ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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和やかな修行?風景


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第90話

「それで、師の今後のご予定は?」

 

だ、旦那様とか言いたいですが、まだ

ちょっとアレですからね。

真名は誰に聞かれるかもわかりませんし。

しばらくは師で良いですよね。

 

うん、何度か練習して慣れたら呼ぶ

ことにしましょう。

 

「ロキファミリアの遠征に合わせて

帰る予定だな。本来ならお前も一度

地上に連れて帰って色々紹介や案内を

する予定だったが・・・」

 

あぁ、赤髪が金髪に言った59階の

ことがありますからね。

ダンジョンの内部に居ることに違和感

の無い私が探るのが妥当でしょう

 

地上の案内や師が世話をしていると言う

知性ある魔物たちを紹介してもらう

のも良いですが、やはり師のために

働くのが弟子であり・・・せ、正妻と

しての努めですよね!

 

「赤髪や骨からは遠征の邪魔さえ

しなければ良いと言われています。

何か手を貸しますか?」

 

師とお会いできた以上、今更連中の

機嫌を取る必要もありませんが

情報源は必要ですからね。

 

「そうだな。とりあえず魔石を食って

レベルアップした後で体を慣らそうか。

俺が戻るまでどこまで錆を落とせるかに

よって、お前に頼む内容も変えよう」

 

なるほど、まぁ確かに慣らしは重要です。

それに今の私がどれだけ使えるかと

言うのも確認しなければ、何をさせれば

良いかはわかりませんよね。

 

「では明日からは師との鍛錬ですね」

 

ふふ、懐かしい。

伯師妹には悪いですが、暫く師は

私が独占させていただきましょう!

 

「そうだな。だがリリルカが崩壊

してるから春姫とナァーザもこっちで

見る必要がある。流石に二人だけで

闘技場はキツイだろう」

 

ふむ・・・リリルカには問答無用で

命奪崩壊拳を打ち込みましたし

狐殿と犬は無理やり眠らせましたが、

まさかそんな弊害があるとは。

 

やはり焦りは行けませんね。

失敗失敗、弟子失敗です。

 

「確かに狐殿は面白い武装を持って

いましたが、肝心の基礎が足りません

でしたからね。

午前は彼女達の鍛錬を監督しながら

慣らしを兼ねた軽めの修行で、午後から

気合を入れた修練を行うという形で

よろしいでしょうか?」

 

奥としての序列的な問題もありますから

狐殿はコチラで見ましょうか。

 

「リリルカの監修もある。以前にお前が

打ち込んだ命奪崩壊拳は二日で回復

したらしいが、今回はそうも行かん

だろう?ただ眠らせるのは勿体無い」

 

あぁ、ソレもありましたか。

確かに今回はあまり手を抜きません

でしたからね。

 

大体なんですかガチムチの教えって。

 

私はそんな卑弥呼殿が喜ぶような怪しい

教えを授けた覚えなどありませんよ。

 

「それではリリルカは師が監督して

地獄巡りをさせるのですね?」

 

前に居たところとは勝手が違うので

幻魔拳が使えず、私では連中を寝かせた

ままにしかできなかったのですが・・・

 

流石我が師です。

 

「本来ならそうするんだが、今回は

俺の魔法で徹底的に弱体化させて

身体と耐性を鍛えようと思う」

 

「ほう・・・魔法ですか」

 

以前はありませんでしたが、今は

当たり前にこの世界にある理です。

 

師なら当然その理を解明して

利用しますよね。

 

「簡単に言えば相手を弱体化させる魔法だ。

狩人にふさわしい卑怯な技と言える」

 

「それはそれは」

 

師にお似合いの魔法です。

 

「お前にも一度体験してもらうが、

そうした場合お前の相手が居ない

んだよなぁ」

 

「あぁ、弱体化すると言っても犬や

狐殿に負けるほどでは無いのですね」

 

あの二人なら死の淵にあった状態でも

勝てるでしょうし、リリルカは同じ

状態です。

師は・・・タダでさえ勝てないのに

弱体化した状態など話になりません。

 

それに魔法の維持にもそれなりの

集中力が必要でしょうし、手加減を

誤って私を殺してしまう可能性も

あるのでしょうか?

