ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定!
オリ展開!
嫌いな人は読み飛ばし!
「ララララ~ラララ強くなれるよ~♪」
おぉ、ダンジョン探索だというのに春姫さん
のテンションが天元突破してますよ~。
「あ、あの、アレって良いんですか?」
ん?ナァーザさんが心配してますね。
普通ならダンジョンで歌なんて歌いま
せんからねぇ。ですが問題ありません。
なんだかんだでキッチリ警戒もしてますし
「大丈夫ですよ。ああして歌うことで、
敵を呼び寄せてから、手持ちの盾で敵の
攻撃を受けるのが春姫さんの訓練なんです」
本来のダンジョン探索ならありえない行為です
けど、今回は春姫さんの訓練も兼ねてます。
それに春姫さんも先生お手製の新装備を貰って
ウキウキですから止めるのも悪いでしょう。
「な、なるほど。それにまだ中層ですから
レベル的にも余裕もありますもんね」
そうです。加えて今はリリもいますからね。
だからアレは油断慢心ではなく余裕です。
しかし盾に射出機能を搭載ですか。
盾にシールドバッシュ以外の攻撃力を
求めるとは流石先生です。
しかも背中に背負ったランドセル?
バックパックとは違った機巧のよう
ですが何が入ってるんでしょうかね?
「とりあえずサポーターはリリがやりますから、
ナァーザさんは春姫さんと一緒に警戒ですね。
春姫さんが予期せぬ奇襲を受けないように
援護をお願いします」
「は、はい!」
春姫さんはおっとりしてて運動神経が
無いように見えますが、狐人さんですから
意外と勘も鋭いし俊敏に動くんですよね~。
「ラララララララ~どんなとき・・・もぉ?」
お?歌が止んだ?何かを発見しましたか?
15階層だと、また可愛いアルミラージとか
出ましたかね?ってこの感じはっ?!
・・・マズイ!!
「ナァーザさん戦闘準備です!春姫さんはコッチに下がってください!」
「「え?」」
あぁまだるっこしい!
なんでわからないんです?!
この感じは、明らかに強敵!
筆頭様に似てますが違います!
押しつぶす感じではなく刺すような圧力
ですし、あのときの筆頭様と違って
試そうとかそういうのじゃありません。
コレは明らかに敵意です!
ですがこの階層でここまでの威を出せる
魔物はいません。
ならば相手は先生と敵対する闇派閥っ!
「そこな狐、その歌をどこで聞いた?」
「ほぇ?」
ん?この声は女の子ですか?
いや、油断慢心ダメ絶対!
リリだって見た目は小さくて可愛い
女の子ですけどその辺の阿呆よりは
強いじゃないですか!
白いローブに身を隠してますけどわかります!
槍を持ちながら無造作に立ってるだけに
見えますが、アレは全方位を警戒した
構えですよ!
ウカツです!先生が実験のために先行
したところを狙われましたっ!
・・・けどこれって誰の油断になるので
しょうか?もしかして先生?
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ロキファミリアとやらが遠征に来る前に
周りに無理を言って中層でお仲間を
探してたら・・・
まさか、まさか、先生がネコモドキたちに
教えていた歌をこのようなところで聞く
ことになろうとは思いませんでしたっ!
師姉様は他はともかく、歌だけは教えられ
ませんから間違いなく先生も居ます!
問題は先生の今のお立場ですよね。
冒険者に歌を教えていると言うことは
ヤツら依りでしょう。
・・・絶対に気絶は出来ませんね!
あとはコイツらとの関係です。ネコモドキの
ように先生から直接聞いたのか、構えの未熟
さから見て他の弟子や関係者から聞いたと言う
可能性もありますか。
いやはやエインさんにお会いする前に、
この情報は絶対に逃せません!
「そこな狐、その歌をどこで聞いた?」
さぁ答えろ!さっさと答えろ!答え置いてけ!
「ほぇ?」
ちっ!さっさと質問に答えろと言いたい
ところですが、先生の関係者である可能性を
考えれば、最初から力ずくや無礼は交渉な
出来ませんよね。
動きを封じるために威圧して
姿を見せてしまいましたが、
今の私はローブに包まって槍を持つ
小柄な存在。
控えめに見ても怪しい存在です!
