転生とらぶる1   作:青竹(移住)

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2649話

 ブーステッドマン、エクステンデッド、ちょっと違うがマクロス世界のサイバネティクス技術、OGs世界のブーステッドチルドレンやマシンナリーチルドレン、ナデシコ世界の遺伝子操作技術……それ以外にも、似たようなものを考えれば切りがない。

 どの世界であっても、薬や手術、遺伝子操作等々で人間を強化するといったような事は多い。

 だが……そんな相手に対して、シャドウミラーは治療に対して高い実績を持っていた。

 アウル、スティング、ステラといった面々での実績が。

 

「やる事はどこも同じか。……安心しろ、といって信じられるかどうかは分からないが、月にはその手の相手を治療する技術がある」

『っ!? ……シャドウミラー由来の技術か?』

「そうだ」

『……そうか……』

 

 俺の言葉をどこまで信じたのかは分からなかったが、それでも安堵した様子の声が聞こえてくる。

 同じペイルライダー系の機体に乗っているのもあって、この2人の間には何か関係があるのかもしれないな。

 

「そんな訳で、このパイロットが薬物を使われていようが、こちらとしては何も問題はない。そうなると、これで3つの条件のうち、2つがクリアされたと思ってもいいのか?」

 

 この場で戦闘を行わない事の理由。

 その1つが後から来たペイルライダーが持っていた複合武装を俺に渡す事であり、もう1つが俺と戦っていたペイルライダー……EXAMシステムが搭載されていると思われるMSとパイロットの双方をこちらに渡す事。

 そして、最後の1つが……

 

「最後の条件は、ニュータイプ用のザクの引き渡しだ」

 

 何気に、これは期待していなかっただけに、かなり欲しい。

 ブラウ・ブロの発展系と思われる有線ビーム砲は、ルナ・ジオン軍のMSを開発する上でかなり優秀な武器になると思う。

 別にこのザクと同じように、手を有線ビーム砲にしなくても普通にビーム砲を有線でコントロール出来るようにすればいい。

 というか、正直なところ何故手を有線ビーム砲にしたのか、分からない。

 戦ってみた感じだと、あの手ではビームサーベルとか、それ以外にもビームライフルを持ったりといったことは出来なくなる。

 見た感じでは、あのザクの武器は両手の有線ビーム砲だけしかあるようには思えない。

 だとすれば、それこそ余計に……いや、もしかしてあのザクはあれで完成という訳ではなく、新技術の実証試験機か何かなのか?

 だとすれば、両手有線ビーム砲しか武器がないのも分からないではなかったが……問題なのは、何故そんな新技術の実証試験機が戦闘に投入されているのか。

 

『少し待ってくれ。ジオン軍の部隊と話し合う』

「ア・バオア・クーでの戦いは今も続いている。時間はそんなにやれないぞ」

 

 映像モニタで遠くに小さく映る爆発の光を見ながら、そう返す。

 実際、こうしている今も星一号作戦は続いているのだ。

 現在の戦況がどうなっているのか、その辺は俺にも分からない。

 だからこそ、ここでの一件は何とか早く終わらせ……そして、もっと激しい戦いが行われている場所まで向かう必要があった。

 

『分かっている』

 

 そう短く答えると、ペイルライダーはジオン軍の部隊に向かって近付いていく。

 最初はジオン軍の方でも警戒していた様子だったが、それでも結局攻撃しなかったという事は、無事に話し合いを行い始めたのだろう。

 それを横目で見つつ、宇宙空間を漂っている複合兵装にガンダム7号機を近づけ……コックピットを開き、生身で宇宙空間に飛び出すと、複合兵装に触れ、空間倉庫に収納する。

 そしてまたコックピットに戻る。

 一連の動きは素早く行われたので、それに気が付いた者がいたかどうか。

 クリス辺りは、いつでも俺を援護出来るように準備をしており、それで俺を見ていた可能性も否定は出来ないが。

 ともあれ、この件はそれでいいとして……何故技術実証機的なあのザクが戦場に出ているのか。

 それだけジオン軍が追い詰められているという事か?

