ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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長かった!ダンジョンに拘って無いのに
原作ソードの三巻が長かった!

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第67話

うわぁ、壁の散弾って明らかに筆頭様だよ。

しかも何アレ?上からだけじゃなく

下からも襲いかかってくるの?

アレがあんな量であのスピードで地面

から浮き上がる感じで襲ってきたら

どうしようもないよね!

 

私でも普通に行動不能になってるって。

 

そのうえで爆殺って・・・

流石筆頭様っ容赦ない!

 

いやぁ入口あたりで急にイモムシが

自爆してきたりして溶かして来たのと、

蛇みたいな花が暴れて壁を壊して

ジャガーノートを出そうとしたのを見て

もしかしたらって思ったけどさ。

 

やっぱり本物の英雄様は桁が違うね!

 

そんで私に何もしてこないってことは、

さっさと帰れってことだよねぇ。

 

うーん、アスフィは生きてるみたいだけど

あれってなんで生きてるのかな?装備?

それともココに来る前にレベル上がってた?

 

まぁいいけどね。

 

そんなことより、筆頭様がさっさと

帰れって言うなら帰らないとね!

 

「GRUUUUUU・・・」

 

お、蛇みたいな花も大人しくなった。

支柱は壊したみたいだし、なんか真ん中に

穴が空いるから、あそこに何かあったん

でしょ?とりあえずフィンに報告しよっと。

 

アスフィは・・・連れてくかぁ。

アイズがヘルメスファミリアと一緒に居る

ところをアレンさんにも見られてるし、

見捨てたって言われても困るよね?

 

連れ帰って足手まといが戦いに着いて

これなかったって言った方が説得力

ありそうだし。

タブレットのエリクサーも残ってるから

使って上げてもいいよね?

 

・・・いや、やっぱりコレは温存しとこ。

なんか凄い嫌な予感がした。

 

先生の作った回復薬を使うなど、不敬。

とか言われたら怖いからね!

 

18階でポーション買って、後で

ヘルメスファミリアに請求した方が

良さそう!

 

 

「それじゃ、お疲れ様でしたー!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ふむ、きちんと私の意思を酌んで

いるようで何より。

特に師が作った回復薬を使おうと

して途中で止めたのは良い判断です。

 

コレから奴らがどう動くか・・・

赤髪は金髪に59階層がどうとか

言ってましたね。

となると連中は遠征に来るでしょうか?

 

その場合褐色姉妹と共に私の拠点に

来ますか?まぁ、釘は刺しましたからね。

その上で来たなら殺せば良いだけの話。

 

邪魔さえしなければ普通に通行させますよ。

 

私は37階層を掃除しながらゆるりと

師をお待ちしましょう。

 

・・・掃除といえば階層主の骨がそろそろ

出ますけど、アレは一応貴重品ですよね?

残した方が良いのでしょうか?

それとも掃除した方が良いのでしょうか?

 

ふむ・・・リリルカに聞くべきでした。

 

それともいっそのこと18階層で待ちますか?

 

だけどいつ来るかわかりませんよね。

ジャガーノートの魔石やドロップ

アイテムもお見せしたいですから

やはり37階層ですかね?

 

最速で来てもらえればそれが一番嬉しいの

ですが、師にも予定や段取りがあるでしょうし。

 

そのときは近いうちに確実に来るのです。

いつ来ても良いように37階層の

部屋を留守にしないようにしておくのは

絶対ですが・・・こういう時に限って

何かあるんですよねぇ。

 

へうへうみたいな空気が読めない奴が出てくるんです。

 

具体的には骨。

 

・・・どうしても留守にしなくてはダメな

場合は書置きをしておかなくては。

いつ来るか判明してれば絶対に留守に

などしないのですがねぇ。

 

一応ナマモノも育てておいた方が良いの

かもしれません。

しかしここ数ヶ月で急速にレベルアップ

してますから、慣らしも必要ですか。

 

中途半端にレベルだけ上げても、

基礎を疎かにしたって叱責されそうです。

 

