ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
なんか筆が進むぞ?
オリ設定
オリ展開
原作は既に死んでいる
嫌いなヒトは読み飛ばし
まずい・・・非常にまずい・・・
こんな状況でナァーザが帰ってきたら
確実に私の評価は下がるし、何より
激怒されることは間違いない。
いや私の評価などどうでも良い、
神友が困ってたら力を貸すのが当たり前だ!
・・・それだって自分の生活に余裕が
できてからだよなぁ。
明日からの食事におかずはつくだろうか
いやいやそれよりどうする?
ごまかす?どうやって?
三日と言っていたが、そろそろ戻って
くるころじゃないか?
さすがに金庫からお金を出すのは
まずかった。
いや、金庫に20万もあるくらいだから
へそくりとかあるよな?
・・・無かったらどうする?
借金か?友に金を貸して自分は借金?
いや、それは何か違うだろう。
たしかリリルカとのサポーター契約は
三割だったな。
24階まで行くなら100万ヴァリスは
超えるはずだ。
帰りに余ったポーションを売れるし。
ソレを考えたら30万ヴァリスを越える
収入になるよな。
もともと降って沸いた話だから
使い道とかはないはずだし、全額貯金
できる・・・はず。
しかし、そもそもナァーザはダンジョンに
入っても大丈夫なのか?
トラウマで発作が起きるのは
リリルカだって知ってるだろうに。
だがリリルカはナァーザの理解者でもある。
一歩間違えば自分も使い潰されて
死んでいたからって理由で、同情ではなく
共感してくれている友人だ。
いつまでもこの状態では良くないと判断
して連れ出してくれた可能性もあるし、
ナァーザもきっかけを求めていたかもしれん。
・・・それ以前に、ちゃんとダンジョンに
行ったんだよな?無双農家の家で
いかがわしいことはしてないだろうな?
いやっ、そこを疑ったら神としてダメだろ!
実際リリルカはレベルアップしてるし
ちゃんとダンジョンに潜ってるはずだ。
・・・だが満足に動けないナァーザを
サポーターにして何をさせる気だ?
レベル6のヤツがその気になったら
ナァーザも逆らえんし、もしも体と
引き換えに大金を払うと言われたら
断れるのか?
いやいやいや!いくら我が子が心配でも
善意で誘ってくれた相手を疑ってどうする!
それともそこまで追い詰められていた?
・・・家計簿を見るのが怖い。
だがコレは私の責任でもある。ならば・・・
「ただいま戻りました!」
『うひゃぃ!』
『「・・・」』
「ミ・ア・ハ・さ・ま?」
『う、うむ』
ヤバイ。まさかこんなに早いとは。
何も考えてないし、なんの準備も
出来てないぞ。
「とりあえず留守中に何があったか
お願いします。特にお金関係は
最初に嘘偽りなく報告してください」
あ、なんかもうバレてないか?
『あ、いや、その、な?』
「なんでしょう?」
笑顔が怖い!!
『じ、実は友神に金を貸してな?』
そ、そうだ。困ってる友神にお金を
貸すのになんの問題がある!
私は私に恥ずべき行動をとってない!
「ほう・・・おいくらほど?」
『20万ヴァリスほど・・・』
『「・・・」』
「そうですか。そのお金はどこから?
それと返済の予定は?」
あ、アレ?怒られない??
『か、金は金庫からだな。
へ、返済なんだが、ソヤツはまだ下界に来た
ばかりで定職にも就いていないんだ。
用意ができたら返せば良いと・・・』
「・・・」
良いわけないよな。うん。
金が無いからトラウマも我慢して
ダンジョンに行ったというのに、
留守中に売上から20万ヴァリスも抜かれたら
・・・切れるよな
「そうですか。では借用書は?」
あ、アレ?怒られない??
なんか怒られるより怖いぞ?
『あ、あぁすまん貰い忘れた』
くるか?!
「そうですか、では借用書は明日貰いに
行くことはできますか?」
あ、アレ?怒られない??
いや、本気で怖いんだが・・・
「できますか?」
『ハイッ!貰ってきます!』
そ、そうだよな。いくら友神でも、いや
友だからこそ金に関してはしっかりしないと!
「ではソレで。これからリリルカさんと
打ち上げがあるんで、先に休んで
もらっても大丈夫ですよ。
お土産はもらってくるんで明日の
朝ごはんは期待してください」
『あ、はい』
アレ?ほんとに怒ってない?
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「信じられないですよ!!帰ってきたら
金庫からお金抜いてるんですよ?!
それも20万ヴァリスも!!」
あぁ、あのアホはまたやりやがった
んですね。それはそれとして
「よく20万ヴァリスもありましたね?」
そもそもお金が無いから無理を押して
ダンジョンについてきてくれたのに、
それだけあればしばらくは持ちますよね?
