ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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褐色姉妹のリザルトの前に・・・

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第70話

『ほい、今回はこんなもんやな』

 

「・・・どうも」

 

むぅ、耐久は少し上がったけど他は全然ダメ。

 

レヴィスとの戦闘も、全力で戦ったけど

確実に手加減されてたから、大した経験

にはなってないってことかな。

 

『簡単に話は聞いたけど、実際の戦闘は

一日やろ?今のアイズたんのステータスじゃ、

そんなに一気には上がらんよ?』

 

それはそうだけど・・・

 

ティオナとティオネはお風呂に行って、

ナァーザのお店に装備を預けてから

更新するって話だったよね?

 

フィンは二人は多分レベルアップする

かもしれないって言ってたし。

ステイタスも一気に上がってるよね?

 

一体深層で何をしてきたのか聞いても

苦笑いだけで教えてくれないし。

 

むぅぅぅぅぅ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「じゃ、コレお願いね?」

 

「お預かりします。それと先生からは武器だけ

でなく髪留めと腰巻きも預かるように言われて

ますので、そっちも良いですか?」

 

「えぇ!?せっかく可愛いの貰ったのに!」

 

「あ~ティオナの気持ちもわかるけど、

コレだってちゃんとした武装だからね。

メンテナンス必要でしょ?

それにゴブニュとかヘファイストスに

見られたら五月蝿くなると思うわよ?」

 

勝手に弄られた挙句分解とかされたら

堪ったもんじゃないわよね。

それに貰ったって言うけど実際どうなの?

そもそもコレって試供品でしょ?

 

「あーうー!それもそうか・・・だけど

流星錘とか縄鏢はともかく、コッチは

そのまま戻って来ないかもしれないよねー」

 

試供品だからその可能性もあるのよねぇ。

代わりの髪留めって言っても、防臭と

消臭が無かったら意味ないし・・・

 

「腰巻の代わりはありませんけど、髪留めは

預かってますよ?」

 

「おぉ!流石先生だね!」

 

ほんとよね。腰巻がないのはシカタナイ、か。

ダンジョンに潜る訳でもないし、普段の生活

なら髪留めに防臭と消臭機能が付いてるなら

ソレで十分。文句なんて無いわ・・・

あら、今回のデザインも良い感じよね。

コレはバラ?かしら

 

「ティオネさんのがクライミングローズって

言って春と秋に咲くバラをモチーフにした

髪留めだそうです。

春より秋の方が色が深いので、大人な感じが

出るみたいですね」

 

「へぇ~、普通バラなんてモチーフに

したらゴテゴテしそうなモノだけど、

よくまぁこの大きさに纏めれるわよねえ」

 

何がすごいって、飾り付けじゃなく彫って

あるのが凄いのよね。

おかげでゴテゴテしないし、邪魔にもならない。

 

それに、もしかしたら団長に対してバラが

欲しいってアピールする意味もあったりする

のかしら・・・深いわ。さすが完璧紳士ね!

 

「私のは何かな?!コレもカワイーよね!」

 

うーん、やっぱりまだ魔力が無いから

ティオナのは少し大きめになっちゃうのよね。

 

その分彫り込むスペースがあるから

良いといえば良いのかもしれないけど。

 

それにこれは何かしら?見たことない

動物だけど、可愛いのはわかるわ。

猫とネズミを合わせたような、不思議な感じね。

 

「リスっていう動物らしいです。

先生の故郷では冬に眠る動物みたいで、

秋に栄養を蓄えるために沢山木の実を

食べるんですって。

それで手に抱えてる木の実を一心不乱に

頬張ってる姿が秋の風物詩として有名

なんだって言ってましたよ」

 

「「へー」」

 

世の中にはいろんな生き物がいるのね。

それにそういうのを意識してみれば

コレも秋を意識したコーディネートに

見えてくるわ。うんやっぱり実用性

一辺倒のゴブニュとは違うわね!

