これで、暁の設定集にあったものは全てこっちに持ってくることが出来ました。
zingamuruさん、ありがとうございます。
ガルマとの交渉については、取りあえず纏まった。
MS以外にも、ジオン軍が極秘にMS開発を進めているペズンという小惑星についての情報を得られたのは、大きい。
もっとも、この戦争中はペズンを襲うような真似をしないという約束をさせられたが、それは大きな問題ではない。
そもそも、今はルナ・ジオンとジオン公国は表向きは敵対しているが、裏では商売をしている関係上、そのペズンという小惑星を今すぐに奪うような真似は出来ない。
だが、連邦軍が本格的にジオン軍に反撃を開始して、連邦軍の勝利で戦いが終わった場合は、俺達がペズンを奪うといった真似をしてもおかしくはないだろう。
そうなると、今まで以上に連邦軍との協力関係を築く必要があるのだが……そういう意味では、ゴップからの依頼を受けたのは正解だったな。
ちなみにこのペズン。意外な事に……本当に意外な事に、サイド3の近くにあるのではなく、ラグランジュ4、場所で言えばサイド6の近くにあるらしい。
まぁ、サイド3にあるよりは、サイド6の近くにあった方が、連邦軍とかからも見つからないと判断したといったところか。
……そう考えると、フラガナン機関がサイド6にニュータイプ研究所を作ったのも、そっちに関係があるのか? とそんな深読みもしてしまう。
ともあれ、この情報はありがたいのは間違いなかった。
「さて、そうなると……食事に関しては俺がどうにか出来るけど、それ以外で色々と問題が出て来るな」
「アクセルの空間倉庫には、色々な物が入ってるんだから、それである程度はどうにかなるんじゃない?」
綾子がそう尋ねてくるが、ずっとこの部屋の中にいるというのは、ガルマにとっては精神的にも良くないだろう。
それと、やっぱり隣の部屋にアムロがいるというのは、スリリング以外のなにものでもないし。
アムロにはニュータイプとして、そしてMSパイロットとして成長して欲しいのは間違いないが、ガルマがいる事に気が付かない程度に成長して欲しいと思う。
……まぁ、いざとなったら影のゲートでどこかに無理矢理避難させるという手段も、使えない訳ではないが。
こうして考えると、ガルマとの取引では結構な利益になる――技術班的に――が、リスクも相応にでかいんだよな。
何よりも厄介なのは、ガルマの存在を話す事が出来る相手が、綾子とミナトの2人しかいないという事だろう。
ガルマが生きているのは、その2人以外に知られてはいけないというのは、非常に大きい。
そんな風に考えつつ、綾子だけではなくミナトもガルマに紹介する必要があるなと考えていると、不意に通信機が着信の音を鳴らす。
その音に驚き、一瞬ビクリとしたのは決して俺だけではないだろう。
「ガルマ、一応大丈夫だと思うけど、隠れてろ」
そう告げ、ガルマが隠れたのを確認してから通信機のスイッチを入れる。
『アクセルか?』
「ああ、俺の部屋に通信をしてきたんだから、俺以外がいる訳がないだろ。……まぁ、綾子がいるけど」
その言葉に、ブライトが若干呆れの表情を浮かべるのが分かった。
恐らく……いや、間違いなく、俺と綾子が部屋でイチャついていたと、そう思ったのだろう。
向こうがそう勘違いするような言い方をしたのも事実だが、それを聞いていた綾子は若干頬を赤くしながらも、呆れの視線をこちらに向けている。
『そ、そうか。……だが、出来れば戦闘についての報告書を提出して欲しいのだが、構わないか?』
「そうだな。後で持っていくよ」
一応傭兵という扱いになっている以上、ブライトにしてみれば俺からの報告書も受け取っておきたいといったところか。
アムロに戦場を任せて、一時的に離脱した件もあるし。
とはいえ、さてどうしたものやら。
取りあえず、他に周辺に敵がいないか……いや、シャアを警戒していたとでも言うか?
