ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ展開!
オリ設定!
嫌いな人は読み飛ばし!
『さ、さーて私は用も済んだし、これくらいで
お暇しましょうか』
『「待たれよ」』
『な、何?二人して無駄に良い声出して!』
ガシッって感じで捕まえられても困るわよ。
オッタルは何か微妙な顔してるし。
いや、やらかしたのはわかるけど、
流石にこんなの予想できないわよ?!
『いやー、私ったらいっけなーい!
お客様にお茶も出してなかったわ!』
貴女『いっけなーい!』なんてキャラじゃ
無いわよね!
「そうだな!お客様を放置して壺を眺める
など、客商売としてはあってはならん!」
『貴女達は自分で客商売してるなんて
思ってないわよね?』
特に椿!
『まぁまぁ細かいことは良いじゃない。
座りなさいよ~。ほら、お菓子もあるから』
親戚のおばちゃんかっ?!
「オッタルも座れ座れ。お主の武装とて
メンテも必要だろう?」
こいつ、さりげなく脅迫してる?!
いえ、あくまで善意の可能性を残すことで
オッタルに判断をさせない気ね!
コレはどう動くのが正解なのかしら?
下手に動いてロキとヘファイストスの
仲が悪くなっても・・・別に構わないわね。
そもそもがコイツらの連絡の不備だし?
『・・・まぁ、良いわ。オッタルも座りなさい』
「はっ!」
『話が早くて助かるわ~。あぁ、今お茶を
持ってこさせるから。椿~よろしく~』
「了解した!おーい茶と茶菓子を頼む!
一番良いヤツだぞー」
お茶ねぇ。そりゃ何だかんだで生産系の
ファミリアだし、それくらいはあるわよね。
『最近お茶を飲んでるんでしょ?結構評判の
良いところのヤツだから飲んでみなさいな』
ほほう?結構評判の良いところの
一番良いお茶とな?
ヘファイストスクラスが良いと言う
くらいだから味には期待が持てるわね。
ふっ、良いでしょう。
アレンが居なくともオッタルとて
美食を知り、文化に目覚めたのよ!
しっかり味わってあげるわ!
『オッタル、わかっているわね?』
作法よ!迷宮都市最強の強者に相応しい
作法を見せつけてやるのよ!
「・・・はっ!」
微妙に自信なさげだけど、大丈夫よね?
――――――――――――――――
『・・・ヘスティア、貴女何してるの?』
じゃが丸くんの販売員じゃなかった?
『う、五月蝿いな!最近はコッチでも仕事してるんだよ!』
多分アノ子が持ってたナイフの代金なんだ
ろうけど、バイトで賄えるモノなのかしら?
何だったら払ってあげても良いけど・・・
いえ、そんな形でアノ子を甘やかしても駄目ね。
私は剣姫みたいなお人形が欲しいわけじゃ
無いんだし。
「・・・恐縮です」
そうよ、それで良いのよオッタル!
そんなんでも相手は神なんだから
一応の礼は払わないとね!
『これでも一昔前みたいにタダ飯食らいじゃ
無いからね。私からしたら十分な成長よ?』
そりゃそうかも知れないけどさぁ。
『・・・ベル君、僕は君のためならどんな
屈辱にだって耐えて見せるっ!』
あらそう?なら遠慮なく行くわよ?
『あのねヘファイストス?こう言っては
なんだけど、ヘスティアに
お茶を淹れさせるなんて正気かしら?』
『あら?貴女がヘスティアを庇うなんて珍しいわね?』
『そ、そうだ!一体何を企んでるんだい?!』
企むも何も
『庇うわけないじゃない。むしろ逆。
何よコレ?お茶の味が死んでるわよ』
これはひどい
『『「えっ?」』』
……オッタル、なんで貴方も驚いてるのよ。
『ヘファイストス。貴女、鍛冶仕事ばっかりで
お茶をただの水分補給と勘違いしてない?』
どんな茶葉でもコレはないわ。
『え、いや、まぁ、確かに香りを味わう
とかまではしてないけど・・・』
『じゃあ何を以て一番良い茶葉なのよ?』
まさか値段じゃないわよね?
