ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
まぁ原作の白兎よりは
数百倍辛い修行ですわな。
ミアハの人気に作者も驚き!
オリ設定
オリ展開
嫌いな人は読み飛ばし
何だかんだでぶちのめされて転がる
のにも馴れてきましたねー。
倒れてる自分を客観的に認識してます。
コレが歪まない自分ですかね?
「さてアナタ方の修行を開始して三日経ち
ましたが、問題が発生しつつあります」
「「「「問題ですか?」」」」
問題が発生しつつある?遠回しな
言い方ですけど何でしょう?
「まず一つ目、ジャガーノートが
10匹目以降強化されません」
「「「「・・・」」」」
ソレは何と言いますか、アレですよね?
多分この階層の免疫力が筆頭様への
抵抗を諦めたんですよね?
だって15匹目とか明らかに腰が引けて
ましたから。
最初は格好良く登場するのに、筆頭様
見たら「え?マジ?!」って感じで
勢いが落ちるんですよ。
以前ロキファミリアを見てミノタウロスが
逃げたのも、多分あんな感じだったんじゃ
無いですかね?
アレを見て筆頭様は、他はどうか不明
だけど、すくなくとも10匹目以降の
ジャガーノートは情報を共有していると
仮説を立ててました。
大発見だと思いますが、短期間限定なのか
どうかの確認もあるのでもう少し検体が
必要だって話でしたね。
「40階層のジャガーノートは大体
ココの5匹目と互角程度でしたので、
強さの基準は階層主の強さに
準ずるのかもしれません」
「「「「なるほど」」」」
えっと、何が問題なのでしょう?
「ふむ、リリルカは何が問題か
分かってませんね?」
「ハイっ!すみません!!」
いや、何が問題なんでしょう?
「師へのお土産の価値が減ります。
40階層以下のジャガーノートを
相手する場合、私一人ではそれほどの
数を殺れませんし、そもそも私が
一人で殺りすぎると師が実証する時の
妨げになります」
「な、なるほど。確かに先生も確認
しないと駄目ですよね!」
その通りかもしれませんが、悩み事が
想像の斜め上過ぎますよ!
「その通りです、師は自分で確認する
事に喜びを見出すヒトですからね」
流石筆頭様。先生の趣味嗜好をしっかり
理解してますね
「師を理解しなくては弟子は務まりません」
ごもっともです。
「次の問題は時間です」
「「「「時間?」」」」
「アナタ方が無様に崩壊していた間にも
時間は流れているのですよ?
そもそも4人の探索予定期間は何日
でしたか?」
なるほど・・・確かにそうです。
「そういえば予定は10日でした。
だけど少しくらい長引いても・・・」
ココに来るのに二日、崩壊から
回復するのに三日。鍛錬で三日。
今日訓練したとして、明日の朝に
出発したらギリギリ10日目の夜
に地上ですか・・・
ティオネさん的には成長を実感
出来てるみたいですからね。
少しでも鍛えて欲しいのでしょう
「褐姉。時間を守れない将兵はどれだけ
強くても信用などされませんし、信用
出来ません。それは女性も同じですよ」
「はっ!」
うん。その通りですよね。昔は約束の時間に
なっても現れないような、自分にだらしない
冒険者はいくらでもいましたよ。
そういう奴に限って偉そうな無能なんです。
先生は絶対に約束の時間は守りますよ。
「そんなわけで本来であればアナタ方は
今日訓練を受けて明日の朝に帰還と
言うのが妥当なのですが、ここに問題が
あります」
「・・・未熟過ぎると言う事でしょうか?」
他の三人よりは多少は上ですけど、筆頭様から
見たら同じ未熟者でしかありませんからね。
「それもありますが、そもそもリリルカは
師より「深層に行って階層主と戦って来い」
と言われたのでしょう?」
「あ、そうでした!」
そうでした!筆頭様に会う会わないではなく
そもそもの指示はソレでした!
「今から49階層の一つ目と戦いに
行っても、帰りが間に合いません」
「・・・確かにそうですね」
このままでは連帯責任されてしまいます!
