ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
大変な目にあいます
オリ設定
オリ展開
嫌いな人は読み飛ばし!
ふむ、なんと言うかグダグダですね。
さすがの無能。相変わらず堂々とした
悪巧みですが、やはり痴女はいけませんね。
しかも褐色姉妹までいるではないですか。
帰還もせずに何をやってるのやら。
…ふむ。リリルカと猫耳が居ないですね。
ならば姉妹はあの二人を先に返してから
メガネ痴女と金髪痴女に同行した見る
べきなのでしょう。
これなら師に怒られませんよね?
それに彼女らのぶつかり合いは【面白い】
結果を生みそうです。
もしかしたら怒られないどころか、良い時期に帰したと褒められる案件ではありませんか?
加えて、今あそこにいるヘルメスファミリアと
言えば、地上で師にチョッカイを出そうと画策
している他に、ディオニュソスと並んで
リリルカが名指しで批判するような連中でした。
師に不敬を働く連中など、生かす必要が
ありません。
それに師が直接手を下せば問題があると言う
ならば私がダンジョンで殺せば問題解決です!
あとは褐色姉妹の修行の仕上げとして、
強者を敵に回したときの戦い方を経験
させた。とか言えば完璧です。
…ふむ、褐色姉妹が犯した帰還命令無視の
不手際も今回は許そうではありませんか。
と言うか、そもそも褐色姉妹はリリルカの付き
添いと私への目印兼荷物持ちでしたからね。
既に仕事は終わってますし、命令する権利は
彼女達が所属するファミリアの団長か主神に
あります。あの金髪痴女が何かしらの命令を
受けていたならソチラを優先するでしょう。
探索云々は猫耳が担当ですから地上に
帰還するまできっちり面倒見るでしょうし。
つまり、荷物は間違いなく師に届きます。
よし、最大の懸念は解決したので残るは
この状況で私はどう動くべきか、ですね。
ヘルメスファミリアを殲滅させるのと
検体を抑えたいのもありますが、ソレ以前に
師が造ったあの髪留めが無能に汚されるのが
我慢なりません。
特殊な加工をしているため壊れないらしい
ですけど、そう言う問題ではありませんよ。
早速あそこでなんか連中を眺めて笑ってる
白髪を潰すか?それとも先に赤髪に会いに
行くべきでしょうか?
うーむ。今の段階で下手に赤髪に逆らうと
どうなるかわかりませんからね。
師にお会いする前に体が崩壊するなんて
ことになったら最悪です。
白髪が赤髪の命令で動いている可能性を
考えれば先に赤髪でしょうね。
状況によっては冒険者ごと散弾で潰して、
「足手まといは引っ込んでろ」的な
狂言で両方に味方面もできます。
褐色姉妹も慎重に進むようですし、
ついでに無明察相翫を使って時間稼ぎ
でもしてあげますか。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「こんにちはレヴィス殿。あっちで
オリヴァス殿が何か楽しんでますが
私も何かお手伝いしましょうか?」
「エイン?!」
このタイミングでなぜ?
「不思議そうな顔をされるのが意外ですよ。
貴女が24階層に居るのは聞いてましたし
深層に居た連中が帰還を始めましたからね。
コッチで何か有ったら困るだろうなと思い
連中を追跡してたんです」
「あぁ、なるほど」
精鋭とかち合うのが分かってるからね。
そりゃ様子も見に来るか。
「見ての通りオリヴァスの阿呆が勝手な
ことしたせいでコッチはてんやわんやさ。
下から来たのは二手に別れたからまだ
最悪でもないが、アマゾネスと金髪が厄介でね」
特にアマゾネスがねぇ。慎重に進んできて
絶対罠には掛からない。
ありゃ確実にヤツの弟子だし、下手に
敵に回したらヤツまで敵になっちまう。
「おや、アレはオリヴァス殿の独断でしたか。
それにアマゾネスはともかく金髪?
・・・あぁ剣姫ですか?
確かに風の魔法を使うから、貴女の魔物とは
相性が悪そうではありますね」
そうだよ。あの阿呆の独断だよ!
まったく面倒を・・・まて、今コイツ
なんて言った?
「・・・金髪が風の魔法を使う?」
コイツ、間違いなくそう言ったよな?
「えぇ、以前深層で見ましたよ?
体か剣かは知りませんが風を纏っての
突撃を得意としてましたね。
貴女が知らないということは今まで温存
していたのでしょうか?」
「・・・多分そうだろうね」
そうか!見つけたぞ。アレがアリアか!
