ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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前話の続きさ

ぼっち団長とセクスィメガネ

オリ展開!
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嫌いな人は読み飛ばし!


第72話

「・・・ここは?」

 

ベット?

 

「あぁ起きたか、私が誰かわかるか?」

 

「・・・フィルヴィス・・・さん?」

 

ディオニュソスファミリアの団長よね?

 

「起きたばかりだが意識はハッキリ

しているようだな。

外傷もない・・・ロキファミリアが使った

エリクサーが効いたようで何よりだ」

 

医務室?でもギルドじゃない・・・

ディオニュソスファミリアの拠点?

なんで・・・あっ?!

 

「み、みんなは?!ダンジョンは

どうなったの?!」

 

「みんなは知らん。大切断が抱えて来た

のはお前一人だったらしい」

 

「そ、そんな・・・」

 

じゃあ、みんなはあのまま・・・

 

「神ヘルメスがオラリオにいないよう

なので、お前を我々の拠点で預かった。

・・・私たちも情報が無くてな。少し

でも情報が欲しかったと言う事情もある」

 

「情報・・・」

 

情報と言われてもね、私たちだって

さっぱりよ。

 

「答えろ万能者、お前たちは24階層で

何を見たっ!

大切断と怒蛇は何を知っているっ?!」

 

「え?ちょ、ま、待って、正直こっちも

混乱してるの!少し状況を整理させて!」

 

大切断と怒蛇が何か知ってる?

それに何を焦ってるの?

 

「ちっ!なら一つずつ質問するから

それに答えろ。

代わりにこっちも知ってることは

教えてやる」

 

偉そうに・・・とは言えないか

 

 

 

「・・・つまりお前たちはルルネとか言う

犬人が、怪しい奴にファミリアの弱みを

握られ24階の魔物の異常発生と異常行動に

ついての調査を求められたわけか」

 

「そうよ」

 

そのルルネも死んだ以上、依頼主の特徴も

何もわからない。

 

「アナタ方はどうして24階層に?」

 

「・・・ディオニュソス様は、ある

協力者から24階層の魔物の異常行動に

闇派閥が関わっていると言う情報を得た。

その真偽を確認するために、もともと

一緒に地上の異変を調べていたロキ

ファミリアと共同で冒険者を派遣する

ことになってな」

 

なるほど。おそらくその協力者は

ルルネを脅迫して、剣姫を送り込んで

きたヤツと同一人物。

最低でも同じ目的を持ったヤツ?

 

けどそれならおかしい。その協力者は

最初から異常行動の原因を知っていた

事になる。

それなのに私たちに調査の依頼をした?

闇派閥が関わってるとわかってたら

ヘルメスファミリアだけを

送り込むなんてありえないわ。

 

「・・・食糧庫において、新種の魔物と

闇派閥が共同で何かをしていたのは事実よ。

事実自爆を前提とした死兵によって、皆が

爆発に巻き込まれたことまでは覚えてる」

 

くそっ!高レベルの調教師以外にも

敵が居るなんて、考えなくてもわかる話

じゃない・・・あの狙撃も闇派閥の

幹部クラスによるモノだったのね!

 

「深層の魔物を操る調教師か・・・ロキ

ファミリアはソレを知ってたよな?」

 

「・・・えぇ、少なくとも剣姫も

大切断も怒蛇も対処法まで知ってたわ」

 

遠征に行ったときに深層で襲われたって

話だったけど・・・

 

「そうか、隠してたら問題だろうが

きちんと話してたなら問題ないな。

そもそも私たちがダンジョンに潜る前、

リヴィラでガネーシャファミリアの

冒険者が殺される殺人事件があり、

その犯人は深層の魔物を操る調教師と

言う情報はあったし。

お前たちも無関係では無かったな?」

 

「・・・えぇ、ルルネが今回の依頼を

受けることになった原因ですもの」

 

何かを受け取ることだったらしいけど、

今となってはそれが何かもわからない。

・・・情けない。どこまで黒幕の手の

ひらの上だったの?

 

「そこからしておかしいんだ。

ダンジョンにロキファミリアの冒険者が

勝ちきれなかった殺人犯が潜んでると

わかっておきながら、何故お前たち

だけで24階の探索をするんだ?

その調教師と魔物の異常行動を結び

つけるのは当然のことだろう?

