転生とらぶる   作:青竹(移住)

598 / 4302
今回の話のダークブレインとの問答ですが、原作の雰囲気を壊したくない場面ですのでかなりの台詞を原作から使わせて貰っています。一応オリジナリティを出す為に工夫はしていますが、その辺を気にする方は読み飛ばした方がいいかもしれません。



0561話

 ラリアーとティスをヒリュウ改に預け、シロガネに戻ってから移動を始めて数分程。いつでも出撃出来るようにニーズヘッグのコックピットで待機していたが、通信が送られてきた。その通信が誰から送られて来たのかを理解した俺は、溜息を吐きながら通信を繋げる。何故溜息を吐くのか。それは……

 

「こうしてゆっくり貴方と話せる機会があるとは思ってませんでしたよ」

 

 モニタに表示されたシュウは、薄らとした笑みを浮かべつつそう告げてくる。

 

「そうか? それは何よりだ、とでも言えばいいのかもしれないが。さて、それで用件は何だ? こちらとしても、整備やら補給やらで忙しかったりするんでな。なるべく早く話を済ませてくれると助かる」

「おやおや。私をシロガネに招いてくれたのですから、少しくらいはいいじゃないですか」

「……お前をヒリュウ改やハガネに乗せると色々と面倒が起きそうだから、しょうがなくだ」

 

 マサキとかカチーナ辺りが突っかかって行く可能性がかなり高い。

 普段のシュウならそれでも受け流すなり煙に巻くなりするんだろうが、何せ今のシュウは非常に危険な状態だ。下手に刺激してヴォルクルスの支配が強まり、いきなりネオ・グランゾンが姿を現してダークブレインとの三つ巴とかになったりしたら洒落にもならない。

 原作通りの流れで進むのならそんな心配はいらないんだろうが、この歴史は俺が色々と干渉しているから、その結果どう変化しているのか全く分からない。その可能性を考えると、取り合えず火種になるだろうシュウとグランゾンはシロガネに収容した方がいいとなって、こうなったのだった。ちなみにアルティスのマルディクトに関してはハガネに乗っていたりする。フォルカと兄弟水入らずで話がしたかったらしい。

 もちろん、こいつのような危険物を引き受ける以上シャドウミラーとしても何らかのリターンは欲しい。よって外側からではあるが、グランゾンのデータを色々と取らせて貰ってはいる。内部のデータとかはさすがにシュウとしても許可しなかったが、外側からなら問題は無いとシュウ本人が許可を出していた。外側からのデータ収集でグランゾンのデータを取っても解析出来ないという判断か、あるいは……既にヴォルクルスの影響下にいて、グランゾンのデータ程度はどうでもいいと考えているのか。前者だとしたら、俺はともかくレモンやマリューを舐めすぎだな。

 そんな風に考えていると、俺の言葉を聞いたシュウが薄く笑みを浮かべたまま頷く。

 

「フフッ、確かにそうかもしれませんね。マサキとは色々と因縁があるもので」

「そうらしいな。お前を目にすると突っかかっているところをみると」

「……どのような因縁かご存じで?」

 

 何かを探るようなその視線。何を探ろうとしているのかは分からないが、それでも迂闊に言質を取らせるような真似はしない方がいいだろう。

 

「さて、何やらあったというのは聞いてるが、詳細は知らないな」

「……ほう。ランドール・ザン・ゼノサキスという名前を知っているのに、ですか?」

「っ!?」

 

 その言葉を聞いた時、表情を変えなかったのは奇跡に近い。だが、それでも思わず小さく息を呑むのを抑える事は出来無かった。そしてそれをシュウ程の天才が見逃す筈も無く。

 

「どうやら事実のようですね」

 

 そう呟くのだった。

 だが、どこだ? どこでその件を知った? 俺がその名前を口に出したのはドルムでヒリュウ改やハガネの連中と戦った時の通信でだけだ。なのに、それを何故シュウが知っている?