言われてみれば、年頃もそうだし面影も
あるじゃないか!
「ん?嬉しそうですが、私が思う以上に
良い情報をお渡しできたようですね」
「まぁね。敵が隠してた切り札を教えて
もらったんだ。十分な収穫だよ!」
掴みどころの無いヤツだとは思ってたが、
実際コイツは私に損を与えていない。
理知的で暴走もないし。オリヴァス
なんかよりよっぽど良い仕事してるよ!
「ふむ、ついでにひと仕事していきますか?
何やら撤退の支度をしていたみたいですし、
時間稼ぎが必要でしょう?」
「・・・頼めるかい?」
話が早い。ほんと良い拾い物したね!
「お世話になってますからねぇ。
魔物の指揮権さえ頂ければアマゾネスと
剣姫もなんとか抑えますよ。
足留めも出来ますが・・・別に奴等を殺して
しまっても良いのでしょう?」
モンスターを使ってあの三人を止める?
まさかオリヴァスと違って奴等の実力が
わからないってことはないだろうから、
何らかのスキルを使うつもりだね。
・・・どんなスキルか知らないが
アリアを殺されても困る。
「流石に三人任せるのは悪い。
剣姫は私が受け持とう。18階でも
邪魔された因縁があるんでね」
「あぁ、そういえばアレと戦ってましたね。
了解しました。あとはオリヴァスさんです
けど、アレって良いんですか?」
「・・・色々良くないけど、アンタは
アレの何を心配してるんだい?」
ちょっと、いや、かなり気になるね。
「いえ、気のせいだと良いのですが、
なんかあぁ言う悪役見てるとですね。
何故か堂々と姿を晒して、声高らかに
自己紹介とか情報漏洩しそうで怖いん
ですよねぇ」
・・・わかる。確かにやりそうだ。
調子に乗ってわざわざ敵に情報を与えた
挙句見事に返り討ちにされるまで見えたよ。
はぁ・・・どうしたもんかねぇ。
「いっそのことオリヴァスさんは気絶させて
こっちに運んだほうが早くないですか?」
気絶どころか殺しても良いくらいだ。
一応、まだ何かに使えるかもしれないから
生かしてはおくつもりだけどさ・・・
「流石に負けそうになったら退くだろうよ。
あぁ言うのはしぶといのが取り柄だからね」
ソレしか取り柄が無いとも言うけどね。
「・・・中々に苦労なさってるようですね。
とりあえず私がやることは決まりました。
奴等を止めますので、指揮権をお願いします」
「あいよ。一応あの馬鹿にも一言伝えてくれると助かる」
私が言っても無駄に文句を垂れるだろうからね。
さっさと撤退準備をしてアリアと接触しなきゃ
ならんのに、馬鹿の相手なんかしてられないよ。
「了解です。まぁ上手く言っておきますよ」
うん、コイツに任せときゃ大丈夫そうだね。
あとは勢い余ってアリアを殺さない
ようにさせないと。
―――――――――――――――――――――
さて、魔物の指揮権も貰いましたし。
あとは阿呆の相手ですね。
「お久しぶりですオリヴァス殿」
「ん、あぁエインか。久しいな。
見ての通り今は忙しいのだが何か用か?」
不機嫌そうですけど、まぁ阿呆の機嫌など
どーでも良いですね。
「用と言うより伝言?ですかね」
「伝言?妙なニュアンスだがレヴィスが
何か文句でも言ってたか?」
自覚あるんですね。まぁこのくらいの方が
煽りやすいから良いのですけど。
「文句と言いますか、諦めたと言いますか」
「?・・・良くわからんな」
これだけならそうでしょうね。
「つまりはレヴィス殿より私が魔物の指揮権を
預かりましてね。この際、雑魚は私にまかせて
オリヴァス殿は強者の相手に専念して欲しい
とのことです」
「あぁなるほどな。確かにソレなら文句とも
言えるし諦めたとも言える、か。
いやいや、さっきから魔物の動きが
鈍いと思ったらそう言うことだったのか!」
やはり自尊心を擽るのが楽な型の者でしたか。
こう言った型の人間は味方の足をも引っ張る
から、さっさと殺した方が良いのですけどね。
とはいえコイツは貴重な検体ですからね。
