ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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第80話

うーむ。魔法反射材を使って何を造れば

良いものか。

 

既に俺の武装やリリルカの武装は

魔法を無効化するし、弟子の武装も

既に加工済。

 

大体武装で魔法を無効するとか慢心したら、

飽和攻撃されたり武装の穴を突かれて

負けるのがお約束だから、あんまし

そう言う装備を造るのは宜しくない。

 

そうなると新しい装備が必要なのは

春姫しかいないが、春姫の装備品は

重めの盾。

 

俺が予想するレベル3になるための条件は

満たしてるし、今更武器を装備しても

使いこなせないよな。

 

敏捷と魔力はSだったような気がしたから

練習用の重い盾と実戦用の軽い盾を造るか。

 

いや、だが軽いとシールドバッシュの際の

威力が無くなるか?

 

ん~だが実際魔物と人間だと重さに差が

有りすぎるよな?

だがらこそ深層に行く連中は攻撃を受け

ないように軽装になるんだし。

 

頭すら護らんのはどうかと思うが、ソレが

今までのやり方。

 

リリルカは重さも武器に出来るから良いが、

そうじゃないなら、軽くて硬い武装を使う。

 

カドモスごときに苦戦するのは重さが

無いからだもんな。

 

ステイタスでしか攻撃出来んから、

何をしても軽いんだ。

 

まぁわざわざ指摘しようとは思わんが。

 

で、ジャガーノートは巨体と早さが売り

だから装甲も軽い。魔力を通せば更に軽く

なるようにして・・・問題は硬さか。

そうなると併せる素材はアダマンタイト

じゃなくオリハルコンだよな。

 

金属繊維にしたら重くなるから不壊属性は

付けれない。

ふむ、ジャガーノートの装甲は普段は普通だが

魔力を通せば魔法反射の効果が得られる。

つまりはフェイズシフト装甲っぽい使い方が

正しいのだろう。

 

これで魔力由来のモノを反射して・・・

いや待てよ。

軽くて硬い盾を持ったスピードある狐?

 

有るじゃないか、近接戦闘最強の武器が!

くそっ!何故今まで気付かなかったんだ。

 

魔力を使って盾から魔法反射の杭を発射

出来るようにして、杭の中に毒かナニカを

仕込めば狐目さんの●解になる。

コレはやりようによってはドリルも仕込めるん

じゃないか?

 

そうなると必要なのは凶狼の靴に

仕込まれた魔力吸収と射出機能。

 

いやまて、それなら盾だけじゃなくても

出来る!?具体的にはガン●ムのランドセル!

 

背中にしょってブースト掛けてシールドバッシュ

からの射突っ!まさにロマン武装っ!

 

春姫は俺達と違って純粋な後衛タイプだから

武術よりも機動力と盾で受けることを学ばせて

きたのは正解だった!

 

たしか、アノ靴の素材はミスリルだったよな?

そんなら機構の部分にミスリル使って、表面は

ジャガーノートの装甲だ。

 

アレなら不壊属性など邪道。残弾だって

あって然るべきだよな。

 

軽いと言っても決して脆い訳じゃない。

杭に【貫通】属性を付ければ、どんな魔物

でも一撃必殺の狐が出来るじゃないか!

 

当然武装の名前は玉天崩!

 

・・・いや怒られるか?

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

「みこーん!」

 

「ど、どうしたんですか春姫さん?」

 

いきなりみこーんとか。ソレは狐さんと

してのナニかですか?

それとも未婚であることのアピールなん

でしょうか?

 

「あぁリリルカ様、今先生が春姫の武装を

考えてくれてる気がしたんです!」

 

「あぁ、まぁその可能性は高いですよね?」

 

実際ジャガーノートの装甲を使った武装を

必要としてるのって春姫さんですしね。

 

最初はナァーザさんの分も造ろうとして

ましたが、アノ人は今のままじゃ駄目です。

 

先生のお世話になっては居ますし、恩義も

感じてますけど最終的には貧乏神を選びます。

 

そんなヤツに新しい武装なんて要りませんよ!

 

先生がネタ神みたいに扱ってるから生きてる

だけの癖に悪口とか言い触らして!

 

今は偉い人たちはわかってますけど、

ポーションを貰ったりしてる若手の連中は

先生をただの悪党だと思ってるみたいですし!

