ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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前話の続き

無乳ファミリアの会話

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嫌いな人は読み飛ばし!


第71話

『レベルアップキター!』

 

「「・・・」」

 

はぁ、レベルアップが嬉しくないなんて

日がまた来るとは思わなかったわ。

 

『さらにステイタスもオールSやで!

耐久は二人共カンストや!』

 

決め手は命奪崩壊拳よね・・・最初の一手が

決め手なんて、流石筆頭様。

 

『更になんや?ガチムチ三信?

なになに?歪まない心が精神異常耐性で、

だらしないという戒めが・・・成長補正?!

更にはシカタナイという寛容の心ぉ?

いや全部アレやけど最後のは何やの?!』

 

・・・なるほど。一度で理解できなかったら

再教育だったでしょうから、今回習得できて

良かったと言うべきね。

 

『ティオネの【治力】がD?それに

【耐異常】もDになっとる!

ティオナも【耐異常】がDや!

一体何をしたらこの短期間で?!』

 

確かペルーダの毒は麻痺と幻覚と熱病と

関節痛に吐血だったかしら?

 

命奪崩壊拳に比べたらまだ耐えられたわね。

 

「なんなら新血愁・心霊台逝きますか?」

とか言われたけど、アレは絶対ダメなヤツよ!

 

だって「ちなみにこうなります」って言われて

喰らったバーバリアンとかルー・ガルーが

全身から血を噴き出してたもの!

 

叫ぼうにも口から血とヨダレが出てたし、

爪がパックリ割れてそこからもナニカ

出てきてたし、目と耳からもナニカ出てたし

転げまわろうにも内臓が傷んでたかなにか

知らないけど、動く度にビクンってなって

最終的には身動きすら取れてなかったわ!

 

ソレが私たちの修行が終わるまで、三日間。

何故か死なずにずっと苦しみ続けてた。

 

いっそ殺してやれよって何度思ったことか!

 

しかもビクンビクンしてるのを見て

 

「あぁ、忘れてました」

 

って言ったと思ったら破裂したのよ?

しかも内部から!一体どうなってるのよ!

 

アレをみて私たちは絶対に筆頭様には

逆らわないって決めたの!

 

アレはレベルとかそんなチャチな

もんじゃない!もっと恐ろしいモノの

片鱗を見たのよ!

 

『更に発展アビリティも出とるぞ!

ティオネは【堅牢】に【精癒】に【観測】

ティオナは【堅牢】に【治力】に【観測】

・・・当たり前のように出てきとるけど

【観測】って何やねん!』

 

「「【観測】で」」

 

精癒も欲しいけど、観測は技撃軌道を観る為に

絶対に必要なアビリティよ!

さらに言えば、だらしない精神と併せれば

相乗効果も期待できるわ!

おそらくアレンさんもリリルカもコレを取る!

 

『ふ、二人してソレか・・・いや、レアな

ヤツやからウチも問題無いとは思うけど』

 

よし!やっぱりティオナも同じ考えね。

これでお互いのだらしないところを

指摘しあって成長出来るわ。

 

『本来ならコレからパーっと祝いなん

やけど、今回は二人の修行や24階層での

出来事の報告があるさかい、そっちは

ちょ~っと待ってなぁ』

 

待つもなにもソッチが本題でしょうに・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『なるほど、レヴィスにオリヴァス、それからエインなぁ』

 

「筆頭様だよ!」

「筆頭様よ!」

 

何呼び捨てにしてんのよ!

 

『お、おぅ。まぁウチは神様やし、ここは

筆頭さんで勘弁してもらえんか?』

 

「さん、か、それなら良いと思うけど。

あぁ、ガレスもリヴェリアもアイズも

べートも、本人が居ないところだって

最低でも「殿」とか「さん」を付けてよ!」

 

オリヴァスのときにわかったけど、

居ない時にこそ警戒しないとダメなの!

あの時は許してもらえたけど、普通に

死んだかと思ったし!

 

仲間が呼び捨てにしたせいで

私たちまで「連絡不足、故に矯正」なんて

言われて処罰されるのはゴメンだわ!

 

「お、おぉ、良く分からんがわかった」

 

うん、ガレスはなんだかんだで常識人だから

「様」とか「さん」はアレだけど「殿」なら

大丈夫でしょう!

 

「そこまで警戒が必要か?王とは言うが

実際は伴も無く一人で武者修行をしている

のだろう?本物の王や王族であったら

仰々しいのは嫌うのではないか?」

 

「リヴェリア、それは王族なりの気遣いかも

しれないけど、不敬とはまた別!

