ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定
オリ展開!
ヒモ神説教回
嫌いな人は読み飛ばし!
『ば、馬鹿とはなんだい!ミアハから
聞いたから注意喚起してあげたのに!』
ヘスティア・・・本当に馬鹿なのね
『ソレ、事実確認はしたの?』
『え?』
『え?じゃないでしょう?人の悪口を
言うんだから、ちゃんと事実確認は
したのよね?まさかミアハが言ってた
から事実の確認なんて必要ない!
無双農家は悪い冒険者だ!なんて
言うつもりなのかしら?』
自分が何をしてるのか少しは
考えなさい
『あ、い、いや、確かに確認は
してなかったけど・・・』
『ミアハが間違ってるハズがないって?
ならなんで無双農家が手を差し伸べる
まで、アイツは借金まみれだったのよ?』
今は大丈夫ってことは助けて貰ったって
ことじゃない。
『で、でもその対価がナァーザ君じゃ
やっぱりダメじゃないか!』
『何が?』
いや、彼がそんなことをしないのは
わかってるけど、もしそうだとしても
何がダメなのかわからないんだけど?
『何がって、お金で女性を好きに扱う
なんて最低じゃないか!』
『いや、普通でしょ?』
別に詐欺でもないし、ちゃんと利益配分
されてるなら何か問題あるのかしら?
『普通って!』
『処女をこじらせたヘスティアには
わからないかもしれないけどね?
お金貰って、レベルアップさせて
貰って、新商品の技術やアイディアを
貰うなんてことが体を売ったくらいで
出来るなら、誰だって彼に体を売るわよ?』
いや、本当に。特に新技術とレベルアップ
なんてお金じゃ買えないんだから
『そ、そうなのかい?!』
『当たり前じゃない。大体アンタも
あの壺見たでしょ?』
『保温機能付きの壺だろ?見たけど
それがどうしたのさ?』
フレイヤですら驚く壺の価値に
なんで気付かないのかしら?
『あの壺の価値はアンタの眷族に
造ったナイフより上なのよ?』
『はぁ?!壺が2億ヴァリス以上だって?!』
『正確にはアレに使われてる機能なん
だけどね。個人で使う武器とは違い、
誰でも使える工芸品。
アレを解明できれば億なんて端金よ?』
一つの家庭に一個1000ヴァリスで
売ってもオラリオだけで億なんて越えるわ。
ラキアや魔法大国まで含めたら
どれだけの売上になることか。
『億が端金・・・』
『わかるかしら?周りにしてみたら
ナァーザは羨ましくてしょうがないの。
ミアハは勘違いして暴走してるけどね。
その結果彼がナァーザから離れたら、
彼女は多分死んでるわよ?』
責任追求と知識や技術を搾り取る為にね。
闇派閥もそうだし、医療系ファミリアも
私達みたいな技術屋も、彼女の持つ情報が
欲しいもの。
殺してでもうばいとる!って感じになるでしょうね
『勘違い?それにナァーザ君が死ぬって』
『さっきも言ったけど彼は女を選べるの。
わざわざ脅迫する必要なんてないし、
交換条件だとしたら女の方から喜んで
話に乗る。
ナァーザが疲れてるのはミアハが
ポーションを無料配布してるからよ』
あのバカが自分で苦しめてるんじゃない
『ポーションの無料配布は新人冒険者
みんなが助かってるじゃないか!』
『皆とは言わないけど、そう言う
部分があるのは確かよ。
だけどミアハが無料配布した分、他の
お店の売り上げが落ちるわ。
例えば・・・そうね私やゴブニュが
新人用の武器を造って無料で
配布したらどうなると思う?』
ウチでバイトしてるんだからコレ
くらいは理解してもらえないと
困るんだけどね。
『あっ・・・君の眷族が造った
武器が売れなくなるよ!』
あら、わかってるじゃない。
正確には私の眷族だけじゃないけど。
『そうね。新人冒険者は助かるかも
しれないわ。だけど他の鍛冶系の
ファミリアの鍛冶師にしてみれば
営業妨害以外の何者でもないの。
