ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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た、た、た大変だっ!
リヴィラで殺人事件が!

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嫌いな人は読み飛ばし。


第48話

殺人事件ねぇ・・・

正直な話、冒険者がダンジョン内で

殺されるのなんて今更の話だから

関わりたくないんだけど、被害者が

ガネーシャファミリアのハシャーナで

レベル4って言うのがなぁ。

 

さらに事件の翌日、タイミングよく現場に

現れたレベル5と6の冒険者集団。

・・・コレ無視したら僕たちが

疑われるパターンだよね?

 

「フィン、面倒じゃが無視はできんぞ」

 

ガレスの言う通りだね

 

「・・・あぁ。ここでコレを

無視したら俺たちが疑われんのか」

 

うん、べートも口に出す前に考えて

くれるようになったか。

 

「・・・ティオネやティオナは深層だから

事件には関係ないよね?」

 

アイズまで自分で考えてるよ!

 

「そうだね彼女たちは二日前にココを

通過して下に降りたそうだから、

あの二人は無関係だろう」

 

むしろ彼女たちが居なくなったからこそ

犯人は犯行に及べたんじゃないかな。

 

「しかも新種がおったらしいのぉ」

 

「らしいね」

 

・・・あの芋虫型の新種か。

リリルカさんが注意喚起して行った

らしいけど、さすがの配慮だ。

 

しかし深層の魔物が18階に居て

さらに葉っぱを食べてた?

・・・確実に調教されてるな。

 

「ベート、アイズ、用心しろ。

深層の魔物を調教した調教師が犯人

である可能性が高い。

ガネーシャファミリアの冒険者を

大きな抵抗もさせずに殺している

ところを見ると、本人のレベル的には

5か6だろう。

更に、誰にもばれずに殺しておきながら

わざわざ顔の皮を剥いだことから

暗殺に特化した技能がある可能性がある。

例えばこの皮を使ってマスクを作って

化けるような技もあるかもしれない」

 

「なるほどな。そうじゃなきゃ態々

顔の皮なんか剥がねぇか」

 

「・・・見た目が女の人じゃない

可能性もあるんだね?」

 

「そういうことだ。犯人は女なのかもしれ

ないけど、コレを触媒にして成り代わる

魔法だってあるかもしれないからね。」

 

先入観は危険だな。

 

「了解だ。つまんねぇ事件かと思ったら

犯人が前回の遠征を邪魔してくれた

野郎の可能性があって、さらにレベルも

俺と同じか上・・・はっ!

歯ごたえもありそうじゃねぇか」

 

「それに今回慣熟訓練する武装は

もともと芋虫に対抗するための武器

じゃからの。ココで試して問題が有れば

椿に修繕させることもできる。

油断はできんが悪くは無いのぉ」

 

べートの言うことはアレだけど・・・

まぁ油断はして無いようだし、一気に改善

なんて無理だから今はコレで良い。

それにガレスの言う通り、深層まで行く

手間が省けたと考えれば悪くない。

 

「アイズ、最悪50階層で戦った

あの大きなのも出てくる可能性もある。

犯人との戦闘になっても一人と思うな。

奇襲に備えて魔力は温存するように」

 

僕が犯人なら誘い出して各個撃破だ。

自分が前に出て注意を引きつけ、

後ろや下から奇襲させる。

 

「分かった。あのときの芋虫と一緒なら

最初から隠れてる敵を見つけるために

魔法を纏って動き回った方が良いかな?」

 

おぉ!前の遠征のリリルカさんを見たからか?

そうだよ!そう言うのが必要なんだよ!

 

「そうだね、良く気がついた。

今回はリヴィラの連中のこともあるから

隠れてるのが居るようなら誘い出したほうが

いいかもね。その場合タイミングと範囲は

僕が指定するから、とりあえず今は温存だ」

 

「・・・わかった」

 

「それじゃ現場検証と行こうか。

ここからは無駄口禁止。何か

あったら小声で頼むよ」

 

「「「了解」」」

 

やっぱり今まで甘やかし過ぎてたね。

それに謹慎も意味があったようで

何よりだよ!

