転生とらぶる   作:青竹(移住)

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3242話

 モニクの告白に戸惑いはしたものの、同時にある意味で納得しつつ……それでもモニクはUC世界の人間で、ルナ・ジオンの中でも相応の地位にいる人物だと考える。

 そのような相手だけに、シャドウミラーを率いる俺と恋人同士になるのは色々と危険な面もあるというのもあるし、それ以外でもモニクはあくまでも真面目な……言ってみれば融通の利かない性格をしている。

 そんなモニクが、恋人が10人以上いる俺と付き合うのは、その常識が邪魔をするだろう。

 ……まぁ、生真面目という点ではエリナもいるんだが。

 コーネリアも生真面目な性格をしているが、コーネリアの場合はブリタニアの皇族として育っている。

 母親の違う兄弟姉妹が多数いるので、普通に現在の状況を受け入れていた。

 この辺、考えてみると教育とか育ってきた環境って大事だよなと思う。

 それはともあれ、幸いにもテンザン級には俺の恋人のマリューとミナトがいる。

 俺と付き合うということがどういう事かをしっかりと体験して貰う為に今まで以上に俺とマリュー、ミナトと行動を共にする事になった。

 それで考えが変わり、俺と一緒にやっていけないと思えば……俺としては寂しい気持ちがあるのは間違いないが、それでもモニクが一般的な意味での幸せを迎えられるという事で、受け入れられる。

 そうやって心の整理をつけたところだったのだが……そこで話は終わらなかった。

 シーマ、クスコ、クリスの3人までもがそれに参加すると言ってきたのだから。

 

「一応……本当に一応聞くけど、自分達の言ってる意味が理解してるのか? それはつまり……」

「言っておくけど、この場合話を理解していないのはアクセルの方だよ。モニクの気持ちを理解していたというのなら、あたし達の気持ちを理解していてもおかしくないと思うんだけど?」

 

 そう告げるシーマの言葉に、クスコとクリスの2人が同意するように頷く。

 まぁ……その、取りあえず俺が嫌われていないというのは分かっていた。

 それはつまり好意を抱かれているのだろうというのも。

 だがそれでも、それはあくまでも友人や戦友としての好意だと思っていた。

 それが、まさか男女間の……そういう意味での好意だというのは、ちょっと予想外だったのだ。

 

「アクセルってハーレムを作ってる割には、女の気持ちに疎いわよね」

「ぐ……」

 

 クリスのその言葉に反論出来ず、俺は黙り込む。

 実際、その言葉は決して嘘という訳ではない。

 何しろ現在俺の恋人達となっている者の大半は、向こうから告白されて俺がそれを受け入れたという形になっているのだから。

 そういう意味では、クリスの言葉は正しかった。

 

「けど……何でだ? こう言っては何だけど、俺はそこまで好かれるようなことはしてないと思うんだが」

「あのねぇ、いいかい? あたし達はあのままだとジオン軍に使い捨てにされていたのは間違いない。それにコロニーに毒ガスを流した件もあるしね。それをどうにかしてくれたのはアクセルだろう? そんなアクセルに好意を抱くなって方が無理さ」

 

 シーマは上から騙されて、コロニーに毒ガスを撒く事になってしまった。

 本来なら睡眠ガスだった筈が、実はG2ガスという猛毒だったのだ。

 自分達が撒いた毒ガスでコロニーの住民が次々と死んでいく光景を、シーマは……いや、シーマだけではなく海兵隊の全員が直接見せつけられた。

 だというのに、それを命じた者達は責任を全てシーマに被せて、シーマ達を最悪の存在として扱ったのだ。

 結局その件はルナ・ジオン建国の際に明らかになったが、それでもシーマにトラウマを刻んだのは間違いない。

 そういう意味で、俺がシーマを救う一端を担った事は間違いないが……

 

「それは恩であって、男女間の好意じゃないと思うが?」

 

 そう、救われた事に恩を感じるのは理解出来る。

 しかし、それはあくまでも恩であって、男女間の恋ではない。

 そう思ったのだが、シーマは首を横に振る。

 いつものようにからかったり、面白そうな表情を浮かべるのではなく、真剣な表情で口を開く。

 

「最初にあったのは、勿論恩人だという感情だったよ。けど、その後も一緒に行動するようになって、あたしはどんどんアクセルに惹かれていった。……そういう意味では、あたしもモニクと同じなのさ。……クスコ、次はあんただよ」

 

