ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
身軽になったリリルカとアレン
向かう先は友が待つ・・・
オリ設定
オリ展開
嫌いな人は読み飛ばし!
「いやぁ助かるぜ!旦那にもよろしく
言っといてくれよ!」
「「・・・」」
ボールスさんが新種の魔物の被害より
上下左右から襲い来る水晶の方が
問題だったって言いますけど、
コレ明らかに筆頭様ですよね?!
「・・・リリルカ先輩。きっと
筆頭殿は魔物から冒険者を
守るために水晶を割ったんだ。
だから被害を出したのは調教師。
街を守ったのが筆頭殿だ」
な、なるほど!
「そうですね。そして正義の味方は
正体を明かさないモノですよね!」
「その通り!正体を明かさずに
寄付金だけ置いていくのが正義の
味方と言うものだ!」
「「・・・」」
よし、アレンさんは大丈夫です!
あとはティオナさんとティオネさん
ですけど、リリには関係ありません!
ボールスさんが受け取った時点で
弁償・・・寄付は完了ですよ!
実際筆頭様はどう思ってるんでしょう?
可能性としては、先生にバレる前に弁償
して全部なかったことにするか、
もしくは本気で調教師とやらが悪くて、
街が荒れたままだと先生が困るからっ
て理由で、寄付をしてる可能性も
あるんですよねぇ。
・・・いや後者ですね。
自己責任の冒険者がどうなろうと
筆頭様は関係ないでしょうし。
あくまで先生が施設を使えるように
しただけですね。
うん、そう考えれば別にリリが凹む
必要もありませんね!
先生には筆頭様が調教師の魔物を止める為に
冒険者ごとぶち抜いたって正直に報告
しましょう。
嘘の報告をしたら怒られますからね!
しかし新種が暴れて筆頭様の散弾を
受けたにも関わらず、もうココまで
復興してるなんて、相変わらず冒険者は
ゴキ○リ並にしぶといですよね。
しかもリリの視界の先には剣姫至上主義の
エロフと剣姫至上主義の狼さんが見えますし。
コレはアレですね?剣姫さんへの援軍です。
しかし狼さんがリーダー的なヤツなんです
かね?勇者さんが来れなくてもラウルさん
が来ると思うんですが、地上は荒れてるん
ですかねぇ?
ソーマファミリアが壊滅してたら先生と
同じファミリアに改宗出来るんですけど。
あ~あ。地上への出口くらいで
いきなり恩恵が消えてくれるような
奇跡がおこらないかなぁ~
―――――――――――――――――――
「ロキ、神同士で同盟を決めるのは
構わないが、派遣する冒険者までそっちで
決めるのはやめてくれ。
そう言うのは経験がある指揮官の仕事だ」
前みたいに頭っから全否定してるわけ
では無いから前進ではあるんだろうが、
自分が何をしたか理解してるのか?
しかもディオニュソスなんかと
同盟を組んでどうするって言うんだ。
今さらレベル3なんか足手まといに
しかならないだろうが!
情報だけ搾り取れよ!
しかも24階での魔物の異常行動?
ギルドの関係者からの依頼でアイズが
乗り込んでる階層だぞ?
明らかに連動してるじゃないか!
ギルドはアイズがわざわざダンジョンから
戻って僕に報告してるとは思って無かったな?
素知らぬ顔をしてやってくれるっ!
無関係とは言わせんぞ。こんなタイミング
良く異変なんか起こるかよっ!
しかもロキの阿呆が!ベートの派遣はまだしも
ラウルやアキを連れていかないで、
よりにもよってレフィーヤだって?
同じ女性でレベル3だから?
なんで足手まといの押し掛け援軍に
こっちが気を使う必要がある?!
予想される敵の強さに対して
こっちの耐久が低すぎるだろう!
一撃の火力目当てかも知れないけど、
そう言うのは場を作る指揮官が居て
こそ活きるんだ。
今のベートやアイズは隙を作って
ぶっぱなす程度のことしか出来ないぞ!
