ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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弟子接近中?

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第87話

・・・先生の言うことが正しかったのは

わかるんですが、いくらなんでも簡単

過ぎませんかねぇ?

 

「はじめまして!私はマリィだよ!

貴女はお名前あるの?魔石食べる?

すっごく美味しいのが・・・あ、ごめん!

もう無いんだったー!」

 

ルー・ガルーに変身して単独行動を取って

みたら人魚がめっちゃフレンドリーに

接触して来た件について。

 

――――――――――――――――――

 

「リリルカ、お前は一人で37階層に行けるか?」

 

んん?急に何ですかね?

イジメ・・・は無いですね。

何かしらの修行でしょうか?

 

あぁ、まずは質問には答えないといけません。

 

「今日の朝までは大丈夫と言えたんですが、

あの先生のお弟子さんみたいなのが

居ると考えたら危ないかも知れませんよ?」

 

悔しいですが、ヤツはリリより強いです

からね。アレと同等クラスが一人でも

いたら逃げることすら出来ないでしょう。

 

「なるほど、もっともな話だ。それにお前が

単独行動をとったら闇派閥の連中も罠に

嵌めてくるかもしれんしな」

 

そうなんですよねぇ。基本的には

先生の作った武装がありますから

呪いだの魔法だのは効かないんですが、

それでもティオナさんが受けた物量を

利用した自爆突撃とかされたら面倒だし

普通に物理的な爆発を利用した罠とか

になると、ちょっと厳しいかもしれない

んですよねぇ。

 

「ならとりあえず三時間分くらい先行して

貰おう。そのくらいなら時間稼ぎや

戦い方で離れてても異常は知らせる

ことが出来るだろう」

 

「まぁそれくらいなら大丈夫だと思います」

 

時間稼ぎと言ってもいつまで稼げば良いのか

わからない場合と違って、大体の到着時間が

読めてて、先生が来るまでの間って考えれば

全力戦闘も出来ますからね。

 

最悪手とか足を無くしても、先生の薬が

あれば再生出来ますから相当無理も

出来ますし。

 

・・・それでもヤツには瞬殺させられ

そうですけどね。

まぁ先生が、ヤツの言うキョウトウって

言う存在らしいし、次に会ったらリリ達は

「筆頭様に会いに行く途中だ」って言えば

邪魔はされないって話でしたけど。

 

むしろ邪魔して先生と筆頭様に説教されれば良いのに。

 

「ならコレから三時間分先行してくれ。

ただし25階層からの水の迷都は、お前の

魔法でルー・ガルーに変身して移動する

ようにな」

 

「ルー・ガルーですか?・・・あぁなるほど、

確かに水の迷都ならあちらから接触して

来る可能性は高いですよね」

 

 

ヤツに会えれば一番楽なんですが、

会えない場合は誰かに言伝を頼まなくては

いけません。

ヤツはお仕事として同類の捜索と保護をして

歩いているようでしたから、単独ではなく

組織立って動いているはず。

ならば水の魔物の同類が居ればあそこに

居るでしょう。

 

人間の格好なら警戒されますが、見た目が

魔物で他の魔物と戦ってたら目立つで

しょうし、水の中からでもアチラはコッチを

見ることが出来ますからね。

あちらから接触して来る可能性が高いです。

 

いやはや、流石先生ですよ!

 

――――――――――――――――

 

なんて思ってた時期がありました。

 

「う~ん?喋れないのかな?おーい。私はマリィだよー!」

 

うん。スゴく・良いヒトなのは良く

わかりますが、このヒト絶対騙されたり

しそうですよね?

 

「あー。リリと申します。ハジメマシテ」

 

ソレはソレとして、アイサツは大事です。

 

「リリちゃんだねぇ。よろしく!」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

しかし冒険者とかならダンジョンに

潜るのは自分の意思だし、自己責任が

基本だから騙そうが殺そうが痛くも痒くも

ありませんけど、彼女みたいにただここで

生まれただけの存在を騙すのは正直

気が引けますね。

 

「なんか固いなぁ。持ってる棒も何か

ウィーネちゃんみたいだけど、もしかして

ウィーネちゃんに助けられたのかな?」

 

ウィーネちゃん?あのちびっこですよね?

