ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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ご挨拶回

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嫌いな人は読み飛ばし


第89話

「さて、弟子も存分に撫でたことだし、

そろそろ37階層の入口で待ってる春姫に

挨拶させようか」

 

随分久しぶりでしたが、やはり師は師です。

・・・目が腐って無いのには早く慣れないと

いけませんよね。

 

「了解です。ご紹介をお願いします。

ですが、この仮面は要りますか?」

 

しかし、流石に狐殿に会うのにコレは

シツレイじゃないですかね?

 

「お前の素顔は知られない方が

都合が良いって言うのもあるし、

なんかアイツ等の知識では高貴な

モノは顔を隠すとかそーゆーのが

あるらしいからな」

 

「なるほど、師が望むならソレで

良いのですが・・・」

 

けど弟子として考えたら、師の奥方に

顔を晒さないのはやっぱり無礼ですよね。

 

「それに春姫はあくまで内縁の妻。

正妻のお前にどうこう言うことは

ないと思うぞ?」

 

「え?いま何と?」

 

せいさいって言いました?制裁じゃない

ですよね?!

 

「お前が正妻で春姫が側室ってことだよ」

 

わ、私は正妻だったんですね!?

何でこうっ、いつもいきなりこの人は

・・・もうっ!

 

「真名もお前にしか教えてないしな。

あぁ、あくまで俺の中ではってことだから、

お前に不満が有るなら別に・・・」

 

「不満なんて有りませんとも!」

 

言わせねぇよ!

 

「いや、ソレはソレでスゴク・良いこと

なんですけど、今まではそう言うことを

話した事が無かったから驚いただけですよ」

 

実際、師とこういった話はしたこと

有りませんでしたね。

 

「あぁ、流石に前はな。俺の名前を

隠さなきゃならなかったし、すぐ死ぬ奴が

お前の旦那を名乗る訳にもいかんだろう?」

 

「あぁ、それはそうですね」

 

この人はそういう人でしたね。

 

「今も正式な婚儀をあげることはできんが

・・・まぁ俺にとってはお前が正妻だ」

 

「な、なるほど。まぁ私も師以外は男と

して見る気はありませんので、これを期に

正式な夫婦となるのも良いですね」

 

なんて言ってみましたが・・・

 

ふ、夫婦って何をするんでしょう?

 

今までと何か変わるんですかね?

いやいや、それ以前に私はレヴィスと

おんなじで普通の人間では無いですし、

当然師とも違いますよね?

 

そういえば師は耳長族になってますが

前に気絶させたヤツらと血縁関係

あったりしません・・・よね?

 

「ま、お前に異論が無ければそれでいい。

春姫に服と剣を預けてる

から挨拶のついでに受け取ってやれ」

 

「かしこまりました」

 

前に二着頂きましたが、もう一着

ですか。ソレはそうですね。

正式に師の正妻となったからには

弟子筆頭ということ以上に身だしなみ

には注意を払わねばなりません。

 

・・・呼び方とか変えたほうが

良いんですかね?

人前で真名を呼ぶ気はありませんし

下手に仲達だの言われてもアレです。

 

「そういえば私はエインと言う名が

ありますが、師のお名前は変わって

無いんですか?」

 

「ん?あぁそういえばそうだな。

今は自分で決めた名を名乗ってるぞ」

 

「自分で決めた?」

 

ん?捨てられたとかでしょうか?

まぁ違う世界の知識がある子供なんて

親にとったら異常でしかありませんか。

 

「まず俺はハーフエルフで父親はエルフ。

そいつが遊びで手を出した人間の女が

母親だな。そんでガキらしくない俺を

不気味に思った母親が、俺が2歳くらいの

ときに他の男とどっか行ったから、

今はどうなってるかわからん。

結果的に親からもらった名前は無い。

今の名は勝手に名乗ってるんだ」

 

「は、はぁ」

 

突っ込みどころが多々ありますが、

やはりそんなところでしょうね。

取り合えず師としては自分を縛る

軛が無くなったと判断している様子。

 

ならば特に私が気にする必要はありません。

 

・・・耳長は敵ですが。

 

「発音とかの関係上コッチの連中は

中々言えないらしく、微妙に崩して

使ってるけどな。

いつまで経っても慣れないんで先生

とか農家って呼ばせてるよ」

 

「あぁ、だからリリルカも先生としか

言わないし、骨も無双農家としか

呼ばないのですね」

 

てっきり何か意味があってご自分の

お名前を隠してるのかと思いましたが

なんのことはない、気分ですね。

 

「骨?あぁフェルズって奴か?