ふふ、けど叱責してもらえるだけ

マシかもしれません。

アレから何年になりますかねぇ。

話を聞く限りでは特に御変わりは無い

ようですがお元気そうで何より。

 

あぁいや、目が死んでないと言ってましたね。

 

・・・目が死んでない師なんか想像も

出来ませんがやってることやお考えは

間違いなく師です。

 

それにあの髪留めやこの服も間違いなく

師の作品ですから、ご本人なのは間違い

無いのですが・・・やはり想像もつきません。

 

兎にも角にも、早くお会いしたいものですね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ティーオーネー!」

 

お、ティオナが来たか。ん?なんか

ボロ雑巾みたいなの持ってるけど

アレは・・・アスフィ?

 

ところどころ焦げてるし瀕死だけど、まぁ

生きてるわね。

ふーむ。溶かすだけじゃなく爆発するような

敵も出たのかしら?

 

「お疲れ様、ティオナ」

 

団長、とりあえずアスフィは見ないことにしたのね・・・

 

「はいよーって、フィン?ラウルが来ないのは

ベートから聞いてたけどフィンが来たんだ?」

 

「そうよ、ロキが勝手な横槍を入れたせいで

レフィーヤとフィルヴィスがついて来た

からね、最速で動ける団長が来てくれたの」

 

ほんと碌なことしないわよね!

 

「へぇー。でもさ、そもそもベートと

レフィーヤを一緒にしたらべートの

到着が遅くなるだけだから、意味が

ないって言うか完全に邪魔だよね?」

 

まったくもってその通り

 

「それがねぇ・・・ロキが所詮24階層だから

レベル3有れば大丈夫だろうって、勝手に判断

したんだってさ」

 

「ふーん。フィンとガレスとアイズ。それに

ベートも18階でレヴィスさんと戦ったって

報告してたんでしょ?馬鹿だよねぇ」

 

本当にそうよ。団長やアイズから18階層

のことを聞いてたら、レベル3なんか足手

まといにしかならないってわかるでしょ?

そもそも私たちと合流しなかったら

アイズだってどうなっていたことか・・・

 

「あ、それでさ。アイズとはぐれちゃったんだ。

まぁ足手まといが居ないから大丈夫だと

思うけど、一応ベートが探しに行ったから

今頃は合流出来てると思うよ」

 

「あ、筆頭様もアイズは心配いらないって

言ってたから大丈夫よ。ベートは・・・

まぁ大丈夫でしょ」

 

筆頭様に敵意が無いからね。

馬鹿やらない限りは大丈夫よね。

 

「そっか。筆頭様がそう言うなら大丈夫だね!

それとヘルメスファミリアは見ての通り

アスフィ以外は全滅したよー」

 

「あ~やっぱり?」

 

筆頭様の敵だから当然よねぇ。

アスフィが生きてることが驚きよ。

 

「なんか上と下から壁の破片がバピューン

って来てさ!動きが止まったところに自爆

する敵が来てボーン!って感じでさ!

アレは絶対筆頭様だよ!」

 

下から壁がバピューン?・・・想像

できないけど筆頭様だからねぇ。

 

「・・・上から下から壁の破片が?」

 

おや団長、何か心当たりでも?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「なるほど、天井を破壊して破片を

バラ撒いて上に跳んだアスフィを撃墜。

落ちた破片をどうにかして弾いて、

助けに行ったヘルメスファミリアの

団員を強襲したのか」

 

えげつねぇな

 

「そう!そして死兵?って言ってたけど、

爆弾を抱えた闇派閥の人たちが動けない

人たちに抱きついてボーン!って感じ」

 

えげつねぇな

 

「その上で仕上げの崩落ね・・・それじゃ

確かにアンタが抱えてきたアスフィ以外は

全滅だわ」

 

えげつねぇな

 

「コレも見捨ててきても良かったけど、

一緒に居るところをアレンさんや

リリルカさんに見られてたからさー。

流石にヘルメスファミリアは全滅で

私たちは欠員ありません!って言うのも

どうかと思ってねー」

 