アッチが良いって言ったらソレでも良いけど

許可がないうちはダメよ!」

 

「そ、そうか」

 

レフィーヤもフィルヴィスも許可なく見て

話しかけただけで「不敬」扱いだからね!

 

「・・・筆頭さんは剣を持ってたんだよね?」

 

・・・アイズ

 

「多分弟子入りとかは出来ないわよ?」

 

「えぇ!?」

 

なんでって顔されてもね。

 

「あのねアイズ、そもそも筆頭様は先生の

お弟子さんで、自分の修行の為に深層に

潜ってるの。

今回は先生の用事と口利きがあったから

鍛えてくれたけど、アイズだって自分が

鍛えてる時にいきなり知らない人に

「弟子入りさせて下さい!」

って来られても困るでしょ?」

 

「むぅ・・・確かに」

 

ティオナ、ナイスよ!

 

「なるほどな。俺らがその筆頭さんとやらに

弟子入りができねぇのはわかった。

相手が強者でお偉いさんで世話になったから

敬称をつけろってのも、まぁ良い。

レヴィスやオリヴァスに対する攻撃に

一切遠慮がなかったり、連中の情報を

コッチにくれたりするってことは、奴らとは

知り合い以上じゃねぇのも事実なんだろう。

ヘルメスファミリアが野郎の敵だから

潰したってのも納得できる」

 

うん、べートも強者には一定の敬意を

払うから、そのへんは特に問題無いわね。

 

それにレフィーヤの報告で筆頭様が

オリヴァスを殺したって言うのが

あったのも大きいか。

実際止めを刺したのはレヴィスみたい

なんだけど・・・

アイズもそのへんは微妙だったからね。

 

「だが今のレベルアップしたお前ら

でも勝てねぇってのが想像出来ねぇ。

フィンやガレスが居ても無理か?」

 

「「無理」」

 

なんて恐ろしいことを・・・

あの人はレベルがどうこうじゃないの!

 

「即答かよ・・・ならリヴェリアの魔法なら?」

 

「無理無理。詠唱とか集中も見られてるし、

足止めしようにも筆頭様なら壁を壊して

周りの人間全部潰しに来るよ?」

 

そうよね。あの人の前で詠唱なんか

しようものなら、当たり前に「遅い」って

言われてぶち抜かれて終わりよ。

 

「それに万が一無事に詠唱が終わっても

まず当たらない。

装備品次第かもしれないけど、おそらく

魔法ごと斬られるわ」

 

「「「魔法ごと?」」」

 

そもそも私だってジャガーノートの

ブレスを縄鏢でくぐり抜けたんですもの。

 

筆頭様なら間違いなく炎ごと斬ってるわ。

・・・あのときはブレスを吐くどころか

溜めることすら出来てなかったけど。

 

「・・・なるほど筆頭さんの腕もそうだし、

そもそも彼の装備が有れば魔法は無効化

できるからね」

 

「そうですね。それに筆頭様が先生から

贈られた服は、明らかにリリルカのモノ

より手が込んでました」

 

サイズ自動調節や適温維持は当たり前に

あるわね。

 

「つまり現時点でその筆頭さんを敵に

回すのは控えた方が良いってことだ。

ちなみにコレは単純な戦力だけじゃなく、

情報収集のタメでもある」

 

『あぁ確かに、レヴィスやら闇派閥が

やっとる事を教えてくれるんやもんな。

敵対するより仲良くした方がえぇか』

 

単純な戦力だけでもそうだけど・・・

まぁそう言っておけばロキも

無駄に敵に回そうとはしないわよね?

 

「それで、筆頭さんのことは良いとして。

レヴィスがアイズに59階層に

ナニカあるって言ってたらしいけど、

二人はその辺のことは何か聞いてる?」

 

「「いえ、特になにも聞いてないです」」

 

そもそも質問に答える方だったからね。

下手な質問して地獄なんか見たく

なかったし。

 

「ふむ、そうなると59階層に有る

ナニカと筆頭さんは無関係か・・・

あとは下手に騒がなければ敵対の

可能性は少なそうだね」

 

「そうですね。基本的に容赦ない方では

ありますが聡明で理知的な方です。

手当たり次第に襲うとかはしませんね」

 

こっちが無礼な真似をしなければね!