『いや、すまんとは思っとる。せやけど
眷族の仇討ちがしたいなんて言われたら
断れんよ・・・』
「その結果足手まといを抱えて戦うことに
なった。わかってるのか?他人の仇討ちに
巻き込まれて自分の眷族が死ぬんだぞ!」
ディオニュソスの眷族やレフィーヤは
地上で警戒させてれば良いものを!
『せやけど24階やろ?レフィーヤたんも
最近落ち込んどったし、少しでも自信を
取り戻せたら・・・』
馬鹿か?!
「今の状況で魔物の異常行動と18階層の
調教師が無関係なはずが無いだろう!
調教師一人でアイズとベートを相手にして
負けないだけの戦いが出来るんだぞ!
そこに闇派閥が絡む?
ヤツに協力者が居たら、まともな自衛も
出来ない後衛のレフィーヤなんて弱点以外の
何者でも無いじゃないか!」
『あっ!』
「その程度の考えでラウルやアキの参加を
邪魔したのか?!調教師が関われば相手は
武器を溶かし、魔力に反応する新種だぞ!
べートが抑えられたら誰が彼女を守るんだ?
リヴェリアはロキの護衛としてその場で話を
聞いていたんだろう?一体何をしていたっ!」
「・・・すまん」
くそっ!こいつもレフィーヤの気分転換
くらいにしか考えて無かったな?!
「僕はこれから最速で援護に向かう。
地上はガレスに任せるよ」
「おうよ。して後発はどうする?回復薬や
毒消しくらいは持たせた方がよかろう?」
ふむ、確かにそうだ。ついでに食料も
持たせれば僕は更に身軽になるか。
「ラウルに部隊を任せてくれ、副官は
アキで数はレベル3が・・・6人居れば
良い。そのうち魔法使いは二人だね。
食料も多少余分に持たせてくれ」
こうすれば四人一組で一人は魔法使いだ。
うまく誘えば新種には勝てる。
「なるほどの。すぐに手配しよう」
「頼んだ。もし何も無ければそのまま探索
して帰ってくるよ。そろそろウダイオスが
復活する頃合いだしね」
「了解じゃ。何も無ければベートやアイズも
不完全燃焼じゃろうからのぉ。少しは
憂さ晴らしも必要じゃな」
何も無いことなんて有り得ないけどね
こうでも言わないとやってられないよ。
「私はどう動けばいい?」
死んでろ
「ガレスと地上に残った団員の指揮だ。
だけど僕たちが不在の間は絶対に
巡回もダンジョン探索もさせるな。
僕たちを引き離してコッチを狙う
可能性だってあるかね。
あぁ、ギルドからの依頼でも断れよ。
今回の件でわかったが、奴らは信用
できない」
「なるほど・・・わかった」
何が勇者だ。何が最大手だ。
連中にしてみたら体のいい労働力で
しかないと言う事かっ!
「ロキ。自分の眷族を殺したいなら、
僕を除名するか僕の目の届かない
ところでやってくれ。
眷族の成長の為にピンチを演出したい
なら、時と場所を弁えろ!」
万全の準備の下で行われる彼の試練とは
訳が違うんだよ!
『・・・』
あぁ、勇者が仲間を見捨てる訳には
行かないよな。
部下も自分も守らなきゃいけないのが
団長の辛いところだ。
覚悟は・・・したくないなぁ。
親指がこれ以上ないくらいに
疼いてるよ。
ギルドとディオニュソス、
この借りは高くつくぞ!
――――――――――――――――――
さて未熟者達が帰りましたし、
私はどうしましょうかね?
奴等の帰還速度を考えたら、師が来るには
最低でも3日か4日は掛かるでしょうし。
一刻も早く師にアレを届けさせる為に
さっさと戻しましたが・・・未熟なまま
帰還させた事を叱責されますかね?
いや、時間を守らせるのは弟子として
当然では有ります。
だけど師の『鍛えろ』と言う
依頼を無視した形になりますか?
いやいや、しかし他のファミリアの連中も
巻き込んでいるのですからやはり時間は
厳守すべきですよね?