ピクシーの操縦データとかを見られれば、色々と不自然な事は分かるだろうが、一応ピクシーは俺の私物という事になっているので、メカニックもその辺を調べるような真似はしない……筈だ。
もし調べていても、ブライトがそれを表沙汰にするような真似は多分ないと思う。
そもそもの話、今の俺はあくまでもゴップに雇われてホワイトベースに協力しているのであって、ブライトの命令に従う必要はないのだ。
……それでも連邦軍との関係を考えると、ある程度協力した方がいいのは事実なので、協力はしているが。
そんな訳で、取りあえず今回の一件は誤魔化せるだろう。
とはいえ、ガルマを匿っている事が知られれば、それはお互いの関係云々といった問題ではなくなるが。
『では、頼む』
そう言い、ブライトからの通信が切れる。
ガルマが見つからない事に安堵しながら、ガルマの隠れている方に視線を向ける。
部屋の隅で、布団を被って隠れているその様子は、とてもではないがザビ家の男とは思えない。
いやまぁ、どことなく愛嬌があるから、それはそれでいいんだが。
「さて、取りあえず問題なのは……ガルマが寝る場所をどうするかだな」
その言葉に、起き上がったガルマが不思議そうな顔でこちらを見てくる。
「忘れてるかもしれないが、この部屋は俺の部屋だ。そしてベッドは1つしかない。綾子とならともく、ガルマと一緒に寝るつもりは俺にはないぞ」
若干不機嫌になったのは、ガルマがいる以上、まさかそんな状況で綾子やミナトを抱くといった真似が出来ないからだ。
そう考えると、やはり今回の一件は少し早まったと思わないでもない。
とはいえ、もう決まった事だしな。
「それは……なら、私は床で寝ても構わないが」
「それはそれで、後々問題になりそうなんだよな」
ジオン公国を支配するザビ家の中でも人気の高いガルマを床で眠らせて、俺はベッドで寝ていた。
そんな情報がどこかから漏れたりした場合、色々な意味で不味いのは事実だ。
それこそ、ガルマのファンが反ルナ・ジオン活動とか、反シャドウミラー活動とかしかねない。
ガルマがホワイトベースにいたという情報そのものが広まる可能性はそこまで高くはないが、だからこそ、いざという時の為にどうにかする必要があるのだ。
「でも、どうにかするって、どうするの?」
「こうする」
そう言い、空間倉庫の中からハンモックを取り出す。
以前海水浴に行った時に使った……と思うハンモックだが、このハンモックがあれば床に眠るといった真似はしなくてもいいだろう。
まぁ、ハンモックで寝るには若干慣れが必要だという話も聞くけど、その辺はそれこそガルマに慣れて貰うしかない。
軍人である以上、ハンモックで寝たりは……いや、ザビ家のお坊ちゃんたるガルマにしてみれば、ハンモックで寝た事はないか?
「これはハンモックだが、使い方は分かるか?」
「当然だ。士官学校で使った事がある」
幸い、使い方は分かるらしい。
それにしても、今の言葉を聞く限りでは士官学校でもザビ家の特権とかそういうのは使わないで、きちんとした実力で最高峰の成績を取ってはいたんだな。
シャアが主席ではなかった事は、ともかくとして。
「そうか、それは何より。なら、今日からはこれがお前の寝床だ。どこに設置するかは……取りあえず、通信機とかで相手に知られないようにしてくれ」
出来れば誰かが戸を開けて入ってきた時にも見つからないようにしてくれれば助かるんだが、そんな真似は物理的に無理だ。
魔法……ああ、刈り取る者みたいに、俺の影に潜んでいるような真似が出来ればいいんだけどな。
だが、まさかガルマと召喚魔法の契約を結ぶ訳にはいかないし。
そもそも、俺との召喚魔法の契約はかなりの危険を伴う。
それこそ、俺の魔力に耐えられるだけの器が必要になり、もしその器がない場合……生き残る事は出来ない。
また、グリや刈り取る者を見れば分かる通り、もし上手い具合に俺の血に耐える事が出来ても、身体に羽根が生えたり、角が生えたりといったように変化してしまう。
……まさか、ガルマの頭から角を生やしたりとか、出来る訳がないしな。
そうなったらそうなったで、ちょっと面白い事になりそうな気はするけど。
「うーん……見つかりにくい場所か。悩むな」
俺の言葉に、ガルマは部屋の中を見回す。
とはいっても、元々この部屋は1人部屋であっても、そこまで広い部屋という訳ではない。
その上で通信機を使った時に向こうに知られないようにするとなれば、どうしても設置する場所は限られてしまう。
ブライトが使っている部屋は、もっと広いんだけどな。
いや、艦長の部屋なんだからそれも当然だろうが。