やはりお仲間でしたか。助けられた云々は

アレですが今は都合が良いですね!

 

「リリは助けられてはいませんが、ウィーネ

さんに伝言を預かってるんですよ。

彼女が今どこにいるか知りませんか?」

 

「ほえ?伝言?ん~確かウィーネちゃんは

中層で仲間探しをするって言ってたような

気がするよ?」

 

知ってます。中層で会いましたからね。

 

「中層・・・上ですか。すみませんがリリは

コレから下に行かないといけないので

伝言お願いしてもよろしいですかね?」

 

「下?あぁ~最近は深層の方も探しに

行ってるんだっけ。リリちゃんも

深層生まれみたいだけど、大変だよねぇ」

 

最近は?今までは行ってなかったような

言い様ですが、最近深層で何かあったんで

しょうかね?

 

いや、今のリリの役目は情報収集じゃあり

ませんし、そもそも下手に話を長引かせて

ボロを出す訳には行きませんからね。

 

長話は厳禁です。

 

「まぁお仕事ですから。お仲間がいたら助けてあげないと」

 

「そーだよねぇ。今までは深層なんて

行けるのグロスさんしか居なかった

からお仲間さんがいても助けてあげられな

かったし。だけどまさか「一人で深層

に行ってきて」なんて言えないもんね~」

 

グロスさん?深層に一人で行ける

実力者ですか。いやいや、さっさと

終わらせないと!

 

「ですね。ソレでウィーネさんへの

伝言なんですが宜しいですか?」

 

「あ、そうだったね!どんとこい!」

 

どんと行くモノでも無いんですがねぇ。

 

「それでは『キョウトウ先生はエイン様と

お芝居を見に行きます』と伝えてもらえますか」

 

「あ、エインさんに会いに行くんだ?

お芝居ってことは地上?いいなぁー。

そうなるとキョウトウ先生はフェルズかな?」

 

流石筆頭様。当たり前に知り合いでしたよ。

 

いや、先生の地元には喋る魔物が居たらしい

ので、彼女くらい話しやすいと普通に

接触出来るんでしょうね。

 

・・・珍しい生き物だと思って水揚げしたら

彼女だったとかはありませんよね?

 

しかしフェルズ、ですか。

先程のグロスさんとは違うニュアンス

です。恐らくギルド関係者でしょう。

 

ふーむ。思った以上に情報が集まりましたねぇ。

 

もっと情報を集めたいところですが、

ここは筆頭様と合流してからの方が

良さそうです。

魔法での擬態がバレたら無駄に敵対

することになりますし。

 

「あぁいや、フェルズさんでは有りませんよ

とりあえず急ぎますので、また帰りにでも

お話しましょう」

 

筆頭様と一緒ならたとえ誰が来ても余裕で

お相手できますからね。

 

「あ、そーだよね。エインさん待たせたら

叱られるからね。ソレじゃエインさんに

魔石ありがとうございました。みんなで

美味しく頂きました!って伝えて貰える?」

 

普通に叱るんですね。流石筆頭様です。

 

それに魔石?あぁ、彼女らは強化種みたいな

感じで魔石を食べるんですね?

だから先生は魔石を持ち帰ってたんですか。

 

なるほどなー。

 

「了解しました。筆頭様にお伝えします」

 

「筆頭様?うん、それじゃヨロシク!」

 

よし。こんなモノで十分です!

これ以上は賭けになりますからね。

まずは今ある情報をきちんとお伝え

しましょう。

 

――――――――――――――――――――

 

小娘たちも一応冒険者ですから、警戒

するようにマリィ殿に警告に来たのですが

 

「私に伝言ですか?」

 

そんなのわざわざマリィ殿にしなくても

巣にいる仲間にすれば良いのに?

 

「うん。初めて会う子だけど強い子だった

から深層生まれの子だと思うよ?」

 

深層生まれのお仲間?ソレが上から下に?

マリィ殿が強いと判断すると言うことは

少なくともレベル4相当以上ですね?

・・・そんな新人さんいましたか?

 

「ふむ、良くわかりませんね。まぁ

伝言を聞けばわかりますかね?」

 

まずはソレからですよね。そのあとで

どんなヒトだったかを聞けば良いだけ

でしょうし。

 

「えっとね『キョウトウ先生はエインさん

とお芝居を見に行きます』だってさ。

地上でお芝居なんて羨ましいよねー。」

 

・・・・・・

 

「ウ、ウィーネちゃん?」

 

そうですか。そうですか。そうですか!

