部屋の中でミナトと話をし……それ以外にも恋人らしくイチャついていると、不意に部屋の通信機が鳴る。
ミナトの唇を自分の唇で塞いでいた俺、その乱入者に若干の苛立ちを覚えつつ、それでもまさか通信機を無視する訳にもいかず、目を潤ませ、熱い吐息を発しながら腰砕けになったミナトをベッドで横にさせ、自分の唇に付いているミナトの口紅を拭き取ってから、通信機のスイッチを入れる。
『アクセル、これからの事について少し相談したいのだが……少しいいか?』
映像モニタに表示されたのは、ブライトだった。
真面目なだけに、まさか部屋で俺がミナトとイチャついていたとは思ってもいないのだろう。
俺も先程までの行為は全く表情に出さないようにしながら、頷いて口を開く。
「構わない。それで、どうする? このまま通信で話すのか? それとも、どこかの部屋に集まって?」
『色々な人から事情を聞きたいので、ブリッジの方に来て貰えれば……その、ハルカ・ミナトもアクセルの部屋にいないか? 休憩前に、行くと言ってたんだが』
「ああ、来てる。そっちで話を聞いてるよ」
そう答えはしたものの、ベッドに倒れ込んでいるミナトの姿を映像に映す事はない。
まぁ、今のミナトをブライトに見せるのは、色々と危険だしな。
ブライトの場合、生真面目なだけに特に。
『そうか。では、彼女も一緒に連れてきて欲しい』
「分かった。それで、いつ行けばいい? 今すぐか?」
『いや、他の人も色々と準備があるから……30分くらい後で構わない』
その言葉に頷き、通信が切れる。
ブライトにしてみれば、特にミナトと話す必要もないと判断しての事だったのだろうが……取りあえず、ミナトの一件を知られずに済んだというのは、嬉しい限りだ。
「さて」
安堵しつつミナトの方に視線を向けると、そこでは蕩けた顔といった様子の……それこそ、何も知らない者が見れば、事後と言っても信じるような、そんな顔をしたミナトの姿がある。
「ミナト。おい、ミナト」
「……何?」
「今の通信、聞こえてなかったのか? 30分後に、これからの一件に関する会議がある。俺だけじゃなくて、ミナトも出るんだぞ」
「面倒ねぇ」
そう言いつつも、プライベートと仕事はしっかりと区別するミナトらしく、まだ完全に身体に力は戻っていない状況ではあっても、寝転がっていた状況から身体を起こす。
その仕草だけでも非常に艶っぽく、それこそアムロやカイといった面々がこの姿を見ればどうなるのか……それは、考えるまでもなく明らかだろう。
「そう言うなって。ホワイトベースが地球に無事降下出来るかどうかというのは、それこそこれからの行動に掛かってるんだしな。……それこそ、今回のようにジオン軍が攻撃を仕掛けてくれば、ミナトの腕の見せ所だろ?」
今回の、囮を使った作戦。
それをホワイトベースが無傷で戦い抜いたのは、カイの頑張りもあるが……それと同様、あるいはそれ以上にホワイトベースの操舵を任されていたミナトの技量も大きい。
何しろ、ザク達はカイを抜くのは難しかったが、ザクバズーカやザクマシンガンといった攻撃をする事は可能であり、ガンキャノンもその全てを防ぐような事は出来なかった。
それでも無傷だったのは、ミナトの操艦が神がかっていたから、というのが大きい。
「なら、ご褒美くらい欲しいわね」
「あー……そうだな。取りあえず何か考えておくよ」
「ハワイに行ったら、綾子抜きで、2人きりでデートね」
考えておくといったが、それで誤魔化されるといった事はなく、あっさりとそう告げてくる。
まぁ、ミナトとデートをするのは、俺にとっても悪い話ではないので問題はないのだが。
「そうだな。ハワイというと、色々と珍しい物が売ってたりするだろうし、それを見て回るのもいいな」
現在UC世界の地球においては、それこそいたる場所で連邦軍とジオン軍が戦いを繰り広げている。
もっとも、ジオン軍も戦線を広げすぎた為にこれ以上伸ばすのは難しくなってきてはいるのだが、それでも戦闘がなくなった訳ではない。
そんな中、地球のハワイはルナ・ジオンが有している領土という事で、連邦軍とジオン軍共に攻撃を仕掛けてくるといった事はない。
……まぁ、時々は領海のすぐ側を潜水艦が通ったりといった事になったりもしているらしいが。