 

「さらに彼の一言が有れば協力関係に

持っていける可能性が高い、か」

 

「おそらくは。先生を尊敬しているようでした」

 

先生に敵対した結果がヘルメスファミリアですしね。

 

「・・・それなら次回の遠征は最終到達

階層の更新だ。ついでにレヴィスの

企みとやらに乗ってやろうじゃないか」

 

「・・・いいの?」

 

お、自分の我儘で仲間が死ぬかもって

心配してる?

 

「もともと遠征は予定してたしね。

ティオネとティオナがレベルアップして

調教師の正体もわかった。さらに深層の

視線の主である筆頭さんも敵対しなくて

済む方法があるなら、今まで不確定要素

としていたことが無くなったということだ」

 

ま、そうよね。アイズだけの為じゃなく

そもそも計画してたことだし。

 

「問題は彼との繋ぎだが・・・武装の

メンテナンスが終わったら、彼も

ダンジョンに潜るって話だったね?」

 

「はい、リリルカとナァーザと春姫を

連れてく予定ですね」

 

リリルカもねぇ。さっさと団長を落として

もらって二号さんの地位に付きたいけど、

今の私じゃまだまだ足りないってことは

十分わかった。

もう少し時間が欲しいから、団長との

接点は少なくして欲しいところよね。

 

「確かに最近のナァーザは危険だし

自衛ができるようにってのはわかる。

むしろ何かあったらコッチに逃げて

きても良いって伝えてくれるかい?」

 

「了解です」

 

ナァーザがいなくなったら、オラリオの

上位冒険者の半分は吐血するって

言われてるもの。そりゃ守るわよね。

・・・胃袋を掴むってこう言うことか!

 

 

『それで、地上の話になるんやけど、

ヘルメスやディオニュソスとは

距離を置いたほうがえぇって話は本気か?』

 

本気か?も何も、筆頭様とアイツ等なら

筆頭様を取るに決まってるでしょ?

 

「実際彼らと手を組んでも足手まといに

しかならない。

今でさえそうなのに、アイズの話だと

レヴィスは魔石を食べてレベルが

上がったんだろう?

敵にレベル6相当の強者がいるとなれば

今以上に油断なんか出来ないよ」

 

『あぁ、そもそもの力が足りんか。

アスフィもフィルヴィスもレベル3

しか無いもんな・・・』

 

アスフィは怪しいけど・・・ソレでも

レベル4でしょ?後衛としては良いかも

しれないけど、指揮系統が乱れるから

正直いない方が良いわよね。

 

「同盟を組んでしまった以上こちらから

突き放しはしない。だけどダンジョンには

連れて行けないね。

フィルヴィスとレフィーヤが仲良くなった

みたいだけど、あくまで個人としてだから

その辺は別にかまわないさ。

正直59階層に挑むってときに彼らの

面倒なんか見てられないし・・・」

 

ま、地上でお留守番よね。

レフィーヤは・・・どうするのかしら?

一発の火力はあってもソレだけだし

52階層以降は・・・厳しいかもね。

 

『それもそうやな。椿たち鍛冶師と違って

そういう仕事があるわけでもないもんな』

 

「そうだね。そういう点で言えばアスフィは

何かアイテムを作ってくれるなら有りかも

しれなかったけど、彼女が居れば筆頭さん

が間違いなく敵に回る」

 

はいアウトー。私とティオナが捕縛して

「先生に敵対する悪党です!」って言って

筆頭様に差し出すわよ。

 

『・・・ジャガーノートを獲物にして、

アレンを子供扱い出来るヤツを敵には

回せんよなぁ』

 

そんな生易しいお方じゃ無いって言ってるのに・・・

 

「・・・わかってないなぁ。

あ、そうだ!一度ロキも命奪崩壊拳

受けてみたら良いんじゃないかな?

確か先生も出来るんだよね?」

 

『え”?!いや、その明らかにおっかない

名前の技は何なん?!』

 

「そういえば筆頭様のは未熟だって

ご自分でおっしゃってたわね。

アレで未熟なら先生のは・・・」

 

『まてまてまて!何かヤバい方向に

話が向かっとるぞ!』

 

「そうだフィン!今回のロキの罰は

ソレにしない?

先生は基本的に神様嫌いだから頼めば

喜んで殺ってくれると思うよ?」

 

そうよね、神様を殺るなら喜んで殺って

くれるわよね

 

『殺すな!待て!これって

マジでヤバイんちゃう?!』

 

「ふむ、確かに今回は一歩間違えば

アイズやレフィーヤも死んでいたかも

しれない案件だ。

全員無事だったからといって【二人】とも

無罪放免とは行かないかな」

 

団長は相当イラついてるからね。

少しは自分のやった事を反省しなさい。

 

ついでに先生の気分も良くなるし、

良い事ずくめね!