 

その点筆頭様は凄いですよね!先生に敵対する

ヘルメスファミリアの眷族皆殺しです!

リリに出来ないことを平然とやってのけます!

痺れるし憧れますよ!

 

・・・なんか最近エロフの店に来てる

白いのを思い出しましたね。

 

先生はフレイヤ様やヘルメスが色々と

ちょっかいかけてるみたいだから、ヤツの

周囲に警戒しておけって言ってましたけど、

アレのツレがシツレイなんですよね!

 

なんか知りませんがリリを見ていきなり

「私たちのサポーターやらない?」とか

言って来やがりました。

 

何でリリが駆け出しの冒険者のサポーター

なんかやらなきゃダメなんですか!

 

最初は殺っちゃおうかな?って思いましたが

どうやら主神が昔のリリのことしか知らない

ヤツで?もしリリを見たら誘ってやれって

感じの事を言われたとか言ってましたが、

どこまで本当なんだか・・・。

 

確かに悪意とかはなくて、あくまで善意

だったみたいだからあの場は我慢して

やりましたけどね!

 

いや、ツレは良いんです。問題は白いの。

 

現在白いのは、少なくとも主神とフレイヤ様と

ヘルメスとツレの主神。ついでに貧乏神とも

繋がりがあるみたいですね。

 

数年前の20万ヴァリスは白いのの主神が

やらかした借金だとか。

 

しかもこの前エロフが説教するまでその

借金の事を知らなかったとか?

まぁあくまで眷族になる前の借金です

からね。白いのには関係ないと言えば

関係ないでしょう。

 

でもアイツ、自分の装備しているナイフに

神ヘファイストスのロゴが入ってるのを

わかってますかね?

 

20万ヴァリスすら返せない主神の眷族が

持てるようなナイフじゃありませんよ?

 

鞘だって明らかに分不相応ですし。

 

盗まれないのは、恐らく彼しか装備

出来ないような特殊武装だからでしょう。

 

しかも最近魔力を宿しました。

 

きっと魔導書ですよね?おそらくソレが

フレイヤ様のちょっかいなんでしょうけど、

先生曰く、人工的に植え付けられた魔法は

自分の器を壊すことになるからあまり推奨は

しないんだとか。

 

そりゃそうですよね。スキルも魔法も本来は

自分の経験や想いから生じるもの。

 

歩みの中で手にした力ならともかく、何の

経験も無く手に入れた力は今までの自分の

歩みを変えてしまいます。

 

器の再構築を監督できる環境に無い者に

軽々しく与えちゃ駄目なんです。

ティオナさんに魔導書をあげる予定ですが、

先生がきちんと監督する予定ですからね。

 

ソレでもティオナさんは今までとは違った

歩き方をしてしまうことになるでしょう。

 

フレイヤ様も白いの本人も理解してない

でしょうけどね。

ソレは人工的に造られた英雄ですよ?

 

 

「そう言えば春姫さんは英雄譚とか好きで

したよね?」

 

「はい?いきなりですけど、まぁそうですね!

リリルカ様も興味お有りですか?」

 

まったく興味無いですね。リリにとっての

英雄は先生だし。

 

「いや、英雄に憧れる人って言うのが良く

わからないんですよね」

 

ティオナさんもそうでしたが、お話の中の

英雄に意味があるのでしょうか?

 

「なるほど~。そうですねぇ。

・・・リリルカ様も知ってのとおり、

春姫は商人に騙されて売り飛ばされるまでは

基本的に箱入り娘と呼ばれるような

世間知らずのお嬢様でした」

 

「らしいですね」

 

ソレこそお話に出てくるようなお嬢様

ですよねぇ。

 

「売られてココ、迷宮都市に来るまでの道中も

ず~っと箱の中でした」

 

「奴隷ですからねぇ」

 

衣食住が保証されていた奴隷と、何もなかった

リリではどっちがマシなんでしょうか?