「そこで解決策を考えました。アナタ方は
今日40階層でジャガーノートと戦って
もらいます」
「「「「あぁ・・・」」」」
大体階層主と同じくらいですもんねー。
37階層のジャガーノートはもう我々の
手には負えませんから、40階層かぁ。
アレンさんの試練にもなりますよねー。
「打倒したら帰還し、その途中で双頭竜と
戦って帰れば「深層に行って階層主と戦う」
と言う師の命令を果たすことが出来ます。」
「な、何と言うか頓智じみてますけど
大丈夫なんでしょうか?」
誤魔化すなぁ!とか言われませんかね?
「問題ありません。師は深層へ行って、
階層主と戦えと言ったのでしょう?
このくらいは臨機応変と言うのです」
「ひ、卑怯とか言われませんかね?」
「師がそんなこと言うはずがないでしょう。
あの方にとって卑怯は誉め言葉です」
「そ、そうなんですか?」
苦笑いはするかも知れませんが
誉め言葉だったんですねぇ。
「曖昧な指示と言うのは受けた者に
最大限の忖度が許されるものです。
そもそも戦いに卑怯などありません」
「な、なるほど」
「アナタ方の中で何が卑怯に該当する
のかは知りませんが、例えば階層主相手に
多人数で襲いかかるのは良いのでしょう?
ならば多対一は卑怯ではないという
ことになりますね」
そうなるん・・・ですか?
「罠を張ることもあるでしょう。
陽動で相手を釣ることもあるでしょう。
魔法だって魔物にしたら卑怯と言える
かもしれません」
それは・・・そうですね。
「アナタ方は魔物に魔法なんて卑怯だ!
と言われて自粛しますか?
むしろ喜々として打つでしょう?
毒を使う魔物に卑怯だ!と叫びますか?
毒消し持って挑むでしょう?」
「「「「そうですね」」」」
まぁ魔物から卑怯だ!って言われたことは
ありませんけど、断末魔がソレだったと
しても止めることはないでしょうね。
毒を持ってる敵にもその通りで
対策して挑みます。対策しなくて
死ぬならソレは冒険者が阿呆なだけ。
「即ち相手に対して卑怯と叫ぶのは
未熟者の言い訳であり、同時に自分の
未熟を突いた相手に対する賛辞です」
「「「「なるほどなー」」」」
「もし自分が卑怯と思うような手を
使いたくないと言うのなら、それなりの
力を身に付けなさい。
少なくとも私の未熟な命奪崩壊拳を
受けて二日も三日も崩壊するよう
では話になりません」
「「「「・・・」」」」
命奪崩壊拳に未熟とかあるんですか?
「話を戻しましょう。故に師は自分の
指示を多少曲解して実行したとしても、
その機転を褒めることはあっても
怒ることはありません」
なるほど。
「そう言う訳で、回復したらさっさと
40階層に行きます。
ジャガーノートの倒し方は既に何度も
見せてますね?猫耳を主力に殺しなさい。
アナタ方が殺ったジャガーノートの
ドロップアイテムは主神への土産にすると
良いでしょう。
もし、万が一、億が一でも負けたら私が
殺ります。良いですね?」
「「「「はいっ!」」」」
どっちを殺るのかはわかりませんが、
絶対に碌な目に遭いません!!
もとから負けて良い戦いなんてありません
けど、今回は特にヤバいですよ!
「では行きますか。壁は私が壊すので
アナタ方は準備を怠らないように」
「「「「ハイッ!
よろしくお願いします!」」」」
そもそも一人で簡単にジャガーノートが
出てくるほどダンジョンを大規模に破壊
出来るのがおかしいんですけど・・・
筆頭様だからシカタナイネ!
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「先生、そろそろ力づくでミアハ様を
止めなくちゃ駄目ですよね?」
ふむ、目が死んでいる。ナァーザも
そろそろ限界か?
もう少し引っ張りたいところでは
あるんだがなぁ。
「俺に対する反対運動に関しては
勝手にしてくれても構わんが、
そもそもの元凶は無料配布だろ?