無理をする必要がなかったのでは?
私、気になります!
「・・・ディアンケヒト様への支払い分です」
・・・リリには見れません。
右手をブラブラさせて笑ってる
ナァーザさんの顔が見れませんよ!
「な、なるほど、今回はきっと
アレですよ!リリたちと一緒だから
稼いできてくれるって信じて・・・」
「関係ないでしょーーーーーー!!」
「ごもっともです」
いやほんとあの神様何してるんです?
ナァーザさんに恨みでもあるんですかね?
もしナァーザさんのせいでファミリアが
解散したとか思ってるなら、
ソーマファミリアで引き取りますよ?
お金もこっちで払うし。
「いや、すみません。実際リリルカさん
が誘ってくれなければ、体を売るか
首吊ってました・・・」
重いっ!もしリリが誘わなかったら
この人そんなことになってたんですね?!
「い、いえ、助かって何よりです」
いや、ほんと。
「……とりあえずココに来る前に
アミッドさんに会って半年分の
支払いしてきましたから、
暫くは大丈夫なんですけどね」
お、おぉ。払えるうちに払うのは
いいですけど、今回の探索の取り分
ほぼ使ってますよね?
「お店の運営は大丈夫なんですか?」
大丈夫だから払ったんでしょうけど、
晩ご飯がじゃが丸くんだけとかだったら
食材買って持っていきますよ?
「えぇ、先生からお茶と薬草を併せて
回復効果のあるものを作ってみて
くれないかって頼まれたんです。
依頼料と研究費用と成功報酬は別だから、
ちゃんと研究してくれれば失敗しても
構わないとまで言ってもらえて・・・」
なるほどなー。確かに先生はお茶が
好きですし、回復効果のあるものなら
ダンジョンでも・・・使います?
「それ、先生以外使いますか?」
ダンジョンでわざわざお湯沸かして
お茶飲みますかね?
ロキファミリアの副団長さんなら
飲むかもしれませんが。
「うーん、微妙ですけど、こういう誰も
想定していないところに注意を払うのも
商売の基本ですし、なにより調合は自分の
経験にもなりますから。
それに、少なくとも先生は買って
くれますからね」
確かにそうですね。
その上で研究費用もしっかり払うんだったら
ナァーザさんにも損はないですよ。
ウチの先生は普段は厳しいし当たりが
キツイから敵も多いんですけど、
なんだかんだで優しいから味方も
多いんですよね。
「そういえば、リリルカさんはもう
ステイタス更新しました?」
「えぇ、戻ってすぐに。
そうしないとソーマ様をお待たせ
することになりますからね」
最近子供の成長を楽しめるようになった
とか言って、ダンジョンから戻ってきた
眷属は優先的に更新してくれるんですよね。
先生の説教が相当効いたみたいです。
「へぇ。レベル3でも最初は結構
上がるんですよね?」
「えぇ。そうみたいですね。
後半になると上がりづらくなるのも
皆さん一緒ですけど」
まぁリリの場合は先生がスパルタだから
強制的に上昇するんですけどねー。
「あんな戦いしてたら相当あがりますよね?」
「うーん。ソーマ様が言うには
驚きの上昇率と言ってますけど、
リリは他の人のステイタスの上昇率を
知りませんからなんとも言えませんね」
大体のファミリアはそうですよね。同じ
眷属内でもわざわざ自分のステイタスを
広めるようなことはしません。
「それはそうですね。私は久しぶりに
更新しようとしたらアレでしたから、
殴るのを我慢するのが精一杯でしたよ」
うん。それはそうでしょう。
今回のお仕事が無かったら人生
詰んでましたからね。
お店に行ったらナァーザさんが
首吊ってたとか嫌過ぎる・・・
「ちなみに今まで最大の成長はどれくらいでした?」
ふむぅ。今までの最大、ですか。
……別に今のステイタスではないですから
教えても良いですかね?
「えっと、最高値をマークしたのは先生に
お会いして鍛えてもらった時でしたね。
確か半年くらい鍛えて、トータル2100オーバーでした」
そのままレベルアップでしたねー。
先生が言うには今まで生きてきた分の
経験もあるって話でしたが。
いやはや。懐かしい話です。
「に、2100?!」
「こ、声が大きいですよ!そうですよ
これが2100ヴァリスのお料理ですよー!」
「え?あ、あぁ凄いわ!これがひと皿で
2100ヴァリスなんて?!」
(いくら賑やかな酒場でも、言って良い
ことと悪いことぐらいわかるでしょう?!)
(ご、ごめんなさい!)