 

「そう言うことだ。本来は弱らせて

捕えるか殺す為の技だから、

中々手加減も出来ん」

 

やはりそうですか。手加減抜きの

師の力など想像も出来ませんからね。

 

それでもここは相性や魔法がある世界で、

神と呼ばれる超越者が居るようですから、

技術が絶対のモノでは無いと言う話です。

 

技術を上回る力や理に対抗するために、

更に技術を磨くと言うのが師らしいと

言うか何と言うか・・・

 

「まぁウダイオスが居るからそっちと

戦って貰えば良いかなって思ってる」

 

お、師と私の役に立つとは・・・

何かの役に立つと思ってあえて

骨を残して置いて正解でしたね。

 

「俺の為に残しておいたんだろ?

ありがとな」

 

「と、当然です。私は正妻で素直な良い

弟子ですからね!」

 

骨を残しておいて正解でしたね!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「うぅぅ・・・」

 

筆頭様、なんの前置きもなくイキナリ

命奪崩壊拳はキツイと思うんです。

 

はぁ・・・やっぱり掃除が大変です。

 

「ふむ、今回は三日で立てましたか」

 

そうですか。三日経ってましたか。

 

前回より明らかに痛かったですし

何と言いますか、寒気とか吐血とか

麻痺とか石化とか、おどろおどろしい

モノに囲まれてたような気もしますから

前回のは相当手加減してくれてた

んですよね。

 

「『三日で立てた』と言うことは、

今回は三日で治るようにはして

なかったってことでしょうか?」

 

こういう調節も普通にできるんです

から凄いですよねぇ。

 

「そうですね。前回は貴女方をどこまで

鍛えて良いかわかりませんでしたから、

あくまで触りの部分だけでした。

ですが師はアナタに基礎を教える段階と

判断したようです。それ故今後は少しずつ

技も教えることになります」

 

「おぉ!ようやく基礎の基礎は卒業ですか!」

 

武術の世界での5年は長いのか短いのか

わかりませんが・・・ようやく一歩前進

ですね!

 

「基礎の基礎である呼吸はそのまま

奥義にも通じます。決して軽んずる

ことのないように」

 

「はいっ!」

 

基礎こそ奥義。先生も言ってました!

 

「そういえば先生はどちらに?」

 

てっきり筆頭様と一緒かと思った

んですけどね?

 

「師なら狐殿と犬を鍛えてますよ」

 

あぁ、ソレもそうですか。筆頭様と私に

したらこの階層はそれほど危険でも

ありませんが、あの二人にしてみたら

危険地帯ですからね。

ちゃんと監督できるヒトがいないと

危険が危ないです。

 

「ロキファミリアの遠征に合わせて

地上に戻るそうなので、ここでの

鍛錬は前回と同じ3日となります。

午前中は私が貴女を鍛え、午後は

狐殿と犬と貴女で階層主の骨と

戦ってもらいます」

 

「う、ウダイオスですか・・・」

 

流石に三人だと無理じゃないですか?!

いや、そもそもナァーザさんも春姫さん

も足手まといですよ?!

 

「あくまで実戦訓練ですからね。

足手まといを守りながら戦うのも

貴女に必要な経験です。

まぁこの場合は足手まといではなく

護衛対象と見れば良いですかね?

もちろん勝つ必要はありません。

・・・むしろ勝ってしまうと今後の

貴女方の相手が居なくなるので、

今は程々で帰ると良いでしょう」

 

相変わらず心配の内容が斜め上です!

 

「いや、そもそも程々で帰るなんて

できるんですか?」

 

階層主ってそんな感じでしたっけ?

 

「アレは下半身が埋まってますから。

雑魚を召喚したり特殊な魔法のような

モノで逃げられないようにする技も

ありますが、その魔法も私と師の鍛錬

を邪魔できるほどの強度でもありません。

故に普通に帰ってこれます」

 

・・・このヒト達はそう言うヒト達

でしたよ。

 

「もしかして、私たちも巻き込まれたり

しますか?」

 

なんか普通に巻き込まれて吹っ飛ぶ

のが想像できるんですが。

 

「出来るだけ狐殿を巻き込まないように

気を遣いたいのですが、師との鍛錬では

私も周囲を気遣う余裕がないですからね。

危ないようならなんとかして逃げてください」

 

「・・・そうですか」

 

やっぱり巻き込まれるんですね。

て言うか、そもそもリリやナァーザさん

には気を遣う気はないんですね?

 

「師がソッチ側に被害が出ないように

調節してますから、今のところは

それほど心配する必要はありませんよ」

 

筆頭様が全力で挑んでも先生は

そう言う調節が出来るんですか?