 

「あぁ、あとですね。ヘファイストス様や

ゴブニュ様達には見せないで欲しいって

言ってましたよ。

下手に見せて分解されたり騒がれると

面倒だって感じでした」

 

「「了解!」」

 

面倒って一言に全てが集約されてるわよね。

 

こんなことで先生に迷惑かけて、筆頭様に

処刑されたら洒落にならないし。って言うか

 

「今回はゴブニュにもヘファイストスにも

用は無いから、ステイタス更新したら

黄昏の館で慣らしと体術の訓練でもしてれば

良いわよね?」

 

あくまで縄鏢と流星錘の訓練だったからね

 

「だね!やっぱりすべての基本は体術だって

筆頭様も言ってたし、私も水の上走りたい!」

 

わからないでもないけど・・・アレって

簡単にできることなの?

いや、出来なかったら先生に怒られるって

話らしいけど、同じ直弟子のリリルカは

出来ません!って言ってたわよね?

 

「水の上?船か何か使うんですか?」

 

あ、ナァーザが居るの忘れてたわ・・・

口止めはしないけど見世物になる気は無い

って言われてるし、そもそも他の冒険者の

情報をペラペラ喋るのはルール違反。

ここは余計なことを言わないで帰るのが上策よね。

 

「(ティオネ・・・不味いよね?)」

 

よし、ティオナも筆頭様の情報をバラ撒く

のはヤバいって言うのはわかってるわね!

 

「あーちょっと口を滑らせちゃったけど、

他の冒険者のスキルに関わること

だから、あんまりペラペラ喋れないのよ」

 

スキルっていうか技って言うか・・・まぁ嘘ではないわよね?

 

「なるほど。あぁ、こっちも詮索とかは

しないから大丈夫ですよ!」

 

「そう、助かるわ」

 

客商売の仁義ってやつ?本当に助かるわ。

…あの貧乏神はそういうの無視してるけど

ナァーザはまともだから助かった。

それとさっきから気になってるんだけど

 

「随分商品が少ないみたいだけど引越しかしら?」

 

お茶は金庫から出すから良いらしいけど、

あまりにも殺風景よね?

 

いや、他の医療系ファミリアとの兼ね合いで

ポーションを作れないように制限されている

せいで、元々薬局としてはアレだったけど。

 

「あ、それは私も気になってた!お茶とお菓子で

儲かってる割にはこじんまりした建物じゃん?

もっと大きな店舗に移ってもいいと思うよ?」

 

そうよね。こじんまりってのはシツレイだけど

なんだかんだで儲かってるはずだから

新店舗とか作ったり眷族増やしてもいいと

思うんだけどねぇ。

 

私もナァーザの事情は聞いてるからアレ

だけどさ。確かに一番大事な時に逃げ出した

連中のことを考えれば、そうそう眷族なんて

増やせないのもわかるんだけどね。

 

あとはやっぱり貧乏神のせいでポーションを

作れないってのもあるか・・・

 

うん。次の拠点には地下室と隔離病棟を

作ることをお奨めするわよ?

 

「なんだかんだ言って眷族が一人しかいない

お店ですからね。そんなに大きくなくても

良いんですよ。

それとリリルカさんにも言ったんですけど、

引越しとかじゃないです。

みなさんの武装のメンテが終わったら先生と

春姫さんとリリルカさんでダンジョンに潜る

予定なんです」

 

「「はぁ?」」

 

リリルカって戻ってきたばかりよね?

 

「リリルカさん、またダンジョン行くの?」

 

ティオナも驚いてるけど、ソレが普通よね?

・・・もしかしてお金が必要なのかしら?

