Re:艦これ×ペルソナ4   作:じんた

11 / 21
夕立「っぽーい!」ガシャアン



おやくだち?

明石「此処が武器倉庫なんですけど、ちょっと手が足りてなくて……」

 

>武器倉庫と言われた、文字通り倉庫な建物の中にいるわけだが……

 

吹雪「兵装のチェックを頼まれたので、これでもお手入れはしたんですけど……」

 

夕立「散らかり放題っぽい」

 

鳴上「だな……」

 

>まず、思った以上に物が多い。収納スペースが機能せず、床に転がっている兵装もある

 他にも、錨やらの鎖は絡まって個別に取り出せそうにないし、足の踏み場を探す方が大変かもしれない

 

鳴上「手が足りてないだけで、ここまで酷くはならないのでは……」

 

明石「め、面目ない……」タハハ

 

明石「で、でもでも! 一応私が分かるようには並べてあるんですよ?」

 

吹雪「私達が把握できないと意味ないですよぉ」

 

明石「……ですよね」

 

>ですよねー

 

>とりあえず分かったのは、片付けから入らないと作業自体が困難だという事だ

 ならば……

 

鳴上「片付けと整理からやろうか」

 

夕立「えー……」

 

吹雪「この量を今からですか……」

 

>すごく嫌そうな顔をしている……

 しかし、こればかりは放置していても始まらない

 

>ここはビシッと決めなくては……

 

鳴上「放っておいても、何も解決しないだろ?」

 

鳴上「今やっておけば、今後大変な思いをしなくて済むし、な?」

 

夕立「……でも提督さんも面倒くさそうな顔してたっぽい」ジトー

 

鳴上「え、いや」

 

吹雪「してましたね」ジトー

 

鳴上「……」

 

>面倒くさがってもいいじゃないか、にんげんだもの……

 

夕立「それにぃー……、今から点検までやるなら、出撃出来ないっぽい……」

 

>今から点検作業まで漕ぎ付く場合、出撃中に日が暮れるのは目に見えている

 今回の出撃では練度の問題もあり、夜間の捜索は行わない方針だった

 

>というか既に、今日の出撃自体が難しいのだが……

 

鳴上「とりあえず、大淀からの連絡があるまで足の踏み場くらいは作っておかないか?」

 

吹雪「……まぁ、仕方ないですよね」

 

夕立「ぽい~……」

 

>渋々だが、何とか了承は得られたようだ……

 

鳴上「明石は……」

 

明石「あ、はい……。勿論手伝わせていただきます……」

 

明石「一応なんですけど、私、片付けが出来ないとか、そんなんじゃないですから……」

 

>凄くメンタルに響いていたようだ……

 

―――

 

>片付けを始めてから幾ばくかの時間が経った

 途中で間宮が差し入れを持ってきてくれたおかげで、士気も十分である

 

>そして本来なら、この作業は次の日まで持ち越しだろうと考えていたが、思わぬ助っ人が現れた

 

工廠妖精s「これはどこにおきます?」

 

吹雪「それは夕立ちゃんが今一纏めに仕舞ってるので、持ってってあげてください」

 

工廠妖精s「がってんしょうちのすけ」フヨフヨ

 

>妖精さんって、なんなんだろう……

 

>自身の体よりも大きいものを、何人も集まって運搬している

 

>運搬の際は浮いているお陰で、足場を気にしなくていい

 その為、自分が運ぶより効率よく行動してくれている

 

工廠妖精s「ていとくのあにき」

 

鳴上「……ん? どうしたんだ?」

 

工廠妖精s「……おこってない?」

 

鳴上「……?」

 

>今朝の事だろうか……?

 

鳴上「怒ってないよ、今日も有難うな」ナデナデ

 

工廠妖精s「わあぁー」ゴロゴロ

 

>アーゴクラクー、モットナデナデシテーと喜んでくれたのは良いが、他の妖精さん達も集まりだしてしまった……

 

工廠妖精s「ろうどうにはたいかがひつよう」

 

工廠妖精s「ただではころばぬさきのつえ」

 

工廠妖精s「つまりなでなでしてー」

 

>どういうことだ……

 それにしても数が多い、一体どこに隠れていたのだろうか

 

明石「ほらほら、片付けが終わらないと提督さんも困っちゃいますよー」

 

工廠妖精s「それはこまりんこ」

 

工廠妖精s「ふぁー……ぶるすこ……ふぁー……」

 

>わあぁー、と皆片付けに戻っていった

 

明石「妖精さんがここまで懐いているのは初めて見ました。何かコツでもあるんですか?」

 

鳴上「いや、特には……」

 

>寧ろ懐かれている理由をこっちが知りたいくらいだ

 提督は皆妖精さんに好かれるとか……?

 

明石「提督という役職で、妖精さんが気を許すわけではないですよ。……多分」

 

明石「少なくとも、鳴上提督には特別懐いてると思います」

 

鳴上「そうなのか?」

 

明石「妖精さんを撫でられた方は、あまりいないと思いますよ?」

 

鳴上「そうなのか……」フーム

 

明石「っとと、あんまり話してると今日中に終わりませんね」

 

鳴上「確かに、……あと少しだ、頑張ろう!」

 

>点検作業が終わるまで、残り数時間……

 

>夕立がずっと口を尖らせていた以外は、順調に作業は進んだ……

 

夕立「っぽーい!」ポーイ

 

明石「危ないから投げないで!」アセアセ

 

>順調? に進んだ……

 

―――

 

大淀「……」(唖然)

 

長門「……」(目が点)

 

>……

 

妖精s「われわれおやくだちです?」ピッタリ

 

妖精s「あしたもおやくだちします?」ベッタリ

 

妖精s「なでなですればもっとおやくだちですが?」ガッチリ

 

>どうにかしてくれ……

 

大淀「え、えーっと、妖精さん達? 提督さんが困ってるので……」

 

妖精s「ぶー」

 

妖精s「ぶーぶー」

 

長門「ここまで妖精さんに好かれた提督も居ないだろうな……」

 

大淀「懐かれてますね、提督」

 

>見てないで助けて……

 

>執務室まで移動することが、ここまで困難になるとは……

 妖精さんに体中に引っ付かれて、動きづらい……

 

間宮「大淀さん、妖精さんの姿が見えないんです……が……」

 

間宮「だ、大丈夫ですか!? 提督さん!?」

 

>……

 

>……!