 

「さて、どうだろうな」

 

 とにかく、俺としてはそう返すしか無かった。

 

「フフッ、本当に貴方は興味深い人ですね。私ですらも知らないような事を知っているかと思えば、そのニーズヘッグのような恐るべき戦闘力を持った機体を操る事が出来る戦闘力もある。私が手に入れた情報だと、個人としての戦闘能力も極めて高いという話でしたね。アクセル・アルマー。正直、貴方のような規格外ともいえる存在がこの世界に存在するというのは非常に興味深い。貴方ならもしかして私の……いえ、私が……違いますね、私自身の……」

 

 ……ちっ、揺らいでいるな。ヴォルクルスの干渉がより強くなってきている訳か。厄介な。いっそここで仕留めるか? 例えシロガネを失ったとしても、ネオ・グランゾンと正面から渡り合うような事になるのを考えると大きい出費という訳でも無い。一瞬そう考えたが、その場合失う事になるのはシロガネだけでは済まない可能性があると判断してT-LINKシステムを通してヒュドラに流そうとした念動力を止める。

 どのみち戦うのだとしたら、ヒリュウ改やハガネの戦力がいるダークブレインとの戦闘後に越した事はない。むしろその為に奴等を引き込んだも同然なのだから。

 そんな風に考えていると、マリューからの通信が入る。

 

『アクセル、見えたわ。デュミナスよ! そっちに映像を送るわ』

 

 その言葉と共に送られてきた映像に映っていたのは、確かにデュミナスだった。だが……既にその身体は動く事が出来無い程に傷ついており。

 

『全砲門、開け。レフィーナ艦長、ラミアス艦長!』

 

 テツヤの声がオープンチャンネルで聞こえてくる。

 

『アクセル、構わないわね?』

「ああ。奴が何かの行動を起こす前にここで仕留める。奴はダークブレインとかいう奴をこの世界に呼び寄せようとしているらしいが、そんな真似を許す訳にはいかないからな。けど、万が一に備えて余力は残しておいてくれ」

『分かったわ。連装衝撃砲、連装副砲、照準をデュミナスへ。ヒリュウ改やハガネとタイミングを合わせて……撃てぇっ!』

 

 ヒリュウ改やハガネ、そしてシロガネ。その3艦からタイミングを合わせて放たれた砲撃は、動きの鈍くなったデュミナスの身体を貫いていく。だが……

 

「コタ……エ……ワタ……モト……コ……タ……エルル……」

 

 俺との戦いで度重なる攻撃を受けて既に瀕死の状態であるデュミナスは、3艦からの攻撃だけではなく、その積み重なったダメージによって内部からも爆発が発生していく。

 それでも諦める事無く移動を続け……

 

「コココ……タエタエタエ……ホシ……イ……コタエ……」

 

 その言葉と共にデュミナス本体が、まるでニーズヘッグのトロニウム・エンジンがフルドライブした時のように発光を始める。

 

「OGセンサーに反応!? いかん、ゲートが開く」

「何ぃっ!?」

 

 ロアの焦ったような声にコウタの意表を突かれたような声がオープンチャンネルで流れる。

 ここまでだな。

 

「シャドウミラー隊、全機出撃しろ!」

『了解』

 

 その返事を聞きながら、カタパルトデッキへと向かう。

 

『アクセル・アルマー? 何を?』

「テツヤ・オノデラ。現状を見ろ。デュミナスの反応と、ロアの言葉。そうすれば何が起こるかは一目瞭然だろう。恐らく転移してくるのは……」

『ダークブレイン……』

「そうだ。まさか話してどうにかなる相手じゃないだろうしな。何かあった時すぐに対応出来るようにしておくのは当然だろう」

『……確かにな。全機出撃を!』

 

 ハガネのカタパルトデッキから次々に機体が射出され、同時にヒリュウ改からも発進してくる。

 

「アクセル・アルマー。……もしかして、貴方なら……いえ、今この場で言う事ではありませんね。答えはもうすぐ出るのですから」

 

 シュウが通信を送ってきて、自分に納得させるように告げるとすぐに切れる。

 嫌な予感しかしない言葉を残されてもな。シャドウミラー隊の機体が全て発射されたのを見てから、ニーズヘッグもカタパルトデッキの上へ。

 