けどそれなら遠くから見る分には

安全ということではないでしょうか?

 

「筆頭様と先生の鍛錬は見学したら

ダメなんですか?」

 

見るだけでもかなりの勉強に

なると思うんですけど?

 

「あぁ、まぁ問題無いと言えば問題

無いですが、それ以前に今の貴女の実力

では見えませんよ?」

 

巻き込まれるとかなら回復薬で

何とかします!と言えましたが

そう言う次元の問題でしたか。

 

「・・・わかりました。ウダイオスとの

修練を頑張ります」

 

ま、まぁ午前中は筆頭様直々に鍛えて

貰えるんですから、コレだけでも

アレンさんたちから見たら相当

羨ましいお話ですよね!

 

「いや、師に直接鍛えられてる方が

よっぽど羨ましい環境ですけどね」

 

「・・・そうですね」

 

そういえばこのヒト達は当たり前に

思考を読んで来るんでした・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

さ、朝ご飯を食べたら今日も訓練です!

訓練なんですが・・・

 

「ちなみにナァーザさんは正妻様と

旦那様の鍛錬は見えてますか?」

 

残念ながら春姫には全然見えて

無いんですよね。

 

「いやぁ、全く見えないですね。

周りの壁とかが壊れたり、エインさんが

天井に叩きつけられてるのは一瞬だけ

見えるんですけどね」

 

ですよねぇ

 

「旦那様についていくには、正妻様

くらいのお力が必要なんでしょうか」

 

春姫が無力なのは知ってましたが

こうして見ると正妻様との差が

大きすぎます。

 

正妻様は春姫に対しては「足手まといに

ならない程度の力があれば良い」と

仰って頂けましたけど。

 

「いや、筆頭様は春姫さんの立場を

奥様としての立場と認識してる

みたいですから、敵を倒す力は

必要無いんじゃ無いですかね?」

 

「「リリルカ様(さん)」」

 

「正妻様からは秘密の訓練中と言って

隔離されてましたから、今まで

何をしてたかはわかりませんが

もう起きて大丈夫なんですね?」

 

旦那様が見てるから大丈夫って

言ってましたから、心配はして

ませんでしたけどね!

 

「えぇ、先ほど掃除も終わって

筆頭様からの指示も頂きました。

ご飯食べたら訓練ですよー」

 

「正妻様からの指示ですか?」

 

「ですね。午前中はリリは筆頭様に

教わって、お二人は先生からの

指導を受けます」

 

「「なるほど」」

 

今まで私は正妻様に見て貰って

ましたが、次からは旦那様に指導

してもらえるんですね!

 

「午後からはリリと春姫さんと

ナァーザさんの三人で、ウダイオスを

使った訓練です」

 

「「・・・」」

 

えっと、あの上半身だけの骨さん

ですよね?

確か階層主だった気がしますけど。

 

「リリルカさん?私はレベル3で

春姫さんはレベル2ですけど・・・

邪魔になるんじゃ無いですか?」

 

そうですよね!普通に考えたら

リリルカ様の邪魔になりますよね?!

 

「そういう足手まとい、この場合は

護衛対象を抱えたまま戦うのも

リリに必要な修行なんだそうです」

 

「あぁ確かに昔、先生と一緒に

ダンジョンに潜った時もそんなこと

言ってましたよね」

 

ほぉほぉ。確かに後衛の魔法使いを

守りながら戦うって言うのは普通の

冒険者さんだと当たり前ですからね。

イシュタルファミリアの皆さんも

そういう訓練はしてますし。

・・・春姫の魔法を使ったら多分

勝てるのでしょうけど、旦那様からも

イシュタル様の許可なく使うなって

言われてしまいましたから、使う

ことはできません。

 

旦那様に教えちゃったことはちゃんと

イシュタル様に謝らないと行けません

よねぇ。

 

「そういうことですね。それに別に勝つ

必要は無いですよ?むしろ勝ったら困る

って言われてしまいました。

やばかったら逃げれば良いらしいですし、

本当に危険になったら先生や筆頭様が

助けてくれる・・・と思います」

 

「・・・そうですね。先生の作った

エリクサーは「死ななきゃ治る」が

売りですから。

死ぬ一歩手前になったら助けに来て

くれると思います」

 

逆に言えばそこまでは助けに入らない

ということですね!わかります!

