チート特典エロ同人のおっさん   作:ワックス

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獣耳テイム

 ベッドで目が覚めると直ぐにおっさんが目に写った。

 

「……サンプルはもう終わりじゃなかったのか?」

「メタ発言は萎えるって意見の人がいるので避けた方が良いですぜ」

 

 また訳のわからないことを

 

「さて今日はどうしますか?」

「どうするって……昨日の腕時計のお金が思ったより大金だったし、まずはゆっくりこの世界のことを知ってから……」

「そんな寝とられナヨナヨ男のようなことを言ってはいけないですぜ。お金が有るうちに動くべきですぜ」

 

 確かに一理有るかもしれない……だが、ひとつ気になることが

 

「お前そんな口調だったっけ?」

「頭悪い系エロ同人のおっさんですから設定なんて簡単に変わりますぜ」

「ワケわからん」

「まあまあ、細かいことは気にせずに。まずはどうやって金を儲けるかですぜ」

「儲ける……か」

 

 金を得るなら仕事をするけどファンタジーでの仕事って何があるんだ?

 

「手っ取り早いのは女をエロ同人することですが、まともな稼ぎ方も持っておいた方が良いでしょう」

 

 エロ同人するって何だよ

 

「例えば肉体労働ですが、佐藤さんは……あまり向いてなさそうですね」

「否定はしない。後思い付くのは……職人とか農家とかだけど、どちらも難しそうだな」

「……ここは商売なんていかがでしょうか」

「俺商売なんてしたことないし簿記とかも知らないぞ」

「昨日腕時計を売るときに聞いたのですが、この町ではギルドが合って其処でお互いに助け合う制度が有るらしいですぜ。

 それに、今から職人や農家になるよりはずっと可能性有ると思いませんか?」

 

 ギルドか……そうだな。考えたら俺ってこの世界で役立つスキル持ってる訳じゃないし、まだ商売の方が可能性有るかもしれないな。

 

「じゃあ、ギルドとか言うところに行ってみるか」

「わかりやした。じゃあ場面転換ですぜ」

 

 xxxx

 ~~商人ギルド~~

 

 

「何をしたんだ?」

「場面転換ですぜ」

 

 辺りにはワイワイ話している人たちがいる。泊まっていた宿とはまるで異なり、TVで見るホテルとかのような空間だ。人もどことなくインテリでブルジョワジーな空気をまとっている人が多い。

 

「受け付けに行って加入しましょうぜ」

「なんかこういうの緊張するな」

「そんなこんなことで緊張なんて、おっさんはいつもアーサー王をエロ同人してるんですぜ?こんなの簡単ですぜ」

 

 受け付けに行くと、目付きの鋭い男性がいた。何か受け付けって女の人のイメージが有ったから新鮮だ。

 

「商売始めたいのでギルドに加入したいんですが、どのような手続きをしたら良いんですぜ?」

「加入ですか。……我々のギルドでは2つの条件を満たすことで仲間として受け入れています。1つ目は金、十万Uをギルドに納めること。そして2つの目は信頼です」

 

(おっさん、お金今いくら持ってるっけ?後Uってなに?)

(三十万U有るので大丈夫ですね、払ってしまいましょう。後Uはお金の単位でウスイと読みますぜ)

 

「これで良いか?」

 

 どのくらいで十万Uなのかわからないため、袋ごと出して渡すと、受付の人にほんの少し驚きの表情が出たのが見えた。

 

「……少々そちらの部屋で座ってお待ちください」

 

 部屋の中に入ると、低めのテーブルに大きめの椅子、果物が木の皿に入っておいてある。

 

「椅子も机も彫刻や装飾が有るし、かなり高いレベルですぜ。そして果物も……うん、旨い。佐藤さんに分かりやすく言うと、デパートでちょっと背伸びしたくらいの味ですぜ」

「……何か文明レベル低そうな世界だと思ってたけど、やっぱ金があるところは違うというか凄いんだな」

 