「アクセル・アルマー、ニーズヘッグ、出るぞ!」

 

 その言葉と共に、ニーズヘッグがシロガネから射出されるのだった。

 

 

 

 

 

 シロガネの外へと出て、まずモニタに映し出されたのはまるで空間が割れているようなその光景だった。恐らく防ごうと思えば防げた可能性もあるこの光景。だが、俺は敢えてダークブレインをこの世界へと顕現させた。理由としてはそう難しくない。何しろ、このダークブレインはロア……いや、コンパチブルカイザーの存在を狙っているのだ。そしてその実力はこれまで幾多もの世界を滅ぼしてきた程のもの。つまりは、今この状況のようなヒリュウ改、ハガネ、シロガネ。……そして、グランゾンという現状の地球圏で最強とも言える戦力が揃っている時に倒すべきだと判断した為だ。下手にここでダークブレインを召喚させずにデュミナスを倒してしまうと、次にダークブレインがいつこのOGs世界に姿を現すのかは全くの不明だ。そしてそれは同時に、ダークブレインがこの世界に出て来た時にこちら側の戦力が揃っていない可能性も考えられるという事なのだから。その為、俺は敢えてこの場でダークブレインの召喚を誘発させたのだ。

 

「まさか、アレがダークブレインか!?」

 

 コウタの驚愕の声がオープンチャンネルに響き渡る。

 その姿は、まるで白い鎧を身に纏っている皇帝のようであり、圧倒的な迫力を醸しだしている。そして念動力を持っているから感じるであろう気味の悪いナニカ。その大きさは100mを越えており、ニーズヘッグと比べるとまさに大人と子供と言ってもいいような……いや、それ以上の差がある。

 こちらの戦力の者達も、その姿に圧倒されて言葉も出ない者がそれなりの数存在していた。

 

「何、何なのこの感じ!?」

 

 リオの驚愕の声が響き。

 

「奴の中に邪念が渦巻いている」

 

 マイが息を呑み呟き。

 

「ど、どんだけ邪悪なんだよ。それこそ存在自体が邪悪みたいな」

 

 タスクが冷や汗を浮かばせながら口を開く。

 そして、地面へと着地したダークブレインはどのような手段を使ったのかは知らないが、こちらのオープンチャンネルへと介入してくる。

 

『カイザー……それにGサンダーゲート。その2つがあるという事は……ロアか』

 

 こちらのオープンチャンネルに無理に介入している影響なのだろう。どこか違和感のある声だった。その声にロアが答える。

 

「ああ、そうだ」

『以前と比べると随分と姿が違うようだな』

「それはお互い様だ」

『我等に逆らう愚か者よ。まだ存在を保っていたとはな』

「それもまた、お互い様だ」

 

 そこへ割り込む声がある。既にいつ破壊されてもおかしくないようなデュミナスだ。

 

「ダーク、ブレイン」

『デュナミス3か』

「ワタシ……ハ……」

『我等が与えた使命すらも碌に果たせずに、あのような様のロア如きにGサンダーゲートを奪われるとはな』

「ワタシ……ハ……デュミ…ナス」

「デュナミスだ。長き放浪の末に己の名前すらも忘れたのか、この欠陥品めが。お前のようなものは存在すら許されん」

 

 その言葉と共に、デュミナスを中心にして紫の光が集まり……次の瞬間にはデュミナスは部品1つすら残さずに消え去っていた。

 

「貴様、自らの部下をそうもあっさりと見限るとは……自らの誇りに恥じる真似は無いのか!」

 

 ダークブレインのその行為に、マルディクトに乗ったアルティスが怒声を上げる。さすがに修羅のNo.2だった男らしく、ダークブレインの迫力に押されている様子は無い。

 