ここでは殺しません。とりあえずは指揮官
たる赤髪の指示に従いましょうか。
「納得頂けたようで何より。ただ前方にいる
剣姫は、レヴィス殿が因縁があるので
レヴィス殿に回して欲しいとのことでした」
「因縁?」
「18階層で邪魔してきた相手だそうで」
ソレ以外も有りそうでしたけどね。
「あぁ、ロキファミリアの冒険者に邪魔された
と言っていたがアレがそうか。ソレなら
仕方ない。アレはレヴィスに譲るとしよう」
何が仕方ないのかわかりませんが、
納得したならそれで良いです。
「残る強者は一緒に居る二人のアマゾネスと
先程この階層に来た凶狼。これは援軍ですね。
魔法使いを一人か二人連れてますよ」
「ほう・・・なら先にそちらを潰すのも
良いな。期待している援軍が来なければ
奴等も焦るだろうさ!」
褐色姉妹に挑んだら殺されますからね。
ソレくらいはわかってましたか。
「では援軍はお任せしても?」
「任されよう。ただ魔法使い対策に魔物を
10体程連れて行きたいが良いか?」
ふむ、少しは冷静さも有りましたか。
「無論です。ではオリヴァス殿が準備
出来次第、こちらも動きます」
「ん?あぁ俺は特に問題ない。直ぐにでも行ける」
そうでしょうとも。
「そうですか?了解しました。ではこれより
コチラの指揮は私が執ります。御武運を」
「あぁ、雑魚は任せたぞ!」
・・・最後まで妙な自信がありましたが、
万が一の際の検体ですからね。死なないように
頑張って下さいよ。
―――――――――――――――――――
「えっ何?魔物が共食い?」
ヘルメスファミリアの連中に殺られてた
イモムシがいきなり共食いを始めた?
強化種でも作る気?いや違う、この配置はっ!
「ティオネ!不味いよっ!」
「えぇ、そうね!」
魔物の動きがあからさまに変わった!
「え、な、何が?」
アイズにはわからないか。
「アスフィ!直ぐに壁を越えなさい!
アイズも壁を越えて上に居るイモムシを
警戒!あっちにヤツらがいたら魔法を使って
でも溶解液を防いで!」
「え?き、急にそんなこと言われても・・・」
「わ、わかった!」
ヤツら溶解液を当てるためだけの位置取りを
始めたわ!しかも私たちが逃げれない
ように共食いで溶解液をばら蒔いてる!
「ぐわっ!」
「セイン?!」
ちっ、上のも共食いを始めたか!
降り注ぐ液体を完全に避けるのは不可能だし、
何よりこのタイミングは不味いっ!
「あぁぁぁ?!」
「メリルっ!」
やっぱり偶然じゃない!私たちの付近に来る
タイミングで、丁度良く死んで破裂するように
ダメージを与えてから落として来てるわ!
「アスフィ!さっさと引きなさい!壁を
越えたく無いなら足が溶けるのを我慢して
でも溶解液を踏み越えて後方へ突破!
さっさとどちらかに動きなさい!このまま
ここに留まってたら貴女達、全滅するわよ!」
魔法で防げるアイズや縄で防げる私たち
ならまだしも、アスフィ達にはこの自爆
攻撃は防げない!
「ティオネ、こっちは大丈夫!上にも居ない」
やっぱり壁の向こうには罠が無いか。
この場合ソレが良いのか悪いのか。
明らかに誘いだけど乗らないと全滅するわ。
・・・私たちだけなら何とでもなるのに、
何でヘルメスファミリアなんて足手まといを
連れてきたのよ!
「くっ!直ぐに壁を越えます!負傷者を優先っ!
分断されないように一塊になって動きなさい!」
アスフィはそっちに決めたか!
「ティオナ!集団の中央に行って上から来る
虫を凪ぎ払って!アイズはそのままそこで
待機!目の前に魔物が現れても絶対に
動いちゃダメ!防御に専念して!」
「了解!」
「う、うん!」
ヘルメスファミリアが円陣を組んで
纏まって居たのが仇になったか!
まさか自爆攻撃をしてくるなんて・・・
さっきまでのイモムシの動きは彼女達を
一ヶ所に纏める為の罠だった?
準備が終わったから仕掛けてきた?
それとも単純に指揮官が代わった?
まず壁の向こうに罠を仕掛けない理由は
誘いよね?