ティオナも考えて行動してるんだな。

 

その基準が「筆頭さんの邪魔しない」

に偏ってる気もするけど、僕としても

今は下手に敵に回す気は無いから良いか。

 

「なるほど、確かにそうだ。加えて言えば

ここで見捨てようが助けようが僕たちと

彼らの仲は悪くなるね。

ここまでが筆頭さんの策かな?」

 

えげつねぇな

 

「こいつらは実力不足の逆恨みですけどね。

私たちに対しては・・・付き合う相手は

選べって言う警告でしょうか」

 

「そうだろうね。ただ、今回のことでヘルメス

やギルドは信用出来ないってことが確定した。

ディオニュソスも単独じゃ何もできないし、

奴らは放置・・・いや逆に僕たちの足を

引っ張ったって扱いにした方が良いかな」

 

何も言わなければ自分の都合の

良いように情報を操作されそうだし。

 

ロキが何をするかは知らないけど

どーせ勝手に動くんだろ?

 

しばらくは情報収集と彼との繋ぎを

つけることに集中する必要があるね。

 

それに18階層でレヴィスごと僕たちを

襲った水晶は筆頭さんの仕業みたいだし。

 

時期的に二人が修行を初めて初日か二日目。

 

筆頭さんの性格を聞く限りだと悪気とか

悪意じゃなく、買い物の邪魔!って感じで

ヤられた可能性があるんだね。

 

・・・はぁ。謝罪した方がいいのかな?

いや、攻撃受けて謝罪っていうのも変

だよな。そもそも買い物の邪魔したのは

レヴィスだし。あぁ、だからレヴィスを

重点的にぶち抜いたのか。

 

全部が繋がるけど、結局は筆頭さんの

気分次第って言うのが何とも言えない。

 

「フィン、それでコレどうしよ?」

 

アスフィとフィルヴィス、ついでに

レフィーヤか。

 

余裕があればウダイオスの討伐も

考えてたけど流石に今はヤバいよな?

 

今は筆頭さんとやらを敵に回す気は

無いから、さっさと帰還して二人の

ステイタス更新と情報を受け取った

方が良いだろう。

 

アスフィは急ぎで18階に連れて帰る。

フィルヴィスとレフィーヤは、ラウルと

合流させてココの探索って感じかな?

 

押し掛け援軍とはいえ、援軍は援軍。

元々その為に派遣されて来たんだから

少しは仕事をあげないと彼女たちの

立場もないし、同盟を組んだにも関わらず

僕たちだけが働いてたんじゃ不満が溜まる

かもしれないからね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

さて、コレで帰れるわ。

 

さっさと帰ってステイタス更新とか

報告を終わらせないと、何がなんだか

わからなくなっちゃいそう。

 

「フィン、それでコレどうしよ?」

 

アスフィねぇ・・・万能者の名前は

伊達だったけど、相手が悪いと言えば

それまでなのよね。

 

「団長、アスフィは致命傷ではありませんが

回復薬を使わない限り危険です。

フィルヴィスは・・・もう問題解決して

ますから地上に連れて行きませんか?」

 

そう言う名目にして急いで帰って

来ましたって事にしとけばヘルメスも

イチャモンをつけれないわよね?

 

「そうだね。後続のラウルに回復薬を

持たせるように指示を出したけど

今は持ってないからね。

僕たちはこのまま地上に戻って二人の

報告を受けよう。ただ、レフィーヤと

フィルヴィスはラウルたちと一緒に

食糧庫の跡地の調査をさせるよ。

遺品とか有ったらもってこさせようか」

 

あぁそうか、そう言うのもあるわよね。

流石団長だわ!

 

「りょーかーい。それじゃさっさと帰ろっか?