『ふん。部下だと? 奴はそのような高尚な存在では無い。我等にとっては単なる欠陥品だ。そのような欠陥品にさえいらぬ感情を抱くのが、知的生命体の愚かさだ』

「はっ、そう言い切れるんなら手前はさぞかしゴコーショーな生き物なんだろうな」

『そうだ。我が開明脳は古人の知恵の結晶でもある古の叡智の集積体。即ちそれが我等ダークブレインだ』

 

 コウタの挑発に、淡々と答えるダークブレイン。それにしても我『等』か。やっぱり原作通りに一種の多重人格の如く、幾つもの人格を持っているらしい。

 

「ダークブレイン、お前は何が目的でデュミナスを作った?」

『我等の宿敵である戦士ロアを抹殺する為だ。だが、欠陥品であるデュナミス3は戦士ロアこそが第一の標的である事を完全に理解していなかった。そして……我等がカイザーのオーバーゲート・エンジンを必要としていたこともな』

 

 キョウスケの問いに、Gコンパチブルカイザーの方へと顔を向けながら答えるダークブレイン。

 

「……ダークブレインよ。この転空魔城の能力を使い、デュナミスは貴様を呼び出した。奴がどうあっても欲していた時流エンジンやコンパチブルカイザー無しにな。つまり、この転空魔城は貴様が作り出した物なのか?」

『答は否だ。これは、我等から逃げようとした愚者共が作りあげた、我等の支配を拒否し、安息の地へ辿り着くための箱船。5隻造られたラディ・エス・ラディウス、その中の1つ。現存する2隻の箱船、その内の1隻。ラディ・エス・ラディウス4』

 

 アルティスの問いにそう答えて周囲を見回し、再び口を開く。

 

『ただし、デュナミス3と同様に機能不全に陥り、本来の住人達は死滅しているようだがな。もっとも、その空き家に入り込んだ者共もいるようだが』

 

 問いを発したアルティスへと視線を向けながらそう告げる。

 恐らく既にハッキングか、あるいはその類の技術でソーディアンに修羅達が避難していた事を知っているのだろう。

 

「機能不全……ですか。それはあなたも同じなのでは?」

「ロア?」

「……確かにその可能性はある。本来の奴なら、デュミナスに呼び出されるまで俺を見つけられない、という事は無かった筈だからな」

 

 少し前までの不安定な様子は消え、いつものように冷静な口調でダークブレインへと声を掛けたシュウ。そのシュウの問いに、コウタがロアに尋ね、ロアがその問いを半ば肯定する様子を見せる。

 そして、ダークブレインの状態が完全ではないと知ったコウタは獰猛な笑みを浮かべつつ口を開く。

 

「本調子じゃないんなら、倒す事も不可能じゃねえ筈だ」

「コウタ、奴を甘く見るな。奴はこれまでにも幾つもの世界を破滅させ、恐らく奴自身が言っていたラディ・エス・ラディウスを3隻破壊している筈だ。侮ればこちらがやられるだろう。かつての俺とエミィのようにな」

「あらあら。まさに邪神とかそっち系なのね。となると、向こうさんの目的は……」

 

 チラリと意味深に笑みを浮かべつつ、モニタ越しに俺へと視線を向けてくるレモン。

 そんなレモンの様子に、何を言いたいのか分かった俺は苦笑と共に肩を竦めて口を開く。

 

「あらゆる世界を支配する……いや、破滅させる事、か。前半の支配ならヴィンデルの時のシャドウミラーの目標とは似ていると言えなくも無いが……」

「支配のように生易しいものではない。奴は知的生命体の負の思念を吸収して成長していく。そしてその先にあるのは一切の光無き世界。すなわち、闇黒の世界」

 

 俺の言葉を補足するかのようなロアの言葉。それを聞いてダークブレインもまた口を開く。

 

『我らは知的生命体の痛み、苦しみ、悲しみ、憎しみ、蔑み、嫉み、怒りを糧とし……夢、希望、心、勇気、優しさ、善、想い、信頼、絆、友情、願い、愛を滅ぼす。そして闇黒の秩序を作り上げ、我らがその頂点に君臨するのだ』

