ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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そのころ無乳さんは?

修行パート?
・・・前向きに(ry

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嫌いな人は読み飛ばし!


第46話

『フィン、どういうこっちゃ?!』

 

はぁ、まさかフレイヤからへファイストス、

へファイストスからロキに伝わるとは。

 

「分かりやすく言えば、彼から

リリルカさんを鍛えたいから深層探索

に付き合ってほしい。

ついでに深層の視線の主が知り合いかも

知れないから届け物を頼みたい。

って依頼があってそれを受けた形だね」

 

『女神の戦車はなんやの?!』

 

「恐らくフレイヤを除け者にしない

っていうメッセージじゃないかな?

それにレベル6だから深層でも十分な

戦力だ。彼女たちを守ってくれるだろう」

 

『せやけどな!』

 

無駄に熱くなってるな。

ロキにもお香を使わせるか?

 

「ロキ、冷静になって考えろ」

 

『・・・何を?』

 

「まず大前提として、新種に関しては

関係者全員が灰色なんだ。

僕達だって対応が早すぎるって

自作自演を疑われる可能性がある」

 

『はぁ?』

 

「今までの僕たちの行動は決して

品行方正なモノだけじゃなかったからね。

僕達を敵視する連中からすれば

いくらでもいちゃもんをつけれるんだよ」

 

『なるほどなぁ、ソレは分かった。

・・・あぁだからフレイヤんとこの

アレンが関わってくるんやな?』

 

元が聡明な神だから落ち着けば

わかるんだろうけどね。

 

「そうだね。少なくとも僕達と

フレイヤファミリアが敵対して

いないとわかれば

それだけで小さな火種は消せるし、

さらにリリルカさんがいればソーマと

イシュタルも同じ方向を見ていると

言えるだろう?」

 

実際はイシュタルもソーマも微妙では

あるけど、外向けのポーズには十分だ

 

『ソレがヤツが自分からウチらの目を

逸らさせる為の策と言う可能性は?』

 

「勿論ある」

 

あくまで可能性だけどね。

 

『あるなら!』

 

「落ち着け。この場合の可能性は二通り。

一つは自分から目を逸らすため。

もう一つは僕たちを同じ方向に

進ませて、オラリオの内部を団結

させる策って場合なんだ」

 

両立させてくる可能性もあるけどね。

 

『……あぁ、二つ目の場合は邪魔する

わけにはいかんってことか?』

 

「そういう事さ。それに一つ目の策にしても

今回は悪い効果はあまり無いだろうね」

 

『それは何で?』

 

「こうして警戒されているじゃないか。

この時点で目を逸らせていない。

更に彼はリリルカさんを捨て駒に

するような人間ではないからね」

 

したら僕が貰うしな!

 

『そんなことなんでわかるん?

その気になったらいくらでも

切り捨てるんちゃうの?』

 

確かにその必要があればヤるかも

しれないけどね。今回は無いだろう。

 

「簡単さ、彼が教育者だからだよ」

 

口実がリリルカさんの教育だったからね。

そもそも彼にティオナやティオネを

孤立させて罠に嵌める理由もないし。

 

『・・・ソレもわかった。

けどなんでウチに知らせんかった?』

 

決まってるじゃないか

 

「絶対反対するだろ?」

 

『当たり前や!』

 

「なんでさ?」

 

『なんでってジブンわかっとんのか?

フレイヤんとこやぞ?!』

 

お互いに眷族が殺された経緯もあるから

悔しい思いもしてるだろう。だけどね。

 

「なぁロキ?この探索について

いかなかった場合、僕達と

フレイヤファミリアの間にある

情報量の差はどうなる?」

 

過去の感傷も忘れたわけじゃない。

だけどそれに引っ張られて今を

失うわけにはいかないんだよ。

 

『・・・さらに拡がるな』

 

「そうだ。現状でさえ僕達に持ってない

情報を持つフレイヤを相手に、

これ以上の差をつけられるわけには

いかないんだよ。それに、もし理由も

無くただの感情で依頼を断れば、彼はもう

二度と僕達を誘うことはなくなるだろう」

 

これがヤバいんだ

 

『別にええやん。フレイヤと共同で

何かやる必要があるなら、ファイたん

だっておるんやし』

 

へファイストスを仲介するのは

悪くないんだけどね。

でもやっぱりロキは神だ。

 

「下界の人間の考えがわかってない

ようだから教えるけどさ。

もし彼が僕たちと縁を切るようになれば、

僕達はいろんなところに距離を置かれる

ことになるって理解してるかい?」

 

『はぁ?ウチらは探索系の最大手やぞ?

