ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定!
オリ展開!
嫌いな人は読み飛ばし!
「エイン頼みがある」
「・・・なんでしょう?」
骨が来るかと思ったら赤髪ですか。
師の顔見知りのようだから殺しは
しませんが・・・内容によりますか。
「近いうちロキファミリアが遠征に
来るんだが、連中の邪魔をしないで
欲しいんだ」
うん?それなら別に・・・あぁ
私が地上の人間に挑むことを警戒
してるのでしょうか?
「邪魔もなにも、私としては現在拠点と
してるココを荒らされない限りは
特別敵対するつもりはありませんよ?」
流石に今ココを荒らすような真似を
したら褐色姉妹含めて全員殺しますが。
「いや、連中がピンポイントでここを
荒らしに来るとかじゃないんだ」
「うん?微妙な言い回しですね?」
なんでしょう?何か目当てが他に
あって、それを捜すためにココに
来るということでしょうか?
「・・・どうも連中は今回の遠征で
到達階数の更新の他に私を討伐する
つもりらしくてさ」
「ほほう、レヴィス殿を討伐ですか」
「らしい。とはいえ闇派閥からの情報
だからどこまで信ぴょう性が高いか
不明だけどね。ただ、先日ロキファミリアの
連中と敵対したからね。それを考えれば、
私が遠征の目的になる可能性はあるだろうよ」
敵対したら潰すのは当然ですが、
なんか自分で餌を撒いてましたよね?
「では連中はレヴィス殿を捜すために
ココも捜索しに来るかもしれないと?」
「そうなるね」
さっさと自首しなさい。
それで解決です。
「なるほど。しかしここまで早く遠征
計画を組まれるのは誤算でした。
剣姫を逃がすように提案したのは
失策でしたかね?」
赤髪的にも問題ないと思ってましたが、
ココを荒らされるなら間違いなく失策。
いえ、別に殺せばいいだけですから
私的には問題ありませんか。
「いや、あの時はアレで正解さ。
失策はオリヴァスの阿呆さ加減を
見誤った私の方だよ」
「あぁ・・・確かにあの人は想像を
越えてました。
そういえばアレから見ませんが、
きちんと届きましたか?」
知らないことになってますからね。
この辺はキチンとしないと怪しまれます。
「あぁ、しっかり届いたよ。
見事な手際だと感心したくらいさ。
おかげでこっちの手間も省けた」
「手間が?なるほど、その言い方では
アレは処分しましたか。
で、レヴィス殿は彼の魔石を食べてレベルアップ
をはたした、と?」
「おや、気付いてたかい?」
隠すつもりも無いでしょうに。
「えぇ。一目見てわかるくらいには違いますからねぇ」
とはいえ、実際能力的には上がりましたが
慣らしが足りていません。
現状では褐色姉妹には勝てませんね。
「お察しのとおりさ。それで
私もしばらくは慣らしをするから、
連中の相手をする気はないんだ。
だがそうなると、連中の捜索の手が
広まってしまう可能性が有るんだよ」
目標が見つからなければ
そうなるでしょうねぇ。
うむ。さっさと自首しなさい。
「なるほど、それなら罠に嵌めて数を
減らしたりはダメなんですか?」
59階層云々は私は知らないと言う
ことになってますから、ここはあくまで
邪魔する方向で行きましょうか
「こっちにも事情があってね。今回は
連中に奥まで行って欲しいのさ」
「事情、ですか・・・」
さて、拒否したらこの場で襲ってきますか?
特殊な魔法で即死とかが無いなら
赤髪程度返り討ちでも良いのですが……
今回は別に構いませんか。
接近してきたら痴女姉妹に警告はしましょう。
「細かくは話せないんだけどね
アンタにしてもロキファミリア
全部を相手取るのもアレだろう?」
ふむ、どうやら私には利用価値が有る
と思っているようですね。
「あぁ、事情は話さなくても良いです。
それに確かに私一人でロキファミリア
と戦うのはアレですしね」
面倒だし、師の関係者ですから。
「そうか。そう言ってくれると助かるよ」
殺す気・・・ではないですね。
あくまで言うことを聞けって感じの
折檻をするつもりでしたか?
「それでは連中が来たら潜んで
おきましょう。別に奥に行くのに
協力する必要は無いのでしょう?」
「流石にソコまではしなくても良いさ」
ふむ、自力で奥まで行けないなら
それはそれで良いと?
「了解です。何かあったら18階層の
いつもの場所に書置きしますので」
「あぁ、よろしく頼むよ」
さて、それなら特にココを離れる
必要もありませんし問題ありませんね。
掃除掃除っと・・・
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「エイン殿、一つ依頼したい」
「・・・なんでしょう?」
ふむ、骨まで来ましたか。
「近々ロキファミリアが遠征に来る。
その際彼らの手助けをお願いしたい」
「手助け?」
・・・赤髪が放置で邪魔さえ
しなければ良いと言う話でしたから、
手助け自体は特に背反しませんが
「そもそも遠征の目的は何です?