ファミリアの弱みの漏洩を防ぐと言うなら、

そこに剣姫が居ることがおかしいしな」

 

普通に考えればその通りよ。誰がどう

見ても怪しい行動ではある。

ただ、ソレは買い被りなのよね

 

「正直に言えば舐めてたのよ」

 

「舐めてた?」

 

「えぇ、24階層の魔物くらいどうと

でもなるって考えてて、18階層の

調教師のことなんて考えてなかったの」

 

「いや、おかしいだろう?私のように

初めからレベル5である凶狼を

つけてもらっていたならまだしも、

レベル2や3の集団にしてみれば

24階層の探索は油断できるような

モノじゃないはずだ」

 

そうよね。公表されている情報だと

私たちは団長である私ですらレベル3。

普通なら危険があると判断して依頼を

断るか、上位の冒険者に応援を頼む。

 

「少し前にレベルアップしてたのよ。

ヘルメス様は定例会の前に公表して

周囲を驚かせようとしてギルドには

まだ報告してなかったけどね」

 

他のみんなのことは喋れないけど、私

一人なら報告が遅れてたで済む話よ

 

「なるほど、レベル4の後衛が居れば

普段の24階なら安全圏か」

 

・・・そうタカをくくった結果がアレよ

 

「わかった。では次だが、大切断と怒蛇だ。

ヤツラは深層探索の帰りで偶然合流した

と言ってたな?」

 

「そうね実際剣姫を見たとき、あの二人は

剣姫を問い詰めてたわ」

 

何故我々と一緒に居るのか?とか

一人で何をしている?って感じだったわ

 

「・・・深層で何をしていたかは

知らないんだな?」

 

「何をしていたかは「関係ない」って

言われて教えてもらえなかったからね。

それに彼女たちだけじゃなく

女神の戦車や紅魔も一緒に居たわよ」

 

「つまりレベル6が一人にレベル5が三人?」

 

「そうね、紅魔がサポーターだったの

かしら?大量の荷物を持ってたわね」

 

アレは深層のドロップアイテムよね。

目的はアイテム探索?

でもあれだけのメンバーを揃えて

それだけってのも無いわよね。

 

「大量の荷物か・・・おそらくリヴィラ

の再興のために寄付したと言うヤツか」

 

「寄付?」

 

態々あれだけのアイテムを持ってきて?

 

「そうだ、そもそも18階層で新種の

魔物を発見してボールスに報告

したのはヤツらだったらしい」

 

「そんなことが・・・」

 

「そのとき対処法も教えて行ったとか。

おかげで調教師が操った新種が暴れた

ときも人的被害はほとんど無かったらしいな」

 

「それなら彼らは調教師の敵って

ことじゃないの?」

 

味方なら新種を見つけてその対処法まで

教えていくなんてことはしないでしょ?

 

「それだけなら私もそう思っていた

だろうさ、だが・・・」

 

「だが?」

 

悔しそうな顔・・・コレは怒り?

 

「18階層については後で話そう。

我々が24階層に着いたときの話だ」

 

「・・・続けて」

 

「我々が24階層に着いたとき、ヤツが

オリヴァス・アクトが現れたんだ!」

 

「オリヴァス・・・白髪鬼?!」

 

27階層の悪夢の張本人じゃない!

 

「そうだ、間違いなく本人だった!」

 

・・・彼女が言うなら本人で

間違いは無いわね

 

「ヤツは「一度死んでから蘇った!」だの

「彼女こそ主!」だの

「魔物と人間の力を得た!」だの

得意げに喚いていた。

頭はおかしくなってたかもしれないが

間違いなくヤツだった!」

 

何よそれ・・・

 

「ヤツの死体は確認されていない。

あくまで下半身が残ってただけだ。

だからエリクサーや特殊な魔法が

あれば延命はできた可能性はある!」

 

「・・・確かにそうね」

 

本人であることに間違いはないし、

それなら生き延びてる理由もわかる

 

「しかし当時レベル3しかなかった

ヤツはレベル5の凶狼にも引けを

取らない実力を持っていた」

 

「・・・」

 

まぁアレから4年いえ5年あれば

成長も出来るか。あとは主神だけど

闇派閥なら・・・

 

「それで凶狼とヤツが戦ってる

ところに怒蛇が現れてな」

 

あぁ、私たちが罠に嵌ったときか。

最速で援軍を呼びに行ったのよね。

凶狼だけ来て、そのまま剣姫を

探しに言ったから私たちとは特に

関わりがなかったけど・・・

 

「そこで怒蛇は奴を闇派閥に所属する

オリヴァス・アクトと知りながら

「一度だけ警告をする」と言い出したんだ」

 

「はぁ?」

 

何で警告なんてするの?