 

「そうですね。そんな春姫にとっては、

箱の外の世界こそが憧れだったんです」

 

「なるほど、つまり英雄譚は春姫さんが知る

ことが出来た、数少ない外の世界のお話

なんですね?」

 

自分の境遇もあるでしょうね。いつか自分を

助けてくれるヒトが現れるかも知れない。

そんな淡い夢を持つことで自分の心を守って

いたのですか。

 

「はい!だから沢山のお話を読みました。

ソレ以外が無かったからこそ、一心不乱に

好きになりました」

 

「好きに成らざるを得ませんよね」

 

ソレしか無いんですもんね。

 

「そのおかげ?と言えば良いのでしょうか。

先生との話題にもなりますし。

ご存じですか?英雄譚と言うのは地域の文化を

学ぶにはとても有効なモノなんだそうです」

 

「地域の文化ですか?」

 

先生らしい着眼点ですよねぇ。

 

「そうなんです。主人公が食べてる食事の

素材や料理方法。食事風景から始まり、

何を以て悪として、何を為して善行と

するのか。使う武器もそうですね」

 

「ほ~。言われて見れば確かにそうですね。

料理は文化の集大成だし、物事の善悪は

所属とか時代で違います」

 

ラキアにとっては開拓の歴史でもエルフや

小人族にしてみたら蹂躙の歴史。

クロッゾの魔剣なんかそのままズバリ

ですよね。

 

「春姫はそうやって外の世界と繋がっていた

と言うことを再確認できたんです。

だからこうして外の世界を見聞できる

ようになった今でも、自分を支えてくれた

お話は大好きです」

 

「なるほどなー」

 

その辺の無邪気な子供とは深さが違う

と言うことですよね。

 

「それに先生が春姫を箱の中から外に出して

くれました!ただの夢物語ではなく、本当に

あるお話にしてくださいました!」

 

おぉう!凄い笑顔です!

 

「だから春姫は先生をお慕いしてますし、

今の境遇も幸せだと思ってるんですよ!」

 

し、尻尾がすごい勢いでブンブンしてます!

 

「内縁の妻も先生公認ですもんねー」

 

「そうなんですよ!先生的には最初から

そんな感じだったらしいんですけど、

口に出して言って貰えたときは思わず

気を飛ばしかけました!」

 

お、大声で言うことじゃ無いですよ?

まぁ極東風の物言いを理解出来るヒトが

居ないから大丈夫だと思いますけど・・・

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

「公認、内縁の妻・・・」

 

「おーい」

 

「ダメにゃ。今のリューは既に脱け殻にゃ」

 

「別に今までと何も変わってないにゃ」

 

「まぁそうだよね」

 

『繚藍と言えばアイツの料理の弟子にして

イシュタルファミリアの料理番。コレは

今のうちに助言を貰うべきか?』

 

「ミア母さんが悩んでるにゃ」

 

「あれは農家以上に外食なんてしない

ヤツだからしかたないにゃ」

 

「かなりのグルメらしいよ?」

 

「うん。あの人クラスの料理人が外食って、

リリルカが居なかったら普通に嫌がらせを

疑うよね」

 

「公認・・・ヤツが居なければ私が・・・」

 

『「「「ソレはない」」」』

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

「けど、リリルカ様が春姫を外食に誘うなんて

珍しいですよね?」

 

珍しいと言うより初めてですよね?

 

「あぁそうなんですけどね?ダンジョン探索

の前に一度お話しておきたかったんですよ」

 

んん~?リリルカ様は旦那様の娘さん

みたいなヒトですからね。つまりは春姫に

とっても娘さんみたいなヒトです!

お悩みとか有るなら聞いてあげましょう!

 

ただし、その前に確認しなくてはならない

ことがあります。

 

「そのお話は、こういった酒場でしても

良い話なんですよね?」

 

先生は秘密が多い方ですからね。

春姫もカーリー様やイシュタル様と一緒に

お食事しながら色んなお話を聞いてますけど、

基本的に旦那様は情報を重視されますから、

話の内容は団長様ですら知らないんです。

 

本当に隠すべきお話については、カーリー様は

旦那様に協力を約束されましたし

情報戦も戦いと言ってましたから、自分から

吹聴して回ることはありません。

 

イシュタル様はあえて聞かないように席を

外しました。

 

もしもあのお話が漏れたら、間違いなく

春姫かリリルカ様が犯人です。

「知らずに話した」とか「悪気は無かった」など

関係ありません。

 

「あ~なんといいますか。そう言うことを

ちゃんと理解出来てるかどうかの確認も

あったんですよ」

 

「……あぁ、なるほど」

 

つまりは情報に関する危機管理の確認

ですか。

これからダンジョンに潜るにあたって

確認しておいて、もし問題があるようなら

ダンジョンで処理する予定でしたね?