 

「まぁそうじゃの」

 

ガレスもなんだかんだで貧乏くじ

引かされてるからねぇ。

私たちが居ない間も大変みたいだったし

 

「・・・確かに」

 

アイズは普通に怒っても良いわね。

まぁ今は邪魔するなって感じでしか

ないだろうけど。

 

「まぁな。俺なんて援軍だってのに

足手まとい抱えさせられた挙句に

「戦いに間に合いませんでした」だぞ?

話になんねぇよ。

こんな間抜け晒したのも元はといえば

ロキのせいだしよぉ」

 

ほんとそうよねぇ。オリヴァスだって

あの二人が居なかったら勝てたかも

しれないし、不完全燃焼よね。

 

「い、いや、今回はしょうがないところ

もあったと思うぞ!」

 

リヴェリア・・・そんなのは無いわ。

 

「うーん、だけど流石の先生も

リヴェリアには殺ってくれないかな?」

 

「そうかもね。そうなるとリヴェリアは

筆頭様に会った時に殺ってもらうのが

良いんだけど、流石にダンジョンで

アレはみんなの邪魔になるわよね・・・」

 

足手まといもそうだし、臭いとか処理とか

・・・いや、リヴェリアの介護なら喜んで!

って言う連中もいるけどさ。

 

『「アレって何?!」』

 

ん?そりゃもちろん

 

「垂れ流しだよ!」

「垂れ流しよ」

 

「「「「・・・(垂れ流し?)」」」」

 

あぁ、細かく言ってなかったものね

 

「えっとさ、最初に筆頭様に会ったときにね、

私たちがあんまり未熟だから、まずは自分の

だらしなさと向き合えって言われてさ!」

 

「「「「・・・はぁ(だらしなさ?)」」」」

 

「有無を言わさずお腹に穴を開けられたわね」

 

あの時は何故か動けなかったけど・・・

アレも何かの技かしら?

 

『「穴ぁ?!」』

 

「傷はハイポーションで治してもらえたよ?

だけど、魔力?みたいなのを体内に流し

込まれてて、ずーーーと痛いの!」

 

『「鬼かっ!」』

 

「アレはもう地獄よね。固くて柔らかくて

赤かったり青かったりするのが

黒かったり白かったりしてマルカジリよ」

 

「「「わけがわからん!」」」

「(よく分かんないけど、凄い修行なんだ!)」

 

「だね、それで痛みが治まったと

思ったら三日も経っててさ!」

 

リリルカは二日で立てたんだもんね。

今の私たちなら何日かしら?

・・・試したくはないけどね!

 

『「・・・三日?」』

 

「「そう、三日」」

 

『「・・・つまり垂れ流しって」』

 

「「そう、三日分」」

 

『「カンベンシテクダサイ!!」』

 

「「「(・・・それはキツイ)」」」

「(それは流石に・・・)」

 

「ロキ、罪には罰だよ。筆頭様が言ってた

から間違いないって!」

 

「そうね、頭を下げるのはタダ。

痛みがなければヒトは覚えないのよ」

 

コレは真理よ!

 

『筆頭さんサツバツし過ぎやろ?!

いや、確かに今回はウチが

邪魔した形になったけども!』

 

「「「「今回【は】?」」」」

 

今回【も】でしょ?いい加減

キレても良いと思うの。

 

「眷族の命に関わるミスだよ?反省の

ための罰は必要じゃないかな?かな?」

 

『ひぃぃぃ!!ティオナの目が怖いっ!』

 

次の遠征に茶々入れられたら冗談じゃ

済まないからね。一回死んで来なさい。

 

「ま、まぁソコまではアレかな!

彼も迷惑だろうし、今回はもう少し

軽い罰で行こうじゃないか!」

 

「「「「賛成!」」」」

 

リヴェリアはともかく、ガレスとアイズと

ベートまで?

 

「・・・んーフィンがそう言うなら

良いけどさ」

 

「私も団長の決定に逆らう気はないです

けど、甘すぎません?もう少し

厳しくしたほうが良いと思いますよ?」

 

『カンベンシテクダサイっ!!』

 

・・・私にドゲザされてもねぇ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここは?」

 

ベット?

 

「あぁ起きたか、私が誰かわかるか?」

 

「・・・フィルヴィス・・・さん?」

 




怖いのは強い人じゃねぇ
容赦しない人だ!ってお話

基本的に実験も治験もやりたい放題の弟子
ダンジョン内は法とか関係ないからね!
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