 

「内容は『ココで退け、今なら追わない』

と言う類のものだった」

 

「・・・ありえないでしょ?」

 

情報を得るにせよなんにせよ、

生かして捕らえることはあっても

逃がすなんてありえないわ。

 

「そう、ありえないんだ!百歩譲って、

罠に嵌ったと言うお前たちへの救援と

して凶狼を食糧庫に向かわせたのは良い!

自分もさっさと食糧庫に向かいたかった

というのもあるかもしれない!」

 

・・・それもあったか。

私たちが足を引っ張ったせい?

 

「だけど白髪鬼が生きていたら、

後ろから襲われるじゃないか!

実際蛇みたいな花?も潜ませてた!」

 

「確かにそうね」

 

こっちにも援軍が来るけど敵にも

援軍が来る。

そうなったら戦場はごちゃごちゃよ。

先に倒せるヤツを倒すのが普通か。

そして怒蛇がその程度を読めない

ハズがない。

・・・何か裏があったの?

 

「そしてヤツが「お言葉に甘えて

退かせてもらう」と言ったとき

怒蛇が奴にあることを聞いたんだ」

 

「あること?」

 

「これだけは答えてもらうと言う

前置きの後、奴に聞いたのは

『レヴィスとエインはココに居るのか?』

という内容だった」

 

「レヴィス・・・エイン・・・」

 

ココに居るのか?と言う問いかけなら

ソレは闇派閥の人間?

 

「それに対してヤツは目を見開いて

『ほう、どこでその名前を聞いた?』

と問い返したよ」

 

白髪鬼側の人間の名前を怒蛇が

知ってた?

 

「・・・それで?」

 

「質問に質問で返すなって言った後、

何かを喋ろうとしたヤツを岩?の

ようなモノが襲ったんだ。

・・・おそらく口封じだろう」

 

「なんですって!?」

 

岩のようなモノと言ってるけど

おそらくソレはダンジョンの壁!

 

「・・・何か知ってるのか?」

 

知ってるも何もっ!

 

「・・・食糧庫で私たちを襲った

狙撃手はダンジョンの壁を散弾のように

使って私たちを狙ってきたわ!

おそらく白髪鬼の口封じをした後で

私たちを攻撃してきたのねっ!」

 

「・・・そうか、ならお前も

知っておけ」

 

「奴に対する情報を持ってるなら、

断られても聞き出すわよ!」

 

みんなの仇よ!

 

「怒蛇はソイツと知り合いのようだった」

 

「は?」

 

いや、え?だって闇派閥とロキファミリア

はずっと戦ってたわよね?

 

「ローブと仮面で姿を隠していたから

顔も何もわからんが、私と同じくらいの

背丈の女だった」

 

「女?」

 

「あぁ、仮面のせいでくぐもった声しか

聞こえてないが間違いなく女だ」

 

なるほど、まぁ女でも高レベルなんて

いくらでもいるからね。

 

「それで、ソイツは怒蛇に対して

『言い訳を聞きましょう』

と言ってきたんだ」

 

言い訳・・・?

 

「ソレは何に対して?」

 

「わからん。一緒にいたレフィーヤも

わかってないようだった」

 

千の妖精も一緒に居たのね。

 

凶狼と千の妖精、さらにこの

フィルヴィスなら24階層への

応援なら十分な人材。

つまりロキファミリアには

怪しいところはない。

 

問題はその狙撃手と怒蛇の関係か・・・

 

「その後の話の内容は?」

 

何に対しての言い訳なのかが

わからないと判断も何も出来ないし

 

「わからんのだ」

 

「は?」

 

どういうこと?