まぁそういうことだ。ちなみに外で

名前を呼ばれても大体気付かんから

今まで通り師とか先生とか教頭とか

呼ぶといい」

 

「了解です」

 

外ではという事は家の中では

林冲様とか・・・だ、旦那様とか

でも良いと言うことですよね?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

名前  リシュ・ヴァーユ

 

種族   ハーフエルフ 職業 農家

到達階層 ○○階層   武器 剣・素手

 

 

所持金  3000000ヴァリス

     常に現金として持ち歩く

     ことにしている。

 

     

STATUS    LV.7

 

力  D●●● 耐久 E●●●

器用 C●●● 敏捷 C●●●

魔力 C●●●  教導  S  

鍛冶  A     神秘  A

調合  B     加工  B      

革新  D

 

 

魔法

 

自然に従え

【セクレ・ナートゥーラム】

 

己が定めた領域に対しての侵入者に対して

毒、麻痺、石化、衰弱、睡眠、呪い

等の状態異常を付与。

込められた魔力により範囲、威力は変化。

 

侵入者が居ない状態が自然であると

定義付けているので、領域から脱出

しない限り回復不能。

 

領域を策定・維持するにはいくつかの

条件を満たす必要がある。

 

1・特殊素材による要石

2・術者本人による認識(常時魔力消費)

3・異界創造の為の生贄

 

生贄は死なない限り有効なので

現在領域は常に展開されている。

そのため術者の魔力も常に

一定量消費されている状態。

 

 

なお、魔力の過剰使用により一時的に

領域の作成は可能になるが、効果は

格段に落ちる上、

消費魔力は跳ね上がることとなる。

 

(実際はこちらが魔法の効果であり

道具で威力と範囲を拡大している)

 

   

 

スキル 

 

斯く在れかし聖四文字

【アンメンゾ・イマデウス】

 

任意の対象に試練を与える。

対象が試練を突破した際、双方の

ステイタスに成長補正。

試練の内容により補正の内容は変化

 

 

試される大地

【セイタン・ホッカイド】

 

指定された土地で作られる

農作物に対して試練?を与える。

試練を突破した農作物は通常の

農作物よりも味や効能が増す。

 

※品種改良のスキル

 

 

赤色狩猟

【リョーユーワナプロ】

 

トラップの隠蔽効果に補正。

トラップによるダメージ増加。

 

 

我知無知哲学三信

【ヘリントン・アトモスフィア】

 

歪みない姿勢。

いかなるときにも歪まぬ不動の心

精神耐性。

 

だらしなさへの戒め。

アビリティの教導やスキルの

試練の効果に補正。

自己の戒めにもなるため成長補正。

 

 

しかたないとする寛容の心。

対象の精神的重圧を軽減。

 

頼れる兄貴である。

 

 

 

至上の剣は我が手に在りて

 

※厨二臭いので基本は使わない

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

装備 

 

至上剣

 

彼が常に装備している剣。

彼が打った剣だが本人曰く雌雄一対剣

であり、もう片方は弟子が佩刀としている

 

剣の名前は弟子がつけた為、変える気はない。

 

価格 ーーーーーーー    

 

 

 

倚天剣

 

彼が自作した剣。特殊な素材を

神秘と鍛冶と加工により金属とし、

アビリティ革新によって強化した

モノで打たれた剣。

 

不変・魔力無効、呪い(精神汚染)

 

アビリティ革新の効果により

鞘に不壊属性

 

(不変属性とは不壊属性とは違い

折れるし曲がるし壊れるが、

自己修復能力により修復される)

 

使い手の技量と剣に宿るモノにより

『鞘に入れたままでも斬れる』と言う

伝承を宿すこととなった。

 

刃で斬られた場合は流血(止血不能)と

精神異常を起こす。

本来は持ち主にも影響を与えるほどの

呪い(素材由来)であるが

素材との力関係により、彼が

汚染されることはない。

 

弟子が持つ青紅剣と対を成す剣

 

価格 ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「正妻様の麗しきご尊顔を拝し奉り、

このサンジョウノ・春姫、恐悦至極に存じ

奉りまする次第でございます!」

 

さ、流石正妻様です!旦那様のお隣に

居るのにまったく違和感がありません!