ナァーザはそれで医療系ファミリア
に文句を言われてるのよ』
ほんと、文句で済んでるのが不思議な
くらいよ。
ナァーザのレベルが3で他にも利益供給
してるからなんでしょうけど、ここまで
面倒見てもらってるのに勘違いで悪評を
撒き散らすミアハが凄いわよね。
『じゃあ金庫のお金を彼が管理してるって言うのは?』
『ミアハが関わったら全部寄付とか
援助に使うでしょ?ソレは良いこと
なのかもしれないけど、物事の抜本的
な解決にはならないわ。
無意味にばら蒔くくらいなら、孤児に
技術を教えたり教育を施す施設を造るべき
だって生産系の会合で言ってたわね』
鍛冶師だけじゃなく各種技術者の育成に
役立つ意見だから、私も賛成だけど
ギルドは関わらせないって言うのが
彼が提示した条件なのよね。
まぁギルドも完全中立って訳でもないし
自分たちの利益があっての組織だから
完全に信用しないのは当然だけど。
『・・・確かに孤児にご飯をあげるより
稼ぎ方を教えるほうが建設的な意見ではあるよね』
孤児を守護するのがヘスティアの
仕事なのに、完全にお株を奪われ
てるわよ。
『そもそもアンタだってミアハから
借りたお金返してないじゃない。
アレだってミアハがお店のお金を
勝手に使ったのよ?』
『え゛?』
『当時のお金がないミアハから20万
ヴァリス借りたって言うから、一体
どうしたのかナァーザに聞いたのよ。
そしたら留守にしてたら勝手に金庫を
開けられて、売上を持ち出されたって
死んだ目をしながら言ってたわ』
あの時のナァーザの目は本当に死んでたわね。
『あ、あの時ミアハは普通にお金を
貸してくれたのに、アレはお店の
お金を着服してたのかい?!』
『えぇ、生活費と仕入れに使うお金。
それとディアンケヒトへの支払いの分
を丸々着服されたんですって』
さすがにその話を聞いたときはミアハ
の頭をカチ割ろうとしたけどね
『・・・な、ナァーザ君はソレを
どうしたんだい?生活費も
仕入れのお金も無くなったら
生きていけないじゃないか!』
少しは現実を知ったようで何より
『その留守にしたってのがリリルカの
修行に付き合ってのダンジョン探索
だったのよ。
サポーターとしてついていって、
24階の魔物を相手にしたリリルカの
サポート、と言うか荷物持ちね』
『け、けどナァーザ君はダンジョンに潜ると発作が・・・』
『それ以上に生活がヤバかったの。
あと、急に襲われたりしなければ
魔石やドロップアイテムを拾うこと
くらいはできたみたいでね。
彼は足手まといを連れて探索する
のもリリルカの経験だからって言って
連れていった上でナァーザが魔物に襲われ
ないようにフォローしてたそうよ』
『良い子じゃないか!』
良い子、というよりはギブアンドテイク
の関係よね。
まぁ契約を誤魔化さずにきちんと
お金は支払ってるし、ナァーザが
必要以上に負い目を感じないように
役目を与えてるのは確かだけど。
『それで報酬をもらって帰ったら、
金庫は空だし、ポーションは無いしで
心が死んだのよ。ミアハはソレを見て
彼にナニカサレタんじゃないかって
勘違いしたのね』
『完全にミアハのせいだよね?!』
何を今更
『そうよ?だから私たち生産系や医療系
ファミリアはミアハを信用してないの』
商売のルールを無視するし恩を
仇で返すし、どんな理由があっても
お店のお金を着服するような神に
信用なんかないわ。
しかもナァーザだって止めてるのに
自分の意思で続けるんだからもう
最悪、いえ災厄と言ってもいい。
『た、タケの知り合いが罠に嵌められて
彼専属の娼婦にされたっていうのは?』
『罠云々は知らないけど、タケミカヅチ
の知り合いで彼の専属娼婦っていうと
繚藍のことかしら?・・・彼女は下界を
満喫してるから邪魔したらダメよ?』
邪魔して焼かれるのはゴメンだわ!
