ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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ミアハは今日も生きている

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第52話

『こ、これが野菜と魚介類を併せた料理?!』

 

ふ、ミアよ。日輪すらひれ伏す海鮮八宝菜の

威光におそれおののくが良いわ!

 

「野菜と魚介類がここまで濃厚に絡み

合いながら、其々の味を補っている!

コレはまさしく革新ですよ!」

 

「・・・とりあえずリューが納得してる

ならいいにゃ」

 

「このまま全部忘れてくれれば完璧にゃ」

 

「・・・」

 

「えっと、シルが燃え尽きてるけど?」

 

あぁ、白兎を助けるために自腹を切った

からな。

30000ヴァリス×3が確定してれば

そりゃ燃え尽きるだろうさ。

 

「ミア、コレは一つの到達点では有るが、

だからと言ってコレが唯一無二と

言うわけではない。この店にあった

味付けや組み合わせを見つけて

お前なりの到達点を目指すのだな」

 

本来は使う野菜も魚介類も決まっているが

こっちにしか無い野菜や魚がどんな味を

出すかわからんからな。

組み合わせによってはコレを超える

モノが有るかもしれんよ。

 

『調理方法を見ても、このトロミにまで

ここまでの深みを与える理屈がまったく

わからん・・・流石だよ』

 

ただ野菜を炒める訳じゃないからな。

絡ませるのが大事だ。

 

「その辺は教えんよ。お前も料理人

の端くれなら見て盗むんだな」

 

そうして自分なりの味付けを見つけるのだ!

 

「相変わらず上から目線にゃ」

 

「とはいえ、ミア母さんも認めてるし

実際コレも美味いにゃ」

 

「見て盗む・・・なるほど、では私も!」

 

『「「「お前はダメだ」」」』

 

「み、ミア母さんまで?!」

 

お前はその辺の訳あり野菜とかで

練習してくれ。

・・・作ったのはちゃんと自分で食えよ?

 

『いや、堪能させて貰ったよ!買い出しに

行かせた二人が中々帰って来ないから

帰ってきたらどうしてくれようかと考えて

たんだが、アンタを見つけてコレの材料を

買ってたってんなら仕方ない!今日の

ところは勘弁してやるよ!』

 

「「(よしっ!)」」

 

「ま、たしかに仕方ないにゃ」

 

「コレは金では買えないからにゃ」

 

そりゃ買い出しに行った連中が帰って

来なかったら普通に困るよな。

流石にすぐに材料を切らすって事は

無いだろうが、ものが魚介類の類いなら

鮮度の都合上、溜め込むわけにも行かないし

人員的にも普通に手が回らなくなるし。

 

冷凍庫位はありそうだがチルドとか

電子レンジは無いよな。

俺は科学技術チートなんざやる気は無いぞ。

 

弟子を見つけた以上、ギルドが舐めたマネ

してきたら我慢なんかせずにオラリオ

から離れて暮らせば良いだけだ。

 

あとは闇派閥か・・・そもそもギルドって

アイツらをどうしたいんだろうな?

無理矢理潰すならフレイヤやロキを使えば

今でも潰せると思うんだが、わざわざ

生かす理由はなんだ?

アイツらを捕らえさせるとか?

それともあの人造迷宮で何かさせてるのか?

 

・・・まさか本拠地を知らんって事は

無いよな?あんなに目立つ動きまで

してる奴らだぞ?追跡すれば一発だし。

鍵だって、鍵を開けたヤツが外に出たら

殺れば良いだけだろ?

昔のリリルカみたいな連中や孤児に

まともな人権が無い社会なら犯罪者に

人権なんざ要らんよな。

 

ソレをわざわざ生かしてるんだから

何かしらの繋がりは有ると見て良いだろう。

ギャンブルも税金払えば公営って事だ。

 

イシュタルはアイツらの存在は知ってたが、

特にどうこうする気は無いみたいだし。

 

なんやかんやで愛と欲を見る神だから、

空が見たいとかダンジョンの外が見たい

って言う欲なら問題ないらしい。

別にイシュタルに損も無いしな。

 

フレイヤは知ってるのかね?

怪物祭でモンスターを魅了するくらい

だから、モンスターにも感情があるっ

て言うのは知ってると思うが、あくまで

本能であって、知性とはまた別だと

思ってる可能性が有る。

 

ロキは・・・知らんな。

 

天界ではどうか知らんが今のアレは

策士気取りの甘ちゃんだ。

 

しかしギルドと闇派閥の意思を推察するなら

なんでフレイヤとロキがゼウスとヘラを

都市から追放するのを黙認したかも

わからなくなる。

いくら黒龍の討伐に失敗したとは言え

最大派閥を作れるだけの実力やノウハウ

がある神を都市外追放?