 

「ふむ。内縁の妻として師を支えて来た

貴女にそこまで畏まられるとは。

本来ならこちらもそれなりの態度を採るべき

なのでしょうが、私は奥向きの作法は詳しく

知らないのです。

無礼に感じたら誠に申し訳ございません」

 

な、内縁の妻としては認めて頂けた?!

い、いえ、油断はいけません!

甘い顔したら付け上がった!とか言われる

可能性も有るのです!

 

「な、内縁の妻とは言え、所詮は旦那様に

買って頂いた娼婦に過ぎません!

その私が正妻様へ無礼を感じることなど

有りませんし、有ってはなりません!」

 

どう考えても正妻様の方が立場も力も上です!

逆らいませんし、文句も言いません。

お願いですから春姫を認めて下さいっ!

 

「なるほど、己の立場をきちんと弁えて

いるようですね。

貴女のような方が私と共に師を支えて

くれるならコレに勝る喜びはありません」

 

こ、これは認めて頂けましたか?!

 

流石先生の正妻様です!この泥棒狐!

とか娼婦の癖に生意気だ!とか言われると

思って怯えていたのはシツレイ極まりない

程、大きな器をお持ちでした!

 

「は、はい!旦那様が望む限り、私は正妻様

と共に旦那様を支えて行きますです!」

 

「そうですか。我が名はエインです。

コンゴトモヨロシク」

 

春姫大勝利です!商人に騙されて奴隷に

まで堕とされた身でありながら、こんな

素晴らしい方々に認めて貰えました!

 

これからも幸せが待ってます!!

 

―――――――――――――――――――

 

 

仮面着けてる私に対してご尊顔がどうこう

言い出した時点で、大丈夫かコイツ?

と思いましたが、アレはあくまでこの狐殿の

故郷における定型のお約束のようですね。

 

師を支えるつもりも有るし、師の寵愛を

奪い合うと言うような感じでもない。

 

私がお側に居ない時のお相手としては

十分及第と言えましょう。

 

あとは・・・少し弱いですね。

まぁ本来奥の者が強く有る必要は

ありませんが、所詮この世は弱肉強食。

ならば最低限の自衛は出来て貰わねば

困ります。

 

そもそもがその為に連れてきたようですし、

ここに居る間は修練を見てあげましょう。

 

奥の話もしなければなりませんしね。

 

おっと、頭を下げさせたままではいけません。

まずは服と剣を頂きましょうか。

 

「では、そちらの品を頂戴してもよろしい

でしょうか?」

 

・・・こんな感じで良いのでしょうか?

他の家の正妻や側室の関係ってギスギス

してるのも有れば和気藹々としてるのも

有るんですよね。

 

・・・手探りで行くしか有りませんか。

 

―――――――――――――――――――

 

 

お互いが一杯一杯だから見ていて楽しいが

一歩間違えたら全面戦争だから女の戦いは

怖いよな。

 

「とりあえずのアイサツが終わったようで

何より。それじゃ春姫はリリルカたちと

合流して鍛練してくれ。

鍛練内容はリリルカに伝えてあるから

指示に従うように」

 

「は、はいっ!それでは正妻様!御前を

シツレイ致します!」

 

「えぇ、励むように」

 

「はいっ!行って参ります!」

 

うむ、完全に序列が出来上がったようで

何よりだ。

コレで揉めたら春姫を殺さなきゃ駄目

だったからな。そうなったらイシュタルと

揉めて計画が遅れることになってたよな。

 

いやーお互い大人で助かるよ。

 

「まだ話したばかりですが中々良い方ですね」

 

「あぁ。間違っても悪人ではない。

それに単純で人が良いように見えるが

一度騙されてドン底に堕ちたからな。

今じゃしっかり相手の言動を見てるから

簡単に騙されたり踊らされることもないぞ」

 

意思は強いが争い事は嫌いだから、寵を争う

と言うよりは調整をするタイプ。

つまり正妻としては弱いが側室としては

極めて優秀ってことだ。

 

「そのようですね。細かい話はまた

後で伺いますが、その前にお話して

おきたい事が有ります」

 

お話しておきたいことねぇ。

 

「今の自分はレヴィスや、オリヴァスとか

言うヤツとおんなじ存在だって話か?」

 

「・・・はい。ご存じでしたか」

 

やっぱりこの話題か。種族の違いは大きいからな。

 

「何年か前にレヴィスから新入りの話は

聞いてきたからな。その可能性も考えて

いたさ」

 

「ほう、やはりあの赤髪は師と繋がりが有りましたか」

 