しかもこれ、リョクチャと違って味を楽しむ
タイプのお茶じゃなくて香りを楽しむお茶だし。
だけどこのタイプだって、季節によって
美味しい茶葉は違うし、一番摘みとか
二番摘みもあるのよ?
アレンはリョクチャの三番茶から修行してい
るけど、ようやく次の段階に進めるって話だし。
・・・まさかあの深みがまだ入門編だったなんてね。
だけど言われてみれば、まともな淹れ方も
知らないアレンに最上級のお茶を任せる
訳がないわよね!
最近はアレンの腕が上がる度に、次の段階の
お茶の味を想像して楽しめるくらいに
なってきたわよ。
・・・はぁ。イシュタルの背中は遠いわ。
『あぁ~。いや~その~』
『自分でしっかり味わってなかったのね?』
これだから技術に溺れた技術者は!
『えっと、はい。そうです』
まったく、茶葉が勿体ないじゃない!
『そしてヘスティア』
『な、何だい?!』
髪で威嚇しても駄目よ。
『貴女が漫然として淹れた茶葉は貴女の
給金よりも高いのよ?ならば淹れる為の
技術や作法に気を配らないと駄目じゃない』
『グッ!』
生産者の皆さんに申し訳ないと思わないの?
『更にお客様に出すんだから、尚更
気遣いは大事よ!せめてカップを暖める
くらいはしなさいな』
香りが逃げるでしょ!
『か、カップを暖めるのかい?!』
これだからじゃが丸くんが主食の
女神は・・・
『ヘファイストス、こう言うのは
きちんと鍛えてからじゃないとお客様に
シツレイよ?それに貴女には都市外からの
お客様も多く来るんだから、粗末な
接客はオラリオ全体の品格を疑われて
しまうの。わかるわよね?』
最初から技術だけが売りならお茶なんか
出さなくても良いのよ!
むしろ出さない方が技術者としては
評価が高いかもしれないし!
文化的なのはとりあえずイシュタルの
ところに任せなさい!
『……そうよね。うん。確かにお茶を
淹れるときには色んな作法もあるし、
ヘスティアがソレを覚えてるかと
言われたら・・・』
『し、知らないよ!僕だって好きで
淹れてるわけじゃ無いんだし!』
確かに好きで自分でお茶を淹れてる
神様なんて、自分の作った茶葉の品質を
確かめてるデメテルくらいだろうけど、
仕事なんだから妥協しちゃ駄目でしょうに。
『とりあえず淹れ直しはしなくて良いわ。
私が淹れるのも違うでしょうし』
オッタルもまだそこまでの技量はないものね
『えぇ、気を使わせてごめんなさいね』
『くっ何も言い返せなかった。ごめんよ
ベル君!僕はまだまだ未熟者だったよ!』
いや、アノ子関係無いわよね?
『仕方ないわ。これから成長していけば
良いだけの話よ』
不変のはずの神が成長出来る。
コレだから下界は面白いのよ!
―――――――――――――――――
『さて、ヘスティアも帰ったことだし。
私もこの辺で・・・』
さっさと帰って文化の研究を
『「待たれよ」』
無理か・・・
『お茶についてはアレなのは認めたけど』
「そもそもお聞きしたいのはティオナと
ティオネの武装に関する話でして」
『・・・ロキが伝え忘れたんでしょ?
私に聞かれてもわからないわよ』
実際細かい武装についてはわからないし
確か縄を使った武装らしいけど、
オッタルも知らないらしいしね。
『それはそうでしょう。だけどそもそも
の話、何で貴女のところのアレンがロキの
ところの二人とダンジョンに潜ってるの?』
「そうですな、確か彼は女嫌いで有名な
はずですし」
『……疑問に思うのも無理はないけど、
ソレって話す必要有るのかしら?』
こう言っては何だけど、無関係よね?