そんなんありえんやろ』

 

やっぱりわかってなかったか

 

「医療系や生産系にとって、日々大量の

日用品を消費するイシュタルファミリアは

僕達以上に気を使う相手だ。

何せ僕たちは遠征の前後限定の大量消費。

あっちは毎日だからね」

 

『・・・そうか、イシュタルとの距離は

ウチらよりもアイツの方が近いもんな。

イシュタルにしてみたら付き合いの無い

ウチらより団員のレベルアップやら

何やらに協力しとるヤツを重視するか』

 

そういうことだね。

 

「更に医療系のファミリアは、彼を敵に

回せば軒並み潰されることになるだろう」

 

それこそ問答無用で潰されるね

 

『はぁ?医療系潰したら周りが困るやんか。

いくら都市外のファミリアでも、そんなん

知らんって放置できる問題違うやろ?』

 

「それはそうだ。だけど彼は今でさえ

医療系ファミリアに対して高い

発言力を持ってるんだよ?」

 

『最強の胃薬やお香シリーズやな?』

 

それもそうだけどさ。

彼の持つ手段はそんなチャチな

もんじゃないんだ。

 

「それもあるけどね。コレを見てごらんよ」

 

こいつをどう思う?

 

『なんや急に?・・・飴ちゃんか?』

 

そりゃ知らなければそう思うよね?

 

「タブレット型のポーションだ」

 

『これがポーションやと?!』

 

ティオネに見せてもらったときは

僕も衝撃を受けたさ。

はっきり言ってコレはヤバい!

 

「わかるかい?瓶詰めされた液体の

ポーションに比べて持ち運べる

量も多いし、瓶が割れて使い物に

ならなくなるなんてこともない。

しかも毒消しやマジックポーション、

果てはエリクサーまであるらしい。

この時点で汎用性が高すぎる。

こんなのを量産されたら

既存の医療系ファミリアは

壊滅的な打撃を受けるだろうね」

 

患部に直接かけるためにも液体型は

必要だけど、それでも売上はかなり

減ることになるだろうね。

 

『既存のファミリアを潰しても、

ソレ以上の効果がある薬で賄える

だけの力があれば、探索系からも

文句は出んな・・・』

 

「そうだ。新商品を開発して売上を

独占するのは商売の基本。

ギルドだって文句は言えないし

冒険者だってわざわざ割れやすくて

嵩張る瓶よりコッチの方が良いに

決まってる。

正直言って僕たちだって売って

もらえるならコッチを選ぶよ」

 

ディアンケヒトには悪いけど

団員の命がかかってるからね。

 

『こんなんあるなんて言われたら、

確かに医療系は逆らえんな』

 

「そうだ。今は生産量が少ないのか

医療系に配慮してるのかは知らないけど

積極的に売りに出すつもりは無いらしい。

あくまで今回はリリルカさんの付き添い

だから分けてもらったし、僕にも

試供品としてくれた。

だけどこれ一つでも彼が本気になった時点で

相当数のファミリアが動くのはわかるだろ?」

 

『医療系にそっぽ向かれた上に生産系と

探索系、さらにイシュタルとフレイヤ。

元々仲の悪いファミリアも敵、か』

 

その通り。どれだけのファミリアが

敵に回るか想像もつかないんだ。

 

「わかるかい?ゼウスやヘラのように

今度は僕たちが追われる可能性が高くなる」

 

『・・・そうやな』

 

最大手だからと油断してたら、前に僕たちが

以前の最大手にヤったことをヤられる。

それがオラリオだと言えばそれだけの

話なんだけどね。

 

「例えばの話だけど、もしも現状で僕達が

ギルドに成り代わろうと言う意思を持った

場合、フレイヤやイシュタルが動くだろう。

フレイヤの眷族は言うまでもないね。

イシュタルも今はレベル6が居るし

麗傑も5だ。

さらにはガネーシャも動くかな?