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

うん、フィンも機嫌良さそうだ。

報告、連絡、相談は大事

ティオネが教わったらしいけど

さすが農家さんだ。

 

「ハシャーナが何をしていたかは

後でガネーシャに確認を取る必要が

あるけど。

今は犯人の目的だね。

懐に探られた跡があるのに財布が

残ってることから金銭目的の強盗ではない。

何か採取品か貴重品を持ってると思われて

襲われたと考えるのが妥当かな」

 

すごい、死体を調べただけでここまで

わかるんだ。

 

「そうなると、その品を奪ったなら

犯人は既に逃走済みかの?」

 

あ、そうか。目的を果たしたらココに

残ってる意味もないよね?

 

「いや、それなら顔の皮は剥がないよ。

おそらくは彼が目的のモノを持って

なかったんじゃないかな?」

 

と言うことは・・・

 

「それならまだこの辺に居る

可能性が高いってことか?!」

 

ベートさんの言うとおりだ!

 

「・・・そうじゃろうな。

ボールス、お主が決めろ」

 

「は、はぁ?何をだよ?!」

 

そういえばボールスさんも居たね。

 

「犯人を探すなら現在リヴィラに居る

冒険者を何箇所かに集めて持ち物検査

を行おう。

ハシャーナの皮を持ってればソイツが

犯人だし、そうじゃなくても怪しい

動きをしたヤツが居れば捕えればいい」

 

なるほどなー

 

「・・・なるほど。お前らが居る

今ならそれもできるってか?

それで犯人探しをしないならこのまま

解散。あくまで冒険者同士の争いって

ことにしてこの問題を放置すると」

 

・・・それはどうかと思うけど、

冒険者としては間違っても居ないかも。

 

「そういうことじゃな。

儂らとしても犯人探しをしたい

ところじゃが、そのせいで無駄な

犠牲が出たから損害を補填しろ

と言われても困るからのぉ」

 

そうか!私たちが強硬に調査をして

街に損害が出たら、そうやって

お金を取られるんだ!

 

・・・これ以上の借金は嫌だな。

 

「ガレスの言うとおりだね。

君がこのままで良いと言うなら

この話はここまでだ。

僕たちは目的である資金稼ぎを

行う為に下層に行くとしよう」

 

「ちっ!抜け目ねぇ連中だぜ」

 

あれ?新種と戦うんじゃないの?

 

「・・・ねぇベートさん?」

 

「あん?どーした?」

 

「ここでボールズさんが探さないって

言ったら犯人逃がしちゃうよね?

新種は良いのかな?」

 

「・・・あぁ、さっきガレスが

言った通りだ。俺たちは探したいんだが、

犯人を探したら間違いなく高レベルの敵

との戦闘になる」

 

うん、そうだよね

 

「さらに調教された新種も居る。

バカゾネス達が注意喚起したって

言っても、連中にしたら強敵だ」

 

「うん」

 

動きが遅いって言っても、油断したら

武器が溶かされたりするし

数が多かったら殺されちゃうかも。

 

「弱え連中が死ぬのは勝手だが、

その責任を押し付けられても困る」

 

「うん」

 

借金はダメ絶対

 

「だが犯人を見つけない限り、

リヴィラじゃ冒険者が顔を奪われて

死ぬ事件が続くわけだ」

 

「・・・そうだね」

 

犯人が目的のモノを見つけるまでは

そうなるよね。

 

「本題はここからだ。犯人の狙いが

わからない以上、ボールスだって狙われる

可能性もあるよな?」

 

「そうかも」

 

「しかも犯人はレベル4を殺せる実力者だ。

コイツらじゃどうしようもない」

 

「あぁ」

 

そういうことか。

 

「つまりボールスは俺たちが居る

うちに犯人を捕まえないと、ヤバい

ことになるってのはわかってる。

かといって俺たちが戦えば街に損害が出る」

 

「だからボールスさんは私たちに責任を

取らせるために自発的に動くように

仕向けたかったけど、

フィンとガレスはソレを防いだ。

それで協力を要請しないなら

知らないって感じにしてるんだね?」

 

「そーゆーこった。フィンはボールスが犯人

探しをするってわかった上で交渉してんだよ。

あわよくば依頼料も貰えるしな」

 

「おぉ!」

 

逆にお金をもらえるんだ?!