 

「春姫さんは先生のことが大好きですし、

先生が不利になるようなことはしないって

言うのはわかってるんです」

 

当たり前ですね!今は先生に内縁の妻と

認められてますが、いずれ正妻様にお会い

した時に『こんなヤツ認めない』なんて

言われたら春姫は終わってしまいます!

 

油断慢心なんて絶対にしませんよ!

 

「『春姫は』と言うことは、誰か居るのですか?

先生に不利になるようなことをしようとする

不届きモノが」

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

「・・・何?」

 

「リュー、仕事中だよ」

 

「アッチに集中しすぎにゃ」

 

「・・・コイツのことじゃないかにゃ?」

 

「可能性は高いよね」

 

『やはり海鮮八宝菜の意見を求めるか?』

 

「「「ミア母さん、注文入ってますよ」」」

 

――――――――――――――――――――

 

 

さすがに春姫さんは大丈夫ですか。

ソフィアとか言う春姫さんの弟子が

先生に粗相を働いたって言うから、何か

愚痴でも言ったのかと思いましたけど。

 

リリの考えすぎでしたね。

 

「春姫さんも知ってるでしょ?あの貧乏神」

 

「貧乏神?あぁ、ろくに働きもしないで

ナァーザ様のお店の稼ぎを着服して、

先生の悪口を言い触らしているアレですか?」

 

春姫さんもアレ呼ばわりですか。

まぁ危うく地元の知り合いも騙される

とこだったって話でしたからね。

 

「先生の慈悲で生かされてますけど、

そのせいかナァーザさんがあまりにも

危機感が足りないんじゃないかって」

 

今はリリより親しいヒトが居ないから

大丈夫ですけど、最近はソレなりに交遊関係

も広くなってきてますからね。

例えばタケミカヅチファミリアの命さん。

同じ鈍感に恋するオンナとして、かなり

共感してるみたいです。

 

「ナァーザ様ですか。確かにアレを自由に

している時点で同罪ではありますよね」

 

「ですよねぇ」

 

アレだけ先生に世話になっておきながら、

何を考えてるのやら。

 

前は先生が自由にさせとけって言ったかも

知れませんが、今はナァーザさんが好きに

しろって言われてるんでしょ?

 

「先生へ恩を感じてるなら、監禁でも

何でもしろよ!って思いますよね」

 

「ソレはその通りですね。イシュタル様も

『袋詰めにして都市外追放してしまえ』って

何度も先生に言ってますよ!

ナァーザ様さえ居ればお薬は作れますからね!」

 

そうなんですよね。別にステイタス更新なんか

しなくても今のママでお茶は作れます。

先生の狙いがわからなければそう言う

意見も出ますよ。

・・・つまりは一番仲が良いイシュタル様も

先生の狙いはわかってないんですね。

 

流石は先生です!

 

ソレはともかくとして、この様子なら春姫

さんが筆頭様に粗相することも無さそうです。

 

 

ダンジョンでやんわり教えてあげましょう。

おそらくあの方が先生の正妻さんですからね。

 

 

 

あ、何か手土産とか必要ですかね?

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふむ、師にお会いするにあたりどのように

して出迎えるのが良いでしょうかね?

 

御足労願った以上は礼を尽くすべきですが、

久方振りに逢う私の成長を御見せするのも

弟子としての在り方です。

 

ただ、婚姻はされていないと言うことでしたが、

師の中で私の扱いはどういうモノなんで

しょう?

もしも妻と言う立ち位置ならば、また違った

お迎えをしなくてはなりません。

 

・・・私としてもここまでお待たせしておき

ながら今更正妻面する気はありませんが、

あまりにもふざけた輩がお側に居たら

どうしましょうか。

 

それが師の選択なら弟子として受け入れる

べきでしょうが、女としては・・・

 

とりあえず今の内縁の妻は狐と言って

いましたが、どんな狐なのやら。

 

 

 




主人公くん、気付く。

いや、実際狼さんの装備はそーゆーこと
出来るよね?

春姫とリリルカの二人は実は珍しい
取り合わせだったりします。
まぁリリルカが主人公くんに対して
恋愛感情より父性を感じてるから、
争いにはなってません。

白兎のツレは何かを知っている?

弟子、意外と気にしてるってお話
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