迷宮に挑む新人冒険者の命綱に
なりつつあるが、ヤツは止まるかね?」
ミアハで釣れるのはもう釣った感じ
があるから、俺的には問題ないぞ。
「先生への勘違いは何としても解消させます!」
あぁ、確かに自分がホレてる男があんな
勘違いしてたら何とかしたいよなぁ。
それはそれで面白いから放置させて
たけど、ナァーザ的には許せんか。
後は新人冒険者の件
。
金が無くてポーションすら買えない
冒険者の存在を知ってるからこそ医療系
ファミリアもナァーザの弁償と言う形で
我慢してくれてるんだし。
なんたって将来の顧客になる可能性が
あるんだからな。
問題は横流しする連中だが、ミアハの
作品はすぐに分かるよう瓶に工夫してる。
結果、横流しした冒険者には配らせない。
配っても監視員が後から没収する
ようにしてるらしい。
ミアハからポーションを貰うのはほぼ
レベル1だから出来る荒技よな。
・・・人件費の無駄だが。
しかもその分の料金もナァーザに請求が
上がってると言う、ある意味完成
された流れだ。
「無料配布についてはアレだ。
金がない冒険者に無理して売るよりも、
ナァーザに売れば冒険者の命も助かるし
ファミリアにも確実な儲けが出るって感じ
で思考誘導した方が良いんじゃないか?」
「・・・ミアハ様が無料配布する以上、
ウチが損するのはしょうがないと
割り切るしかないですよね」
「そうなるな」
そもそもヤツの無料配布と俺は関係無いし。
「せめて一人一本とかに抑えます。
孤児院への支援も、一切の現金を
持たせないことで何もさせません!
緊急時でも現金を触らせないように
しなきゃ駄目だったんですね!」
「そうだろうな」
目がグルグル逝ってるぞ
アミッドに相当言われたようだが、正論
過ぎて何も言い返せなかったんだろうよ。
「後はツケです!タケミカヅチ様や
ヘスティア様はまだしも、何で私たち
より上位のディオニュソス様にまで
奢る必要があるんですか!」
「なんでだろうな」
実際の懐事情は厳しいだろうけど。
アイツらは前々から闇派閥と揉めてるし、
団長が死妖精とか言われて団員に嫌われ
ててグダグダだからなぁ。
まずは内部を固めることが必要だと思う
んだが、ギリシャ神話の神は好き勝手が
デフォルトだから堪え性が無いんだよ。
神全体に言えることだが、ミアハは
このままディオニュソスと付き合えば
ナァーザもなし崩し的に闇派閥との
戦いに巻き込まれると分かってるのか?
今だって別の理由で狙われてるんだぞ。
「ふむ。ナァーザ、お前そろそろ
レベルアップしとくか?」
「えぇ?いきなり何ですか?!」
いきなりか?
レベル3だと普通に時間稼ぎすら出来ん。
幹部連中が出てきたらマズいが、それでも
逃げ切るにはレべル4は欲しいところだ。
「お前もレベル3になって2年は経つし
俺のスキルとアビリティがあれば
それほど難しくは無いだろう。
それにミアハの付き合い次第ではあるが、
このままだとお前は確実に闇派閥との
戦いに巻き込まれるぞ」
「や、闇派閥?!」
「そうだ。すでにマークされてるしな。
無関係で居たいのだろうが、流石に
ディオニュソスも逃がさんだろう」
アレも少しでも戦力が欲しいだろうし、
薬師のナァーザを味方に付ければ
回復薬代も浮く。何より闇派閥から
見てナァーザは既に警戒対象だ。
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ディオニュソス様か。そういえばあの
神様は闇派閥に恨みがあるから、怪しい
動きをしてる先生を警戒してるん
だものねぇ。
それで先生を敵視しているミアハ様に
近付いて情報収集と、先生に対する
敵意を煽ってるのよね?