 シーマに視線を向けられたクスコは、困ったように笑う。

 

「私が何かを言っても、正直なところ前の2人と同じような事にしかならないんだけど……そうね。フラナガン機関での生活は、地獄と呼ぶに相応しかったわ。私は幸い強いニュータイプ能力があったから、研究者の扱いもそこまで酷いものではなかった。けど、他の子……そう、私よりも小さい、子供と呼ぶのが相応しい子達は実験に行ってそのまま戻ってこなかった人も少なくはなかった。そういう世界から救ってくれたのは、アクセル」

「いや、別に俺だけって訳じゃないんだが」

 

 個人的にはあの時の一件で印象深いのは、ガイア達含む黒い三連星の面々が、助け出した子供達にその強面から怖がられていたというのがある。

 

「ええ、分かってるわ。けど、それでも私はアクセルに惹かれた。正直、これは……もしかしたら、アクセルと接触した時の件が影響していないとも限らないけど」

 

 俺がニュータイプと接触すると、何らかの現象が起きる。

 この場合の何らかのというのは、その対象によって違うので一概にどうとは言えない事だ。

 

「あの時、私はアクセルの心と触れ合った。それで惹かれたのは間違いないでしょうね。余計な言葉はいらず、心と心が触れ合ったのよ。それでアクセルに惹かれない方がおかしいと思うわ」

 

 その言葉は、俺にとっても嬉しいのは間違いない。

 何しろそれは、俺の本質を好きになったということなのだから。

 

「そう言って貰えると、俺も嬉しいのは間違いないな」

「ふふっ、ハーレムを持ってるのに、こういうので少し照れたりしているところも、私からすると好印象なんだけどね。……じゃあ、最後にクリスお願いね」

「え? 私もこの流れで言うの!? ……いえ、そうね。言わないといけないか」

 

 クスコの言葉に、クリスは頬を赤くしながら俺の方を見てくる。

 正直なところ、シーマとクスコが俺を好きになった理由は分かった。

 最初は助けたというのがあり、それで好印象を抱き……そして、その好印象をベースとして俺を好きになっていったのだから。

 だが、そういう意味ではクリスは別に俺に助けられた訳ではない。

 それどころか、客観的に見た場合だと俺はクリスを連邦軍から強制的に引き抜いた形になる。

 もしクリスがあのまま連邦軍に残っていたら、どうなったか。

 MSを開発出来る技術者で、士官学校を主席で卒業出来る能力を持ち、MSパイロットとしてもアムロ用に開発されたアレックスを完全に性能が発揮出来る訳ではないにしろ、動かせた。

 ……ちなみに、アレックスは正確にはアムロ用に開発された訳ではないらしい。

 クリスから話を聞いた限りでは、アレックスの開発そのものが始まったのは、アムロが初めてガンダムに乗るよりも前だったって話だし。

 だから、正確にはアレックスというMSを開発していく途中でアムロ用に調整されていった……というのが正確らしい。

 それはともあれ、もしクリスがルナ・ジオンに来なければ、アレックスに乗るなり、あるいは開発してアムロに届けるなりして、相応の活躍となったのは間違いない。

 そうして活躍すれば、当然だが連邦軍の中で出世していた筈だ。

 何しろジオン軍もそうだが、連邦軍も1年戦争において多くの者が死にすぎた。

 そんな中で、クリスのように多才で有能な人物なら、間違いなく出世していただろう。

 だが、今のクリスはルナ・ジオン軍からテストパイロットとして、アルテミス……ルナ・ジオンの兵器開発メーカーに派遣されている身だ。

 クリスにしてみれば、連邦軍の軍人として出世するか、もしくはルナ・ジオンの軍人として活動するか。

 どちらを好むのかは、それこそクリス次第だろう。

 ともあれ、そんなクリスが何故俺を好きになったのか。

 こう言ってはなんだが、クリスのことを貧乳とからかった事も多い。

 

「まず、私がアクセルをしっかりと男だと……異性だと認識したのは、それこそ最初に会った時よ。一目惚れというのとは少し違うけど、その時からアクセルを意識していたのは間違いないわ。それに……アクセルに助けて貰ったのを恩に感じているというのは、他の人達と同じよ。もしアクセルがいなければ、私の故郷のリボーコロニーはどうなっていたか分からないもの。そして月に来てからも、アクセルには色々と気を遣って貰った。もっとも、貧乳と言われたのはちょっと気にしてるけど」

 

 貧乳という言葉に、シーマを含めた女達が咎めるような視線を向けてくる。

 あれ? ここって俺が愛の告白を受けてる場面じゃなかったか?

