ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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長くない?

そしてキャラがまるで分身してるかのようにぶれる・・・

オリ設定ですー
オリ展開なんですー


第6話

一目でわかるほどの重い一撃がリリルカの

掲げた棒に襲いかかるのを見て、そして

その後に響いた音を聞いて惨状を予想

出来てしまったナァーザは目を背けた。

 

その音は1回では終わらず、

何度も何度も同じ場所を殴り付けていて、

そこにいたモノを跡形もなく

擂り潰そうとしているかのようで、

思わずうずくまって耳を塞いでしまう。

 

自分が動ければ助けることも出来た

かもしれない。

そんな後悔が一瞬頭に浮かんだが

次の瞬間。自分の隣にいる男を思い出す。

 

何で助けなかったのか?!

動けなかった自分を棚にあげて

醜いことこの上ないとわかっていたが

声を上げずには居られなかった。

 

自分を気遣ってくれたリリルカが

ゴライアスの一撃を受けて死んでしまったのに、

何故この人は一歩も動こうとしなかったのか?!

 

「先生っ!アナタは!」

 

「か弱き大人の代弁者ではないな」

 

「・・・はぁ?何を言ってるの?

リリルカさんが死んだのよ?!」

 

ゴライアスの一撃に潰されてっ!

 

「いや、勝手に殺すな。あの程度で

死ぬような装備と鍛え方はしてないぞ」

 

「え?」

 

いや、有り得ないでしょ?

レベルがもっと高いならまだしも

3になったばかりのリリルカさんが

耐えれる筈がないっ!

 

「その証拠に、ゴライアスは同じ場所に

何度も拳を叩きつけてるだろうが。

死んでたら俺たちを狙ってくるだろ?」

 

・・・言われてみればそうかも

しれないけど、

 

「分かりやすく解説するなら、最初の

一撃でゴライアスの指を潰した。

今行われているあの攻撃に対しては

全力で小指を弾いてる状態だ」

 

「指を潰した?いったいどうやって?!」

 

「自分でやってみればわかるが、

上から下に全体重をかけて自分の体より

固いものを殴り付けたらどうなると思う?」

 

上から下に・・・うわっ。

想像できた!

 

「わかったな?俺がリリルカに造った

武器はヤツより固い。

床を支えにして立てるだけで

ゴライアスの指は粉砕される。

さらにどの部分でも構わんが

指が粉砕されたら握力なんざ無くなる。

今のゴライアスの攻撃は重いだけの攻撃だ。

そしてリリルカはスキルの関係上重さには

強いんだよ。

それに予備動作も丸見えだから恐怖心を

押さえ込めれば対処できる。

何より奴は早さが足りん。

あの体勢からは薙ぎ払うくらいしかないが…」

 

全身を使って薙ぎ払いをしようとした

ゴライアスの動きが止まった?

 

「連撃を止めたら目の前のリリルカが

動くに決まってるだろう?

溜めが必要な薙ぎ払いなんざ出来る筈がない」

 

「あっ!」

 

良くみればリリルカさんが足の指を潰してる!

 

「巨大な敵を倒すときは末端部分を狙う。

まず潰すのは手の指であり、足の指だ」

 

怒りを覚えたゴライアスが叫ぶものの、

リリルカさんは構わずフルスイングで

指を潰していく!

 

「踏み込みや腰の回転を全身に

伝えるためには足の指が必要不可欠。

手を出せば手の指が潰され

手を引けば足の指が潰される

この時点でゴライアスに出来るのは

体全体で押し潰すか咆哮か

はたまた噛みつきだ。

噛みつきなら顔面の急所丸出しだから

とりあえず横っ面を殴る。

目とか鼻はその後だ」

 

「ぜ、全体重をかけてきたら?」

 

「避ければ良い。」

 

あぁ、そうよね。ただの倒れこみだから

避ければ良いだけになるんだ。

 

「後に残るのは隙だらけの巨体。

どこでも破壊し放題だ。おすすめは膝だが

その判断はリリルカ次第だな」

 

・・・まさか、相性と装備があるとは言え

レベル3になったばかりのリリルカさんが

ゴライアスを単独撃破?!

 

「ん、あぁ。咆哮か。そうか…そろそろだな」

 

え?そろそろ何?

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

戦えてますっ!!

間違いなく!このリリが!階層主とっ!!

先生が言ってたように最初に押しつぶそうと

してきた指を潰したのが良かった!