 

やはり教頭先生でしたか!

ご本人様がご存命でいらっしゃいましたか!

そして、私を覚えていてくださってましたか!

 

「ウィーネちゃん?!どうしたの?

何で泣いてるの?アイツ悪いヤツだったの?!」

 

更に更に、お芝居ですか!教頭先生が

私だとわかった上での伝言ならば

エインさんはやはり師姉様でした!

 

「・・・マリィ殿」

 

「う、うん!何?!」

 

「その伝言を伝えてくれた方の特徴を

教えて貰えますか?」

 

春姫殿でしょうか?ナァーザでしょうか?

あの二人は尻尾や動物の耳もありますから

マリィ殿がお仲間と間違えても無理は

有りませんからね。

 

「え、えっとね。小柄で、ウィーネちゃん

が持ってる槍みたいな棒を持ってたよ!」

 

 

 

 

(・_・)

 

 

 

 

「う、ウィーネちゃん?」

 

「小娘ではありませんか?!」

 

なんで小娘と普通に接触してるんですか?!

貴女、人間とは関わらないって言って

ましたよね?!

 

「こ、小娘?確かに小さかったけど、

知り合いなんだよね?」

 

「まぁ確かに知り合いですが、一体

何があればマリィ殿がアレから伝言を

預かるようなことになるんですか?!」

 

騙されたりするから接触はやめなさいって

皆から言われてますよね?

闇派閥がお仲間を餌にして釣って

くる可能性だってあるんですよ?

今までみたいに問答無用でお仲間を拐って

水の中を逃げるのとは訳が違いますよ!

 

「え?な、なんで私が怒られてるの?

知り合いなら良いんじゃないの?

それにエインさんの知り合いだよ?」

 

「そっちはソレで良いのです!素晴らしい

伝言でした。ありがとうごさいました!」

 

今まで生きてきた中で(この世界ではまだ数年ですが)最良の伝言でしたとも!

 

「あ、はい。どういたしまして?」

 

「ですがソレとコレとは話が別です!

貴女はもう少し危機管理と言うモノを

しっかりと考えてもらわないと・・・」

 

「な、なんでウィーネちゃんが嬉しそうに

泣きながら怒ってるの~?」

 

貴女が余りにも警戒心が無いからでしょうがっ!!

 

―――――――――――――――――

 

 

「ほほぅ。人魚のマリィ、ねぇ」

 

魔物に変化して他の魔物と戦ってたら

確実に接触してくると思ったんだが

予想以上の収穫だな。

 

「はい、後はグロスさんとフェルズです」

 

グロスさんが深層に行ける程度の力が

あるお仲間で、フェルズが弟子の知り合い

で更にギルドの関係者っぽいヤツか。

 

ウラノスにはダンジョン内部で暗躍できる

手駒は決して多くない。

ソレを考えれば、ロキファミリアが報告書に

書いてた剣姫に依頼を出してきたヤツか?

 

影みたいなヤツでギルドの関係者と

なれば、幽霊か。

 

「さらに弟子は両方と接触済み・・・と」

 

「そうみたいです。フェルズとの関係は

不明ですが、マリィさんとの仲は

良さそうでしたね」

 

まぁわざわざ魔石を差し入れるくらいだ。

強化種だろうし、レベルアップもしている

と見て間違いないだろう。

 

おそらく研究材料扱いだろうが餌付け

してたら懐かれたパターンか。

アイツの行動は一見すればタダの

ツンデレだからなぁ。

 

いや、獲物に警戒を抱かせない手腕は

褒めるべきなんだが。

 

それにしても、レヴィスとギルドと知恵ある

魔物とロキファミリアとフレイヤファミリア

に伝手があるってすげーな。

 

今後は予想以上に楽になるぞ。

 

「よし、とりあえず35階層までは

一緒に行動する。それで35階層に

着いたらリリルカは先行して37階層に

向かってくれ」

 

「え?みんなで行った方が良いの

ではないですか?」

 

ん?あぁ、文化が違うからな。

 

「俺たちの地元では、先触れの使者と

言ってな。偉い人に合う前に

「コレから行きますよ」って言う

連絡を入れるのが礼儀なんだよ」

 

「ほー。そうなんですね」

 

基本的に冒険者は無礼だ!とか失礼だ!とか

言っても、所詮は言葉遣いや態度だけしか

見てないからな。こういった儀礼は歴史が

無ければ生まれないもんだ。

 

「弟子だって修業中にイキナリ客に

来られても困るだろう?