いやいやいや、それでも他のファミリア
の都合より弟子の強化が必要だと言われ
てしまえば・・・
不味いですね。何か別のことで
補填しなくては。
このままでは叱責どころか
失望されてしまいます・・・
ナマモノは?まだレベル5ですが
珍しいモノです。
ただ。お友達とやらがどう動くか。
ナマモノを餌に珍しい連中をまとめて
捕らえておけばどうでしょう?
・・・知性あるナマモノ達への師の評価が
読めません。
面白いと思っても、研究材料としてなのか
未知の価値観を持つヒトとしてなのかに
よって扱いが代わります。
研究材料ならまだしも、ヒトとして見ている
場合だと纏めて捕縛は逆効果ですよね。
そうなるとナマモノは師にお会いするまでは
保留にしておいた方が良いでしょう。
間違いなく興味は引けるでしょうから
最終兵器としておけばなんとか・・・
あとはジャガーノートの素材と魔石です。
私が強化の為に使っても良いですが、
それも師に見せてからだし。
あれ?ソレを考えたら今の私は師にとって
興味深いモノになるのでしょうか?
ふむ・・・不味いですね。
失望された上に興味深いなんて、
この時点で役満確定です。
それも国士無双の13面待ち。
さすが無双農家!って、いやコレは
本気で洒落になりません。
同類を生け贄に・・・阿呆の居場所は
わかりませんが、赤髪は24階の食糧庫に
居ると言ってましたね。
師の知り合いかも知れませんが、検体を
用意しないと不味いですよね。
とりあえず24階層に行きましょう。
アレがどんな悪巧みをしてるかは
知りませんが、場合によっては手伝うし
場合によっては邪魔してやりましょう。
―――――――――――――――――――
「ん~何かしら?」
魔力に反応しないけど、新種の
ナニカよね?アレの仲間とは思う
けれど、断言はできない。
だけど食糧庫に向かう途中の道に
あからさまに怪しい壁が出来てる。
さて、食糧庫でナニカしてるのは
確定だけど何をしてるのかしら?
普通に考えたら食糧の独占よね。
栄養を吸収して強化種になろうとしてる?
たしか筆頭様の知り合いの調教師が
イモムシで似たようなことをしてた
わよね?ソレが少し前まで18階層に
居て、24階層がコレか。
「モンスターの異常発生はこの奥の
食糧庫に行けなかったモンスターが、
他の食糧庫に向かってただけの話
だったってことだよね?」
「そうなるわね」
ティオナの言う通り。コレで依頼は最低限
達成なんだけど、問題はアイズがあくまで
アスフィのお手伝いとして来てることよ。
「この先の調査はどうするのかな?
ほぼ間違いなくアイズが18階層で
戦ったって言う調教師とその人が
操る深層の魔物が居るよね?」
「・・・そうよね」
アイズから特徴聞いて焦ったわよ。
筆頭様の顔見知りでレヴィスとか言う
赤髪の調教師でしょ?レベル5相当の。
「だよねぇ。多分ここでもナニカ
悪巧みしてるんだろうけど。
まぁ筆頭様のあの感じだと、邪魔
しても怒られないと思うよね?」
「そうね。18階層のことも邪魔を
したいなら、邪魔しに行っても良い
とは言ってたし」
勘違いした正義感とかならそのまま
殺されてたけど、敵対したなら問題
無さそうよね?
「「うーん」」
先生とも知り合いらしいから、
正直帰りたいのよね。
まぁ戦って殺したとしても先生も
筆頭様も、自己責任で許しては
くれそうだけどさぁ。
大体なんでこいつらの手伝いで態々
危ない橋を渡らなきゃ行けないのよ。
危ないのレベルが違いすぎるわ。
今ある情報だけでも団長は喜んで
くれるって確信があるし。野菜も情報も
鮮度が落ちたら意味が無くなるのよ?
「あぁ、アイズ、敵が弱いからって
一人で出ちゃダメよ?ソレが誘いで
分断されて各個撃破される可能性が
あるんだから」
「・・・うん」
私たちとの実力差に気付いて焦るのは
分かるけど、ソレは歪みよ?