『あぁん?!ウチの料金になにか不満でもあるってのかい?!』
「「ありません!!」」
もうナァーザさんの馬鹿っ!
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馬鹿なのはお前だリリルカ。
「まったく、騒がしいですね。
もう少し落ち着いて食べられ
ないのでしょうか?」
いや、ここは味と量と賑やかさが
売りの酒場じゃなかったか?
「それ以前に、当たり前に俺の隣で
飯食ってるけど、良いのか?
店は忙しそうだが」
「えぇ、今回は貴方の作った野菜を
利用した料理です。
野菜の味に関して私より詳しい者は
いませんからね」
「…アイツいつから野菜博士になったにゃ?」
「しかも忙しいとかガン無視にゃ」
「しっかり質問に答えてないあたりがすごいよね」
連中しっかり聞き耳立ててるし。
これはこれで面白いから良いんだが。
「で、ミア。今回の趣向は?」
『おうさ。新鮮な野菜はそのままが
一番だが、やっぱり酒場にあった味付け
ってのもあるだろ?』
「そりゃそーだ。ついでに言えばこの街で
生野菜を好んで食うのは特定の神かエルフ
くらいだし。どちらにせよこの店の客層
には合わんよな」
だからこそ最初はこの店に野菜を
卸す気は無かったんだし。
『だね。けどさすがにあの野菜を付け合せ
扱いじゃ出せやしない。
さらにソースにしても素材の味が強すぎる』
そのとおり。ソース用の野菜とは
違ってメインを張る野菜だから。
たとえ野菜くずでも味が濃い。
アレを使ったソースを使うなら
次は肉や魚の品種改良が必要だ。
『ならばと逆に考えてみたのさ。
肉を減らせば良いじゃないかってね』
肉の反対が野菜なのはどうかと思うが。
『そして、野菜の味を最大限
活かすために肉を付け合せにした
新作料理がコレさっ!』
「ほほう」
一見すると野菜炒め。しかし油断はできん。
なにせこいつら【炒める】を知らんからな。
焼くと炒めるを一緒にするのはどうかと
思うが、中華鍋が無いからしかたない。
・・・しかしなんで中国系の神はいないんだ?
駆逐されたか?まぁいい。肝心なのは味だ
「ほう、さすがはミア母さん。
野菜の味を殺すことなく熱が通ってます。
野菜だけでも美味しいですが肉と一緒に
食べることで味にアクセントがつきますね」
「「なんか語りだしたにゃ」」
「……なるほど」
偶然だろうな結果的に炒めることになってるな。
だが意図して炒めたのと偶然そうなった
のではやはり違う。特に調味料との絡みが。
自分で考えてここまでできたのは
なかなかだが、金を取るプロの料理と
しては・・・足りんな。
『・・・どうだい?』
「改良の余地アリだ。
端的に言えば腕が足りん」
『くっ!!』
「…ミア母さんにあんなこと言って
生きてるのはあいつだけにゃ」
「だけどそのあとちゃんと完成品をつくる
から文句も言えないにゃ」
「そんな?!」
「・・・なんでリューが驚いてるの?」
「絶賛した手前恥ずかしいんじゃない?」
「「「あぁ」」」
『そうかい、やはりアンタは知ってるんだね?この先を・・・』
「無論だ。貴様に野菜の可能性を見せてやろう」
八宝菜はまだ早い。
貴様には野菜炒めで十分だ!
「ふっ、さすが私が認めた人ですね」
「「「なんでリューが偉そうなの?!」」」
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「美味いもんだねぇ!」
「魚や蟹の調理は散々やりましたからね」
死んだら塵になりますが、生きてれば
捌けるのは牛でわかってましたし。
「うんうん、これなら普通に強化も
出来て腹も膨れるじゃないか」
そうなんですよね。コレを食べたあとで
魔石食べれば栄養取れるし腹も膨れるしで
良い事ずくめですよ。
「ただ、やはり調味料が欲しいですね」
贅沢は言わない。塩と胡椒と鶏油と辣油と
胡麻油と調味酒が欲しい。魚醤や醤は
熟成させる必要があるから自分で作りますが。
もしかしたら魔石に味をつけられるかも……
「調味料か・・・ふむ、地上に行く奴らに
当たってみよう。とりあえずは塩と胡椒か」
「あとは鍋ですね。さすがに中古の鎧を加工
したので出汁は取りたくありませんよ」
絶対変なの混じりますよね。
「・・・私もそれは嫌だな。
わかった。鍋は優先して手に入れよう」
「よろしくお願いします」
どうせなら美味しいご飯食べさせたいですしね。
ミアハ死すべし慈悲はない。
原作に中華系の神様居ましたっけ?
関羽とか出てきたら扱いに困りますってお話