ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
まさか・・・なぞおりきゃらが
彼女だったなんて!
オリ設定
オリ展開
オリキャラタグは付いてるぞ?
嫌いな人は読み飛ばし!
「さて、話の続きでしたね。
では褐色姉妹。
直答を許しますから先ほどの
ように返答をするように」
「え、いや、そんな・・・」
言いよどむ気持ちはわかる。こんな人相手に
普通に会話なんて出来るわけない!
「え?!きゃあっ?!」
「・・・ぐあっ!!」
何?痛い?熱い?!魔法?!
「返事はハイです。そのあとで異論が
あれば聞きましょう。
・・・わかりましたね?」
「「ハイっ!わかりましたっ」」
わかりましたか?じゃなく
わかりましたね?ってのが物凄くアレだわ。
コレが女子力!最後の一言が違うだけで
ここまで違うのね!
「届け物は確かに受け取りました。
師にはコレを届けてください」
「「はいっ!」」
当たり前のように使い走りだけど
この人には習うことが沢山あるからね!
その代金だと思えば全然余裕よ!
怖くなんか無いんだからね!
えっと、それで・・・中が空の鈴?
「ソレを届ければわかりますよ」
読まれた!そうよ、この人は
リリルカの思考だって読んでた
じゃないっ!
「わかりました!お預かりします!」
絶対に壊さないようにしなきゃ!
「それで結構。これで私の用件は
済みました。貴女方から何か聞きたい
事はありますか?」
ここよ!
「「はいっ!!」」
ティオナ?何か質問があったかしら?
はっ!まさかティオナもこの人の
女子力に興味があるのね!
あのガサツなティオナにさえ影響を
与えるほどの女子力・・・流石だわ。
「ふむ、では妹の方にしましょうか。
姉は少し我慢なさい」
「ありがとうございます!」
「はい!」
こういう気遣いも重要なのね
「では褐妹。述べなさい」
褐色姉妹の妹ってことよね・・・
位の高い人は直接名前を呼ばないって
聞いたこともあるし、リリルカの場合は
先生からの使者として扱われてるのよね?
私たちはその従者みたいな感じ?
まぁその通りだし、呼び方は別に良いか。
突っ込んだらさっきの折檻されそうだし。
「はいっ!筆頭様は英雄様なんでしょうか?!」
(((うぉぉい?!)))
それは絶対に駄目なやつでしょ?!
わざわざ仮面で顔を隠してるんだから
素性の詮索は絶対に駄目でしょ?!
「ふむ、英雄ですか。……何を以て英雄と
呼ばれるかはわかりませんが、
確かにかつての私はそういったモノに
分類される可能性はありますね」
しかも答えてくれるの?!
大きいわ、私が予想したような事で
怒るようなチンケな人じゃなかった。
包み込むどころじゃない。
全てを飲み込むまるで海のよう!
コレを大器と言うのね!
けど、かつて?・・・駄目よ!
絶対探っちゃ駄目な気がするっ!
「やっぱり!!」
「しかし英雄が好きなら師が居るでしょう。
あの方は我らを全員足しても届かぬ
高みに居る方ですよ?」
「えぇ?!先生ってそんなに凄い
ヒトだったんですか?!」
今までは農家さんだったのがいきなり先生に
なったわね。
でもわかるわ。だってこの人明らかに
先生を尊敬してるし、怖いもの!
「あぁ、あの方は相変わらず己を隠して
生きていますか。まったく、その気に
なれば迷宮都市程度どうにでも
出来るでしょうに・・・」
そうなの?!いや、今更私たちが勝てる
なんて思ってないけど、そこまで
凄いヒトだったのね?!
「じゃ、じゃあ後ででも良いので、筆頭様が
知ってる英雄譚を教えて欲しいです!」
・・・あぁそれかぁ。
女子力では無かったけど、確かに
この方が知ってる英雄と言うモノには
興味があるわ!
「英雄譚ですか。遠く離れた地のモノに
なりますが、ソレで良ければ私が知って
いるモノをココに居る間だけ教えましょう」
「あ、ありがとうございます!」
それでも教えてくれるのね。
やっぱり優しさと厳しさを兼ね備えた
大人の女性だわ!