 

「ウダイオスからの攻撃はリリが抑えますが

周りの雑魚は大丈夫ですか?」

 

リリルカ様や階層主から見たら雑魚ですが

実際はレベル3やレベル4相当の魔物です。

 

普通なら春姫やナァーザさんだけでは

厳しいのも事実ですが・・・

 

「問題ありませんよ!旦那様が春姫の

為に造ってくれた盾はあんな魔物に

壊されるほど脆くはありません!」

 

それにランドセルの噴射機能があれば

衝撃を逃がすこともできますから

受け損なわなければ戦えるんです!

 

「そうですね。それに私も深層へ

潜るにあたっていくつか準備して

来ましたから、強化種で無ければ

そこそこは戦えます」

 

ナァーザさんもアレの眷族で、アレを

野放しにしているとは言え経験豊富な

ヒトではありますからね。

深層に行くと事前に言われてたら

それなりの準備は出来るヒトでした。

 

昔はどうだったか知りませんが、

今はお金もありますからね。

 

経験と安全をお金で買うと考えれば

十分黒字でしょう!

 

「なるほど。まぁリリも余裕があれば

ウダイオス以外も相手します。ただ・・・」

 

「「ただ?」」

 

何かあるのでしょうか?

 

「程良いところで退くようにとは

言われてますが『程良いところ』って

どこなんだろうなって思いまして」

 

「「あぁ~」」

 

「そう言えばそうでした。私たちは

アレですけど、リリルカさんは今まで

隔離されてたから知らないんですね」

 

どうやらそのようですね

 

「えっと、お二人もウダイオスとは

戦ってませんよね?それなのに何か

知ってるみたいですけど、もしかして

合図みたいなのがあるんですか?」

 

合図と言いますか何と言いますか。

 

「まぁソレに近いですよ。簡単に

言えばお二人が鍛錬を始めて、闘技場が

破壊され始めたら逃げれば良いんです」

 

一番早いのがそのたいみんぐですね。

 

「もしくは蜥蜴さんが出て来たら

終わりでイイのでは無いでしょうか?」

 

あの蜥蜴さんはオッタル様のところ

にも居ましたけど、ここでは

旦那様と正妻様の鍛錬の音に驚いて

出てくるみたいです。

気持ちはわかりますが、そのまま

隠れてた方が良いと思うんですよねぇ。

 

「・・・そうですか」

 

んん?さては想像出来てませんね?

 

「つまりエインさんが手加減を忘れたら、

巻き込まれる前に逃げるんですよ」

 

「そういうことです。最初は正妻様が

ですね、体の慣らしとか技の反復練習

とかでゆっくり組手をしてるんです。

それで、ある一定の時間が過ぎると

全力戦闘を始めます。

そうなったら決まった場所に避難

しなきゃいけないんです」

 

旦那様がコッチに被害が出ないように

してくれてますが、流石にウロウロ

してたら迷惑ですからね。

旦那様に「一箇所に纏まってた方が助かる」

って言われたら纏まるのが良妻です!

 

「はぁ」

 

あ、まだ良くわかってません。

でもまぁ大丈夫でしょう。

 

「リリルカさんも始まればわかりますよ」

 

「そうですね、空気が一気に変わり

ますから!」

 

最初は本当にびっくりしましたけど、

お二人とも「訓練は全力じゃなきゃ

意味が無い」と言う方々ですから

アレが普段の訓練なのでしょう。

 

あの方々の足手まといに

ならないように頑張らないと!

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「転げ回る幽鬼!!」

 

「ぐ、ぐぁぁぁぁぁ!!」

 

み、見たこともない技?!

まさかアレから更に新たな技を

開発するとは・・・

 

流石我が師!

 

「ふっ、何か勘違いをしているようだな」

 

「勘違い・・・ですか?」

 

い、一体何を勘違いしていると?

 

「あの時お前に教えることが

無くなったと言ったな?」

 

そう、確かに師はそう言ったけど・・・

 

「ま、まさか」

 

 

 

 

 

 

「アレは嘘だ」

 

 

 

 

 

 

「こ、この腹黒ぉぉぉぉ!!」

 




事後()承諾ですね。まぁ大人ですから。

基本的にこの2人が居るときの
お話はシリアルです。

まぁ弟子は文官だし個人技に関しては
まだまだ未熟だからシカタナイネ!ってお話
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