 ……まぁ、純粋に戦力として有益だったから戦場に出したという可能性もあるのだが。

 実際、相手の思いも寄らない場所からビームを発射するといった真似が出来るのだから、その攻撃力は決して侮れない。

 両手を有線ビーム砲として使っている間、本体の方に攻撃されればどうにもならないが。

 とはいえ、ジオン軍の部隊は10機以上いるのを思えば、あのザクが有線ビーム砲を使っている時は、護衛に入る機体がいるのだろうが。

 

『アクセル!』

 

 クリスからの通信。

 その通信を聞くと同時に、俺はビームライフルをジオン軍の部隊の方に向けていた。

 それは半ば反射的な行動ではあったが、実際にジオン軍のMSはこちらに向かってビームライフルやマシンガン、バズーカといった武器を構えていたのを考えれば、俺のその反応も決して大袈裟なものではない。

 にしても……少ししくじったか?

 てっきり俺と交渉していたペイルライダーのパイロットは、ジオン軍とも繋がりがあると思っていた。

 いやまぁ、実際に攻撃されていなかったのを考えると、繋がりがあるというのは決して間違いではないのだろう。

 だが、こうして攻撃態勢を取ったということは、その繋がりは俺が思った程のものではなかった……といったところか。

 正直なところ、俺は戦いになっても構わないとは思っている。

 ペイルライダーとジオン軍の部隊、双方を敵に回して勝てる自信があると言ったのは、決して強がりの類ではなく、純粋に勝てると思った為だ。

 だが……その戦闘に時間が掛かれば、星一号作戦であまり役目を果たせないというのも、間違いのない事実。

 そうである以上、こちらとしては話し合いや取引で終わってくれた方が、楽なのだ。

 

「戦いを挑んだのか? それならそれでいいが……」

『待ってくれ!』

 

 ペイルライダーからの、必死さを感じさせる通信。

 その声は必死さと同時に切羽詰まっている様子すら感じられる。

 それだけ、ペイルライダーのパイロットにとって、ジオン軍の部隊は大事なのだろう。

 この様子を見ると、ペイルライダーという連邦軍系のMSを使ってはいるが、実際には連邦軍ではなくジオン軍に所属している奴なのか?

 とはいえ、俺が気絶させたペイルライダーのパイロットを庇おうとしていたし……こいつは、一体どんな奴なんだ?

 そんな疑問を抱くが、取りあえずこのままでは話が進まないので、ペイルライダーに言葉を返す。

 

「何だ? お前の説得は失敗した。それでこれから戦いになる。こっちは俺と仲間の合計2機で、そっちはジオン軍とペイルライダーの部隊。……以上、何か修正すべきところがあるか?」

『だから、ちょっと待ってくれ! 俺はお前と戦うつもりはないんだ!』

「つまり、お前以外のジオン軍が俺と戦う訳か。分かった。それならそれでいいから、戦闘に巻き込まれないように移動しろ」

『違う! こいつらにも戦わせない! ひとまず、落ち着いてくれ! そうすれば、お前にとって最善の形で話を纏めるから!』

 

 俺にとって最善の形、か。

 その思いは分からないでもなかったが、だからとジオン軍がこちらに向かって武器を構えたりしている今の状況で、そんな結末を迎えられるとは、ちょっと思わない。

 そう思ったのだが、ペイルライダーのパイロットが話を通したのか、こちらに銃口や砲口を向けていたジオン軍が、構えていた武器を降ろす。

 へぇ。これは……本当に交渉を成功させる事が出来るかもしれないな。

 とはいえ、こちらとしてもあまり長時間待っていられるような余裕はない。

 そうだな……もう10分。

 そのくらい待って何も起きないようなら、交渉は決裂したと判断するとしよう。

 

「10分だ。それ以上時間が掛かるようなら、こちらも相応の手段に出る」

 

 最後通告として、そう告げる。

 そして、ジオン軍の部隊が妙な真似をしないように、しっかりと観察を始めた。

 残り時間を10分とした事から、その時間が経過するよりも前に、こちらの不意を突いて攻撃をするといったような真似をしかねない。

 それを考えると、こちらとしてもいつ何があっても対処出来るように、準備をしておく必要があった。

 

『分かった。なら、向こうとの交渉に集中するから、通信を一度切るぞ』

 

 その言葉に俺が頷くと、通信が切れる。

 さて、一体どういう結論になるのか。

 そう思いながら、離れた場所でこちらの様子を見ているクリスに通信を送る。

 

「クリス、現在新たに来たMSがジオン軍の部隊と交渉中だ。ただし、10分経っても話が纏まらないようなら、こっちから動く」

『それはいいけど……結局、後から来たMSに乗っていたパイロットはジオン軍の所属なの? 乗っていたMSは連邦軍のを奪ったとか?』

「その可能性もあると思うぞ。ああ、ちなみにあのMSはペイルライダーというらしい」

『……アクセルがどこかにやった武器は?』

 