「まぁな。もしお前がアレと同じような

存在に生まれた場合でも、俺の存在に

気付く程度に基礎を教えたぞ」

 

いやほんと、あんまり強くして

殺し回られても困るし、微妙な匙加減

が大変だった。

 

「あぁ、やはりリリルカたちの未熟さも計算の上でしたか」

 

やはり気付くか。

 

「そうだな。実際白っ子と会ったときも

自分より強くて勝てないから戦うことを

選ばなかったようだし、一応基礎の

基礎が大事なのも事実ではあるから

そこを鍛えてたってことだな」

 

コレからは技もそこそこ鍛えるが

白っ子を超えるのは無理だろうな。

 

「なるほど・・・では犬と狐殿はどうなさるので?」

 

「ナァーザに関しては特にテコ入れの

必要はない。リリルカに聞いているとは

思うが場合によっては神諸共捌くだけだ」

 

リリルカの説得で覚悟は決めたようだが

ミアハはミアハで釣りの餌として使って

きたからな。

 

今更現実を見せてどうなるモンでも無い

とは思うが。ま、素材も生贄も多くて

困るもんでも無い。好きにさせるさ。

 

「春姫に関しては今の盾が使える

ようになれば随分面白い戦闘が

できるようになる。ソレ次第だな」

 

「はぁ・・・」

 

あとランドセルな。もともと冒険者は

その脚力で三次元戦闘も可能ではある。

 

だがアレは更に加速効果もあるし

方向転換も自在に出来る。

燃料もクリーンな魔力だし・・・

原理だけなら魔法石と同じ原理だが、

技術的には大違いなんだよな。

魔力が魔法に変わる瞬間の一瞬を

捉えて物理に干渉させるのがあれほど

難しいとは思いもしなかった。

 

月に導かれたマコト君は凄まじい

技術を力技でやってたんだな。

 

「リリルカが居ればあそこの雑魚程度なら

問題ない。魔石は人魚にやって白っ子の強化

に使わせよう」

 

「伯師妹はレベル5相当らしいですからね。

この世界はレベル差で技術が潰されるような

世界ですから、最低でもレベル6相当になって

もらわないと困りますか」

 

人魚かフェルズ情報か知らんが

そこそこの情報は得ているようだ。

 

「ふむ・・・お前はレベル7相当には

なれそうか?」

 

俺の予想が正しければ、レベルアップの

最低条件は多分一緒だと思うんだよな。

 

あとは魔石の質と量だと思うんだが・・・

 

「えぇ、師へのお披露目が終わった後に

お許しをいただければ蜥蜴の魔石を喰らって

レベルアップすることは可能かと」

 

お披露目?あぁ、ジャガーノートか

相当殺ったらしいからな。

 

魔石も素材も階層ごとの強弱や回数ごとの

強弱の確認が出来るなんて冒険者が中々

こない深層じゃなきゃ出来ない実験だ。

 

「ソレは楽しみだ、お前の研究成果を見せてもらおう」

 

「えぇ、存分にご覧下さい!そ、それでその後なんですが・・・」

 

ん?あぁ、まぁ久し振りだからな。

 

「ま、春姫やリリルカを寝せてからだな」

 

「かしこまりました。では今から命奪崩壊拳を・・・」

 

おいおい。殺る気満々だな。まぁ弟子の

命奪崩壊拳を見てみたいのもあるが

 

「リリルカには使ってもいいが

春姫とナァーザには使うなよ」

 

なんか知らんがコイツの命奪崩壊拳は

ガチムチ三信なんて妙なスキルを生む

らしいからな。

 

男ならともかく女に習得させたら、

真昼間から野獣のような男が来たり、

夜中に妖精が説教しに来そうで怖い。

 

「はぁ?了解です」

 

それ以前にあまり軽々に広めるべき

モノでもないからな。

リリルカにも言ったがアレは生きていく

上で自然と学ぶ哲学であって、無理やり

アッー!して叩き込まれるもんじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・いや、叩き込むのが正しいのか?

 




特に話は進まない!

弟子、正妻認定される。

狐、側室認定される。

リリルカ、腹部にアッー!の三本


主人公くんの出生の謎(?)が
さらりと公開

古代中国的価値観では捨て子なんて
当たり前に居たので、生きてるなら
まぁ良いよね?の精神が働いたもよう。

神も精霊も獣人も居る世界なので
野獣のような先輩や森の妖精も
結構本気で警戒する主人公くん

まぁ罪袋がいるくらいだからね!ってお話
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