ともあれ、地球の中では戦争のない平和な地域であるという事で、戦禍を逃れてやって来た者が多く、人口が急激に増えているらしい。
クレイドルに行く者も多いのだが、やはり今まで通り地球に住みたいと、そう思ってしまうのは仕方がないのだろう。
結果として、ハワイはかなりの賑わいを見せている。
まぁ、当然だろう。戦禍を逃れてハワイにやってきたとしても、生活をしなければ生きてはいけない。
そうなると働く必要が出てくる訳だが……ハワイにはコバッタや量産型Wが配備されており、犯罪の類を起こすのは難しい。
それこそ、恐らく現在地球で一番治安が保たれている地域ではないのだろうかと思ってもおかしくはないくらいに。
その結果、何らかの収入を得る為に店を開いたりする者も多くなり……結果として、非常に賑わう訳だ。
勿論、俺も以前ハワイに行ってから改めて行った訳ではなく、この辺はセイラとかからの又聞きの情報なのだが。
ともあれ、見て回るだけでも十分に楽しいらしいので、デートをするという意味では寧ろ最適な場所なのだろう。
それと、ハワイだけにミナトの水着姿を見る事も出来るかもしれないし。
ミナトは派手目な服装を好むから、恐らく水着も色々と見て楽しい姿なのは間違いない。
もっとも、そんなミナトの水着姿を見てナンパしてくるような奴がいるのは、若干面倒ではあるが。
「じゃあ、決まりね。ハワイでのデート、楽しみにしてるわ。……いつ出来るのかは、分からないけど」
少し悪戯っぽく笑うミナト。
だが、その言葉は決して適当に言ってる訳ではない。
何しろ、この状況はSEED世界でも覚えがあるのだから。
……UC世界でも、アフリカに降下したりしないだろうな?
それに、ハワイに到着してもギニアスを始めとするアプサラス計画の面々と色々と話し合ったり、アプサラス計画の進捗状況を直接自分の目で見たり、といったことをする必要もある。
何よりも大きいのは、ゾックの動力炉を改修した新型の動力炉について話を聞く事だろう。
そういう諸々の仕事を考えると、ハワイに到着したからすぐにデート……という風に出来ないのは確実だ。
「ともあれ、お楽しみは後に取っておく事にして、私達はそろそろブリッジに向かいましょうか。その前に、ちょっと身嗜みを整える必要もあるけどね。ああ、勿論アクセルもよ」
「俺もか? 一応口紅は拭いたけど?」
「それ以外にも、色々と細かいところがあるのよ。ミライとかは育ちがいいから、そういう痕跡を見つけると、下手をしたらホワイトベースがクレイドルに向かって突っ込みかねないわよ?」
そういうものなのか? と思わないでもなかったが、女の身支度に時間が掛かるというのは、それこそ今までの付き合いで十分なくらいに知っている。
そうである以上、ここで下手に何かを言えば色々と酷い目に遭う、というのも当然のように知っていた。
「分かった。ただ、ホワイトスターと違って風呂は使えないからな。その辺は気をつけろよ」
ホワイトスターであれば、それこそ水の類は好きなように使う事が出来る。
だが、ここはホワイトベースという軍艦の中だ。
ルナツーやクレイドルで水の補給は十分にされているが、それでも風呂などというものはない。
シャワーはあるのだが、それだって思う存分好きなように使う……といった真似は出来ないのだ。
であれば、ミナトが身支度をするにも普段よりも手間が掛かるのは当然だろう。
……まぁ、いざとなれば俺の空間倉庫の中に水とかそういうのは入ってるから、本当に水を使えないという訳でもないのだが。
「分かってるわよ。少し時間は掛かるけど、それはあくまでも気分の切り替えに時間が必要なだけなんだから」
ミナトのその言葉を取りあえず信じ……そして実際、約束の時間までに、ミナトの身支度は終わるのだった。
「皆、よく集まってくれた。まだ先程の戦闘の疲れが残っている者もいるだろうが、この件は出来るだけ早く決めておきたいと思い、主要な面々を招集した」
そう告げたブライトは、周囲を見回す。
それに釣られるように俺も周囲を見ると、リュウやハヤト……アムロよりも前に極度の疲労に陥っていたカイの姿もある。
もっとも、そのカイはまだ完全に復調したという訳でもなく、眠そうなままだが。
そして、当然の如くアムロの姿はない。
恐らく……いや、間違いなく現在もまだ眠っているのだろう。