流星錘の慣熟訓練にはなったけど、今までとは

まったく違う戦い方だからねー流石に疲れたよ」

 

「あぁ今までのウルガだと、一箇所に

纏まった敵とか大型の敵には良かった

けど、囲んできたりする大量の雑魚の

相手は難しかったもんねぇ」

 

ただ周辺の敵をぶった斬る!しか出来な

かったからねぇ。

 

今回ので、私も周りの敵を全部相手に

出来るってわかったけど、その分

間合いが広くなって注意することが

増えたもの。

 

だけど確実に戦術の幅が広がったわ!

 

「ふむ、そんなに使い勝手がいい武器

には見えないんだけどね。ティオネの

それも後で見せてもらおうかな」

 

「はいっ!喜んで!」

 

やった!一緒の訓練確定よ!

 

「そんじゃさっさと地上に帰ろう!

って行きたいところなんだけど、

アイズとベートはまだ帰ってこないのかな?」

 

「そうよねぇ。崩落に巻き込まれる

なんてことは無いでしょうから、

寄り道してるのかしら?それとも

まだレヴィスと戦ってる?まさか私たちを

探してるなんてことはないと思うけど」

 

普通ならさっさと戻ってくるわよね?

探しに行こうかしら?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ベートさん・・・」

 

「んあ?」

 

「私は弱いですか?」

 

「・・・さぁな。少なくとも俺からすりゃ

弱くはねぇよ。

だがフィンやオッタルから見たら

強いとは言えねぇだろうな」

 

そうか、そうだよね。

強さは比べるものだから人によって

強かったり弱かったりする。

 

それでレヴィスから見たら私は弱いんだ。

 

誰かを守るのも追いつくのも強さが必要。

だけどその強さはレベルだけじゃない。

 

実際レベルが上がったレヴィスも

私と同じレベル5のティオナを見て

「まだ勝てない」って言ってたし。

 

レベルに頼らない強さか。

 

「強くなるにはどうしたらいいのかな?」

 

「・・・俺が知りてぇよ」

 

あぁベートさんもわかってるんだ。

ティオネとティオナから見ても、

私たちは【弱い】

 

だからって今まで通り何も考えないで

深層の敵と戦っても、変な癖がついて

強くなるどころか弱くなるって

ティオネは言ってたよね。

 

まずは基礎なんだ。必要なのは基礎訓練!

 

「よし、まずは帰ろう!それでティオネと

ティオナに模擬戦を挑んで、悪いところを

注意してもらおう!」

 

「はぁ?珍しく喋ると思えば・・・」

 

「ベートさんは悔しくないの?

同じレベル5でも全然違うんだよ?」

 

「・・・」

 

悔しいに決まってる。

たった二年か三年あの人に学んだ

だけでここまで差が開いたんだ。

あの二人があれだけ強くなったなら、

リリルカさんだってとっくに

私たちを追い越してる。

 

いや、追い越すは違うか。後から

聞いた話だとリリルカさんは

産まれた時から冒険者だったって。

 

単純に周りに恵まれなかったのと

下積みが長かっただけ。その間に

彼女は我慢と忍耐を覚えたんだって

フィンもガレスも言ってた。

 

技とか力みたいな表面上の強さじゃない、

そう言う経験から来る強さもあるんだ。

 

「このままヤツらの後塵を拝すってのは

俺だって気に入らねぇ。

強くなる為なら頭くらい下げるのも良い。

だが問題はアイツ等が剣も蹴りも専門外

だって話だ」

 

・・・そうなんだよね。悪いところって

言っても二人も生粋の剣士じゃないから

剣士としての技術はつかない。

武器が違えば基礎訓練も違うよね。

二人がやってる基礎の基礎である呼吸は

農家さんしかわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでも今は考えるより動かなきゃ。

直ぐ近くに少しでも強くなれる切っ掛けが

有るんだから、まずはソコに手を掛ける」




散々エグいだとか、えげつねぇと言われて
ますけど、弟子にしてみたら甘々な処置です。

恐るべきは呉竜府ってお話。

「頑張ろう」で身に付く基礎は無いのです。
まぁその意志は絶対に必要ではあります
けどね。

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