『満喫?!娼婦なのに?!』
『えぇ専属の娼婦なんて内縁の妻
と同じ!って幸せそうにしてるわね』
『ま、まぁそうなのかな?いや
本人が良いなら良いんだけど』
そうよ、そういう問題は私たちが
関わるような問題じゃないの。
当人同士の問題なのよ
『それに無双農家が闇派閥と関係
が有るかもしれないって言うけど』
『けど?』
『そんなこと言ったらウチやゴブニュ
だってそうじゃない?』
ウチから買った武器を使ってる
可能性もあるし、ドロップアイテムを
持ち込んだ客が闇派閥関係だ
なんて私たちにはわからないし
『・・・そうか。わざわざお客さん
の素性を調べてなんて無いから、
僕たちも知らないうちに関わってる
可能性だってあるんだね?』
『そういう事よ。彼が積極的に関与
してるなら闇派閥の連中の武装は
彼が造ったモノになるでしょう。
だけど今のところ犯罪者が彼の
造った武装を持ってたなんて聞いた
ことが無いわ』
リリルカ以外に持ってるのは繚藍と
麗傑だけだと思ってたんだけどね。
ティオネとティオナ・・・早く
帰って来ないかしら。
『なるほどなー。闇派閥の武装を
見れば彼が本格的に関わってない
証拠になるのか!・・・けどなんで
ミアハやディオニュソスはソレに
気付かないんだい?』
馬鹿だからよ。
『さぁ?生産系ならすぐに気付くん
だけどね。まぁディオニュソスは
闇派閥に子を殺されてるから、一度
「関わりがある」って疑っちゃうと
そのままになっちゃうんじゃない?』
彼も怪しい動きをしてる時が
無いわけでも無いし。
・・・多分アレは自分に敵対する
神や眷族を釣るための擬態よね。
自分を餌にして獲物がかかったら
一気に捌くつもりかしら。
怖い怖い。ウチで働いてる従業員が
あんな子の悪評を流してるなんて
言われた日にはコッチにも火の粉が
飛んでくるわ。
『そうか。ディオニュソスも色々
あったんだね・・・』
色々あるのはディオニュソスだけ
じゃないから、同情なんてしてられ
ないけど・・・
この子もまだ一人目の眷族が
出来たばかりですものね。
感情移入も仕方ないか。
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『なるほど、それで春姫を指南役として
フレイヤファミリアに招待したいと』
「はっ!こちらがフレイヤ様からの書簡
となります」
まったく、いきなりヘディンが来て
「フレイヤ様が繚藍殿をご所望だ」
なんて言うから何かと思えば・・・
コイツにしてみたら拐わないで
交渉してる時点で最大限の敬意を
払ってるつもりなんだろうが、
相手に伝わらなきゃ意味が無いだろうに
それで、書簡ねぇ。
・・・大層な紙を使ってるね。
拝啓
早春の候。
日ごとに春めいてまいりましたが、
ご眷族の皆様にはお変わりござい
ませんでしょうか
中略
春になると、何か新しいことを
始めたくなる気分になりますね。
そこで今回我々の眷族に作法を
学ばせようと思い立ち、神友
であるイシュタル殿のご眷族
である繚藍殿を講師として
お招きしたく使者を立てさせて
頂いた次第です。
イシュタル殿におかれましては何卒
寛容なご決断をお願いしたく候
ご返答は口頭でも結構ですので
ヘディンにお伝えいただければ
幸いで御座候
季節の変わり目でございますので、
体調をくずしたりなさいませんよう
お気をつけください
フレイヤより
敬具
『・・・』
途中の候とか御座候は笑えば良いのか?
いや、春姫が極東の狐人だから気を
使った結果?
言い回しが妙にアレだが言いたい
ことは伝わってるから良いのか?
それ以前に神友だったの?
友とは・・・
い、いや、アイツなりに頑張った
結果だからね!
笑うのはシツレイだろうし、要望に
対する返答はきっちりしないと
私の沽券に関わる。とは言え・・・
『フレイヤが言いたいことは分かった。
だが春姫は無双農家の専属娼婦。
いくら神友からの招待でも他所の拠点
に送るような真似は出来ないね』
「・・・ほう」
フレイヤの要望を断ったから
不機嫌になったか?だがね
『まぁ聞け。当然フレイヤもそれ
は理解してるだろうさ。
断られることを知りながら、
わざわざアンタを使者に立ててきた
のは私に対する礼儀の問題でね』
「礼儀、ですか?」
ちょろい
『そうさ。神友に対して無礼な
お願いをするんだから、使者に
だって格が必要だろう?