先生の関係者なら明らかに怪しい
奴に情報を出すわけがありませんよね。
さて、どうするか。
「春姫さん!小柄な女の子でも武器を
持って威圧してくる敵です!
油断してはいけません!」
「は、はいっ!」
ほう犬耳は論外ですが、後ろの小娘は
構えと言い呼吸と言い、やはり我々と
同じ流派の教えを受けているようです。
コレが先生が直接教えているのか、
それとも同じ流派というだけなのか?
また一つ聞かねばならないことが出来ました。
ま、その程度では基礎の基礎段階ですがね、
この私に長物で挑むには30年足りません。
しかしどのような素性であれ相手は冒険者。
どこに仲間が居るかわかりませんし
こちらも情報を搾り取るまで殺せません。
万が一先生が居たとしても、会話する前に
奇襲で気絶させられたら奇跡の部屋が
待ってます!
ここは一度叩きのめして奥に運び自由を
奪った後に話を聞いたほうが良いのかも
しれませんね。
戻るのが遅れれば他のお仲間も来て
しまいますし。
それに小娘は、私なら楽勝ですが他の
お仲間だと負けちゃいますよね。
つまりは短期で仕留めて迅速に尋問する必要があります。
解唖門天聴が使えれば楽なんですが・・・
もし小娘が先生が鍛えてる最中の弟子で
近くに先生が居たら折檻でしょうけど、
妹弟子に稽古を付けたという事にして
おけばなんとか・・・なったらいいなぁ。
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マズイです!
筆頭様が言うにはリリの棍術はまだ基礎の
基礎段階で、技を習得する段階ではないと
のことでしたが、相手は明らかにリリより
上の使い手です!
レベルも恐らく5以下と言うことは
無いでしょう。
「で、質問に答える気はあるか?」
くっ!これだけの圧力を出しても春姫さんや
ナァーザさんは理解できてません!
リリにだけ圧力を飛ばして来てますね!
「あ、それはですねぇ」
「春姫さん!情報漏洩は処刑案件ですよ!」
何を口走ってるんですか!
「あっ!そうです!お教え出来ませんっ!」
リリには威圧で動きを止めて、春姫さんには
敵意を感じさせずに情報を引き出そうとする
とは・・・
いや、もしかしたら本能的にリリたちが危険
と判断して情報を渡そうとした可能性も
ありますね。
「ふむ、まぁ言っていることはキサマらが
正しい。命惜しさにペラペラと情報提供を
するような冒険者に生きる価値はない」
はぁ?今なんと言いました?
「リリは杜氏兼サポーターです!冒険者
なんかと一緒にするんじゃありませんよ!」
たとえどんな敵でもコレだけは譲れません!
「はぁ?」
「そ、そうです!春姫はサポーターで内縁の
妻です!冒険者なんかじゃありません!」
「はぁ?」
・・・二人の気持ちはわかります。
春姫さんの譲れないこだわりですがココで
内縁の妻とか言われても困りますよね。
「・・・薬師です」
「はぁ」
・・・二人の気持ちはわかります。
実際今のナァーザさんは薬師というよりは
お茶とお菓子の作り手ですからね。
それ故、妙に自信のない宣言になってしまい
相手の方もどうしていいか分かってません。
このグダグダ感はどうしたら
良いのでしょうかねぇ?!
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杜氏?お酒作る人ですよね?
サポーター?冒険者とは違うんですかね?
薬師?妙に自信なさげだし、二人も
嘘じゃないけどなんか違うって感じの
微妙な空気を出しましたね。
しかし最大の問題は狐が内縁の【妻】
と言うことです。
・・・誰の?
もし先生のだったらどうなりますかね?
・・・
・・・
・・・
こ、ココは謝罪すべきですか?
い、いや、実際私ってどんな立ち位置?
子は居たけど妻とかそう言う関係じゃ
無かったですよね?
弟子とかの序列なら上位ですけど、
妻としての奥向きの序列って一体
どうなんです?
師姉様が正妻様になるんですか?