ホワイトベースとガンタンク隊の援護があったとはいえ、あれだけのザクを相手に1人で戦い続けたカイと、ジオンのトップエースたる赤い彗星のシャアが高機動型ザクのR-1A型に乗っているのと1対1で戦う……となると、一体どっちが厳しいんだろうな。
援護もなしに1人で戦っていた分、アムロの方が厳しいような気がするけど。
「さて、これからのホワイトベースの進路だが……」
そう言ったのは、ブライト……ではなく、リード。
全く気が付かなかったけど、リードもブリッジにいたんだな。
いやまぁ、このホワイトベースで一番階級が高い奴が誰なのかと言えば、やはり大尉の階級を持つリードである以上、いても当然なのだが。
「まず最初に言っておこう。何か余程の事がない限り、ホワイトベースは最短距離で地球に降下する航路を取る」
その言葉に、ブリッジに集まった面々がざわめく。
これが、ブライトの言った事であれば、そこまで驚いたりはしなかったのだろうが、残念ながらリードだしな。
ブリッジにいる面々……だけではなく、それこそ現在ホワイトベースに残っている者の多くが、リードがどのような性格の人物なのかというのを知っている。
……寧ろ、ホワイトベースの中でリードを一番評価してるのって、もしかして俺じゃないのか?
本気でそう思うくらいに、ホワイトベースにおいてリードの人望は低い。
とはいえ、リードのこの言葉は決して何の考えもなく言ってるものではないというのは、ブライトやハヤト、それに他にも何人か驚いていない面々を見れば明らかだ。
つまり今のリードの言葉は、別にリードが階級を盾に決めたとかそういう理由ではなく、ブリッジの面々で相談して決めた事なのだろう。
「先程の戦闘でジオン軍に与えた被害は、決して小さなものではない。いや、それどころか向こうの被害は極めて大きいと言えるだろう。そうである以上、その戦力を回復させる……といった真似をしていた場合、こちらが全速力で地球に向かった場合。追いつけるかどうかは……難しいだろう」
そのリードの説明に、何人もが納得する。
まぁ、MSが10機以上、ムサイ級も何隻か撃破されたり、小破、中破したりといった具合になっている。
その辺りの事情を考えると、それこそすぐジオン軍が次の戦力を用意出来るとは思えない。
そういう意味では、リードの言ってる事は決して間違っている訳ではないのだ。
「何か異論のある者はいるか?」
「リード大尉の言いたい事は分かるんですけどね。相手はあのシャアですよ? 本当にこれで諦めると思ってるんですか?」
カイの、どこか挑発するようなその質問に、リードは一瞬面白くなさそうな表情を浮かべるが、それでも爆発はしないで口を開く。
「シャアは確かに強敵だ。だが、そのシャアとて別に魔法使いではない。消耗した戦力を、どこからともなく持ってくるような真似は出来んよ」
魔法使いといったところで、リードを含め大勢の視線が俺に向けられる。
まぁ、俺が魔法使いだというのは既に知られているしな。
俺の両隣にいる、綾子とミナトの方には何故かあまり視線が向けられていなかったようだが。
「そのような状況でこちらにシャアが攻めて来るとなると、間違いなく先程の戦闘よりも戦力は少なくなる筈だ。そうなれば……寧ろそれは、シャアというジオン軍のトップエースを撃破出来る絶好のチャンスでもある」
シャアを倒すチャンス、か。
連邦軍としては、シャアは出来ればここで倒してしまいたい相手なのだろう。
だが、俺の立場としては……セイラの事を思うと、シャアを倒す訳にもいかないんだよな。
かといって、今の状況で捕虜にするような真似をすれば、シャアの身柄は当然のように連邦軍のものとなってしまう。
その辺の事情を考えると、出来ればこれ以上は攻めて来て欲しくないと、そう思うのだが……多分、シャアの性格や能力を考えれば、このままって訳にもいかないんだろうな。
いや、シャアじゃなくてもジオン軍の立場としてみれば、ガンダムのような極めて性能の高いMSをそのまま自由にするというのは、可能な限り避けたい筈だろうし。
さて、一体どうなる事やら。
アクセル・アルマー
LV:43
PP:305
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1449