フレイヤもロキも闇派閥と敵対してたよな?

何らかの証拠を掴み、ゼウスとヘラが奴等と

繋がってると判断したのか?

 

基本的にギリシャ神話の神なんざ

ヘスティアとハーデス以外は、目の前に

居たなら殺すべき存在なんだがなぁ。

 

・・・いや、ハーデスも一目惚れした女を

拐ったんだっけ?じゃあダメか。

ヘファイストスもクソ神共に言われる通りに

道具を作ってるから加害者だよな?

 

ここにアルケイデスが居たら喜び勇んで

殺りまくるだろ?

 

しかしそれを考えたら処罰が中途半端だ。

追放したあとに何故殺さない?

天界での付き合いか?それとも

ギリシャ神話にありがちな馴れ合いか?

 

ギルドで偉そうにしてるウラノスだって

神話上はガイアと自分の子供を醜いからって

理由で怪物扱いして地下に押し込めたから、

ガイアの意思により派遣された子供に

去勢されたアホだから何も考えていない

可能性もあるんだが。

 

・・・うん?怪物を、地下に、押し込めた?

 

・・・確かヤツらが最初に下界に降りて

きたのは、未知を知るためだよな?

それで怪物や何やらに襲われてる下界の

人間と契約して、力をやるから働けって

感じの交渉をしたんだったか?

 

下界は天界から見たら・・・地下になるか?

 

なるほど。この可能性もあるのか。

やはり神はクソだな!

 

 

ではそれ以降の連中は普通に下界に来て

神生を満喫してるだけ、か?

なら怪しいのは古参の連中になるな。

 

そもそもの話、奴らが現れたのは

千年以上前と言われてるが実際何年前だ?

言ってしまえば1010年前も

2000年前も千年以上前だぞ。

 

中国や日本なら千年くらい前なら記録は

録ってるよな?その時の生活は

どんな感じだったんだ?

中世ヨーロッパみたいな宗教国家による

大規模な歴史の改竄があっても、古代

王朝とかは学術的な価値から研究は

されてたし。

・・・神が降りてくる前の記録を調べる

必要が有るんじゃないか?

 

資料が有りそうなのはエルフの里や極東?

 

うーむ。どうしたもんかねぇ。

 

迷宮都市やダンジョンの秘密にこだわるなら

細部まで確認するべきかもしれんが、俺と

しては特段興味ないんだよな。

 

ただし、現時点で興味がないからと言って

無視するのも危険な気がしないでもない。

 

そもそも迷宮都市が栄えているのは

ダンジョンから魔石を採取することが

できるからだ。

 

で、魔石は石とはいうものの、あくまで

ダンジョンが産み出した魔物からしか

採れない物質だから、魔石に頼る社会構造に

なれば、必然的に迷宮都市が栄えることになる。

 

 

だがな。ラキアや魔法大国はともかく、

テルスキュラは魔石に頼らない

国家運営が出来てる。よな?

アレを、運営と言って良いのかどうかは

知らんが、まぁ一応な。

 

極東もそれほど魔石に頼ってる訳じゃ

ないらしいし、そもそも魔力って言う

精神由来で物質に干渉できる力があれば、

魔石に頼らんでも技術革新は可能よな?

 

ならば現状はなんなんだって話になる。

 

わざわざ魔石だけに依存するように、

つまりはダンジョンに依存するように

仕向けている?

 

・・・やはりギルドは怪しい。

主神がギリシャ神話の神だから尚更だ。

 

ミアハを泳がせて友釣りを狙ったが、

関わらないのが正解かもしれん。

 

面倒事に巻き込まれるのもアレだし、

リリルカもレベル5で立派に自立できた。

 

もう実験も必要ないかな?

連中が帰ってきて、弟子の状況を

確認したら一度オラリオから距離を

置くのも良いかもしれんなぁ。

 

―――――――――――――――――――――

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

赤くて青いのが目の前でオレサマ

ワタシマルカジリ!

 

「あぁ、起きましたか」

 

「だ、ダレ?!ワタシハダレ?ココハナニ?」

 

クトゥルフクトゥルフー!

 

「って痛い!」

 

「落ち着いてください」

 

「落ち着けって……今の何よ!バケツ?

ゴガンって音がしたわよ?!」

 

思いっきり投げつけて来たわね!

もの凄く痛かったんだけど!