 

「そうですねぇ、リリルカさんは日頃から

自分を杜氏で先生のサポーターだって

言ってますから、先生がダンジョンに潜るなら

自分も一緒に!って感じです」

 

「「あぁ」」

 

確かにそう言ってるわね。

まぁ私だって団長がダンジョンに潜るって

言ったらついて行こうとするし、リリルカ

の場合は恋愛感情と言うよりは依存に近い

けど・・・アレはしょうがないわよね。

 

「じゃ、そもそもはナァーザさんと

春姫さんを鍛えるためのダンジョン

探索だったのかな?」

 

「みたいです。私もそろそろ本格的に

危なくなってきたので、レベルは上げて

おいた方が良いって言われまして・・・」

 

「「なるほどなー」」

 

ただでさえミアハがアレなせいで医療系に

狙われてるし、お金があってレベル3が一人

の拠点なんて危ないわよねぇ。

 

「最悪金庫は置いていっても、私か先生しか

開けれないし追跡機能もあるみたいなんで

お金の心配は無いんですけどね」

 

「追跡機能って」

 

奪われること前提だったのね。

 

「もしミアハ様が神質に取られても、

ミアハ様は鍵は先生が管理してるって

本気で思い込んでますから、先生を

頼ればなんとかなるって言われてます」

 

「なるほど」

 

貧乏神が足を引っ張ることまで予想済みか

 

「あとは肝心かなめの私が弱かったら

話になりません。最低でもイシュタル

ファミリアへ逃げ込める程度の実力が

必要だって言われてまして・・・」

 

「「確かに」」

 

「レベル3だと流石に危ないからねー」

 

そうね。実際ヘルメスファミリアなんて

レベル3は軒並み死んでるし、新種の蛇

みたいな花でもレベル4有ればそこそこは

戦えるもの。

 

「とりあえず納得したわ。それなら

お菓子とお茶を買いだめしておく

必要が有るわね」

 

ディアンケヒトのところにも有るには

有るんだけど、やっぱり先生と春姫が

直接監修してるココのが一番美味しいし

効果も高いのよね。

コレはナァーザのステイタスも関係して

るんだろうけどさ

 

「買いだめはあまりお奨めしませんよ?

出発はお二人とリリルカさんの武装の

メンテナンスが終わってからですから

大体一週間後を予定してます。それまでは

普通に販売しますんでよろしくお願いします」

 

「了解。変に買い貯めして品質落としても

困るもんね。適時買いに来るわ」

 

お茶はともかくお菓子がね

 

「それでお願いします。あと私が不在の間、

どんなにミアハ様が騒いでも絶対お金を

貸したりしないで下さい」

 

「「了解!」」

 

頼まれても貸さないわよ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「それでさー、ティオネ?」

 

「・・・言いたいことはわかるわ」

 

正直今はロキの顔を見たくないのよねぇ。

 

「やっぱり?いや、ロキにしたら悪気は

無いんだろうけどさー

アレはもう悪気の有る無しじゃないよね?」

 

「そうね。危険地帯に向かったアイズの

援軍に態々足手まといをつけるなんて、

普通に考えたら有り得ないわよ」

 

それも団長の意向を無視してなんて・・・

嫌がらせにも程があるわ

 

「レフィーヤもべートも回復薬とか

全然持ってなかったしさ。

急いで援軍に行けって言われた割には

チンタラしてたみたいだし」

 

「なんかレフィーヤはフィルヴィスの

ことを庇ってたけど、正直言ってアレの

都合なんか知らないわよね」

 

アレならベート一人の方がよっぽど

マシじゃない。

 

しかもオリヴァスとの会話は邪魔するわ、

死にたくなかったら黙ってろって警告まで

してあげたのに無視して筆頭様に問いかけ

なんかするし。

私まで死ぬかと思ったわよ!

 

「筆頭様とか先生が一切無駄のない行動

する人たちだから、つい比べちゃうのかも

しれないけどさー。本来ならあの人たちを

理想とするべきなんだよね?」

 

「そうよ。ハードルが上がるのは事実

だけど、ダンジョン探索に無駄なんか

無い方が良いに決まってるじゃない」

 

思い返してみてもあの人たちって

一切の無駄がないのよね。

 

先生は出発前からきちんと武装も回復薬も

準備してるし、筆頭様も回復薬や毒消しの

残量と私たちの限界を確認した上で

きっちりギリギリまで私たちを追い込んでた。

 

さらに魔物を使った罠なんか、単純な

動きに見えて計算に計算を重ねたモノ。

 

あの溶解液の罠に捕まったら、ベートは

単独で逃げれるかもしれないけど

レフィーヤとフィルヴィスは無理でしょ?