もてなしの準備とか掃除とか着替えとか

沐浴とか色々しなきゃならん」

 

「なるほど、ソレはそうですね!」

 

同じ女だからな。こういった目線なら

納得もしやすかろうて。

 

しかし着替えといえば、白っ子が居ると

思ってなかったからサイズ自動調節の

服1着と布を2反しか持ってきてない。

 

コレはどうしたものかな・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ほうほう、やっぱり偉い人に合う

時は色々面倒なんですねぇ。

 

無駄手間と言えばそうですが、

「そういう手間を惜しまないですよ」

って言うメッセージにもなるんだとか?

 

逆に使者を送らない場合は

「アナタに手間をかける気は無い」

って思われちゃうんだから、面倒

な世界ですよねぇ。

 

実際問題、筆頭様が修行中なら普通の

来客は邪魔になるでしょうし、

筆頭様も尊敬する先生にお会いする

なら寝起きとか汗をかいたままとかは

ダメですよね。

 

でもその使者が邪魔したせいで不機嫌に

なった場合はどうなるのでしょうか?

 

・・・筆頭様は弁明も言い訳も矯正の

後ですからね。

コレは相当まずいことになりますよ。

 

例えば、お食事中とかなら待てば良いだけですよね?

 

修行中なら筆頭様の方がリリに気付く

でしょうからそのままで良いですね。

 

寝てたら・・・起こした方が

良いのでしょうか?

それともお休み中ですと先生に

伝えるべきでしょうか?

 

おもてなしや、掃除の為の時間を

くれって言われたら、そのまま一回

帰って来いって言われてます。

 

相手の準備を待つのがお客さんの礼儀なんだとか。

 

ソレはそうですよね。

 

元々何日後に来ますって約束をしている

わけじゃないんですから。

ダンジョンの深層でおもてなし云々は

難しいですけどお部屋の掃除とかは

必要ですもんね!

 

とりあえず闘技場まで言って大声で叫んでみましょうか。

 

何のリアクションも無ければ寝てるか

お留守ってことで先生に報告です。

 

「筆頭様ーリリルカですけど、いらっしゃいますかー?」

 

お願いですから「うるさい。故に矯正」

とか言ってイキナリ命奪崩壊拳を

打ち込んだりしないでくださいよー?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

む?また誰か来ましたか。

 

最近来客が多いですねぇ。

 

「筆頭様ーリリルカですけど、いらっしゃいますかー?」

 

リリルカ?大声で何を・・・と言いたい

ところですが、在宅の確認や寝てたり

してた場合、起こす意味合いもあるので

しょうね。

 

本来なら「うるさい」と言って矯正ですが

今は女中の一人も居ませんからねぇ。

リリルカなりに気を使ったのでしょう。

 

ふむ。入口に「不在」とか「修業中」と

言った看板でも立て掛けますか?

 

もしくは横に箱でも置いて、不在時は箱の

中に用向きを書いた手紙でも入れるように

とでも書いておけば、来客もこんな大声を

出さなくてすみますよね。

 

それに彼女が来たと言うことは師の

使者の可能性が高いです。

 

きちんと出迎えるのが礼儀でしょう。

 

「えぇ、おりますよ。師から何か言伝でも頼まれましたか?」

 

だとしたら嬉しいのですがねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・まさか師とまったく関係なくて

「忘れ物しました☆」とか抜かしたら、背中に

「不在」と書いて入口に立掛けますよ?

 




どーせ下に行くなら色々探して
みよーぜ!って感じですね

白っ子はリリルカの魔法を
知らないので、普通に人間の小娘に
接触したと思ってるし
ナマモノは普通に新顔のお仲間に
アイサツして伝言を伝えただけなのに
怒られて???状態です

離間の計ではありませんってお話
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