階層主の討伐なら手助けなど不要
どころか邪魔になるのでは?」
赤髪は到達階層の更新と自身の
討伐が目的だと言ってましたが、
骨はどこまで掴んでるのか・・・
そしてどこまでを開示するかですね。
目は節穴でしたが、頭は空かどうか。
「最もな話だな。彼らの目的は
到達階数の更新がメインで、闇派閥の
冒険者の掃除も目論んでいるようだ」
赤髪だけではなく闇派閥ときましたか。
確かに赤髪をソレだと考えていれば
そうなるのでしょうね。
情報源は一緒、いや骨は59階層に
あるモノを知らないようですけど。
「では私に闇派閥の掃除を手伝えと?」
「いや、少し違う」
ん?少しとは?
「・・・エイン殿はレヴィスという
調教師を知っているだろう?」
知ってるか?の確認ではなく、
知っていると断定してきましたか。
情報源は褐姉のアレですね。
「えぇ、顔見知りです」
「・・・」
おや?隠すとでも思いましたか?
褐色姉妹が赤髪の報告を上げたなら
私に関しても何かしらの情報を
上げているでしょうからね。
それにあのとき褐姉が放った問いかけは
耳長共に聞かれてましたし。
この程度口裏を合わせるまでもありません。
加えて、一応ではありますが情報に対する
意識も教育しましたから、連中がバカ正直に
私と師の関係を口外したりはしないはず。
「で、彼女が何か?」
もし言ってたとしても殺すだけです。
もし師に何か迷惑がかかるような
ことが有れば・・・ふふふ。
しかしアレですね、コレで骨は報告を
読める側、つまりギルドの上層部と
繋がりが有ると判明しました。
「彼女はロキファミリアと敵対している
らしくてな。今回の彼らの標的の一人に
なっている」
「ふむ、彼女は闇派閥でしたか」
さて、コレにはどう返答する?
「いや、そこまではわかっていない。
ただレヴィスと彼らが戦闘になったら
レヴィスの味方をしないでもらいたいのだ」
ふむ、一つでも嘘を吐いたら砕こうと
思ってましたが正直なことです。
「なるほど、顔見知りと知って
いながらその依頼ですか。
つまり私に彼女を見捨てろと言って
いるということはわかってますよね?」
「・・・そうなるな」
「ふむ」
実際赤髪がどうなろうと知った
ことではありませんが、ここは
少しくらい考える素振りが無いと
違和感が出るでしょうからねぇ
しかし骨の癖に感情豊か過ぎませんか?
思考ダダ漏れですよ?
これなら洛陽の名家どもの方が
よっぽど老獪でした。
やはり迷宮都市とは政治・文化的に
かなりの後進国のようですね。
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さて、エイン殿はどう出る?
報告書では知り合いのようだ
としか書かれて居なかったが、
ロキファミリアへ情報を
提供したのはおそらく彼女だ。
ヘルメスやディオニュソスは
何やら疑ってるが、先日の紅魔と
女神の戦車と大切断と怒蛇が
深層へ潜ったのは無双農家からの
依頼で、リリルカの修行の付き添い
だと言うことはわかっている。
ついでに新装備の慣熟訓練とテスター
も兼ねてるんだったか?
まったく、情報をキチンと集めれば
わかることを中途半端な情報で無駄に
推測なんかするからダメなんだ。
無双農家が怪しい動きをしているのは
事実だが、今回に関しては特に
何もしていないだろうよ。
そもそも何か企んでいたら紅魔に
ロキファミリアの大切断や怒蛇、
フレイヤファミリアの女神の戦車を
同伴などさせん。
つまり今回は疚しいことなど無いと
言うメッセージではないか。
もしその上で何かしてるなら、
フレイヤとロキが手を組んだことになる。
そうなればヘルメスやディオニュソスが
何をしようと無駄だろう。
まぁエイン殿を知らなければ、彼女が
レヴィスや白髪鬼の情報を持っている
ことに不信を抱くのもわかるがな。
しかし今回の件を深読みせずに考えるなら、
両者の関係は知り合いなだけの可能性が高い。
普通に考えて強者との死合を望むエイン殿が
レヴィス達に対して興味を
示さないはずがないからな。
マリィに対しても平等に接するエイン殿なら、
レヴィスが何者であれ、ダンジョン内に居たら
接触もするだろうさ。
紅魔や怒蛇に関してもそうだ。
前回私が彼女らの情報を提供したし、自分と
立ち合いをすると言う条件でエイン殿が
彼女らに情報を提供したと言うのなら
わからん話ではない。
「まぁ良いでしょう。レヴィスが
勝とうがロキファミリアが勝とうが
弱い者が淘汰されただけの話。
勝った方が私の敵となるだけです」
・・・流石は深層に篭って修行を
するキチ・・・エイン殿だ。
あ、いや、しかしそれだと困るぞ
「もしロキファミリアが勝ったと
しても、その場でロキファミリアと
戦われても困るのだが・・・」
別に彼女たちの壊滅を求めている
わけではないからな。
「そんな事はしませんよ。貴方は
私を何だと思っているのです?」
キチ・・・何でもありません。
私は何も考えてませんよ?