 どこかというのは、恐らく空間倉庫の事だろう。

 クリスにしてみれば、俺が今更空間倉庫を使っても驚く必要はないと思うんだが。

 そもそも、俺が空間倉庫を使う光景は、何度か自分の目で見ているんだし。

 

「空間倉庫に収納したよ。折角の複合武器を敵が手放したんだから、それは確保しておくのは当然だろう? それに……興味深い武装だったしな」

 

 複合武装というのは、使う方としては便利な一面もあるが……同時に、複数の武装を1つに纏めている以上、どうしても機構が複雑になってしまう。

 つまり、整備とかが普通の武器よりも大変な訳だ。

 もっとも、ルナ・ジオン軍の場合はコバッタとかがいるので、その辺の労力も大幅に改善されており、整備性の悪さはあまり問題にならない。

 とはいえ、だからといって整備性を完全に無視するといった事を許容する訳でもないが。

 

『興味深い武装、ね。……私としては、複合武装はあまり好ましくないんだけど。一つの故障で、全ての武器が使用出来なくなるといった事に繋がりかねないし』

 

 クリスのその意見も、納得出来るものだ。

 というか、多くのパイロットにしてみれば同意するような意見だろう。

 堅実なパイロットにしてみれば、1つの機構が破壊されただけで他の武器も使えなくなるのなら、最初から複数の武器を持っていた方がいいと、そう思うだろう。

 その辺りの感覚は、結局のところ人それぞれといったところなのだろう。

 

「シャドウミラーでは、複合武装が結構好まれるんだけどな」

『技術力の差でしょうね。……確かに、シャドウミラーの技術力なら、複合武装の運用も問題はないと思うけど』

 

 少しだけ悔しそうなのは、このUC世界でMS開発に関わった、技術者としての意見だろう。

 クリスが開発したアレックスは、新機軸としてリニアシートを使っているし、ガンダム7号機で使われている全天周囲モニタも使われているし、マグネットコーティングも使われている。

 だが、言ってみれば結局のところ新技術はそれだけで、アレックスの構成そのものはいたって普通の……標準的なMSなのだ。

 まぁ、アレックスはアムロ用に開発されたMSらしいから、アムロが乗っていたガンダムの上位互換と考えれば、それは別におかしな話ではない。

 乗り換えの訓練をする時間の余裕があるのなら、多少無茶なMSを開発してもいいんだろうが、何しろ開発が完了したのはソロモンが攻略された後……残るのは、このア・バオア・クーだけという状況では、機種転換訓練をするだけの時間的な余裕はない。

 それどころか、実戦で機種転換訓練をする……という事にもなりかねない。

 その辺の事情を考えれば、アレックスの機体コンセプトは間違いなく正解だったと思う。

 チョバムアーマーとか、腕部ガトリング砲とか、多少独創的な装備もあったし。

 とはいえ、チョバムアーマーを装備するのなら、それこそフルアーマーガンダム7号機とか、重装フルアーマーガンダムとかみたいに、装甲にスラスターや武装をつけるといったような内容にすれば……いや、それだと結局アムロの乗っているガンダムとの操縦感覚が変わってしまうから、駄目なのか。

 少し離れた場所で接触回線を使って相談しているMSを見ながら、何か妙な真似をしないように注意する。

 そんな時間が経過し……やがて、残りの時間が1分を切るかどうかというところで、ペイルライダーから通信が入ってくる。

 

『聞こえているか。交渉は終わった。そちらの条件を全面的に呑む』

 

 その言葉に、少しだけ驚く。

 勿論、こっちの条件を全く譲る気はなかったが、それでもジオン軍の部隊がこちらの要望を完全に呑むとは思っていなかったのだ。

 何らかの交渉で譲歩を迫ってくるのかと思っていたのだが。

 

『シェキナー……俺の使っていた複合武装も、お前が倒したペイルライダーも、特殊なザクも渡す。だが……あのペイルライダーのパイロットは、かなり消耗している。至急治療が必要だ』

 

 あの複合武装の名前はシェキナーというのか。

 そう納得しつつ、頷いて口を開く。

 

「だろうな。その辺は心配するな。こっちはその手の技術は持っている」

『分かった、信じる』

 

 ペイルライダーのパイロットは、俺の言葉に頷くのだった。




アクセル・アルマー
LV:43
PP:1240
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1627
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