を聞かせるだけでも意味は
あったと思うんだけどな。
大体アイズ連れって行ってどうするの?
アイズに読み合いなんか出来ないし
オッタルにだって勝てないだろう?
『レイピアは・・・しゃあないやん!』
「しょうがないとは言うけど、魔物一体倒す
ために4000万ヴァリス使われてもねぇ」
この場合無くしたのは信用なんだぞ?
とは言っても、其の辺はゴブニュのノリ
なら許してくれそうではあるけれど。
『ほんなら見殺しにせぇとでも言う気か?!』
「そんなことは言ってないさ。
ただレフィーヤとアイズのせいで
被害が拡大したと言われる前に
動かなきゃダメだろうよ」
『はぁ?』
50階に行ったとき魔力に反応する
魔物を見たっていうのに、そんなのヤツの
近くで魔法使おうとしたらそりゃ活性化
するだろうさ。
アイズが近くで魔力を纏って戦ってた
だけならいいけど、わざわざ距離をとって
魔法使おうとしたって。
そもそもレフィーヤの範囲魔法は
街中で使うモンじゃないだろ?
前回の遠征の帰りにも、リヴェリアを
筆頭にした魔法使い連中には
初見の相手に魔法は使うなって
指示してたんだけどなぁ。
「わからないならそれでもいいさ。
ガレス、ミアの店に行って少年の
情報をもらってきてくれ。
それと帰りにガネーシャファミリアに
行って、今回の連中の不手際に関しての
責任の所在を確認してきてくれ」
誰の手が入っていようとモンスターを
逃がしたのは事実。
関わった以上うやむやにして
良いことはないだろう。
「おう」
『ちょ?ガレス?!』
僕はどうするかな。ナァーザの店か
ディアンケヒトファミリアの診療所で
試供品の効果についての報告かな?
いやはや、頭がスッキリしてるよ。
『おい、フィン!』
「ああそうだ、ロキ、ギルドの職員からは
何か言われなかったか?」
弁償とか弁済とか補償とか
『は?いや、感謝はされたけど・・・』
感謝、か。なら今のうちにこっちから
押していくべきだな。
「そうか、ではリヴェリア。ギルドにアイズが
4000万ヴァリスのレイピアを壊した
ことを報告して、さらにレフィーヤが
重症を負ったことも報告してきてくれ。
それで治療費とレイピアの代金を
何割か請求できないかどうかも、だな」
アイツら基本的にリヴェリアの権威には
弱いからなぁ。
「あ、あぁ。もし不可能と言われたら?」
おいおい、そんなの決まってるだろう
「その方が良いだろ?粘らずにさっさと
引いてくれ」
「?」
・・・理解できてないな
『どうゆうこっちゃ!』
・・・ロキはロキで頭に血が昇ってるし、
まぁお気に入りが傷付いたんだもんなぁ。
「つまりだな。こっちの団員が重症を負い、
さらに4000万ヴァリスの損害を自腹で
負担したことで、市街地の破壊活動に
関しての非を帳消しにさせるんだよ」
『破壊活動って!!』
やれやれ、実際そうだろうに
「市街地での戦闘で建物や道路に被害が
出ている。行き場の無い怒りを抱えたヒト
たちの恨みが、間違ってもコッチに向かない
ようにする為の一手だ」
「・・・そんなモノがあるのか?
こちらは命を救ったんだぞ?」
これだから王族は
「こういうのは理屈じゃない。
関係者ってだけで責められるからね。
あの時何でもっと早くこなかった!とか
もっとうまくやれただろ!って言う声が
上がる前に動く必要がある。
怪我人はもちろんだが、商品や家、
家具を失ったヒトが居たらその補填も
したほうがいいだろう」
命が助かったってその後の
生活があるだろうに。
『・・・そこまでせなあかんのか?』
「そこまでやるからこそ意味が有る。
まぁ家や家具の補填については先に
お金で支払って、後でギルドと交渉
するけどね。被害者に対する
迅速な対応が信頼を生むんだ」
『「・・・」』
この信頼が名声になる。
うん、すっきりしたせいか視野が
広くなった気がするよ!