 

「貴女はロキファミリアのティオネさんで

ここは深層の安全地帯です。ちなみに

私はリリルカですけど、名前以外は

思い出さなくて良いですよ?」

 

「ロキファミリア?ティオネ?・・・?!」

 

・・・思い・・・出したっ!

 

女子力を極めた筆頭様から

女子力とは何かを教えてもらって、

歪み無い良いオンナになるために

だらしない自分を受け入れようと

したらお腹に穴が開いて、黒くて

白いナニかに包まれたら赤くて

青いのがクトゥルフしてきたのよ!」

 

「・・・まぁ大丈夫そうですね。

それではさっさと清掃してください」

 

「清掃?」

 

掃除よね?一体ナニを?

 

「ティオネさん達は3日ですからね。

その分ナニが多いんです」

 

・・・3日?

 

「まさかっ!・・・あの痛みから

目覚めるのに3日もかかったの?!

じゃあナニって言うのは!」

 

「貴女が垂れ流したモノです。掃除道具と

水はあちらにあるので、清掃と沐浴と

着替えをお願いします。ちなみに

指示に逆らったりすると食事抜きの上で

折檻されますから、無駄な問答や抵抗は

止めてくださいね」

 

・・・あぁ、なるほど。どうりで

リリルカも部屋に入って来ないで

扉越しで会話するわけだわ。

いきなりバケツを投げてきたのも

優しさだったと言うことね。

 

確かに清掃と沐浴と着替えは大事。

3日も飲まず食わずだったと言われたら

お腹が空いてきたけど、何をするにも

身を浄めてからよねぇ。

 

せめてもの救いは自分が臭わないことか。

・・・防臭と消臭効果の有る装備を作って

もらってて良かったわ。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

「なるほど、それでリリルカさんは

2日で呼吸と姿勢のことに気付いて

自分で立ち上がったんだね!」

 

私たちは自力で起きれなかったけど、

これ以上寝込んだままだと栄養が足りず、

修行に差し障りが出るからって

最初から最長3日で起きるように

調整されてたってわけね。

流石筆頭様だわ。

 

「自力で起きれなかった私たちは基礎が

足りないから基礎訓練。リリルカは

しっかりと指導を受けれるのね?」

 

とはいえ前に比べたら明らかに呼吸も

深くなってるし、動きも良くなってる

気がするわ。

これは多分痛みを和らげるために体が

無意識で正しい呼吸をしたり、体に流れる

痛みで神経が過敏になってるのよね?

 

「リリは先生から長年直接教えを受けた

直弟子ですからね。逆に自力で起きれな

かったら折檻がキツくなってましたよ」

 

「あぁ、そう言うのも有るよね!

それで、さっきからアレンさんが

下向いて死にそうな顔してるのは

なんでなの?」

 

「・・・」

 

「だらしない自分の受け入れに時間が

かかってます。ちなみに明日の朝までに

受け入れ出来ない場合は、再度矯正

されるそうです」

 

「「うわぁ」」

 

元々あの技には無駄な誇りを無くすって

意味もあるらしいから、いつまでも

引きずってたら再矯正もシカタナイわよね。

 

私は筆頭様の女子力を知った以上、

自分のだらしなさを受け入れる覚悟は

出来てるし、ティオナも少し

恥ずかしかったってだけだしね。

この辺は子供の頃のテルスキュラでの

経験が活きてるわ。

 

「なるほどなー。ちなみに基礎訓練って

何をするかリリルカさんは知ってるの?」

 

あぁ、それは私も気になるわ。

・・・まさかもう一度命奪崩壊拳じゃ

ないわよね?

 

「うーんリリは聞いてませんが、リリが

先生から受けた修行なら・・・」

 

「「修行なら?」」

 

「武器を持った魔物との組手、ですかね」

 

「「組手?」」

 

この辺だとスパルトイとか、その強化種

かしら?スパルトイ自体がレベル4相当

だから強化種ならレベル5か6相当ね。

 

「そうですね。利き腕を封じての組手

だったり、3対1とかで必ず2手受けて

から倒すとか、そういった技術を育てます」

 

「「なるほど」」

 

殺意をもって襲ってくる同格の魔物を

相手に技術を磨くわけね。

 

「多分その時に縄を使った戦い方も

教えてもらえますよ。実際ソレ、

かなり凶悪な武装ですし」

 

ん?この言い方だともしかして

 

「リリルカは筆頭様に見せてもらったの?」

 

「えぇ貴女方二人が持つ以上、他にも

使い手が居ないとも限らない。

ならば師の直弟子として対処方を

知らないのはダメだと言われまして」

 

なるほど、先生の名を汚すものは

許されないのね。

流石筆頭様、歪み無いわ!