私たちにここで時間稼ぎされて困る理由が
有るとしてそれは・・・援軍か。
何らかの手段でベートかラウルが到着した
のを知った調教師が、合流をさせない為に
私たちを壁の内部に誘引したのね。
更に援軍がこの壁を越える為には、溶解液の
水溜まりを突破する必要がある。
やられたわ。完全に相手が上手。
筆頭様の知り合いならコレくらいは出来て
当然よ。
イモムシが単純な動きしかしてこなかった事に
違和感を抱かなかった時点で負けてたのね。
やっぱり私は指揮官なんてガラじゃない。
アイズやアスフィに任せるよりはマシ
なんだろうけど、この敵からしたら一緒よね。
まぁもし相手が筆頭様なら、最初から
魔物の罠なんか使わずに殺されてたから
最悪ではなかったと思いましょう。
しかしコレからどうするか。
壁の向こうは確実に相手が待ち構えている
けどヘルメスファミリアはお仲間の回復の
為にどうしても時間が必要よね。
かといって大人しく回復を待ってくれる
ような相手かしら?
問題解決のためにこっちが動くにしても、
アイズの単独行動は論外。私とティオナが
一緒に行ったら残ったアスフィ達が全滅。
私かティオナが残っても、残った方は
単独行動と変わらない。
いいえ、足手まといを抱えてる分、
単独行動よりタチが悪いわ。
相手に主導権を握らせた上で3人残って
時間を稼ぐしかないの?。
いえ・・・もしくは私かティオナが一度
ここを離れて援軍と合流してから最速で
戻れば良い?援軍は間違いなくこっちに
来てるんだから、探すか大きな音でも
立てれば合流は難しくないはず。
一番無駄がないように思えるけど、
問題はやっぱり残った方が耐えれるか
どうかよね。
・・・だけどベートとラウルが居れば戦力も
獲られるし指揮はラウルに任せて私も戦闘に
専念できるようになるわ。
あとは援軍の規模によっては後続にヘルメス
ファミリアを預けて、私たちは前に行ける。
それに、アイズはともかく私たちは別に
ヘルメスファミリアの連中から何か依頼を
受けた訳じゃ無いから、本来はアイツらの
心配なんて要らないのよね。
助けられるのを見捨てたら団長に怒られる
かも知れないから守ってるだけだし。
つまり今は自分の判断で動いても問題ない。
アイズとティオナはあの程度の罠じゃ
殺られないだろうし。
よしっ、さっさと合流しちゃいましょう!
「ティオナー!私はコレから後続と合流
してラウルとベートを連れてくるから
ソッチは任せても良いかしらー?」
「りょーかーい!待ってるよー!」
これでよし、アイズが釣られてもティオナ
が居れば止めてくれるでしょ。
問題はこの水溜まりなんだけど、
まさか早速筆頭様から教わった「ジャンプ
した後で縄を水面に叩きつけ、その反動で
再度跳ぶ」なんて方法を使うことになるとは
思わなかったわ。
縄に溶解液が付着するから長距離は無理
だけどこの距離なら問題なく跳べる。
さすが筆頭様ね!
――――――――――――――――――
さて、計画通り褐色姉妹は別れました。
まったくもって未熟ですが、彼女達は
あくまで兵士ですからね。あんなモノで
良いのかも知れません。
しかし、褐姉は教えた通りに縄を
使えたようで何よりです。
もしも無様に溶解液を無理矢理突破なんて
したら矯正してましたよ?
後は白髪とカチ合わないように進路を
定めて置けばしばらくは良いでしょう。
これで一応の時間稼ぎは終わりましたが、
どうも赤髪は金髪痴女に接触をしようと
してましたよね。
ふむ、褐妹も引き離してあげましょうか?
一応アマゾネスは引き受けますと言って
しまいましたし・・・
恩は売れる時に売っておいた方が
良いですよね。
―――――――――――――――――
「ふははははは、私は人間を越えたのだよ!」
「「「な、なんだってー?!」」」
計略コマンド
罠→自爆→誘引→火計→混乱→
突撃→罠→自爆→誘引→火計→
混乱→突撃→罠→自爆→誘引→
のエンドレスワルツ。
知力99の計略を防げるのが居ない!ってお話
まぁ弟子は自分が直接水銀の眷族を殺れば
姉妹にバレて主人公くんに迷惑がかかるし、
今は姉妹を殺す気も無いので魔物任せです。
死兵による火計も突撃も無いのでまだ
みんな生きてますね。
もしかしたら程々で切り上げる・・・かも。
姉妹は実はベートよりラウルに期待してます。
まぁ剣姫も後続のメンバー変更は知らなかった
ので、勘違いではなく無乳様の失態ですね。