 そう思うも、貧乳というのはシーマ達にとっても聞き逃せない事だったらしい。

 

「アクセルは女慣れしてる割には、あまり見る目がないね。クリスは着痩せしてるんだろう。ああ見えて……」

「ちょっ、シーマ!? いきなり何を言い出すのよ!」

 

 シーマの言葉に慌てて、クリスが叫ぶ。

 しかし……なるほど。クリスの胸はそこまで大きくないと思っていたのだが、実は着痩せするタイプだったのか。

 

「アクセル、ちょっと貴方ねぇっ! 何で他の人の告白は真面目に聞いてたのに、私の時だけそういう風になるのよ!」

 

 納得出来ないといった様子で叫ぶクリスだったが、それこそクリスだからとしか。

 いやまぁ、正直にそんなことを口にすれば、間違いなくクリスに怒られるだろうから、それを言うつもりはないが。

 けど……着痩せ、か。

 

「アクセル? いい加減にしないと私も怒るわよ? ……あ、でもアクセルが私の身体に興味があるって事は、そんなに悪いことではないのよね?」

「いや、それはどうなんだ? 俺がクリスを好きなのは間違いないけど、別に外見だけって訳じゃないぞ? 勿論、外見もクリスの魅力の1つではあるが」

「ば……ちょっ、いきなり何を言うのよ!」

 

 折角なのでクリスを褒めてみたのだが、その言葉はクリスにとって完全に予想外だったらしい。

 顔を真っ赤に染めながら叫ぶ。

 

「俺が思ってる事を素直に口にしてみただけだよ。そんなにおかしな事ではないだろう?」

「……もう……」

 

 諦めたのか、クリスはそれ以上何も言わない。

 今の状況を思えば、それが最善だと判断したのだろう。

 実際にその判断はそんなに間違っていないように俺には思えたが。

 

「ん、コホン。クリスとイチャつくのはいいけど、あたし達の事も忘れないで欲しいね」

 

 シーマのその言葉に、そう言えば……と思い出す。

 クリスで……もとい、クリスと遊んでいたのだが、完全にそっちに意識を奪われてしまっていたらしい。

 とはいえ……この状況でどうしろと。

 いや、勿論シーマ、クスコ、クリスの3人がモニクに続いて俺に告白してきたというのは分かる。

 そして同時に、俺もこの3人を好ましく思っているし、全員に女としての魅力を感じているのも事実。

 何より、モニクにあのような事を言ってしまった以上、ここで実はシーマ達だけ受け入れないという訳にはいかないし、何より俺もシーマ達を自分の女にしたいと思っているのは事実だ。

 

「分かった。俺もシーマ達の気持ちを受け入れる。だが……」

 

 気持ちを受け入れると口にした時にシーマ達は全員が嬉しそうな表情を浮かべたものの、それに続く俺の言葉にその先の言葉を理解したのだろう。

 代表するように、シーマが口を開く。

 

「分かってるよ。モニクと同じ立場ということなんだろう?」

 

 モニクと同じ立場。

 それはつまり、俺とマリュー、ミナトと一緒にいる事で、多数の恋人がいるというのを理解し、納得した上で、それでも俺を好きだと、愛していると、そう言えるのかという事。

 俺が言うのもなんだが、俺の今の状況は恋人が10人以上いるという、ハーレム状態だ。

 当然だが誰かが俺を独り占めにするといったような事は出来ないし、そうしようとすれば色々と問題が起こる。

 そうである以上、そういうのを全て理解した上で……それでも、というのなら俺も受け入れるつもりだ。

 自分でも今の俺の状況が一般的な常識から考えると、異常だというのは分かっている。

 だが、そのような状況を含めて俺なのも事実。

 若干……いや、完全に開き直っているようだが、今までずっとそれでやって来たのだから。

 俺の恋愛関係以外に無理矢理理由をつけるとすれば、俺がシャドウミラーを率いている立場だからこそ、レモンを始めとした多数の恋人達と結ばれているというのはどうだ?

 そんなのは結局のところ、後付けの理由でしかないのだが。

 

「とにかく、暫くは全員仮の恋人期間という事で」

 

 その言葉に、全員が頷く。

 あー……どうしてこうなったんだろうな。

 いやまぁ、シーマ達のような美人に好きになられて、嫌という事は全くないんだが。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1910
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1750

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