 

さらに重いだけの攻撃なら、簡単では

ないけど受け流せます!さすが先生!!

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

足の指を潰せば回転が止まる!

回転が止まればっ!連打も止まる!!

 

「喰らえ!」

 

手も使えない、足も使えない、

後は噛み付きと咆哮!!

 

「GAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」

 

 

来たっ!咆哮っ!コレは受けないでわざと飛ぶって・・・

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

こ、これがゴライアスの咆哮!

レベル4でも直撃したら動きを

止めるって言われてたから、喰らったら

踏ん張らずに飛べとは言われてたけど・・・

 

けどまだ行けます!!

もう少しで・・・あ、アレ?

体が動かない?何で?!!

 

「ま、初めてならこんなもんだ

よくやったリリルカ」

 

え?先生?!

ダメ!あいつはリリの獲物!!

折角ここまで追い詰めたのに!!

なのに何で?

 

「カハッッッ!」

 

え?血?声も出な・・・・・

 

「リリルカさんっ!!!!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「いい加減機嫌を直せ。

ナァーザが困ってるだろう」

 

「別にー。リリは怒ってませんしー」

 

「あはは・・・」

 

先生がゴライアスを討伐したあと

リリルカさんにハイポーションを

使って、疲れてるだろうからって

テントじゃなく迷宮の楽園で

宿を取ったんだけど・・・

 

リリルカさんの機嫌が悪すぎる。

そりゃ頑張れば階層主を倒せたかも

しれないのにって思ってるのかも

しれないけど、咆哮で吹き飛んだ

時に体に蓄積されてたダメージが

噴出して、さらに張り詰めてたのが

切れたみたいで立てなかったのよね。

 

「たとえるなら全身の骨に罅が入った

ところに、咆哮の衝撃をくらって罅が

全部折れた感じだな」

 

それ、たとえじゃなくじゃなくて、事実そのままですよね?

 

「そうは言いましても・・・」

 

「あの場面で咆哮以外なら勝てたかも

しれんが今のお前じゃあの咆哮を無傷で

捌くことはできん。

途中で蓄積されたダメージも大きすぎたな」

 

「むぅ・・・」

 

「まぁスキルがあるとは言えレベル3に

なったばかりですもの。ゴライアスの

攻撃を正面から受けたらそうなっちゃいますよ」

 

アレ以上は後遺症が出るからって先生が

仕留めたけど、その通りだと思う。

 

「そういうことだな。とりあえず今回の戦闘で

お前のステータスは随分上がったはずだ。

次回はもう少し楽に戦えるだろうさ」

 

それはそうよ。なんてったってゴライアス

の攻撃を受けて捌いてたんですものね。

力も器用も耐久も相当上がったはずよ。

 

「次回と言われましても・・・

ゴライアスと単独で戦える

機会なんてそうそうないですよー」

 

「それもそうなんですけどね」

 

実際ゴライアスはファミリアの眷属の

レベルアップの為に大手ファミリアの

中級冒険者によって討伐のローテーション

を組まれてるみたいなのよね。

 

今回は先生が交渉して譲ってもらったけど

本来はルール違反だから、あんまり推奨

されることではないんだよね。

 

「アイツ等がゴライアスの討伐権を

主張しているのは、命知らずが

無闇に挑んだら危険だからって名目だ。

俺がいる時点でそんな名目は通用せん」

 

「それはそうですけど、その結果

ロキファミリアと仲が悪くなるじゃ

ないですかー」

 

ロキファミリアか・・・

遠征に良く出るからどうしても階層主と

当たるみたいで、ボールズさんも順番

飛ばしだってぼやいてたけど、

偶然なの?ゴライアスが出るタイミングで

遠征の予定を組んでるんじゃ?

 

「ロキファミリアの都合なんざ知らん。

それにいい加減後ろじゃなく前を見ろ。

さっさと体力を回復させて、24階で

宝石樹を守る木竜と戦った方が実入りも

良いし成長できるぞ?」

 

この人はこの人でたぶん分かってて

邪魔してるんだよね?

 

「むぅぅぅぅ・・・」

 

「ま、まぁリリルカさん。

折角の宿屋なんですから

ゆっくり休みましょう?」

 

とりあえずリリルカさんの機嫌が

良くならないと私も休めないし!

 

「・・・しかたないですね。

今回はナァーザさんに免じて

許してあげます!あだっ!!」

 

「何様だ」

 

今スゴイ音したけど大丈夫なの?