「まぁ修行の後でソレを聞く余裕が
あるかどうかは知りませんがね」
・・・あぁ、そうよね。
「では褐姉、どうぞ」
この機会は逃がさないわ!
「はいっ!女子力とはなんでしょうか?!」
「「はぁ?」」
(は?)
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「ふむ、女子力と来ましたか」
やはり私の溢れ出る淑女としての
力は隠せませんね。
その昔、伯師妹もソレを探る為に寝所に
忍び込んできましたし。
いやはや懐かしいモノです。
しかしコレは深い議題が来ましたね
「まず、この私に淑女の何たるかを
問うた褐姉の判断は評価しましょう」
「はいっ!ありがとうございます!」
(((答えるの?!)))
「しかし女子力の形は十人十色。貴女の問いは、
明確な答えが有る問いではありません」
「そんな?!」
「落ち着きなさい。まぁコレから話すのは
あくまで私見です。ソレを踏まえた上で、
貴女は貴女の女子力を探しなさい」
私に出来るのはこの程度ですからね
「は、はい!お願いします!!」
「・・・良いですか?女子力とは
目に見えるモノではありませんが
確かに存在する男を惹きつける力。
気品?知識?礼儀?格式?料理?
全て違います。まぁ知識や気品が無関係
とは言いませんが、最も重要なモノは二つ」
「二つ・・・」
女子力。ソレは卑弥呼殿が常日頃から謳い、
師が卑弥呼殿に授けた説教にこそ真理が
あります!
「そう、それは・・・」
「「「それは・・・?」」」
「恥じらいと謙虚さです」
「「「恥じらいと謙虚さ!」」」
(・・・俺、聞いてて良いのか?)
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「恥じらいと謙虚さ!」
確かにリヴェリアには無いわ!
この方は・・・きっと先生の前で
恥じらうのよ!
だってあんなに嬉しそうに先生からの
服を受け取って、さらにすぐに着替える
程ですもの!
「そうです。どれだけ料理が出来ても
『さぁコレは美味しいから食え』なんて
宣うような女に惹かれる男は・・・
特殊な男を除いて居ません」
「た、確かに」
そうよね!ミアは料理が上手だけど、
アレに女を感じるかと言われれば・・・
特殊な趣味の人だけよね!
「上手に絵が描けるから何ですか?
タダ絵を描くだけでは男は惹かれません。
その作成中の合間合間の自然な仕種にこそ
男を惹きつける要素があるのです!」
「芸術に理解があるだけでも駄目
なのですね・・・」
「そうです。ソレは夫を支える力と
なりますが女子は関係ありません」
「あっ?!」
そうよ!その通りだわ!!
確かに団長を支えるために必要なのは
事実だけど、その前に団長の女になる
必要があるのよ!
先生が嘘を吐いたわけじゃないわ。
タダ私に足りないモノが多すぎる
と言うだけの事っ!
「ここで重要なのが恥じらいです。
貴女方褐色連中は男の本能を誘う
為に薄着なのでしょうが、ソレは
所詮獣としてのモノ。
理性を持った本物の男はそのような
モノには振り向きません」
「確かに!」
団長は本物の男だからこそ
単純な色気には振り向かないのね?!
ソレは他のオンナが近付かないことを
意味してるけど、私も近付けないっ!
リリルカは・・・そうか!謙虚よね!
しかも普段は肌を出さないような
恥じらいまである!
クソっ!こんなに近くに好例が
あったのに、種族が小人族だからって
決めつけてた自分が情けないっ!
「・・・血の涙を流してリリを見るの
止めてくれませんかねぇ?」
「それに貴女はアレでしょう?服が破けたら
コレ幸いとくっ付いたり、もっと見て!
とか強調する人間でしょう?」
「・・・うっ!」
その通りだわ!
「普通に考えなさい。集団行動してる中で
指揮官がそんなの凝視したり、手を出したり
したら集団が壊れるでしょうが」
「・・・はい」
「「そうですね」」
(ごもっとも)
つまり私の行動は全部逆効果だった・・・
「迫るのは二人の時だけ。普段は服が
破けたら隠しなさい。
対象以外に素肌を晒すのも男から見たら
減点対象です」
「・・・勉強になります」
凄く参考になります!