いや、気持ち的にはそうですけど、
でも先生も師姉様もそんなこと一言も
言ったこと無いし。
そうなったら内縁の妻と認められてる
この狐・・・殿が一番上なのですか?
え?もしかして先生の奥様なの?!
けど内縁の妻って正妻様じゃないですよね?
けど正妻様がいなければ内縁の妻でも
妻って名乗ってるし、奥様扱いしなきゃ
ダメなんじゃないでしょうか?
い、いや待て、落ち着け姜維!
白ッ子は慌てないのだ!
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「オッタル?お前ミノ相手に何してんだ?」
「・・・お前か」
お前かって、まぁ俺だが。
「ふむ……お前ならよかろう。フレイヤ様の
ご命令で試練を作っているところだ」
試練だ?あぁ主人公か。
「レベル1の白兎の試練に強化種・・・
ではないな。多少鍛えたミノを当てると?」
リリルカからの情報だと魔法も取得したって
話だしな。
魔法の性能とステイタスによっては勝てるか
どうかってところか?
「ほう、これだけでわかるとはな。話が早くて助かる」
「まぁな。しかし何故ミノなんだ?わざわざ
強化するならオークの強化種の方が細かい
武器も使えるし強敵になると思うんだが」
戦い方によってはあの白兎でも勝てるしな。
ミノの場合咆哮くらったら終わるんじゃね?
「これはあの兎のトラウマでな。克服することに意味があると踏んだ」
「トラウマ?レベル1でミノに?
・・・あぁそういえばリリルカが
ロキファミリアと潜った時にミノの
怪物進呈したとか言ってたな」
なるほど。確かにトラウマの克服は大事だ。
魔法を与えて試練を与えてレベルアップ
させるつもりか
ただステイタスはどうなるんだ?
「しかし今から作っても白兎の成長が
間に合わんと思うんだが・・・
誰かアレを鍛える予定でも有るのか?」
「いや、まだだな。だがその時になって
『試練がありません』では格好がつかん」
格好って。いや、黒幕は黒幕なりに
色々下準備してるもんだけど。
「あぁ、それとお前自身の手加減の練習もあるのか?」
普通ならミノごとき鍛えるどころか撫でるだけで死ぬからな。
「・・・それもあるな」
あ、コイツ結構な量のミノを消費
してやがる。
必要な時に必要なミノを作るための
作業か・・・哀しいやつだ。
流石一人でバロールを狩りに行かされた
だけのことはある。
「・・・その可哀想なモノを見る目は止めろ」
「それ以外どんな顔すれば良いんだよ」
笑えば良いのか?
「……まぁ良い。似合わんことをしてるのは
自覚してるしな。
しかしお前はココに何をしに来た?繚藍や
紅魔を連れて一番弟子に会いに行く
予定ではなかったか?」
アレンからの情報か。実際そうなんだが。
ソレを考えたら普通は17階のこんな
微妙な場所に来ることはないよな。
「下に潜る前にこの階層で実験したいことが
あってな。その為の場所を探してたんだ。
巻き添えが出ると困るから近場に人が
いないところに来たんだが、なんか
知り合いの気配がするから見に来た」
実際、なんでこんなところに居るんだ?って
思ったからな。
普通に探索とかマッピングしてるところに
お前が居たら他の冒険者は腰抜かすぞ?
「なるほど、しかし実験?コイツらでも使うのか?」
確かに弟子はルー・ガルーとかバーバリアン
使って秘孔の実験してたみたいだけど。
残念ながら今回は秘孔の練習じゃない。
「いや、用があるのはジャガーノートだ」
「・・・はぁ?」
その何か可哀想な者を見る目は止めてさしあげろ。
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またコイツはわけのわからん事を・・・
数年の付き合いでしかないが、コイツが
無意味な事をしないのはわかってる。
隠し事はするが無駄な嘘も吐かん。
ならば実際ジャガーノートに用が
あるのだろう。だが邪魔だ。
「下層や深層でやったらどうだ?」
別に他の冒険者がどうなろうと
知った事ではないが、16階層より
17階層の方がミノタウロスの
質が良いみたいだしな。
コイツに荒らされても困る
「まぁまぁ、お前もアレンから聞いてる
だろうがジャガーノートは階層と出現
回数でその強さが変わるらしいじゃないか」
「・・・そうらしいな」
こいつの一番弟子は一体どれだけ殺したんだ。
アレだろう?以前俺たちが殺したのもコイツの
一番弟子が床ごと切ったんだろう?