 

「ぽ、ポーション要ります?」

 

800ヴァリスで良いですよ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

賑やかなのはいいことだ。

だが、流石にまだゴライアスには勝てんか。

あの様子だと木竜と殺るよりは

デットリーホーネットと連戦させて

体力と器用と敏捷を鍛えるべきか?

アレはそこそこ硬いから力も鍛えれるし

耐久は・・・後でぶちのめせば上がるか。

 

そうなると

ブラッディーハイヴを探すか?

無限湧き・・・経験値稼ぎには最高なんだが

ナァーザが大量の虫に怯える可能性もある。

 

今回は24階で戦って25階を見せる

くらいに考えてたが、予定を変更すべきか?

 

うーむ。ステータスの向上なら

俺が鍛えれば良いがトラウマの解消はな。

 

恐怖心が無いのは冒険者として

致命的だからソレは無くす訳にはいかんし。

 

まぁ普通に生きる分なら上層で

十分なんだが借金とアホが居るから

金策が必要なんだよなぁ。

 

金策。いや商売な・・・そう言えば

あんまりやったことないぞ。

茶と野菜以外だとその辺の宝石とか魔石

売ってるくらいだし。

あれ?これじゃ原始人と変わらんか?

かと言って完全受注の鍛冶屋も違うよな。

完全に趣味が仕事になっちまう。

 

む?

 

「…レヴィス、今回は弟子同伴だから

あまり深く潜る気はないぞ?」

 

「そうみたいだね・・・」

 

まったく、なんでコイツは毎回毎回

こっそり来るのか。

普通にしてたらバレないのにコソコソ

してるから怪しいんだぞ。しかしなんだ。

珍しいじゃないか。

 

「なんかいい事でもあったか?」

 

「・・なんでそう思うんだい?」

 

そりゃお前、一目瞭然だろうよ。

 

「いつもより疲れてないからな」

 

「・・・あぁ、やっぱりいつも

ひと目でわかるくらい

疲れてるような顔してたかね?」

 

「まぁな。普段何をしてるか知らんが、

少しは休んだほうがいいんじゃないかって

くらいは疲れてる顔してたぞ」

 

寝ろ。そして茶を飲め。

 

「そうかい。いや、少し前に新顔が

生まれてね。そいつが話せるヤツ

だったんで軽く愚痴ってきたのさ」

 

なんて迷惑な奴だ。生まれてすぐに

愚痴られたお仲間に同情するよ。

 

「つーかそんなこと俺に話して良いのか?」

 

お前らの機密情報だろ?

 

「情報と引き換えに魔石って約束だからね。

今回の情報さ」

 

「魔石なぁ。来たばっかりだし、価値がありそう

なのはゴライアスの魔石しかないぞ?」

 

無意味とは言わんだろうが

今さらって感じだよな。

 

「新入りにやるには十分さ」

 

ふむ。なんだかんだで面倒見が良いヤツだ。

こういうのがツンデレなんだろうな。

 

「・・・なんかスゴク不名誉な勘違いしてないかい?」

 

勘違いじゃないから気のせいだな。

 

「なんの事かわからんが、ちゃんと

使えるならそれでいい。持っていけ」

 

「・・・アンタこそ良いのかい?

私のしてることはオラリオに

とって決して良いことじゃないよ?」

 

何を今更。

 

「俺が正義の味方に見えるか?」

 

見えるなら眼科行けってな。

 

「……いや、そうだったね。アンタは

やりたい事をやりたいようにする外道。

邪魔するものは壊すべき壁。

たまに潰している闇派閥も、あくまでアンタと

敵対したから殺してるだけ、だったね」

 

実際は探し者がその中にいるかも

しれないからなんだが・・まぁいいか()

 

「とりあえず今月はこれ以上の出荷予定は

ないんだろう?こっちも今回はさっさと

帰るが、次回あたりならもう少し

良質な魔石をやれると思う。

いや、新入りなら木竜でも十分か?」

 

どの程度かなんだよな。

レベル3程度なら十分だろうが、

コイツみたいに5くらいになると

双頭竜クラスじゃないとレベルアップ

しないだろうし。

 

「それでも貰えるなら助かるさ。

まさか階層主や宝石樹の周りにいる

木竜みたいな目立つヤツらを私たちが

殺す訳にもいかないからね」

 

あぁ。宝石目当てに狙ってるのが多いから

下手に見られたら困るもんな。

 

それにコイツら基本ソロだから

ゴライアスくらいがせいぜいだろ?