 恐る恐る果物に手を伸ばして食べる。俺の貧困な語彙力ではうまく表現できないが、普段食べてたものより豊かな味わいだ。

 

「そんなに緊張しないで、いざとなったらおっさんが催眠を……?これは」

「どうしたんだおっさん」

「いえ、人が来たようですぜ」

 

 扉を開かれる。目を向けるとそこにはモノクルのようなものを付けた小柄な獣耳を女の子がいた。足が悪いのか少し違和感が有る歩き方で椅子に迎い、席に座ると何枚かの紙をテーブルに広げる。

 

「どうも、今回のギルド加入について担当させていただくケモミミーです。お名前を伺ってもよろしいでしょうか」

「佐藤です」

「おっさんです」

 

「ではギルドに加入するということですが、推薦状など何か信頼するに足る何かを示していただけますか?」

 

 信頼か。ここに来たばかりの俺には推薦どころか知り合いもいない。

 

(おっさん、どうしようか)

(ここはおっさんに任せてください)

 

「推薦も紹介も有りませんぜ」

「…………では、商人ギルドに入るのですから商売をするんでしょうが、どのような計画を立てていますか?」

「入ってから立てる予定ですぜ」

「…………」

 

(おっさん、もうちょっと誤魔化すとか)

(この部屋には嘘を見抜くためのマジックアイテムが置いてありやした。ここは正直に話すべきですぜ)

(そんなのが……というかこの世界に来て初めて魔法要素が嘘発見器か)

 

 その後も幾つかの質問をされるが、どう考えても信頼を得られないような答えばかりをおっさんは返す。

 

(おっさん!何を考えてるのかわからないけどこのままじゃ……)

(いえ、大丈夫ですぜ。そろそろ効果が出る頃で……ほら)

 

 カランとペンが落ちた音が響く。さっきまで質問をしていたケモミミーさんの方を見ると、顔を赤くして息が荒くなっていた。

 

「おっさん、何をしたんだ薬でも盛ったの!?」

「いえ、薬なんて持ってないですぜ。」

「じゃあ催眠……」

「このギルドでは魔法が制限されてるので、私は催眠になんてかかってませんよ♥」

「へ?」

 

 ケモミミーさんはうっとりとした表情でペンを拾っておっさんを見つめた。

 

「おっさんの無限に有るエロ技のひとつ……雄臭ですぜ。作者によりやすが、今回は股間の雄臭に特化して使いやした」

「うわ、何か汚くてやだ!」

「犬みたいな見た目だったので使ってみやしたが効果抜群のようで」

「あぁ、こんなにたくましい雄の臭いを嗅いだら、女はこうなりますよ♥」

「あ、何か寝とり、寝とられ系エロ同人で見たこと有る台詞を」

 

「じゃあギルド加入のための信頼はどうなりやす?ケモミミー」

「勿論大丈夫です♥」

 

 ケモミミーはサラサラと書類にペンを走らせる。

 

「加入の手続きはお仕舞いです♥それと今後お店を開きたい時や取り扱う商品等について聞きたいことが有ったら何でも聴いてください♥」

 

「……まあ今の状況は置いといておっさん、どんな商売するかは今のうちに決めといた方が良くないか?」

「それもそうですね。ケモミミー、何か狙い目は無いのか」

「へ?狙い目ですか……最近町の近くのダンジョンが活性化してるので冒険者向けの商品とかいかがでしょう♥」

 

「冒険者向けか……ポーションとか銅の剣とか?」

「糸とかテントとかあのね系かもしれませんぜ?……まあそういう詳しい話は次回で良いでしょう。それじゃあそろそろおっさん一旦消えますね」

 

「えぇっ!?そんな、私のこの状態を解消してくださいよ♥」

「残念ながらここは全年齢対象の時空なので次回までに佐藤さんに慰めて貰いなさい」

「そんなぁ♥」

 

 ……全年齢対象って何だよ

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