 

さらにエルフなんて実力もないくせに

無駄に気位が高いのを送り込んできて、

あんなの連携も何も取れないじゃない。

 

レフィーヤ一人と連携が取れたって何の

意味もないのに!

 

しかも筆頭様のことは知らなくても、

レヴィスとそれに攻撃を加えた強者が

居るってわかってたって言うじゃない!

 

ラウルなら指揮を取れるし、アキだって

逃げたり援護は出来るけど、魔力に反応

するイモムシや蛇みたいな花に対して

あの二人に何が出来るって言うのよ?

 

 

 

・・・筆頭様がいつから見てたのかは

知らないけど、フィルヴィスの所属が

ディオニュソスファミリアだって知って

たら私を含めて全滅してたのよね。

 

筆頭様については結果論になるけど、

それでも他所のファミリアの足手まとい

を急遽参加させるのはありえない。

 

 

 

「つまり今回は理想に対して全力で逆走した

わけじゃん?まぁ私たちはあくまでアイズの

お手伝いだったし、アイズも無事だったけど」

 

「ヘルメスファミリアの連中はアスフィ以外

全滅したけど、アイズは気にしてる感じでは

なかったわね」

 

アレは私たちみたいに覚悟を決めてるとか

優先順位がどうとかじゃなく、レヴィスに

負けた悔しさで単純に忘れてるだけね。

 

「・・・あんまり良い事じゃないよね?」

 

「乗り越えた、とかじゃないからねぇ」

 

後から何か言われたら動揺して失敗するか

責任を感じたところを付け込まれるわね。

 

「私たち個人はともかくとして、

ファミリアとしてはもう少し何とか

しないとダメだよね?」

 

「そうね、指揮系統を考えても組織として

あまりにもグダグダ過ぎるわ。

ステイタス更新の後に報告があるから、

それが終わったら反省会を開いてもらって

色々話さないとダメよ」

 

遠征に向かうにしてもコレじゃ

個人の群れでしかない。

せめて団長の指揮の下で集団として

動けるようにしないと・・・

 

「・・・私たちがレベルアップした後で、

ロキとかアイズやべートがマトモに話を

聞いてくれるかな?」

 

「・・・」

 

ロキは反省とか後にしてとにかく祝おう!

・・・とか言ってうやむやにしそうよね。

 

アイズは戻ったら模擬戦とか言ってたし。

 

まぁ気持ちはわからないでもないけど、

正直私たちの都合も考えて欲しいわ。

 

休ませて欲しいのもあるけど、

それ以上に筆頭様の技を体が覚えてる

内に自分たちの修行をしたいのよ。

 

メンテに出したから縄鏢も流星錘も無い。

他の縄で代用しようにもアノ重さが有る

縄なんて他には無いから、変な癖がつく。

 

今だからこそ体術をしっかり復習しないと

ダメなのに、あの二人と模擬戦しても

得るものが無いどころか、逆に悪化しちゃう。

 

かといって上手く断る口実もない。

 

「今回はステイタス更新しないとか

・・・ダメだよね?」

 

「ダメよねぇ」

 

正直そんなことしなくても成長したのは

実感できるんだけど、周りが許して

くれないわ。

 

「前の遠征のときにさ、リリルカさんが

「レベルアップして後悔した!」って言って

たじゃん?こう言うことだったんだね?」

 

「・・・そうね」

 

最初は何言ってんだこの泥棒猫!って

思ったけど、今ならわかる。

 

「「すっごくメンドクサイ」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『レベルアップキター!』

 

「「・・・」」

 

はぁ、レベルアップが嬉しくないなんて

日がまた来るとは思わなかったわ。




問題提起からの解決が出来ないのは、
大体無乳と王族さんがなぁなぁに
するからってお話。

そもそも原作の剣姫さんの
「強くなりたいから階層主と一人で戦う」
って提案・・・提案?勇者さんの性格だと
絶対許可しないよね?

今まで特別扱いで我儘し放題だった分
姉妹にもフラストレーションは
溜まってたもよう
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