理由と根回し次第だけど、現時点では

僕たちが負けるのが確定している」

 

『・・・せやな』

 

「だけど、彼が敵意をもってギルドに

牙を剥いた場合・・・どうする?」

 

『どうって・・・』

 

「物理的な闇討ちもそうだけど、彼が作る

医薬品や装備品は、現時点で医療系や

生産系のファミリアを凌駕するんだ。

さらに服飾やら工芸品と言ったモノも

勝ち目がない。

言ってしまえば彼一人の手によって経済的

に殺されることになるんだよ。

そしてこの場合、死ぬのはギルドじゃなく

オラリオという都市そのものだ」

 

『オラリオそのものを殺す、やと?』

 

「そうだ。あくまで可能性だけどね。

つまり彼は現時点ですらギルドが降伏する

可能性もある相手だよ?

それがわかれば誰だって単純な探索系の

僕たちよりも彼を選ぶさ」

 

戦略とか戦術以前の問題だよね

 

『・・・ウラノスは気付いとるか?』

 

「多分気付いてない。大きな山と

一緒で規模が大きすぎて逆に見えないんだ。

だけど、イシュタルとフレイヤは

気付いてるだろう。

ゴブニュはそもそも中立だし

ヘファイストスだって敵対する気は無い。

ソーマは当然彼の味方。

ディアンケヒトにしても日常的に消費

する日用品を開発してくれて、その上

気前よく技術と分け前をくれるお得意様。

同じ医療系の代表格であるナァーザに

とってはそのまま命の恩人だし、

農産系のデメテルも付き合いが長い。

つまり大手ファミリアが全部彼の味方さ。

あとはテルスキュラから来たカーリーが

イシュタルファミリアに居るらしいけど」

 

『そうや、ヤツが動く可能性があるんや!

ティオネとティオナに伝えんと!』

 

「今は無いね」

 

あくまで今はだけど。

 

『なんで言い切れるんや?!』

 

「普通に仲良くしてるらしいからさ。

今は彼とカーリーが繚藍と料理の

研究をしてるんだと」

 

ナァーザが直接繚藍に聞いた情報だから

間違いはないね。

 

『料理って』

 

「カーリーの中では生きることも戦いで、

普段の食事も漫然と口にするモノでは

ないらしい。だから料理も重要だってさ」

 

『はぁ』

 

もう「そうか」としか言えないよ。

実際食事は強い戦士を作るために

欠かせない重要な要素だからね。

彼女の趣味である強者を作るためには

必要な知識であることは間違いない。

 

「さらに彼を男として狙ってる

らしいから、しばらくはこちらに

目が向くことはないだろうね」

 

彼もこれ幸いと女を抱くような

男じゃないからね。

 

朝晩襲われてうんざりしてるとか。

・・・こればっかりは彼に同情するよ。

 

『はぁ?どういうことや?』

 

「彼の教え子でもある二人を

傷付けたら怒られるだろ?」

 

おかげでティオネとティオナの

安全が保証されてるんだから良いけどさ。

 

むしろカーリーファミリアの眷族に

手を出して、リリルカさんに

失望されてくれれば良いのになぁ。

 

『怒られるって』

 

実際、だからこそ大人しいんだと思うよ?

普段の彼女たちならところ構わず僕や

オッタルに挑んで来るだろうし。

 

「彼女らにとっては闘争と子孫を

残すことは至上命題。

文武を極めたとも言える彼を

逃そうとはしないよ」

 

・・・文武を極めたかぁ。

間違いなく僕はそんなこと言われる

事ないよね?自分で言って羨ましいと

思うのってどうなのかなぁ。

 

『あぁなるほど。これだからアマゾネスは!』

 

「……それは、ティオネとティオナに対する

差別にもなる。今後は控えてくれよ?」

 

主神が種族で差別するようじゃ困るからね?

 

『あ~せやった。悪かった今後は言わん』

 

「そうしてくれ。とりあえず話を戻すと、

現状カーリーは大丈夫。

むしろ下手に突っつかないほうがいい。

ディオニュソスが何を知ってるのかは

知らないけど、闇派閥に対する

敵意が強すぎて怪しいモノを過度に

疑ってしまってるんじゃないかな?

その意見は参考にはするけど

現状ではあまり重視できない。

無駄に敵を作ることになるからね。

そして彼とはこれ以上距離をおいて情報的に

孤立するのは良くないと判断した」

 

『あぁそもそもの話題はソレやったな。

確かにフレイヤに情報を独占される

わけにもいかん、か』

 

「フレイヤも現状では彼も僕たちも

敵に回す気ははないからこそ、

アレンの派遣も許可したんだろうしね」

 

更に言えば彼のスキル効果があれば

恐らくアレンはレベルが上がるだろう。

こっちの二人がレベル6になっても

あっちは7だ。

・・・先に接触したのはコッチだったが、

あの失敗のせいでフレイヤに彼との

付き合い方を学ばせてしまったのが痛い。

 

『あ、それに断ったらリリルカとアレン

が二人でいく可能性もあったか?』

 

ん?やり返したつもりか?