 

「いつの間にか気絶させられていた。

気づいたら全部終わった後でな。

超凡夫と貴猫が居て、後処理を手伝え

と言われてそのままさ。

何を聞いても自分たちも知らないの

一点張りで大した情報も貰えず、

せめての情報源としてお前を引き取って

運んできたわけだ」

 

「・・・」

 

なるほど、完全に蚊帳の外にされたのか

 

「それで色々考えていたら、連中の

18階層への寄付が不自然だと気付いた」

 

「何が・・・あぁそうか。そうね」

 

わざわざ深層に潜って採ってきた

素材を寄付する時点でおかしいけど。

 

「普通なら売るだろ?深層で危険を

承知で集めた素材だぞ?

しかも4人で集めたモノをロキ

ファミリアの2人の承諾もなく寄付?

ありえんだろう」

 

「そうね、同じファミリアでも分け前に

関しては揉めるのに、ソーマ・ロキ・

フレイヤの三つのファミリアが関わってる」

 

いくら女王の戦車がレベル6でも、

そんな独断は出来ない。

 

「つまりヤツらはリヴィラが新種や

調教師によって損害を受けていた

ことを知って居たんじゃないか?」

 

「それでも彼らが【寄付】する理由には

ならない。つまり彼らは調教師とも

何かしらの繋がりがある?」

 

いや、けど大切断は容赦なく連中を

殺してたわよね?アレはどうなるの?

 

「もしくはリヴィラで調教師と戦った

ロキファミリアの一員として、責任を

感じた二人が自分の分を寄付に回して

くれと言った可能性もあるが・・・」

 

「それはないわ。彼女たちはあそこで

そんな話はしてなかった」

 

むしろ面倒事だからさっさと帰ろうと

してたもの

 

「そうか・・・そうなるとやはり

奴らの行動が怪しくなる」

 

そうね。大切断は何も知らなかったと

言う可能性もあるけど、4人中3人が

知ってたならソレも無いわよね。

 

「ヤツラは24階層でどんな会話を

していた?

今は少しでも情報が欲しいんだ!

どんな小さいことでも良いから

思い出して欲しい!」

 

・・・どんな会話、か。

 

「紅魔は私たちにやる情報は無いって

言って、取り付く島がなかったわ」

 

「・・・まぁ彼女が冒険者嫌い

なのは有名だからな」

 

事情が事情だからソレも当然よね。

 

「それを言ったら女神の戦車も

女嫌いだった筈だけど、普通に

パーティーを組んでたけど。

それに・・・あぁそうだ!」

 

「何かあるのか?」

 

「隠語か何かだと思うけど、女神の戦車が

『鈴を預かった』とか言ってたわ」

 

「鈴?」

 

「そう怒蛇も大切断も貴重品だし、

紅魔の帰還が遅れたり、鈴に何か

あったら困るって言ってたわ」

 

そう、あれだけのドロップアイテムを

持ちながら、大切断も怒蛇も心配

してたのは鈴だった・・・

 

「鈴か、それも探らねばならんな」

 

「えぇ、かなり重要視してたから

無関係と言うことは無いでしょう。

まぁ依頼を受けてたのかも知れないし、

貴重なドロップアイテムなのかも知れない。

もしくは闇派閥関連の何かなのか・・・」

 

ヘルメス様が戻ってきたら神ロキや

神フレイヤの周辺を探ってもらう

必要があるわね。

 

「あとは・・・無双農家さんね」

 

「なに?!」

 

そう、紅魔の帰還を待つのは神ソーマか

彼の可能性が高い。

大切断も怒蛇も彼の教えを受けてるって

剣姫が言ってたし、女神の戦車も女嫌いの

はずなのに、イシュタルファミリアまで

行って彼と何かしてるって噂があった!

 

「少なくとも私は4人の共通点は

無双農家さんしか知らないわ。

貴女にはなにか情報はあるの?」

 

「・・・4人に関しては無いが」

 

無いが?

 

「ディオニュソス様は無双農家が闇派閥

との関わりがあるようだと疑っている」

 

「なるほどね」

 

まだ怪しいって段階だけど、無視して

良い情報でもない。

今までは出来るだけ触れないように

してきたけど、これからはそうも

行かないわね。

 

「・・・フィルヴィス殿?」

 

「なんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘルメスファミリアの団長として

ディオニュソスファミリアの団長に

正式に同盟を申込みたいのだけど

何か問題はあるかしら?」





今までは個別にやってたけど
これからは情報の共有ヨロシク!って感じです

問題・・・問題は・・・なぁ?ってお話
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