「しかしエイン殿は強者に興味を持って
いただろう?挑まないのか?」
いや、挑まれても困るけど
「だからこそです。普通に考えなさい。
疲弊した連中と戦って何が面白いのです?」
あぁ、確かに戦闘狂ってこんな
感じだったな。
「・・・それもそうだな失礼した」
失礼かどうかは知らんが、ココは武人の
心を理解しなかった私に非があると
いう事にしておこう。
深く考えたら負けのような気もする。
「それにロキファミリアの姉妹も
知らない顔ではありませんからね。
先ごろ深層に修行に来ていた
4人組に、オッタルか無双農家か
フィン・ディムナ・・・どれかを連れて
来てくれるよう頼みました。その結果
フィン・ディムナが最初のようですね」
・・・やはりそういった条件があったか!
ヘルメスやディオニュソスが知った
【鈴】とやらが何かはわからんが
紅魔の腕前を知ったエイン殿が、師で
ある無双農家に興味を持つのは当然。
紅魔の帰還を優先した事といい、
無双農家に対する何かしらの挑戦状
を【鈴】と言う表現にしたのでは
ないかと推察したが・・・
「しかしそうなると、彼との
立ち合いはアナタからの依頼である、
ロキファミリアの手伝いに反する
ことになりますかね?」
・・・さて、この場合はどうなる?
死合ならともかく立ち合い程度なら
冒険者として問題ないとも言えるが
そもそも我々が考えた協力は守護者に
味方してロキファミリアを邪魔しない
と言うモノだ。
それならば彼女とロキファミリアの
契約は別問題。
「いや、知り合いであるレヴィスの
戦いに関与しないだけで十分な
手助けと言える。
あとの立ち合いに関しては彼らの
判断に任せることにしよう」
探索の邪魔だと思ったら、帰りにしたり
後日にしたりと日程の調節くらい
自分たちでするだろ。
正直そこまで面倒見れんよ。
「あぁ、本題はソコでしたか。
「自分達にとってレヴィスは敵だから
討伐の邪魔はするな」と言いたかった
のですね?
最初からそう言ってくれれば良いのに」
「・・・エイン殿とレヴィスの詳しい
関係がわからなかったからな。
もし親しい仲なら困るだろう?」
ま、まだるっこしいとか言って
殺されないだろうな?
「あぁ、それもそうですね。
先程も言いましたが、彼女もいずれ
私の敵と成り得る強者ですからね。
無駄な消費は好みませんが、
それが強者同士のぶつかり合いの
結果なら文句はありません」
勝った方を倒して喰らうからか・・・
まぁこのくらい目的がハッキリ
してれば逆に安心できる。
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いやなんか納得してますけど、大丈夫
ですかこの骨は?
というより冒険者とはどれだけ血に
飢えた獣なんですか?
リリルカが言った通り、連中には
常識も良識もないのですね。
「依頼の内容は放置に近いもの。
ぶつかりあった際に見学くらいは
しますが関与はしないと言う形で
大丈夫ですか?」
要するにそう言うことですよね。
それなら赤髪との頼みと一緒です。
隠れ潜むと言うことでしたし
もしかしたら地上に行くかも
しれませんね
「そうなる。もしレヴィスが勝ちそうなら・・・」
「助けませんよ?弱者は散るのが迷宮都市の流儀でしょう?」
師の依頼があるならともかく、
自分の意思でダンジョンに入ったの
なら自己責任なのでしょう?
そのくせ白髪に仇だ元凶だと言って
ましたが・・・見苦しい。
そう思うならレベル3だの4だのと
言う己の怠慢を恥じなさい。
少なくともリリルカは師の教えが
あるとは言えしっかり鍛えている
ではないですか。
「・・・それもそうだな。では今回の
依頼料に関してだが」
「放置するだけで報酬など貰う気は
ありませんよ。
あぁついでに言えば先日ナマモノに
魔石を無料配布しましたので
アナタに売る分も無いですね」
蜥蜴の分は売るつもりがありません。
師にお見せした後はアレを喰らって
レベルアップです。
もし持って行かれても再度蜥蜴を
狩れば問題ありませんしね。
「ふむ、そうか。だが流石に無料配布は
気が引けるな。
マリィの証言や残っている分を見て
少しでも補填できるようにしておこう」
「そのへんはお好きにどうぞ」
借りは作らないとでも言いたいのでしょうか?
私としては手持ちの蜥蜴の素材だけでそれなり
の資金になると知っていますから、特段
がっつく気はありませんが。
代金を支払うと言うなら貰っておきましょう。
「ではコレからマリィたちにあって
来るとしよう。失礼させて頂く」
「えぇ、ナマモノによろしく」
師が来た時のために少しでも
鍛えてることを祈りますよ。
さて掃除掃除っと・・・
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「あ、フェルズじゃん」
「ウム、フェルズダナ」
「どうもフェルズさん」
「・・・な、なんじゃこりゃー!」
ロキファミリアは当然弟子のことは
詳細に報告してません。
骨ごときが腹芸しても、
弟子には丸っとお見通し☆
思考読まれてるので交渉も何も
あったもんじゃありませんね。
謀略で勝つには視野と経験が足りませんってお話