「あの・・・」
「どうしましたリリルカ?」
何よ?勝者の余裕?今は私の時間よ!
「そういうのは後にしませんか?
ココはダンジョンで、今は先生の
指示でココに来てますし」
・・・そうだったわ。
筆頭様があまりにも完璧な淑女だった
から我を忘れてしまったけど、
あくまで鍛錬に来たのよね。
教えは後から受ければ良いわよね!
「ふむ、まぁその通りですね。
淑女としての指導を求められたのは
久方ぶりでしたからつい力を入れて
しまいました。リリルカの言う通り
師の依頼を優先すべきでしょう。
失敗失敗。弟子失敗です」
「自分のミスを指摘されても焦る
ことなくソレを認める冷静さと
度量!やっぱりコレが女子力!」
「いえ、コレは女子力ではなくヒトと
しての器です。師だってそうでしょう?」
・・・ですよねー
「さて、褐色姉妹の用件は終わったので
最後は猫耳ですね。直答を許します。
質問に答えなさい」
「はっ!」
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やっとか。正直女子力云々の話になった
ときはどうなるかと思ったが、リリルカ
先輩が居てくれて良かった。
それにこの方も思った以上に寛容だ。
先ほど仰っていたヒトとしての器の
大きさ故だろうな。
「良い返事です。それでは問いましょう。
貴方が師に与えられた任は何ですか?」
「はっ!リリルカ殿を深層へ案内し、
探索に必要な知識と経験を伝えること。
そして師匠の実験への協力を依頼
されております!
ただ実験の内容については口外を
禁じられておりますので、お教え
することは出来ません!」
ステイタスのSSに関しては流石に
言えん。
いや、この方だけなら良いんだろうが
リリルカ先輩やロキファミリアの
アマゾネスに伝えるわけには行かんからな。
「ふむ、質問に対する返答がきちんと
出来ていますね。
まぁ師が口外するなと言うのですから、
例え私が相手でも口外してはなりませんよ」
「はっ!」
読まれたか。師匠もコレが出来るなら
今後は腹芸は無駄だな。
フレイヤ様にお伝えしよう。
「猫耳の事情は理解しました。
ただその実験とやらは、他の三人と
一緒に鍛えても大丈夫なのですか?」
「はっ!問題ありません!」
あくまで成長比率と限界突破の
確認だからな。
例え上位の経験が得られなくとも
筆頭殿の持つ力は明らかに我々より上。
この技術を学べるなら十分な利益だ!
「師の実験に協力できるなら
私としても望むところです。
槍も一通り使えますので短時間では
有りますが鍛えてあげましょう」
「はっ!ありがとうございます!」
剣を佩いてはいるがやはり使えるか。
師匠と言い筆頭殿と言いどこで
これだけの武を・・・いや、詮索は
いかんな。
「では私からは特にありませんね。
猫耳から何か聞きたいことは
ありますか?」
「はっ!」
猫耳呼ばわりは名乗ってないから?
それとも極東の文化にあるように
名前には特別な力が宿るから気安く
呼ばない為?
・・・もしくは未婚の女性は男性の名を
呼ばないと言う文化があるやもしれんな。
明らかに文化圏の違う方だから何が
シツレイになるかわからん。
言動には注意が必要だな!
「ではその質問を聞きましょう。
まぁ答えるかどうかは内容次第で
あることは承知してますね?」
「はっ!無論です!」
貴人に秘密が多いのは当然だからな
「よろしい。ではどうぞ」
「はっ!では質問させて頂きます!