『確かに必要はないけどね』
「自分としては単純な興味です。次の
遠征に参加することにもなってますから
あの二人の武装は気になりますし、
深層で何をしてるかは気になります」
『尚更ロキに聞くべきじゃないかしら?』
もしくは彼よね。
元々は彼の依頼なんだし。
『その言い方だと、アレンには彼の武器は
渡されてないの?』
『ええ。そうね』
武器よりも茶器を選んだものね。
・・・武器の方が良かったかしら?
いや、けど武器はその辺で買えるけど
茶器は買えないし。
「ならば尚更アレンが一緒に行った理由が
わかりませんな」
まぁそうでしょうね。私も茶器だけなら
断ってたわ・・・多分。
ステイタスのSSとレベルアップがあれば
こそ許可を出したんですもの。
それを考えたらロキは二人のレベルアップと
武装の慣熟訓練よね。
リリルカは・・・何かしらね?
彼が試練を与えるとは言っても
ウダイオスは前回の討伐を考えたら微妙よね。
バロール狙いにしてはレベルが足りないし。
・・・深層に何か有るのかしら?
噂の新種?いや、それならアレンを連れていく
のはおかしいわ。
そう言えばロキの態度はおかしかったわよね?
あの二人がアレンやリリルカと一緒に
潜ってるのを知っていたら、話の内容は
「新種について教えろ」ではなく探索での
取り分の調節になるはずよね?
けど深層に潜るのにファミリアの許可を
取らないなんてあり得ないわ。
……ロキと勇者の間で意思疏通ができてない?
そうだとしたら面倒なことになるかしら。
どうもロキは新種に私が絡んでるって
勘違いしてるみたいだし。
とりあえずは知ってる事を話して
さっさと帰った方が良さそうね
『私が知ってるのは元々が彼の依頼で、
リリルカの修行の手伝いで深層へ行った
と言うことね。アレンは経験値稼ぎと
壺の購入が目当て。あの二人はわからないわ』
買うのは壺だけじゃないけどね。
『あぁ、元々あの壺は彼が造ったモノ
だから、依頼の報酬として請求も出来る。
レベル6のアレンがリリルカを鍛える為に
深層へ行くのも・・・違うわね、あくまで
リリルカに深層探索の経験と知識を与える
為の付き添いなのね』
『おそらくはそうね。ティオナとティオネも
経験値稼ぎと慣熟訓練でしょうし』
「それですよ!」
『ソレ?』
「無双農家はあの二人にどのような武装を
持たせたのでしょう?」
『さっきから言ってるけど、それは
ロキファミリアの情報になるから
ロキに聞いてくれないかしら?』
その結果彼女のファミリアが荒れても、
私には関係ないしね
「むぅ・・・それはそうなのですが」
『まぁ、言ってる事はフレイヤが正しいわ。
椿、急いでベートの武装を作りなさい。
納品の後でロキに話を聞きましょう』
よし、注意をあっちに逸らせたわね!
「仕方あるまいな。まさか納品前に
問い詰める訳にもいかん」
良くわからない拘りだけど、それに関しては
そっちで上手くやって頂戴?
『これで私が話せる事は話したわ。後は
預けたその壺の解析をお願いね?』
預けたんですからね。偽物は作らないでよ?
『えぇ、確かに預かったわ。それと、
もし彼から何か技術や情報を貰ったら
私にも教えてくれないかしら?』
さて、それが鍛冶的なモノならそれでも
良いのだけど・・・
『モノによるとしか言えないわね』
下手に何でも教えるとか言うよりは
コッチの方が良さそうね。
『勿論それで構わないわ』
うん、流石にわかってる。
『では失礼するわ。行くわよオッタル』
「はっ!」
さてさて、ロキはどう動く気なんでしょうね?