カドモスとかは無理だろうし

・・・どうやったらこいつを

レベル6相当にできるのか

 

「なんかロクでもないこと考えてないかい?」

 

失敬な

 

「いや、どうやったらお前をレベル6

相当にできるかを考えてたんだがな」

 

「・・・オラリオにとったらロクでも

ないことだね」

 

「俺にとっては興味の対象だ。」

 

「「・・・」」

 

「まぁ、私も強くなれるなら

それに越したことはないけどね。

一人でできる修行で技術も磨いてるし

アンタには感謝してるよ」

 

ふむ、やはり怪人とはいえ人。

修練で強くなれる、と。

こいつらには神の恩恵が無いからレベルと

いう形ではわかりづらいが、逆に言えば

偉業なんて神の気分に左右されない分、

純粋に強さがわかるんだよな。

新人の力の上昇具合がわかれば

さらに成長については研究できるな。

 

「感謝は情報でいいさ。新人さんがそれ

喰ってレベルアップしたなら教えてくれ」

 

同じので成長するのかしないのか。

ゴライアス以上のじゃないと

成長しないのか。飛び級するのか

しないのか。うん面白い。

 

「あいよ。それじゃ、次は私の分も頼むよ」

 

「了解了解。他にも面白い情報を仕入れたら教えてくれ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ボリボリボリボリボリボリ

ボリボリボリボリボリボリ

 

味がしない。誰だ仙桃とか言ったの。

食べ物に頓着しない私でもさすがに

飽きますよ。

 

「やってるねエイン」

 

「おや、レヴィス殿。こんにちは」

 

「今は夜だけど……まぁわからないか。

とりあえず土産持ってきたよ」

 

さすがに朝も夜もわかりませんね。

外気を取り入れるには朝日があったほうが

良いのですがまだ外に出れるほどの力は

無いですし。

 

それに今、土産と言いましたよね?

 

「土産ですか?」

 

なんでしょうか?

流石に貴女みたいな服は遠慮

したいんですが・・・

 

「・・・なんか失礼なこと考えてるだろ?

まぁいいけどさ。

土産は17階の階層主の魔石さ」

 

ほほう。階層主とな?

 

「よろしいので?」

 

貴重なものでしょうに。

それとも私の手が必要になりそうな

案件が近付いてる?

 

「ま、アンタにも強くなってもらった

ほうが私も助かるってことさ。

・・・少なくとも阿呆よりはよっぽど

頼りになりそうだ」

 

力があっても阿呆じゃ使えませんからね。

互いに利となるなら良いでしょう。

 

「では遠慮なく頂きます」

 

スゴク・・・大きいですね・・・

 

ん・・・・・・・・・ほう

 

「どうだい?ソレがレベルアップだ」

 

なるほどなるほど。コレは確かに

存在の強化としか言えませんね。

 

「この魔石はすぐに手に入るんですか?」

 

味がしない石を延々食うくらいなら

コレ一つのほうが断然良いです。

18階の果実は甘すぎますし。

 

「いや、貴重品さ。次に手に入るのは

いつになるやら・・・」

 

目立つから自分では取りにいけないと

言ってましたしね。

 

「そんな貴重品をありがとうございました」

 

挨拶は大事。師も言ってました。

 

「いや、さっきも言ったが私にも

得がある話だ。これでエインも

もう少し下の階層に行って魔石を

収集できるだろう。」

 

「それは、確かにそうですね」

 

先ほどとは明らかに身体能力が違い

ますから、少し慣らす必要がありますが。

 

「前にも教えたが階層が浅いと人が多い。

その分だけ見つかるリスクが生まれる。

反対に深いところに行けばそれだけ

見つかりにくくなるからね」

 

「人が減る代わりに強者が増えるとか?

私としても無駄に雑魚を殺して魔石を

食べるよりはいいですけど」

 

もうちょっと普通に食べれる食材無いですかね?

 

「ちなみにこの下には魚介類が居るよ」

 

「行きましょう」

 

さっさと行きましょう。

 

「・・・気持ちはわかる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待ってろ魚介類。師のもとで鍛え抜かれた料理の腕を見せてやろう。




魔石は不味いと思うの

さすがにずっと石を
食べてたら飽きますよねってお話

食料庫にはナニがあるんでしょうね?
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