呼び声
鳴上「……!」
>気が付けば知らない場所に立っている
確か自分は……
>……自分は、何をしていた?
いや、それだけじゃない
鳴上「あ、れ……?」
>今さっきだけじゃない
これまでの記憶、それに大切な「何か」を忘れてしまっている――!
鳴上「……」(見渡し)
>周囲は、霧靄に包まれており景色も何も見えない
>……自分は死んでしまったのだろうか?
>だが、それ以上に――
>自分は以前にも、この場所に来たことがある――!
――ああ、ああ! やっと、やっと繋がった……!
鳴上「……! 誰だ!」
>周囲を見渡しても先ほどと同じ、霧で何も見えないままだ……
――良かった……
――もしかしたら誰にもつながらないまま、なんて……
――いえ、まずは、私の身勝手で貴方を呼びつけてしまい、申し訳ありません……
――ですが今の私には、貴方に説明をする時間も、余裕も持ち合わせていないのです
>女性の声、だろうか
ともかくこの声の正体が、自分をここに呼びつけたようだ
――さぁ、どうか、前へ進んでください……
――そして真実を……、全てを救って下さい……
>ふわ、と霧の中を優しい光が差すと同時に、その光は霧の中で道しるべとなっていた
鳴上「進むしかないか……」
―――
>先に進んでも霧は晴れない
それどころか、道しるべとしていた光はだんだんと、その明かりを弱々しくしていった
>このままでは埒が明かない……
――どうやら私の力ではここまでのようです
――ですが、ご安心ください。決して貴方を死なせることはしません。決して……
鳴上「……!」
>霧の中で急激な寒気を感じる
それに先ほどまで道しるべだった光がチカチカと、まるで消えかけの電球のような……
>……今、「死」という言葉が聞こえたが……
――大丈夫です。貴方には大きな力が付いています。私など比較にならないほどの大きな力が……
――どうか、お気をつけて……
鳴上「なっ……! じ、地面が……!」フワッ
>駄目だ、落ちる――!
ザパアアアアアアアアアアアン!!
鳴上「……ッパァハ! ……ゲホッ、ゴホッ!」
>落ちた先は水…… 塩辛い上に磯の香りがする
ということはここは海だろうか
……なんてことだ、自分は海の真ん中に投げ出されてしまったのか……
>辺りを見ても、霧が出ていてよく見えない
見える範囲にも浮き木一つ見つからない……
鳴上「まずい……! まずいぞ……!」
鳴上「わっ……っぷ!」
>海は荒れており、顔を出して息をするのも困難だ……
このままでは……
鳴上「だ、駄目だ……、息が……」
>波に飲まれ、意識を失う中、あの声が頭に響いた
(――ですが、ご安心ください。決して貴方を死なせることはしません。決して……)
>鳴上悠の意識は、暗転した……
書き溜めがそこまでない上、スレを見直しながら書くので遅筆になると思います。
それでもいいお!という奇特な方は次回を楽しみにしてくれればなと……!