18階層で我々をココへ導いた
モンスターは筆頭殿の調教した
モンスターなのでしょうか?」
「「「あっ!」」」
この方が深層の魔物を嗾けたとは思わん。
恐らく取りこぼしたモンスターを調教
したのだろうが・・・
「ふむ、当然の疑問ですね。
アレは私の知り合いが調教した
モンスターです。
その者が18階で何やら悪だくみを
しているようでしてね。
アナタ方があそこにいると都合が
悪かったらしいのですよ。
ソレでアナタ方が私に用がありそうでし
たので、誘引するために借りたんです。
知り合いはアナタ方が居なくなり、
私はアナタ方とこうして話が出来る。
まぁ両者が得をする一手と言うことです」
「なるほど、悪だくみですか・・・」
「え?それって?」
「ティオナ!」
「先生のお弟子さんならそうですよねー」
・・・やはり師匠の弟子。
闇派閥とは違うが優先するのは己の目的。
ギルドや他の冒険者がどうなろうと
知ったことではないと言うわけだな。
「まぁ不満があるなら今から戻っても
良いですよ?今なら止めれるかも
しれませんし」
「・・・いえ、悪だくみの内容は知りま
せんが、我らフレイヤファミリアも
そこのロキファミリアも悪だくみの
一つや二つはしてますからね。
今更正義の味方面はしませんよ」
実際他のファミリアの連中がどうなろうと
知ったことでは無いからな
「独立独歩の冒険者らしい判断ですね。
ではリリルカと褐色姉妹はどうします?
妹の方は何か反応してましたけど?」
「はい!私は冒険者に興味が無いので
ダンジョンに入った冒険者が何を企み
何の企みに巻き込まれても
別に構わないです」
連中は偉そうに「自己責任だ」とか
言ってリリを虐げましたからね!
「私も特に。アレンさんが言ったように
ロキだって品行方正では無いですし、
冒険者が正義で筆頭様のお知り合いが
悪とは限りませんから」
「私は・・・うん、リリルカさんや
ティオネの言う通りですよね。
事件や事故なんて沢山あります。
それが地上の人達を狙ったモノなら
まだしも、少なくともダンジョンに
潜れる冒険者なら自己責任ですよね!」
「ふむ、世の中を勘違いした甘ったれた
正義感の持ち主なら首を刎ねてましたが、
無用の心配でしたね」
「「「「怖っ!」」」」
「先達が怖いのは当たり前です。
馴れ合いでは強くなれませんからね」
た、確かにその通り、
筆頭様の美しさは歪みの無い
精神性にもあるのかも知れん!
「あのモンスターについてはその程度
ですよ。調教している調教師については、
名前はレヴィス。赤い髪をしたレベル5
相当の女性ですね。
最終的な目的は聞いてません。
闇派閥と呼ばれる連中とも何かしらの
繋がりがあるようですが、目的は違う
ようですね。
あぁ、ちなみに前回ロキファミリアが
遠征で戦った大きなのも彼女のテイム
したモンスターのようですね。
あのイモムシがモンスターを倒して
強化種となり、その強化種を食わせて
成長させているようです。
私はあくまで顔見知り程度です。
師との知り合いである可能性もありますが
はっきりとはわかりませんね」
「そ、そうですか」
「はえぇー」
「ちょ、情報が多すぎます!」
「・・・後でメモさせて下さい」
思った以上の収穫だ!
しかしなぜここまでの情報を?
「それは師に届けてもらう為ですよ。
必要かどうかは知りませんが、知った
ことは報告しなければ意味がありません。
あぁ、アナタ方のファミリアの神にも
伝えても構いませんよ。少し調べれば
わかることですから」
「ご配慮ありがとうございます!」
「「あ、ありがとうございます!」」
「ソーマ様は・・・別にいいや。
先生に伝えれば良いですね」
「まぁその辺はそれぞれの判断に任せますよ
それではさっそく修行を始めます。
あぁ、割れ物は下の安全地帯に置くように。
特に師への届け物を破損させたら、理由を
問わず全員に連帯責任と地獄という言葉の
意味を教えてあげましょう」
「「「「怖っ!!」」」」
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「馬鹿な!持ってないだと?受け渡した後?
もしくは受け渡し前だったのか?!」
技術も流派も無い剣姫(笑)に手加減付きで
鍛えられた主人公補正付きの白兎くんと、
何人もの弟子を育てた経験を持つ筆頭によって
容赦なく確かな技術を伝えられるリリルカ一行。
どっちが成長するんでしょうね?ってお話
オラリオでの傷害や殺人は日常茶飯事です。
原作の勇者さんが調査に乗り出したのは
放置したら名前に傷が付くからでしょ?
その後は偶然被害者がレベル4だったから
なし崩し的に関わってますけど。
作者は単純な正義感では無いと思いました。