あの眼鏡を真壁提督に届けてくれよ……
あれはいいものだ……!
球磨「しかしよりにもよって、なんで霧の日に視察クマ?」
>確かに霧の日は危険だ
自分の鎮守府から離れてしまって、問題ないのだろうか……
鈴谷「ホント凄い霧だよね……。最近こうなの?」
明石「ずっとこうですよおっ、とと……」ガコン
真壁「今は何をされてるんです?」
明石「これですか? 余り気味で使用しない装備の解体作業中です。……ほっ!」ガランガラン
漣「結構ありますなぁ、開発状況も問題なし?」
真壁「そうだねー。建造に関しても計画的にしてるみたいだし……」
漣「初期投資は結構性格出ますけど、鳴上提督はガンガンいこうぜタイプ?」
>そういった意図はない
しいて言うなら、妖精さんが恐れを知らないタイプ……
漣「そ、それは……大変ですなぁ。あんなに大量だと指示も行き渡らないのでは?」
鳴上「勝手に暴走します」
真壁「ちゃんと妖精さんの手綱握って!」
明石「無理!」ニッコリ
鈴谷「おぉい……」
真壁「……そっちの黒い奴は?」
明石「あぁーこれですか? 深海棲艦の艤装です」
漣「ちょ……」
真壁「こ、これ全部?」
球磨「球磨達がこの辺りの近海で持ち帰ったクマ」
真壁「近海で……?」
球磨「そうクマ。小島に大量に流れ着いてたクマ」
真壁「……今度うちの近海も、改めて調べ直した方が良いかもね?」
漣「左様で御座いますかー。お仕事増えちったー……」
工廠妖精s「ていとくのだんなー」
鳴上「うん?」
工廠妖精s「さしあげー」
工廠妖精s「これはよいものだ」
>……これは、眼鏡?
>……まさか
鳴上「……!」
>やはり、霧が透けて見える……!
妖精さん達は、自分の持っていた眼鏡を複製しようとしていたのか……
漣「なんで眼鏡掛けてんです? でも似合ってますねぇ」
真壁「妖精さんに眼鏡の開発させてるのは……、うーん……」
工廠妖精s「さしあげー」
真壁「えっ、わ、私に?」
工廠妖精s「めがねは そうびしないと いみがないぞ」
真壁「じゃ、じゃあ……」スチャ
真壁「……」E:鼻眼鏡
漣「ブッフォwww」
真壁「なんか、違わなくないですか……」
工廠妖精s「おにあいですぞ」
真壁「」
鈴谷「提督はもう眼鏡持ってたじゃん? なんで二個目がいるの?」
鈴谷「というか普段眼鏡掛けてないよね?」
>自分が頼んだわけではないのだが……
>しかし霧の中で行動するには、この眼鏡は重宝するのではないだろうか
鳴上「試しに掛けて見てくれ」
鈴谷「……? いいけど」スチャ
漣「良い眼鏡ですなぁ、……なんか言い方がしっくりこない」
漣「んー、……お」ピコン
漣「ハイカラですね」
>ハイカラですね……!
何だろう、凄いしっくりくる……!
鈴谷「……わっ! これ凄い! 霧が晴れて見える!」
真壁「確かに、これは一体どういう技術が……」E:鼻眼鏡
漣「ま、真面目な声出さないで……ww」ゲラゲラ
真壁「……」ズーン
鳴上「これは皆の分も作れそうか?」
工廠妖精s「できなくはない」
工廠妖精s「かもなくふかもなく」
鳴上「そうか……! なら」
大淀「てっ……てて!てい、提督!」ガタタタ
鳴上「な、何だ!?」
大淀「か、開発資材! 開発資材がないんです!」
明石「え゛っ!?」
工廠妖精s「ばれましたな」
工廠妖精s「しかたなしでござる」
工廠妖精s「ここらでおいとまです」
明石「あっ! コラ! 妖精さん!」
>いつもより速いスピードで、妖精さん達は飛んで行った……
鈴谷「あー……」
鈴谷「多分、コレだよね……」スチャ
>多分でもなく、眼鏡だろうな……
>そんなにコストが重いのか、この眼鏡……
漣「これは……」
真壁「うん、減点だね……」
>私は悲しい……
―――
真壁「……なんというか」
漣「普通ですな、工廠のアレ以降目立ったトコもないですし」ペタペタ
真壁「妖精さんは確かに多かったね。なんでだろ……」
漣「偏に人徳では?」ペタリコ
真壁「……それ結構傷つくんだけど」ズーン
長門「……何故触られているんだ」
漣「いやー、ホントに長門型さんが建造出来てたとは」
真壁「失礼だから、ほどほどにね……」
長門「報告書まで疑っていたのか? 全く……」
真壁「書類だけで判断出来ませんから、しっかりとこの目で確かめますんで!」
漣「いよっ! ご主人様!」
>元気だなぁ……
長門「提督は何処へ行っていたんだ?」
>明石と間宮に連れられて、先程まで色々と検査を受けていた
後ほど検査書類は真壁さんにも提出するらしい
>健康状態は問題無し、健康そのものだそうだ
妖精さん達も手伝ってくれたお陰で、検査は早めに終了した
長門「そうか、健康ならば何よりだ。後は記憶が戻ればな……」
鳴上「そうだな……」
大淀「――はい、それで最後ですよ」
吹雪「やっと終わった~……」
鳴上「殆ど任せて悪かった。お疲れ様」ポン
吹雪「ふへぇ……ありがとうございます……」ベター
>机に突っ伏した吹雪がどんどん溶けていく……
吹雪「大量の書類は、あんまり見たくないですね……」
吹雪「でも今日は司令官のペースもゆっくりだったんで、助かりましたぁ……」
真壁「いつもはもっと速いんですか?」
>今日はゆっくりとしたペースだったが、普段が速いというわけでは……
長門「正直速いと思うぞ?」
大淀「凄く速いです」
漣「……男性相手に女性が早い遅いとか言うのって」
真壁「セイッ!」ベシッ
漣「あふんっ」コツン
真壁「ま、まぁ視察自体はこの辺りで終わりだね。霧も気になるし、予定も詰まってるし……」
真壁「緊張せずに普段通りにしてくれたお陰で、こっちも助かりました」ペコリ
鳴上「此方こそ、有難う御座いました」
バァン!
夕立「提督さん! 此処!?」ゼーゼー
>息を切らせながら夕立が執務室へやってきた。その表情から、緊急の何かだと伺える……
夕立「た、大変っぽい! 外にあの……しゃどう? が近づいてるみたいなの!」
大淀「何ですって!?」
>霧が出ている以上、もしかしたらとは思っていたが……
吹雪「司令官……」
鳴上「分かってる。真壁さん達は舞鶴鎮守府に連絡を」
真壁「ちょ、ちょっと待って、しゃどう?」
漣「何かあったんです?」
夕立「漣、艤装は?」
漣「ぎ、艤装……? ホントに何が始まるんです?」
書き溜めちょっとあるんですけど、話の繋がりが変になりそうなので短めになっちゃいました
多分明日も投稿します