実際先生が闇【派閥】に所属するはず
無いんだけどさ。
どんな組織であっても、派閥なんかに
入ったら自分で好き勝手のやり放題が
出来なくなるじゃない。
「ディオニュソスが闇派閥と戦うときに
ミアハも協力を求められるだろう。
単純なミアハを乗せるのは簡単だからな」
「・・・そうですよね」
ちんたらしてられない!一刻も早く
ミアハ様の誤解を解かないと!
今だって間違いなく先生が闇派閥の
関係者だとか言われて協力を約束
させられてる!
「それにミアハの誤解を解いても、連中
の中だとお前は既にディオニュソスに
協力する冒険者だぞ?」
「うっ!」
断言してるってことは、根拠があると
いう事よね?闇派閥には所属して無く
とも何かしらの情報を共有してる?
「ちなみに、情報源はこの前ココを襲撃
しようとしてた阿呆だ」
「し、襲撃?!」
どういう事?医療系以外にも狙われてた?!
「基本的にお茶とお菓子は嗜好品の
イメージがあるからな。実際値段は
高いし、上位冒険者もご愛飲だ。
単純に強盗目的だったが、幹部は資金源
としても使えると思ったんじゃないか?」
「強盗・・・資金源・・・」
確かに特殊な金庫には結構な現金や
手形が入ってるけど。
ミアハ様は監視されてるから手を
出されてない?
それともディオニュソス様に近い
ミアハ様を隠れ蓑にする気だった?
「可能性はいくらでもあるが、今は
その心配をするよりも先にやることが
あるだろう?
アイシャ達に見張らせるのも
タダじゃない。
いい加減自衛できるようになって
貰わんと駄目な程になって来てる」
イシュタルファミリアの方々が護衛
してくれていたの?!
てっきり春姫さん関係でタケミカヅチ様
を警戒してるんだと思ってたのに!
だ、だからさっさとミアハ様を止めろ
とか、もっと危機感を持て!とか説教
されてたのね!
先生絡みじゃなく、闇派閥からの
武力行使に対する警告だったとは!
「・・・レベル3じゃ足りないんですね?」
「そうだ。最低でも4は欲しい。状況
によってはイシュタルファミリアに
避難してもらう可能性もある」
聞くまでも無かったわ。先生が
無意味な提案なんかするハズ
無いんだもの。
避難先まで逃げる為にもレベルが
必要だって判断したのよね。
「それなりの装備品も渡してやりたいが、
お前一人を特別扱いできん。
それに急に装備品の質が上がったら
ヤツらに警戒される」
それはそうよね。それに装備品だけ
良くなっても警戒された結果複数の
レベル3に襲われたらアウトだしね。
レベル4になれば選択肢も増えるか。
「・・・わかりました。ご指導お願い
出来ますか?」
先生に借りが貯まるけど仕方ない。
死んだら借りだって返せないんだから!
「了解だ。リリルカが戻ったら春姫と
お前を連れてダンジョンに潜ろう。
その間のミアハは・・・」
「最低限の食事代だけ残して
後は全部金庫に保管します。
お茶もお菓子も売り切って現金
収入の宛を無くしますよ」
ミアハ様はポーションや毒消ししか
作れないからね。
自分で作ったモノを売って商売するなら
ソレも良し。協定違反にはならない!
食費は・・・一日500ヴァリスあれば
十分よね。
いえ、贅沢よナァーザ。何年か前は
一日100ヴァリスでも贅沢だった
じゃない。
ツケも禁止にしてもらわなきゃ。
これはリリルカさんに関係なく
今からやっても良いわよね?
ミアハ様に見える場所にツケ禁止の
貼り紙をしてもらわないと!
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『ツケ禁止だと?!オノレ農家!!』
医療系ファミリアの人たちは
基本お人好し設定。
まぁそうじゃないと出来ないってのも
あるんでしょう。
荒くれ者の冒険者よりナァーザに
売った方が安全だよねって方向に
したらどうよ?ってお話
主人公くん的には、ミアハを使って釣りを
してるので出来るだけ釣り上げたかったが
見切りをつけたもよう。
餌が小さいと釣れる魚も小さいのです。
ナァーザにレベルアップを薦めるのには
【加工】が出ないかなぁなんて下心も有ります。