 

「えっと、その筆頭様は今どこに?」

 

あ、そうよね。今は夜らしいし、

夜は寝るものだって話らしいから

こうして話が出来てるけど、基本的に

無駄な時間とか過ごしてるイメージが

沸かないわよね。

女子力を高めるための修行とかしてるの

かしら?

 

「・・・筆頭様なら修行してますよ」

 

やっぱり!

 

「んーそれなら私たちも修行に参加した方が

良いんじゃない?休んでて良いの?」

 

ソレはそうよね。筆頭様が修行してるなら

お手伝いとかした方が良いわよね?

 

「いえ、休息による体力と気力の回復も

立派な修行らしいですから、しっかり

呼吸と姿勢を意識して休むように

言われてます。手伝いとかに行ったら

命令違反扱いされちゃいますよ?」

 

「「絶対行きません!」」

 

休むのも修行とは言うけど、ここまで

強制力のある休息もあるのね!

 

「ちなみにリリルカは筆頭様はどんな

修行をしてるか知ってるの?」

 

「・・・えぇ、見学は許されてますから」

 

ほほぅ、ならあとで見学に行かなくちゃ!

 

「ちなみに怪我する可能性があるので

見学は自己責任です。

死んでも責任は取る気は無いそうなので

絶対に死なないような準備と覚悟を

するようにしてください。

リリの回復薬はありますが、数に限りが

あるので本当にヤバくならない限りは

使いませんよ」

 

「め、滅茶苦茶ヤバい前置きなんだけど

一体筆頭様はどんな修行をしてるのよ?!」

 

見学は自由ってことは、見たら殺すって

訳じゃないんでしょ?!

 

「・ャ・ー・・トです」

 

「「はい?」」

 

そんな下向いてぼそぼそ言われても

 

「筆頭様はジャガーノートを相手に組手

してるんですよ!」

 

「「「な、なんだってー?!」」」

 

あ、アレンさんも目覚めた。

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

まったくリリルカも、こんな魔物が居るなら

さっさと教えれば良いモノを。

 

「GAAAAAAAAAAAA!」

 

最初は早いだけでしたが、少しずつ強く

なってますよね。

壁を壊せばいくらでも出てくるし、

魔石も鱗も珍しいらしいですから

師へのお土産にもちょうど良いです。

 

倒す度に強くなるし、出現条件も特定されてる。

コレなら一度倒したら三ヶ月は出てこない上に

力も変わらない階層主の骨なんかより、

よっぽど良い相手ではありませんか。

 

「GAAAAAAAAAAAA!」

 

倒せば倒すほど強くなるなら、一体

どこまで強くなるんでしょうねぇ?

コレが私が勝てないようにまで強く

なるようなら、師にとっていずれ越えるべき

壁になる可能性も有り得ると言うことです!

きっと喜んでくれるでしょう!

 

「だから死ね」

 

今のコレはまだレベル6の私でも

勝てる程度。コレでも私の修行には

なりますが師には足りません!

 

「GYAAAAAAAAAAA!」

 

叫んでる力が有るなら戦え蜥蜴がっ!

 

「GYUOOO・・・」

 

コレで六体目ですか。

魔石は後で喰らうとして、次の蜥蜴を

呼び出しましょう。

ふふふ、魔物倒す、敵喰らう、私強くなる、

敵強くなる、私強くなる、お土産出来る、

師が喜ぶ!完璧です!完璧な連鎖ですよ!

 

「・・・壊す壁が無くなりましたね」

 

下に行ってみましょうか?階層が変わった

場合、アレの強さが変わるかどうかを

確かめた方が良いですよね?

とりあえず37階層の七匹目と38階層の

一匹目の違いですね。もしかしたら

37階層の分も引き継ぐかも知れません

から、その場合は火山地帯の40階層や

水場の27階層でも試して見ますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふふふ、コレは楽しくなってきましたよ!

 

 




そもそも常識フィルターを実装
しててギリシャ神話を知ってれば
奴等を信用なんか出来ません。

原作のウラノス妙に温くない?
ギリシャ神話なんか性犯罪と冤罪と
擦り付けと厚顔無恥とマッチポンプの
本場ですよね?今さら常識神ぶっても
手遅れなんだよってお話。

弟子は何十年か振りに師の役に
立てそうなのでテンションマックス。

更に近くに居るけど会えない
鬱憤も有るので病みに近い状態です。
まぁ男女の仲でもあったし、
死が二人を別ったんだから、シカタナイネ!
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