私だってお前が使者じゃなければ
たたき出して終わりさ』
「なるほど、そういうことですか」
何に納得したのかは知らないけど、
そうやってフレイヤを過大評価
すれば良いさ。
『アンタとしても手ぶらで帰る
わけには行かないだろうし、
私としてもアンタ程の冒険者を
手ぶらで返したら名が廃る』
「ふむふむ、最初から無理な願いを
しつつ断られることを織り込んだ
上で折衷案を引き出す為の私ですか。
さすがフレイヤ様!」
全部私が言ったことだけど
コイツ、大丈夫かい?
『そんな訳でだ、こちらから条件を
出させてもらうよ。
春姫に習う生徒は女性であること。
そちらがウチに習いに来ること。
春姫の予定を優先すること。
春姫の時間を拘束している以上
春姫に対しての人件費、
まぁ茶道指南役としての給金だね。
コレの支払いをすること。
あぁそれと一度に来る生徒は最大で
2人までにしてくれ』
あんまり多くてもウザイからね。
「・・・神イシュタルに対しては
何も必要無いのですか?」
おいおい、何を言ってるんだコイツ?
十分笑わせて貰ってるしこれからも
大爆笑させて貰うんだ。これ以上
貰ったら腹筋が持たないじゃないか!
『なぁヘディン?フレイヤは友からの
依頼に対して何かを要求するような
浅ましい神を友と認めると思うかい?』
「はっ!・・・失礼しました!」
だ、ダメだ。笑うなっ!耐えろ
イシュタル!太ももを抓るんだっ!
『まぁ神同士の交友は下界の子供
には難しいかもしれないから今回は
不問にするが、あまり軽薄な発言は
フレイヤの格を落とすことになる。
お前ほどの者なら、今後もフレイヤの
名代として使者になることもある
だろうから重々気を付けるんだね』
「はっ!ご忠告ありがとう
ございます!」
おぉ・・・フレイヤのところの
精鋭が私に頭を下げてるっ!
最高だ!最高の気分だよっ!!
「・・・ウチの神様絶好調だねぇ」
タンムズなんかずっと前のめり
じゃないか。
「旦那サマサマってね。
そういやミアハはいつ殺るんだい?」
「まだダメなんだとさ。まったく、あの
ボンクラに何が有るのやら」
釣り以上に何か企んでるのかねぇ?
「ま、旦那の指示が出てるならソレに
従えば良いさ。
それで悪くなったことがねぇんだし」
「ごもっとも。しかしまさかフレイヤの
眷族がイシュタル様に頭を下げる日が
来るなんてねぇ・・・」
しかもアッチから進んで、だ。
そりゃイシュタル様絶好調だよ。
「力づくじゃないのがアレだが、
技術力も立派な力って言われたら
納得するしかないさ」
「だね。あとはディオニュソスと
ヘルメスか。・・・どう思う?」
ギルドもあるがアレはまた別だろう。
「ディオニュソスはともかくヘルメスは
油断出来んだろ。いつでも潰せるからと
思って油断してたら足を掬われそうだ」
うん。油断慢心ダメ絶対。
ディオニュソスは眷族が纏まって
無いからアレだが、ヘルメスは違う。
「アンタもそう思うかい・・・
ヤツのところの団員は万能者を
筆頭にほとんんどの有名どころが
ダンジョンに潜ったらしい。
一体何を企んでるのやら」
「それに剣姫も単独で潜ったらしいね。
・・・今なら潰せるんだろうけどねぇ」
心にもないことを。
「別に興味ないだろ?」
「・・・まぁね。今でもお人形を
壊したいのは変わらんが、どうにも
気分が乗らない。
なんであんなのに執着してたのか
自分でもわからないんだよ」
麻疹みたいなもんだろうさ。
「とりあえずアタシらは待機だね。
暇ならフレイヤのとこから来た客人に
礼儀と作法を教えてやれば良い」
「ん?あぁ春姫は旦那と潜るんだったか?」
「そうだ。ナァーザも連れて行く
らしいから、恐らく房中術はやらん
だろうけどね」
アレはねぇ・・・確かにダンジョンで
盛ってると勘違いされても不思議は
ないけどさ。
「レベルアップはしなくても
強化は出来る、か。何があるかは
知らないけど、強化が必要なことが
あるようだね。アタシらも怠けてる
わけにはいかないよ!」
「あいよ」
足手まといはごめんさ!
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「「「剣姫が応援?!」」」
内容自体は前話のエロフと同じようなモンですね
褐色女神様と美白女神は仲良しです♪ってお話