あ、でもリードが使っていた部屋は……幾ら広くても、リードの部屋を使うというのはあまり気が進まないな。
「まぁ、取りあえず頑張ってくれ。俺は報告書を適当にでっち上げるから」
「……でっち上げる? 報告書をか? それは止めた方がいい」
ガルマは軍人としては生真面目なのか、俺の言葉にそう言ってくる。
だが、俺はそんなガルマに対し、溜息を吐いてから口を開く。
「あのな、言っておくけど誤魔化すのは俺が戦場を離脱してガウにお前を助けに行っていた時の事だぞ? もし正直にお前の事を書かなければならないとなると、それこそお前がここにいる理由とか、そういうのも書かなきゃいけないし、お前の身柄は連邦軍に引き渡される事になるんだが……それでも、構わないと?」
「ぐっ、そ、それは……すまん」
一瞬言葉に詰まったガルマは、最終的にそう俺に謝ってくる。
うん、素直なのはいい事だぞ。
ここで辺にプライドを重視するような真似をして、自分を連邦軍に突き出せとか言われたら、どうしようかと思った。
ザビ家の人間としての自分よりも、イセリナという愛する女と一緒にいるということを選んだと、そういう事なのだろう。
「そんな訳で、その辺りを誤魔化す必要がある訳だ。……綾子、お前は報告書はもう書いたのか?」
「ん? ああ、もう終わったよ。もっとも、私達はアクセルやアムロと違って、ホワイトベースの側で敵が出て来るのを待ち伏せていただけで、最終的にはやって来たガウを攻撃しただけだから、あまり書く事はなかったけど」
そう告げる綾子の言葉に、ガルマが複雑そうな表情を浮かべる。
まさに、そのガウに乗っていたのがこのガルマで、それどころか指揮を執っていたのもガルマなのだから、複雑な表情になるのは当然だろう。
ガルマにしてみれば、それこそもの凄い失態という事になるのだから。
そんなガルマを見ながら、俺は報告書を書き始めつつ、綾子の言葉に同意する。
「そっちは楽そうでいいな。取りあえず、俺が戦場から消えた後は、シャアを追っていた事にして……」
この手の作業は、そこまで好きという訳ではないが、慣れていない訳でもない。
士官学校の時に何だかんだと結構その辺は勉強したしな。
そんな風にしながら出来るだけ疑われないように報告書を書く。
俺がそちらに集中している間にも、ガルマはああでもない、こうでもないといったようにハンモックを吊す場所を探している。
「ここなら……いや、結ぶ場所がないか。この部屋は、ハンモックを結ぶ場所が少ないな」
「当然だろ。この部屋を何だと思ってるんだ。MSパイロットが使うような、ただの部屋だぞ」
その言葉に、ガルマは微妙に嫌そうな表情を浮かべた。
ガルマにしてみれば、こういう部屋に住んだ事はなかったのだろう。
あ、でも士官学校の時は相応の部屋だったのか?
ドズルが校長だった事を考えれば、もしかしたら……本当にもしかしたら、その力でガルマの部屋だけが他の士官よりも豪華な部屋だったという可能性は否定出来ないが。
「それは分かっている。私だって士官学校では普通の部屋に住んでいたのだからな」
俺の考えを読んだ訳ではないのだろうが、ガルマはそう言ってくる。
「ジオンの士官学校か。少し興味あるな」
「……何故、士官学校に興味を?」
心の底から不思議そうな様子で、ガルマが俺に尋ねる。
俺にとって士官学校というのは、色々とあった場所だから……なのは事実だが、それは今は口にしない方がいいだろう。
「単純に、この世界の士官学校に興味があるっていうのもあるし、月でも士官学校の類はいずれ作らないといけないしな」
これは誤魔化しの言葉ではあるが、紛れもない事実でもある。
シャドウミラーの方では、それこそ先輩から教わるという形だったり、実戦訓練をするという形で軍人の訓練は行われているが、そのような真似が出来るのはメギロートを始めとした無人機を大量に配備し、時の指輪の受信機のおかげで訓練時間を気にしなくても良かったり、資源の損耗を気にしなくても良かったりといったような、本当に特殊な環境にいるシャドウミラーだからこその話だ。
そういうのがない、普通の国――というのは色々と難しいが――のルナ・ジオンにおいては、やはり士官学校……だけではなく、それ以外にも普通の学校とか、様々な施設が必要なのは、間違いのない事実だ。
「もっとも、その辺の学校とかをしっかりと建てるにしても、まずはこの戦争が一段落してからだろうけどな」
そう告げ、俺は再び報告書の続きを書くのだった。
アクセル・アルマー
LV:43
PP:425
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1469