――――――――――――――――――
『なるほど、な。闇派閥か』
『私はそう見ているよ』
ディオニュソスの様子に嘘はない。
フレイヤに聞くことが増えたな。
『とりあえず現場検証はフィンが
やっとるが、何かわかったら教えたるわ』
『それは助かる。正直闇派閥の連中が
関わってるとなると我々だけでは
戦力が足りない』
ま、そうやろな。それに前に色々
殺られたらしいし。
恨みがあるのはホンマやろうから
コイツがアッチ側ちゅーことは
なさそうや。
『あとは無双農家についてだが』
・・・ヤツか。
『アイツが今回の件に絡んどるとでも?』
『確証はない。だが彼が懇意にしている
イシュタルファミリアはその仕事の関係上、
裏との付き合いが噂されてるのは君だって
知っているだろう?』
『・・・まぁな』
昔から言われとるよな。フレイヤんとこの
団員の襲撃とか、随分前にアイズたんも襲撃を
受けたこともあったなぁ。
『けど最近は大人しいで?』
あんときの話はキッチリケリ着けたし、
アイツらみたいなのも必要なのも確かや。
最近はフレイヤとも仲が良いみたいやし
大人しくしとるなら、わざわざ蜂の巣を
突つこうとは思わんぞ?
『・・・先日からカーリーがイシュタルの
元で世話になっているらしい』
『なんやて?!』
あのイカレ女神が迷宮都市に居る?
しかもイシュタルのところ?
『あ、あかん!今イシュタルのとこには
ティオネとティオナがおるやん!』
最悪や!まさかヤツはコレを狙ったんか?!
『・・・カーリーとていきなり行動には
起こさないだろうが、警戒はしておいた
方が良いだろうと思う』
『情報提供感謝するで・・・』
くそっ!フィンに知らせなあかんな。
ヤツが行動を起こす前に間に合うか?!
――――――――――――――――――
『ぱないの!』
まさか二人懸かりで瞬殺かや!
「本来なら技を受けながら多少の手解きを
するんだが、今回は実力を見たいとの
要望だったからなぁ」
『いやいや見事よ!どうじゃ?どちらかに、
いや、この際両方に子種を仕込んでくれんか?
教育もお主に任せるぞ?!』
妾が育てなくとも、少なくとも母親は
妾が育てた子。それとコヤツの子ならば
どれ程の高みへ至るのか想像もつかぬわ!
「「・・・!」」
「何でお前らも期待した目で見るんだよ。
却下だ却下。女は間に合ってるし今は
子育てをする気は無いぞ」
「「・・・」」
『くっ!娼婦を買っておきながら妙に
身持ちが固いではないか!
良いのか?二人がしょぼーんとしとるぞ?
可哀想だとは思わんのか?!』
大体お主に損はなかろうが!
「訳のわからん脅迫は止めろ。それに
身持ちが固いから遊びでそこらの
女には手を出さんのだ」
そう言うもんかの?
『ならばイシュタルよ!』
その幻想をぶち壊す!
『駄目だね』
『なんじゃと?!』
まだ何も言っとらんじゃろうが!
『どーせ短期改宗するから専属娼婦にしろ
とか言うんだろ?』
『くっ読まれたか!』
やるではないかっ!
『話の流れからすりゃソレしか
無いだろうに。いいかい?娼婦は
押し付けるようなもんじゃないんだ。
その結果コイツがウチから離れたら
困るんだよ』
『ぐぬぬ』
言いたいことはわかるがのぉ。
「何がぐぬぬだ、諦めてその辺の公園に
いるイイ男を捕まえれば良いだろう。
レベル3とか4くらいなら居るぞ?」
『目の前に最上の雄がおるのに諦める
なぞ出来んわ!』
「「その通りです!」」
「コレだからアマゾネスは・・・」
『今ごろ気付いたかや?クカカカ!
夜討ち朝駆けは戦場の習い!
二人とも遠慮は要らん!何時でも襲え!』
約定があるかぎり殺されることは
無いんじゃからな!
撃退されるだけでも良い経験になる!
「「はっ!」」
イツマデソノリセイガモツカノォ?
あわよくばそのまま子種もGETじゃよ!
勘違いになるのかなぁ。
いや、春姫は勘違いになると思いますけど
まぁ怪しい動きはしてますよね。
日頃の行いは大事だけど
ロキも他人様に何か言えるような
神様じゃ無いよねってお話。