 

>……、……!

 

鳴上「た、助かった……」

 

長門「何故あそこまで妖精さんを引き連れていたんだ? 大変だっただろうに……」

 

鳴上「こっちが知りたい……」

 

大淀「あまり提督さんを困らせては駄目です。分かりましたか?」

 

>ぶー、と妖精さん達は膨れている

 

妖精s「われわれがんばりました」

 

妖精s「なでなでをしょもう」

 

妖精s「なでぽもじさない」

 

大淀「どこでそんな言葉を……」

 

>妖精さん達のお陰で色々助かったのは事実だ

 改めてお礼はしなければと思うが……

 

間宮「……お礼を考えてるなら、お菓子がいいですよ」コソ

 

鳴上「お菓子?」

 

間宮「妖精さんでも食べられる小さめの……」

 

鳴上「……金平糖とか?」

 

間宮「はい、今度お持ちしますので、配るのを手伝って頂けませんか?」

 

>そういうことなら、勿論協力します

 

>妖精さん達にもその事を伝えると、上機嫌で帰っていった……

 

―――

 

鳴上「今日は大変だったな……」

 

大淀「作戦の立案から倉庫整理まで、本当にお疲れさまでした」

 

>仕事ですので……

 

大淀「本来なら倉庫整理は私達で行うものだったんです……、申し訳ありませんでした……」

 

鳴上「妖精さんも手伝ってくれたから、大丈夫」

 

>……で、だ

 恐らく此方が落ち着くまで待っていてくれたであろう、長門の方へ視線を送る

 

長門「うむ、……事情は大淀と間宮から聞いた」

 

長門「まずは非礼を詫びよう。……すまなかった」

 

長門「提督の資質を持った人物は、慢性的に不足しているのは知っていた」

 

長門「此方への人材を割けないという中で、貴方が此処へやってきた事でこの鎮守府が陥落しなかった」

 

長門「……そう考えられる程、今回の襲撃は非常に危険なものだった」

 

長門「吹雪共々、この鎮守府を守ってくれた事、次も守ると意志を固めてくれた事、……感謝している」

 

>……どうやら懸念していた蟠りは、大淀が上手く取り持ってくれたようだ

 ここまで感謝されるとは思っても見なかったが……

 

長門「だが同時に別の疑問がある。貴方の、提督のいう『シャドウ』と『ペルソナ』について知りたい」

 

長門「その、私にもペルソナを見せては貰えないだろうか?」

 

鳴上「勿論」

 

>心を研ぎ澄ませ、自身の力の顕現をイメージする……

 

>だが……

 

鳴上「……?」

 

長門「……どうした提督? 心の準備ならとっくに出来ているが」

 

>で、出ない……!?

 

>ペルソナが……、使えない……!?

 

大淀「あの力が使えないんですか?」

 

長門「……どういうことだ大淀」

 

大淀「私は嘘は伝えていません! 現にシャドウとの交戦記録は、各鎮守府に伝達されているじゃないですか……」

 

長門「新型の深海棲艦だという連絡だったな、……となると」

 

長門「うーむ、……疲労が原因か?」

 

>確かに疲れはしているが、それが原因なのだろうか……

 

鳴上「……分からない」

 

長門「記憶が無い、というのも厄介だな……」

 

長門「……問い詰めたようで悪かった。今日はゆっくりと休んで欲しい」

 

長門「ああそれと、次の捜索任務なんだが……」

 

>そう、未だ問題は残したままである

 捜索任務を始めることが出来ず、「出撃したかったぁ~」と夕立が残念そうにしていた事を思い出す

 

長門「今回、というより当分になるかもしれないが、この長門を運用する事は難しいそうだ」

 

鳴上「そうなのか……」

 

大淀「資源を確認しましたけど、戦艦を恒常的に運用するとなると、資源が枯渇して鎮守府が機能しなくなりそうなんです……」

 

>やはり資源の問題が出てきた

 提督不行き届きで申し訳なく思う……

 

大淀「ですが、今日の建造任務の内容を大本営に送っておきました」

 

大淀「長門型戦艦の建造成功には彼方も驚いていたようで、援助も申し分なく受け取れそうです」

 

鳴上「それは良かった」

 

>ただではころばぬさきのつえ……

 

>いやいや、妖精さんが移ってしまった……

 援助が受けられるなら、今後の行動もしやすくなるだろう

 

大淀「なので、私達からの立案として、提督に意見具申があります。それは……」

 




今更ですが、妖精さんのイメージは某人類が衰退したアレです
完全に寄せてるわけではないので、あくまでイメージ程度
何処からともなく現れ、鎮守府に住まう人々に手助けします


今回で書き溜めを使い切りました。
構想は練れてるので、後は文章に変えるだけなんですが……
なので、毎日投稿が途切れたり途切れなかったりすると思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。