これなら僕が現場検証に行っても
いいかな?率先して補償も行おう。
「フィン!街中で新種が出たって?!」
・・・ベートか。
面倒なのが来たな。
「そうだな。とりあえずギルドと
ガネーシャファミリアへは確認の為
にリヴェリアとガレスを行かせる。
現地の調査は僕がやるよ」
花ってことは植物で、植物の本体は根だ。
そうなると地下が怪しいな。
「・・・俺は?」
「君はロキの護衛だ。敵の狙いがわからない
以上、ロキを守る人間が必要だからね」
どうせ好き勝手動くんだから、
纏めてしまったほうが良い
「護衛って、アイズがいるだろ?」
「代用品のレイピアを壊したからね。
ゴブニュのところに謝罪に行ってるよ」
「あぁ、そうか・・・」
今回に関しては人命救助だから文句は
言われないだろうけど弁償はしないとねぇ。
ファミリアとしてやるかアイズにさせるか。
いやコレがなかったら鍛錬で無駄に
傷めたって怒られてるだろうから
アイズに弁償させよう。
そうすることで彼女も手加減や
周りの被害も考えるようになれば良い
『・・・ウチは何をすればええ?』
ん?ロキか、勝手に動かれるよりは
情報収集してもらった方が良いかな?
「ロキはフレイヤともう一度会って欲しい。
何か知ってる風だったんだろ?
それに、ガネーシャファミリアが捕まえた
モンスターを逃がしたのは
おそらくフレイヤだ。
その理由と新種の花との関係が読めない。
もう少し情報が欲しいんだよね」
『・・・なるほどな。了解や』
レフィーヤを傷付けられた怒りの
矛先を見つけたな?
「バカゾネス共は戻さねぇのか?」
いつまで仲間を見下してるんだ?
それに相手に寛容さを求めるのは
甘えだぞ?
「二人を戻しても今のところ
仕事がないからね。
それなら次の遠征に向けて武器の
慣熟訓練をしている方が建設的だろう?」
「それもそうか。なぁ?俺も今日で
謹慎が空けるから、明日から
ダンジョンに潜ってもいいんだよな?」
「おいおい、ロキの護衛はどうする?」
お前たちは本当に・・・コレが
ウチの幹部なんだよなぁ
「あぁぁ・・・そうか、それがあったか」
『迷惑そうな顔でコッチ見るの
止めてくれんかなぁ?!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あれ、明らかに誘ってますよね」
「そうだね!」
「・・・そうね」
「まぁ、そうだろうな」
あのイモムシ・・・あんなに目立つ
ところで葉っぱ食べてますよ。
アナタの主食は魔石でしょう?!
「大樹の迷宮の入口でモソモソしてる
ってことは下に来いってことかな?」
「そうでしょうね。例の人があの
イモムシと繋がりがあるなら、
団長にもいいお土産になるわよ!」
「それもそうか。フレイヤ様にも
情報は必要だろうからな」
先生は情報とかは持ってそうですね。
とりあえず服が溶かされないように
注意はしないといけません。
そういえば預かってる服に自動修復は
付いているのでしょうか?
・・・これは内緒にしておきましょう
ーーーーーーーーーーーーーー
ほう、あんなにあっさり連中を
下に誘導するとは・・・やるね。
言うだけのことはある。
しかし、なんだってあんなところで
葉っぱ食わせてるんだい?
それで引っ張れてるから文句は
無いんだけど・・・なんかもやっと
するねぇ。
まぁ!アレさえ手に入ればこんな
ところに用はない、持ってる奴も
特定した。
・・・ガネーシャファミリアの
レベル4か。
連れ込み宿にでも誘って奪うかね。
ふふ、私が居なくなったあとで、
殺人事件と新種の魔物が出たって
騒いでればいい!
その間に仕込みはさせてもらう!
ーーーーーーーーーーーーーーー
ふむ、気付きましたね?
