小野寺さんの楽への恋路絶対完成させるマン(旧題 ハツコイ)   作:ゾード

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ええ加減ラブコメせえよ、と
お思いの方。
本当に申し訳ないですが
バトル回です。


ケッセン

四方からの殺気を()()()で感知、

躱す、かわす、か、わす、か...わ..す。

頬を引っ張り、()()を飛ばして、離脱。

 

飛翔するナニカの風を切る音を聴覚で感知。

麻痺毒の塗られたナイフと判断、傷つける気がないのか、掠るか否かの場所に飛んでいるので、横っ飛びで回避しつつ、離脱。

 

空中の自分に向かって放たれる、三発の針を視覚で感知。

空中の()()()瞬時に踏むことで、2段ジャンプの要領で、回避。

殺気を飛ばし、怯ませた所で、離脱。

 

しようとしたが、前方より3人ナイフ持ちが接近、

足の回転率のギアを一瞬下げ、

相手の目が速さを認識した瞬間______

速度を上げ、トップスピードで接近。

懐に潜り込み、踏み込んだ足で反動をつけ、踵でナイフの刃を断ちにかかる________!!

 

 

そこまでだよ。

 

ッッ!!!

 

振り上げた足を止める。

 

落ち着いた声、それに一声でギャングの動きが止まったことから、確信した。

そこにいる男こそが、千棘パパ

 

「アーデルト・桐崎・ウォグナーだ、どうも

 

 

 

うちの組員が、粗相をしたようで。」

 

 

余裕すら感じられるほどの圧倒的風格。

強者の纏う空気があった。

だが、相智(暴れた方)にはそれより重要なことがあった。

 

 

 

 

 

(ねみぃ。いやまじで、原作主要キャラに会えて嬉しいけど、けど!

眠い。時差ボケってキッツいなぁ。)

 

 

 

 

.....集中しなさい。

 

_______________________________________________________________

 

_____一言で言えば、未知数だった。

最初に彼を見た時の感想はそれだった。

 

突然屋敷が慌ただしくなったと思ったら、突然組員の一人に大事だと外に連れ出されたアーデルトは庭園で、人間離れした動きで、組員を一蹴している少年を見た。

まだとても小さい子供が、組員に少しも触れさせず、躱しきっているのを見たアーデルトは柄にもなくテンパり、

 

(ええい、ニホン人は化け物か!)

と、下手すれば、軽い夫婦ゲンカに発展しそうなことを思った。

 

が、彼の妻も、溢れる才能を使い切っている為、日本人が特殊な民族だと軽く誤解する組員も多かった。

 

 

 

 

そしてそんな()()がここにも一人。

 

(ううむ、やはりニホンの人間はこんな子供でもここまで強いのか。)

(だが、お嬢様の為、庭で暴れるような小僧には退場してもらわねば。)

 

.........そう、クロード(バカ)である。

だが、確かな実力者だ。

 

原作ではギャングのボスを継いでいることから、ギャング内でも最強に近い腕前なのは確か。

それ故に古参の熟練の組員が偶然出払っている時に来た襲撃者の相手が、彼になることは当然だった。

若いが、相当な努力に裏打ちされた実力と才能は、有望株であることの証明にもなる。

 

「クロード」

「ここに。」

「全力で相手をしろ。火器の使用も認める。

幸い千棘は()()()華と出かけたようだ。」

「了解」

支給された麻酔弾入りの特殊銃と入れ替える形で、本来の彼の装備を纏う。

其は、拳銃であり、手榴弾であり、ナイフである。

 

其は、最後に勝利するための布石である。

 

そして彼は、身体能力の高い相手への戦術を組み上げる。

 

惜しくもそれは、原作の未来で彼が()に使った作戦であり。

それを選んでしまった時点で、

 

(この()()()()()()()()()()()()弟さんか?、ってゆーかねみぃ)

 

この男に勝つことなど出来るはずもなかったのだが。

 

_______________________________________________________________

 

 

(長期戦では身体能力の差が出て不利!一瞬で仕留める!)

 

(母さん大丈夫かな、あ、楽と小咲への土産どうしよ)

 

二人は同時に地を蹴った。

 

 

 

 

 

まず仕掛けたのは、クロード。

バックダッシュとともに正確な射撃で三発の弾丸を放つ。

扇状に広がったそれらは、横に回避するのを阻害することで、次に繋げるための一手。

当然ナイフなどの弾丸を弾ける獲物(武器)が無い相智はジャンプして避けざるを得ない。

そして後を追う様な二発、これは空中のジャンプで躱す。

____しかし、それは一度使った手。

_________()()、それをクロードが誘導したのは事実。

全ては身動きの取れない空中で無理な動きをさせるため、

そして、ここからが勝負。

 

クロードは容赦なく、二つの手榴弾を投げた。

 

__片方を打ち抜き、爆風で相手を吹き飛ばす。

 

_____そして吹き飛んだところにもう一つ。

これが爆発すれば、いくらチート持ちでもただでは済まないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()、の話だが。

 

(えっと確か、これに対処してる間にちかずいて、格闘だっけ。)

 

 

実はこの手榴弾、フェイクであり、爆発はしない。

相手の動揺を誘うための一手。

だが初見でそれを見切れる筈がない。

筈が........ない。

 

 

 

クロードは既に走り出していた。

煙に紛れて近づくため。

全ては生意気なガキを捩じ伏せ、捕まえるため。

 

 

対処できるからこそ、全力で対処した隙を突いて、勝つことが出来る。

故に、身体能力や思考速度の速い相手の全力を使い尽くした()の事を考えた戦術なのだ。

どんな奴でも、全力で成し遂げた後には、隙が生じる。

それを見て、聞いて、感じ、考えたからこそ、クロードはここに居る。

 

 

 

煙の中で着地した小僧を見、そして奴が足元の手榴弾に気付いたことを確認した時、クロードは勝利を確信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、現実は残酷で。

 

 

 

「てぃ!」

 

 

「へぶしっ!!?!?」

 

 

 

クロードは、渾身の右ストレートを受けて、吹き飛んだのであった。

 

 

 

 




チートなんかに、負けたりしないっ!

→原作知識には勝てなかったよ......
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