一人で勝てなかった相手が待ち伏せ
してる可能性があるんだから単独
行動は絶対ダメ。
そもそもアイズは単独行動したら
戦闘は出来ても調査なんて出来ないん
だから「何も無かった」って言っても
再度探索する必要があるんだもの。
労働力の無駄よね。
「あくまで私たちはお手伝い。
ヘルメスファミリアの経験の為
にも雑魚は残してやりなさい。
それに雑魚を何体倒したって、
変な癖が付いて弱くなることは
あっても強くはなれないわよ?」
「あ、それもそうだね」
よし。コレでアイズも納得したっと。
私たちだけ働くのはおかしいものね。
しかも相手がヘルメスファミリア
なら尚更よ。
リリルカじゃないけど、私たちが
命懸けで掴んだ情報を奴らに渡す
つもりはないわ。
・・・命を危うくしたのは筆頭様
だけどね!
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「強い。コレがロキファミリア・・・」
剣姫も強かったけど怒蛇と大切断は
次元が違うわ!
コレで剣姫と同じレベル5なの?
立ち振る舞いにも隙がないし、
他のアマゾネスに無い気品のような
モノも感じる。コレが強者の余裕?
少なくとも私たち全員が奇襲を
かけても、どっちか一人にだって
勝てないわね。
それにあの縄みたいな武器・・・
アレは何?右でなぎ払ったかと思ったら
次の瞬間には左で殴打?してるし。
かと思ったら敵が斬れてる時もある。
攻撃の種類も間合いも全く読めない。
味方にしたら頼りになるけど敵に
したら厄介すぎるわ。
しかも全体を見て剣姫が暴走しない
ように手綱まで握ってる。
冒険者としての格が違う・・・
リリルカ同様無双農家さんの弟子と
いうことだけど、女神の戦車と
一緒に深層で何をしてたの?
そもそもロキとフレイヤが組むなんて
聞いてないわよ?!
「それで、魔物の異常行動の原因は
わかったけどどうするの?この先に
行くのかしら?」
あ、そ、そうよね。
あくまで彼女たちはお手伝い
私たちがココで帰ると言えば
帰れるのよね。
けど明らかな異常を放置して帰るのも
アレなのよね。
今なら剣姫と怒蛇と大切断が居るから
私たちだけで探索するよりもずっと
安全だろうし・・・
「あぁ、言っておくけどこの先に
居るのは恐らく私たちが深層で
戦った魔物で、ソレを操る調教師が
居るわよ?」
「は?」
え?深層の魔物?調教師?!
「そうだね。アイズも18階層で戦った
らしいし、そっちの冒険者も見たん
でしょ?植物っぽい魔物とイモムシと
赤い髪した調教師」
あ、確かにルルネが命を狙われたって
話をしてたけど・・・
「アイズとべートの二人と戦って
負けない戦いが出来たってことは
少なくともレベル5の上位。
私たちなら戦えるけどさ、例えば
後ろから不意打ち喰らったら
アンタたちやばいんじゃない?」
「そ、そうですね!」
確かにレベル5の上位者が敵に
居たら洒落にならない被害が出る。
けどなんでそう思うの?
何か根拠が有るの?
「不思議そうな顔してるけど、
18階層での話は聞いたわよ?
今の状況でソレと無関係だと考える
のは流石に軽率過ぎないかしら?」
「だねぇ。それにこの状況は私たち
だけじゃちょっと面倒事になりそう
だから、フィンに報告してからじゃ
ないとね」
「・・・え?」
剣姫は驚いてるけど、言ってることは
二人が正しいわよね。
深層の魔物と調教師か・・・
ヘルメス様がどこまで読んでるのか
にもよるけど、一度引くべき?
「ティオネ、私はこの先に
行きたいんだけど・・・」
「「「はぁ?」」」
・・・剣姫にとっての何かがあるの?
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あの緑色の宝玉を見たとき何かを
思い出しそうになった。
あの調教師は何かを知ってるハズ!
この先に居るならソレを確かめないと!
友が待つ・・・地上。
勇者さん、ギリギリイエロー出さず。
あきらめるな24階層!お前はまだ一度も
ジャガーノートを出してないじゃないか!
常識フィルターを実装した二人に
剣姫さんの我儘が通用するかどうかってお話