pipipi!…… pipipi!……
鳴上「ん……」ムクリ
>知らない天井だ……
という冗談はさておき、今日から新しい一日が始まる
気を引き締めよう……!
>身だしなみを整えた後、自分の部屋を後にした……
―――
吹雪「あ、おはようございます!」
鳴上「おはよう、吹雪」
吹雪「今日から私が秘書艦として、司令官をサポートしますね!」
>……?
妙なニュアンスだ。秘書艦?
吹雪「はい! 一応艦娘の一人が、提督の補佐を行うことになってるんです」
鳴上「じゃあ吹雪は、もしかして……」
吹雪「はい! 今は自由に動ける艦娘が私しかいないので、新しい方が来るまでは私が担当秘書艦です」
鳴上「」
吹雪「あ、あの……、もしかして嫌でしたか……?」オズオズ
>そういうことではない
吹雪が艦娘だったことに驚いているのであって……
鳴上「ま、まずは勉強からだな……」
吹雪「あ、その……、な、鳴上さん!」
鳴上「ん?」
吹雪「き、昨日は助けていただいて、ありがとうございました!」(お辞儀)
吹雪「えっと、よくわからないことが起きて気が動転して、お礼を言うのを忘れてしまって……、その……」
鳴上「……助けるのは当然、だろ?」
吹雪「……!」
鳴上「今日から俺も頑張るから、一緒に頑張ろう」
吹雪「はい! 司令官!」
―――
吹雪「事務などは私もサポートが必要そうなので……、まずは鎮守府の施設を覚えていきましょうか」
吹雪「ではまず、私達が今いるのが執務室です。奥の扉は司令官の個室になってますね」
吹雪「基本的には司令官はここに籠りきりになると思います」
鳴上「えっ」
吹雪「移動しながら説明しますのでついてきてください」
>しかもスルー……!
―――
吹雪「各艦娘もこの建物の個室で、何も指令がない場合は待機しています。……現在は全員別々の場所にいますけど」
吹雪「吹雪です! 大淀さん、入っても大丈夫ですか?」
大丈夫ですよ、どうぞ
吹雪「ここが通信室です」ガチャ
大淀「提督、おはようございます。今日から頑張ってくださいね?」ニコ
鳴上「善処します」
大淀「ここでは主に他所からの通信を受信、此方の情報の発信を行っています」
大淀「といっても、昨日は情報が多すぎて、私たちが行いましたけどね」ハハ……
通信妖精s「あなたがあたらしいてーとくさんです?」フヨフヨ
鳴上「」
大淀「基本的に24時間、通信妖精さんが交代制で管理していますので、あまり来ることはないかと」
通信妖精s「ぶらっくー」
大淀「ブラックではないですよ!?」
>そっとしておこう……
吹雪「で、では次に行きましょう」
―――
間宮「ようこそ! お食事処間宮へ!」
吹雪「ということでここは、間宮さんが担当する『食事処 間宮』です」
給糧妖精s「わたしたちもいますですー」
間宮「ええ、妖精さん達もここで私のお手伝いをしてもらってます」
吹雪「……司令官? 大丈夫ですか? なんか上の空ですけど」
>……自分がおかしいのだろうか
やっぱり記憶が……
鳴上「……なんでもない」
間宮「鳴上さんもいつでも来てくださいね?」
給糧妖精s「きてくだしあー」
鳴上「はい」(上の空)
―――
工廠妖精s「きょーからおしごとです?」
工廠妖精s「じゃあいままでは?」
工廠妖精s「おちんぎんないです」
鳴上「」フラッ
吹雪「し、司令官!? 大丈夫ですか!?」
>大丈夫大丈夫、多分忘れているだけでこういうことは当たり前なんだ
目眩がするのも気のせいなんだ……
明石「来ましたね、ようこそ明石の万事屋へ!」
明石「艦の建造・改修・兵装更新! 他にも必要なものがあれば色々受け付けますよー!」
吹雪「工廠は私達艦娘にとって生命線でもあります。此処での作業は必ず覚えていてくださいね?」
鳴上「わかった」
工廠妖精s「あたらしいてーとくさんー」ペタ
工廠妖精s「ダテオトコさんです?」ピト
工廠妖精s「おしごといらいくだしあー」ピタッ
鳴上「ウーン……、ウーン……」
吹雪「だ、大丈夫ですか……?」
>もう、どうでもいい……
そっとしてくれ……
明石「そうだ、折角ですし戦力増強していきませんか?」
鳴上「……というと?」
明石「先ほど述べた通りですよ、お勧めとしてはやはり建造ですね~」
明石「現在の戦力は実質吹雪さんだけですし……、私も艤装があれば……」
明石「や、やっぱ無理! 艤装あっても無理です!」
鳴上「落ち着け」
明石「あ……、そ、そうですね」
明石「とりあえず現八十神鎮守府の艦娘は四名ですけど、連動する艤装のシステムが存在するのが吹雪さんだけです」
明石「まずは他にも戦力として、艦娘システムを持った方を増やすのが吉かと」
鳴上「……なるほど」
>今の戦力は吹雪のみ、それではさすがに吹雪への負担が掛かり過ぎる
というかさらっとスゴイことを言われた気がするが……?
鳴上「一つ聞きたいんですけど」
明石「なんですか?」
鳴上「明石さん、艦娘なんですか?」
明石「えっ」
吹雪「えっ」
鳴上「……えっ?」
明石「あ、あー……、基本的に鎮守府にいる女性は艦娘じゃない方が珍しいです、ね?」
鳴上「」
吹雪「……」(分かってると思って説明省いた人)
鳴上「じゃ、じゃあ建造、お願いします」
明石「は、はーい! 資源はどれほど……と、まずはこれも説明ですね」
工廠妖精s「じゃあせつめいしますです」
工廠妖精s「よっつのしげんと、きちょうなしざいをつかいます」
工廠妖精s「しげんのりょうで、しゅるいをしぼりますです」
工廠妖精s「かんしゅもせつめいします?」
吹雪「それは後で私が説明します」
工廠妖精s「てまがはぶけたー」
鳴上「資源はどのくらいあるんだ?」
工廠妖精s「……えーと」
工廠妖精s「……すずめのなみだ?」
工廠妖精s「ないにひとしい」
工廠妖精s「ごくひんせいかつ」
>独特な口調から生々しい現実が突き付けられた……
鳴上「少ない量でも建造は……」
工廠妖精s「えー」
工廠妖精s「どうせならぱーっと」
明石「こ、こらこら……」
吹雪「確かに資源に余裕はないですけど、最小量資源の建造なら大丈夫ですよ」
吹雪「……多分」
>不安が募る……
鳴上「じゃあそれで」
明石「了解です! それでは時間が経ってからまた来てください。一応連絡もしますので」
工廠妖精s「はつしごとー」
工廠妖精s「いまからでんせつがはじまるー」
工廠妖精s「しょくにんのあさははやい」
鳴上「……」
>摩訶不思議だ……
今見たら説明ばっかりじゃ……