 

「ついでに言えば、調査する場合は

戦えない知り合いは隔離しとけって

言ってんのさ」

 

「なるほどなー」

 

だから一箇所じゃなくて何箇所かに

集めるんだ・・・フィンもガレスも

凄いなー。あ、それに

 

「ベートさんも頭良かったんだね」

 

「・・・そ、そうか?」

 

む、褒めたのに微妙な顔だ。

 

「・・・褒められてんのか馬鹿に

されてんのかわかんねぇな」

 

んん?馬鹿になんてしてないよ?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ちっ!エインが面倒な連中を下に誘導

したと思ったら、次はロキファミリア?

 

オリヴァスは何をやってる!

一体地上で何が起こってるんだい!

 

戦力的には先日の連中よりは格下だが、

それでもレベル6相当が二人と

レベル5相当が二人。

 

しかも、これから身体検査するから

何箇所かに集まれって?

 

・・・各個撃破なら行けるか?

余程の馬鹿じゃない限りはレベル6と

レベル5を組ませて二箇所に

絞るんだろうけど。

さてどうする?連中の中に女が一人

しか居ないってことは、女の冒険者は

そっちに行くのが普通だよねぇ?

 

かといって私が居ない方でアレが発見

されたら、そのまま地上に運ばれちまう。

 

・・・ふぅ。焦るな、落ち着け。

アレを持ってる冒険者は間違いなく

ココに居るんだ。

そいつだって自分が命を狙われてる

ことは知ってるだろうし、

アレがポンポン他人に見せて良いもんじゃ

ないってことくらいわかってるはず。

 

それならこれからおかしな行動を取る

冒険者を探せばいい。

 

あとはロキファミリアの味方面して

不審者を追って、アレを奪ったら

モンスターを使って場を乱し、

そのまま撤収だ。

最悪破壊することになっても構わない。

 

・・・よし。行動指針は決まった

あとは待つだけだ。

 

根比べといこうじゃないか!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

・・・あのローブ、動きが怪しい。

さっきからキョロキョロしてるし

懐に手を置いたり思い出したかの

ように手を離したりしているな。

アレは無意識で懐にいれた何かを

庇ってる動きだ。

 

「アイズ、あの後ろにいる小柄な

ローブの冒険者に注意だ」

 

「わかった」

 

男と女を分けたのは良かったのか

悪かったのか。

 

まぁ間違いなくあっちにも足止めの

敵が向かうから、むしろ好都合か?

 

「フィン!逃げた!」

 

動いたか!だけどスピードが遅い?

アレじゃ良くてレベル3だが・・・

 

「追ってくれ!ただ今回の事件とは

関係がない可能性もあるから、

話を聞くまでは殺したりはするな!」

 

「うんっ!」

 

事件に関係なく後ろ暗い事をしている

可能性もあるからね。

 

それに何より、犯人が一人とは限らない。

アレを囮にしてレベル5相当の敵が動く

可能性だってあるしねって……見つけた!

少し離れたところに居たローブの女!

 

あの動きは少なくとも4はある。

しかし逃げたヤツを追っている?

全体を見ていたのか?何の為に?

……先に逃げたヤツが探し物を

持ってるから、か?

 

なら先に逃げたのは自分が狙われてると

わかっていた?

だけど、それならなんで僕たちに

保護を求めない?

決まってる。逃げた方も追ってる方も

後暗いことがあるからだ。

 

「すぐに一箇所に集まれ!調教された

モンスターが来るぞ!」

 

これで大きいのが来なければ

アイズへの援護にも行けるんだが・・・

 

「フィン!」

 

ベートか!いいタイミングだ!

