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目が覚めてまず思ったのはいつもと違う、ということ。空気がやたら重い。別に誰かが喧嘩をしているとかではなく、
そこに広がっていたのは輝かしい太陽の光ではなく、真夏らしい入道雲が見えたわけでもない。ただ紅いモヤに覆われていた世界が広がっていた。一瞬毒の類かと思ったが博麗神社境内にある大樹が枯れていないところを見ると毒ではなく
だが、襖が開いていた。このことから霊夢はすでに異変解決へと向かったと推測が出来る。俺は無言のまま踵を返し、靴を履きに行った。
「あら、あなた今起きたの?」
俺の背後から声が聞こえる。間違いない、紫だ。振り返ると案の定彼女が隙間から上半身だけを出して現れた。いきなり声が聞こえたから少しだけ心臓が跳ねたのは内緒だ。
「まぁな。一応確認をとるが霊夢はどこへ?」
俺は今一番聞きたいことを聞いた。霊夢はどこへ?というのは
「異変解決よ。それが博麗の巫女の役目だった教えたでしょ?あの子も最初はゴネたんだけどお賽銭に目が眩んで出て行ったわ」
成る程な。ということはあいつはこのあと確実に………。すでに出て行ってから時間は経過してるという。てかあいつお賽銭でつられて命かけに行ったのかよだせぇなおい。兎に角、なんであれ
「場所を教えろ」
「え?」
俺がそこへ向かうと思わなかったのだろう。紫は素っ頓狂な声を出した。目を見開き、明らかに驚いている表情。ごっつぁんです。可愛かったです。……そんなこと言ってる場合じゃなかった。場所聞かなきゃ。
「霊夢が行った場所だよ。俺も出向くからそこ教えろっつってんの」
「貴方戦い初心者なんでしょ?足手まといにしかならないわよ」
紫は素っ頓狂な表情から一変、鋭い眼をしていた。言いたいことはわかっている。俺は紫から見たら雑魚中の雑魚だ。いくらあの時魔理沙に勝ったとはいえ俺は初心者らしい動きだったのは間違いない。カマをかけられても俺はただの雑魚として振る舞うようにしたのだから。
「確かに俺は雑魚だろうよ。魔理沙にまぐれで勝利し、霊力も貧弱。だが俺には行かなきゃならん理由がある。
「………本気なのね?」
「あぁ」
「………ここから北北西、紅い館に霊夢はいるはずよ」
紫は何かを察したのか、将又諦めたのか俺に霊夢達の居場所を教えた。あとは俺が行くだけだ。……これが終わったら紫話さなきゃな。
「サンキューな紫。お陰で霊夢
俺は地を蹴り、
俺は自分のことを隠していた。理由は簡単で、怖かったからだ。
あの時、俺が魔理沙に勝った時あいつは俺をあの目で見なかった。ただ驚きに満ちた顔をしていた。それだけで俺は救われた。だから霊夢の居候の話にも乗ったのだ。………だから死なせるわけにはいかない。たとえ俺自身を犠牲にしてでも助ける。俺の全霊をかけて。
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「へぇ、中はこんなに広かったのね。持ち主は死ねばいいのに」
「おい霊夢、本音ダダ漏れだぞ」
よく分からない門番を吹き飛ばした後私たちはすぐに館内へと入った。館内を入ってすぐに踊り場があり、その先には二手に分かれる階段、そして踊り場の左右には廊下があった。いやほんと死ねばいいのに。私の神社の何倍の広さよ。主犯倒せばお金くれないかしら?」
「だから霊夢、本音漏れてるって」
横で魔理沙が呆れてる。え、声に出てた?なにそれすごく恥ずかしいんだけど。
「侵入者ですね。まったく、美鈴はなにをやっているのかしら。後で折檻しませんと」
階段奥から
「悪いけど門番は吹っ飛ばしたわ。その辺で気を失ってるはずだから私に負けた後で回収して」
「ええ、後で回収させてもらいます。貴女を負かした後で」
そう言うと銀髪の女は両手に3本のナイフを取り出した。どうやらこいつは私に用があるみたいね。なら、魔理沙を別ルートに回した方が良さそうね。
「魔理沙、ここは私がやるわ。あんたは別ルートから行きなさい。どうせこいつ以外にも敵はあるだろうけど関係ないわよね?」
「あったりまえだぜ!じゃ、先に行かせてもらうぜ!」
魔理沙は自慢の箒にまたがって右のルートへ飛んで行った。私はそれを目で追って直ぐに前を見つめ直した。敵は動かず、ただナイフを構えていた。
「先に行かせてよかったのかしら?普通こういうのは先に行かせないように立ち塞がるものなんじゃない?」
「あの白黒が向かって行った道の先にはパチュリー様の大図書館があります。魔女である彼女には万に一つもあの女に勝ち目はありませんわ」
自信ありげに言っているメイド。なるほどね。確か魔女と魔法使いは違うって魔理沙に聞いたことがあるわ。それになんの差があるのか分からないし興味もないけど、一つこのメイドは勘違いしてるわね。
「魔理沙はあんたが思ってるほど弱くはないわよ?それより自分の心配をしたら?」
「博麗の巫女と言えど私の能力の前では貴女は赤子同然。気付かぬ間に始末してあげますわ」
「大きくでたわね。いいわ、名乗りなさい。私は博麗霊夢。貴方の挑発に免じて思いっきり叩き潰してあげる」
「私は十六夜咲夜。ここ紅魔館に務めるメイドの長です。我が主に仇なす者は何人たりとも通しません」
私はお祓い棒を、メイドはナイフを構えてお互いを睨み合った。さぁて、さっさと終わらせますか!
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「なんだこの部屋……?階段の下にって…………覗いてみようかな」
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