ではイモムシ、溶解液で37と書きなさい。
・・・良し。
あとは先に行って闘技場の掃除して
お待ちしましょうかね。
あぁ、ナマモノに魔石を全部預けて、
冒険者が来るから避難しろと伝えて
やりましょう。
沢山あればちゃんと食べるでしょうし
本来レベル3相当のナマモノが
レベル5相当ですからね。
きっと師も喜んでくれますよ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
37、ですか・・・
「コレは闘技場に来いってことよね?」
「ついでにウダイオスも狩れれば
レベルも上がるかな!」
「そうだな4人で討伐なら、レベル5が
レベル6になるには十分と言えば
十分だろう。ただ、俺はな・・・」
あぁ、レベル7は遠いんですねぇ。
で階層主は前回の討伐を考えれば
期間的には微妙ですが、もしも
居たら狩る程度で考えましょうか。
「とりあえずコレでわかりました。
おそらく先生の出す試練も37階です。
コレなら帰りも相当油断しない限りは
生きて帰れますね」
コレは良い情報です。
49階だったら往復に時間が
かかりますし、アレンさんが居ても
油断したら死にますからね。
「あぁそうだね!37階層ならウ
ダイオス以外なら何とかなるよね!」
「あとは新種だけど、あれは
石でも倒せるし、動きは遅いからね」
「そうか、それなら無理に
戦わなくても大丈夫だな」
急げば一日で18階に着きますし
余裕を持った行動が出来ます。
コレはおそらく我々に対する配慮
なんでしょう。
・・・魔物を使った配慮って
言うのはアレですけど無いよりは
マシですよね。
・・・アレ?けどこの新種は50階層の
魔物じゃなかったんですか?
普通に深層の魔物が18階層に居ますよ?
コレって放置して良いんですかね??
「・・・ティオネさん。ボールスさんに
一応新種について教えておきましょう」
「え?あぁそうよね!今は葉っぱ
食べてるだけの大きめのイモムシ
だけど、本来は深層の魔物なのよね!」
「あ、それもそうだね!注意はして
おかないと!えぇっと、魔力に反応す
ることと溶解液があることと、
石で倒せることくらいかな?」
「動きが遅いから焦るなとも
伝えたほうが良いだろう。
それに下手に近寄って自爆とか
されたらアレだから遠距離からの
石か弓矢での攻撃を推奨すると伝えて
おけば、混乱はしないんじゃないか?」
さすがはアレンさん。こういうところに
冒険者としての質の違いが出ますよね。
なんにせよ、ここまでしたならリリたちが
新種を放置したとは言われないでしょう。
では行きましょうか!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!
こ、こんなに一杯魔石をもらって
良いんですか?!」
「えぇ、これからまた深層に
潜りますからね。今ある魔石は
持っててもしょうがないんですよ」
邪魔になりますし、蓄えは下に
いくらでも居ますしね。
「それにしたっていつものより
良いのが沢山ありますよ!
特にコレとか凄いです!!」
あぁ51階の・・・なんと言いましたか。
変なトカゲの魔石ですね。
こういうモノの違いは本能的に
わかるんでしょうかねぇ。
「他のも49階の魔物とか51階の
クロサイとかありますから
遠慮なくどうぞ。お友達ともども
存分にレベルアップして下さい。
強くなったら自衛もできるんでしょう?」
「ほ、本当に良いんですか?!私は対価
払えませんよ?」
そもそも研究と在庫処分みたいな
感じですからねぇ。
「別に、ナマモノにそんなの
求めてませんよ。
今までもそうでしょう?
それに良い事がありましたから、
お裾分けというヤツです」
流石に最近私が食べてる赤い
トカゲの魔石は持ってきてませんから
最高のモノではないですし。
うん?これはもしかしてシツレイに
なるんでしょうか?
いや、無職のナマモノには十分でしょう。
・・・よくよく考えたらコイツら無職です。
そうですよ師が嫌いな無職ですよ!
もし紹介するときに「無職ですっ!」って
言ったら何やってんだって怒られますよね?
生き血を売ってますって言うのも何か
違いますし。
まったく骨は何をやってるんだか。
無職の穀潰しがどうやって周囲から
理解を得ると言うのですか。
生まれや育ちは働かないことの
理由にはならないのですよ?
実際このナマモノだって両手が
あれば猟ができるじゃないですか。
・・・おぉ!冴え渡る弟子冗談。
やはり師が居ると違いますよ!
これを披露するのは後で良いですね。
つまるところこのナマモノは
「治験の手伝いをさせてました」なら
無職じゃありません。
「そういうわけですので、しっかり
食べて強くなりなさい。
もしもナマモノが借りだと思うなら、
私が困ったとき助けてくれれば
ソレでいいですよ」
「はいっ!絶対助けます!」
困ること前提ですか・・・
今回は素直ということで勘弁して
あげましょう。
「それでは、そろそろ冒険者がきますから
避難しなさい。お友達によろしく」
「はい!お疲れ様でしたっ!」
さて、お出迎えの準備をしましょうか
冴え渡る常識フィルター
安眠は全てを救う
ちゃんと色々配慮するリリルカ。
うっかりはしないのですよってお話