迷惑だ、止めさせろ。
「つまるところ、同じ中層でも17階層と
24階層で違いがあるのかを知りたくてな」
「これだから研究者は・・・」
他人の迷惑を考えろ
「おいおい、結果によってはジャガーノート
の素材取り放題だぞ?今のところ深層の
ジャガーノートの装甲はあるが、中層との
差がどれだけあるかで装備品の強弱も
変わるんだ。お前だって魔法反射する
武装があったら強いほうが良いだろう?」
ふむ、言ってることはわからんでもない。
同じミノタウロスでも強弱があるし、
強い方が素材も良いモノになるだろうよ。
「魔法反射か・・・確かにそそられるが、
ジャガーノートの装甲は軽いが故に硬さも
そこそこだと言う話じゃなかったか?」
それでも肩当てや小盾にすれば
かなりの有効性があるとは思うがな。
「そのへんは俺の加工技術だな。
剣は無理だが、防具には不壊属性と
魔法反射を付けることは可能だぞ」
「ほう・・・」
相変わらずわけのわからん奴だが、
既存の常識に囚われない新装備の開発に
関しては単眼の巨師や神ヘファイストスに
比べて圧倒的に上なのも事実。
「武器もな。面白いものを開発中だ」
「面白いもの?」
コイツが言う面白いモノか・・・
7割はネタだから油断はできん。
魔剣でもないのに爆発とかするんだろ?
「あとはそうだな。ジャガーノートを
量産出来ればレベル3やレベル4の
冒険者も量産出来るようになるだろう」
「・・・ほう」
単純な偉業や上位経験値と言うわけではない。
何かしらの根拠が有るようだな。
実際レベル3に上がったばかりの
ソフィアをレベル4にして見せたんだから
ハッタリではないだろう。
アレンもレベル7になったし、コイツも
間違いなくレベル7。
・・・もしやレベル8になるための条件も
掴んでいるのか?
もしそうだとするなら聞き出したいところ
だが、コイツとてタダで研究成果を渡す
ようなヤツではない。
だからと言って無理矢理は悪手。
そもそも戦闘の相性が悪い上、コイツとの
敵対はフレイヤ様の許可が必要だ。
許可があったとしても死なないように
手加減出来る相手でもないし、万が一
相討ちなんかしてみろ。
・・・噂の垂れ流しはゴメンだぞ
つまり今は情報を引き出すために此方から
出せるモノが無い。
むしろミノタウロスへの手加減に助言が
欲しいくらいだ。
さて、この状況はどうしたものだろうな。
「ま、とりあえずは見ておけ。面白い
内容ならフレイヤにも教えてやれば
良い土産話にはなるだろ?」
確かに『延々ミノタウロスを殴り倒して
ました』という報告よりは間違いなく面白い
だろうな。
「・・・良いだろう、しかしこっちの仕事の
邪魔をするんだから対価として飯でも
出して貰おうか」
保温付きの弁当くらい持ってるだろ。
よこせ。
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「・・・つまり貴女はどちら様の内縁の妻
なのでしょうか?」
「旦那様は先生ですよ?」
「先生?教頭先生ですか?」
「教頭先生?先生は先生ですよ?」
「「「「・・・」」」」
弟子は隠すつもりがなかったので
リリルカたちも一目で同門だとわかりましたが
白っ子は隠してますので同門とは思われません
でした。
戦うよりも話し合いをえらんだもよう。
ちなみに見た目はローブと覆面。
更に冒険者の装備を剥ぎ取って作った
簡単な服を装備してます
結果として、北斗○拳に出てくる
修羅の国のボロみたいな感じです。
オッタルとは普通に会話する程度の仲。
まぁフレイヤもミアも認めてるので、
ソレなりに交流はありますってお話。
ウカツ!・・・今までウラヌスだと思ってたら
ウラノスでした!