けど甘いよ。

 

「最初はその可能性を考えたけど

普通に考えたら無いね。

その場合は彼が同行したはずだ」

 

睡眠を取った僕に隙はない!

 

『余裕あるなぁ。お香とお茶が効いたか?』

 

ふっ

 

「アレは良いものだ」

 

いやほんと。あんなに気持ち良く

寝れるなら、専用の個室付きの店は

大繁盛間違い無しだと思うよ。

 

『ま、まぁフィンが回復したならええけど。

そんで、コレからどうするん?』

 

「とりあえずダンジョンで慣熟訓練だ。

僕とガレスとべートにアイズで行く。」

 

アイズは本来関係ないけど、自分から

「借金返済のためにダンジョンに

潜りたい。だからその許可が欲しい」

なんて言ってきたからね。

すごい進歩だよ!

 

『リヴェリアやレフィーヤたち魔法使い組

は置いてくんか?』

 

不満そうだけど理由があるんだよ

 

「そうだね、まずはまだ新種が残ってる

可能性もあるから、僕と一緒にアレを

観察したラウルをこっちに残す。

アドバイザーとしてリヴェリアもだ」

 

『ラウルの経験か。けどレベル5の

ベートもアイズたんもおらんぞ?』

 

「普通に戦えばレベル4なら十分戦えるし

むしろ良い経験になる。

こっちに残るリヴェリアには、ロキの護衛と

4人1組を基本にしてその中に魔法使いを

1人入れたパーティーによる巡回を

ギルドに提案させる」

 

ここまで協力的なら自作自演を疑う

連中も居なくなるだろうよ。

 

『なるほどな。ラウルたちの甘えを

無くすのと、魔法使い組を巡回に回す

ことで巡回の経験を積ませて、さらに

ギルドや周りからの疑いを晴らすか』

 

「そうだ。今までは安全マージンを

取りすぎたところがあるからね。

その結果が魔法頼りの遠距離攻撃さ。

レフィーヤが都市内で魔法を使おうと

したのも、魔法さえあれば大丈夫と

言う甘えだ」

 

『・・・せやな』

 

「それがモンスターの活性化となって

彼女の重傷に繋がった。

重要なのは魔法に頼るんじゃなく

魔法を使いこなす為の創意工夫だ」

 

『そのためには高レベルの冒険者が

居るっちゅー甘えを無くす必要が

あるわけやな?』

 

「そうだね。リヴェリアは高レベルでも

守護する対象だろうから、油断には

繋がらないだろう?」

 

むしろ気合入れて守るだろ?

 

『確かにな。ギルドと交渉できるし、

甘えを考えたらラウルをはじめとした

連中にアドバイザーとして付けるのは

リヴェリアが一番か』

 

・・・アイズの甘えもある。

無意識にリヴェリアを頼る癖が

あるけどアイズだってレベル5の

冒険者だ。しっかり自分で考え

させないと駄目だろう。

まぁコレは言わないけどな。

 

「そう言うことで明日から

ダンジョンに潜る。

階層は・・・アイズのお金の件も

あるから24階層かな?

期間は一週間はかからないだろう」

 

『なんや深層には行かんのか?』

 

「・・・慣熟訓練で武装を傷める気は

無いし、修行の邪魔になるからね」

 

リリルカさんには会いたいけど、

修行の邪魔したら嫌われるよなぁ。

 

『そ、そうか。なんかすまん・・・』

 

ん?何で謝られたかはわからないけど

まぁいいや。

 

「それじゃ、留守はよろしく」

 

『あいよ、まかしとき』

 

・・・そういえば彼女たちはどんな

修行をしているんだ?アレンと

リリルカさんを相手に模擬戦とか?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「理解しましたね?これが命奪崩壊拳です」

 

「「「「・・・」」」」

 




色々考えてる勇者さん
安眠は世界を救うのです。

もちろん先生一人でオラリオは
殺せません
あくまで喩え話です。
現状でも先生と、先生に協力する
勢力がギルドを孤立させて
オラリオだって殺れるんだよ?って
最悪の状況を解説しただけの話です。


修行パート云々の前に命を奪われて
色々崩壊してるのが4人ってお話

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