・・・いや、タイミング良過ぎないか?

 

あぁ、さてはチラチラアイズを

観察してたな。

リリルカさんを気にしてた僕が

言うことではないかもしれないけど

程々にしとけよ?まぁ今は良いけど。

 

「ベート、アイズを追え!

恐らく犯人は同レベルだから、

方向さえ間違えなければ戦闘が

始まれば場所はわかるはずだ!」

 

「おう!」

 

「陽動を潰したら僕も行く、

生け捕りが最良だが、手加減できる

相手じゃないかもしれない。

最悪殺しても構わないから生き残る

事を第一に考えろ!」

 

「無駄な手加減がいらねえって

事だろ?了解だ!」

 

同じレベル5で2対1なら易々と

負けることはないだろうが・・・

親指が疼く!こっちを最速で片付ける

必要があるな!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「・・・犬人?」

 

レベル的にはどうかと思うけど

魔法やアイテムで殺すことだって

できるから、油断はダメ。

 

「ち、違うんです!私はハシャーナさんを

殺した犯人じゃないんです!」

 

知ってる。犯人はみんなそう言うんだ。

 

「とりあえず隠したのを出して」

 

「い、いえ・・・ソレは・・・」

 

怪しい。モノはそんなに大きくない

みたいだし、それにっ!!

 

「ひぃ!!」

 

目の前の犬人に注意を向けさせて

後ろから一撃で仕留めるつもりだったね。

 

「・・・ほう警戒していたか」

 

「当たり前」

 

・・・犯人が奇襲してくるかも

しれないから1対1でも警戒は怠るな。

フィンの言った通りだ!

 

「ふっ。まぁ良いさ、お前に用はない。

私が用があるのはそこの犬人でね」

 

「斬りつけておきながら良く言う」

 

犬人の怯えようから、この人が犬人

の敵だって言うのは多分本当。

味方ならここまで怯えない。

 

「別にアンタの敵ってわけでもないが

味方でもないからね。邪魔されない

ように動きを止めようとしたのさ」

 

確かに殺したら動きは止まるね・・・。

それにフィンの予想通りなら

この人は新種の調教師。

 

「芋虫の調教師でしょ?なら敵だよね」

 

「・・・ほう、気付いていたか」

 

やっぱりそうか!

 

「目的はわからないけど貴女は敵。

ならその狙いは邪魔させて貰う」

 

「お前程度で出来るのか?」

 

・・・この人強い。

それにこの感じは、まさかティオナや

ティオネと一緒?!

まずい!それなら今の私じゃ!

 

「行くぞっ!」

 

くっ!できるだけ大きな音を出して

フィンを呼ばなきゃ!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

さてさて、未熟者が崩壊している間は

どうしましょうかね?

 

本来なら垂れ流しの現場を相互に見せて

最後の誇りも砕くんですが、今回は

分けてしまいましたから私が見てやる

必要が有るんですが・・・師から頂いた

服に臭いを付けられても困ります。

 

放置で良いですね。

自分で確認しなさい。

 

そうなると時間が空きますけど、

留守にするのもねぇ。骨とか来そうだし。

・・・あ、そう言えば彼女たちの食料の

問題も有りました。

 

今ならローブと言う名の布とボロい

布で作った貧相な服じゃないですし、

お金もリリルカが持ってたのが有って

ドロップアイテムもそこそこ有りますから

問題なく買い物が出来ますね。

 

地上よりも物価は高いらしいですが、

元の値段を知りませんし。

普通に一週間分位なら買えるでしょう。

 

・・・よし、骨対策の罠を仕掛けてから

18階層に行くとしましょうか!

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・何をしてくれてるんですかあの赤髪は?

 

 




冴え渡る勇者の頭脳!
今までどんだけ苦労してたんだ。

剣姫勉強中。

狼さんも剣姫さんも
勇者さんのマジギレと
謹慎の効果はあった模様。

あとは王族さんだっ!

狼さんの頭が良いと言うよりは
そこそこ世間を知ってる冒険者なら
大体わかることですよってお話
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