「つまりは物語に良く出て来る典型的な悪役って奴だな。陳腐にも程がある」

「ふっ、アクセル。この星は異星人や太古から生きてきたアインストのような奴等に襲われてきたんだ。今更だろう」

 

 向こうの世界でアインストに感染したキョウスケが言うと、あまり洒落にならないような気もするがな。

 

「ちょっと待って! じゃあ、そこに……人間はいらないって言うの!?」

 

 アイビスの思いを込めた叫び。モニタに表示されるスレイがピクリと反応したのを見ながらダークブレインの言葉を待つ。

 

『そうだ。想念集積体となり、我が開明脳と同化せよ』

 

 悪の大ボスらしい言葉と共に、出現する6機の機体。80mオーバーという、特機としても大きめの部類。その姿は、どこかこの世界には存在しない筈のライディーンに似ているようにも感じられる。……もっとも、ダークブレイン自体が100mオーバーの存在だ。それに比べるとやはり迫力という意味では幾分か落ちる。だが、それでも6機もの特機クラスの機体が並んでいるその様はやはり迫力があった。ソーディアンの守護者、ソーディアンズ・ガード。

 

「何だ、あの機体は……」

「修羅神ではない?」

 

 イルムの呟きと、ライの呟きがオープンチャンネルで聞こえてくる。

 

「あのような機体が転空魔城にあったというのか」

 

 そしてアルティスの驚きが入り交じった声。こっちは無理もないだろう。何しろ、自分達が本拠地としていた場所に眠っていた機体なのだから。……まぁ、中に入る事が出来無かった奥の院にあったのだからしょうがないと言えばしょうがないんだが。

 

『かつて我らと戦ったラディ・エス・ラディウスの守護者達だ。だが、すでにこの者達は我等によってその機構を解析されている。そして、お前達の肉体を滅ぼす者となった』

「ソーディアンの守護者。……ソーディアンズ・ガードか。それが敵に回るというのは、面白くもない冗談だな」

 

 その言葉に、キョウスケを含む数名がモニタ越しに笑みを浮かべる。この状態でも笑みを浮かべる事が出来るというのは、さすがにこれまで幾多もの戦いを潜り抜けて来た猛者達と言うべきか。

 

『これにより、全ての演算は終了した。我等と敵対するお前達に待つ運命は、絶望以外にはありえない』

 

 そんな、宣言するかのようなダークブレインの言葉に、ロアもまた毅然と宣言する。

 

「ダークブレイン、この場にいる彼等の能力はお前の開明脳でも推し量れるものではない。そして、今再び幕が開かれる。俺達の宿命の戦い……その名は『ザ・グレイトバトル』」

『ロア、お前が幾ら我等に楯突こうとも、我等に勝つ事は出来無い。幾度となく戦いを挑もうが、結末は同じだ』

「それはどうかな? ここにいる者達は規格外の中の規格外。これまでと同じように行くとは思わない事だ」

 

 ロアがそう言い、そこにR-1のリュウセイが言葉を繋げる。

 

「ダークブレイン、手前が何をしようとしているのかは分かった。だが、その理由は何だ? 何で世界を破滅させようとする?」

『簡単な話だ。光のある場所に闇があるのは当然であり、闇のある場所に光があるものまた当然。そして我等は闇……負の存在。故に光を駆逐するのだ。それこそが我等の存在理由。お前達がそこにあり、我等に闘いを挑むが如く我等もお前達を駆滅するのみだ』

「やれやれ、アルカイド以上に分かりやすい奴じゃのう」

「そうですね。自分のやって来た事、やろうとしている事に何の疑問や迷いも無いのね」

 

 グルンガスト零式に乗ったリシュウが、AMガンナーに乗ったリオが言葉を続ける。

 

『そうだ。元々この世は闇に包まれていたのだ。お前達はそこに無理に光を当てているに過ぎない。お前達の宇宙を見るがいい。光と闇のどちらが多いかは、誰が見ても理解出来るだろう』

「だからといって、俺達がここで消えねばならん理由は無い!」

 

 ダイゼンガーに乗ったゼンガーが、斬艦刀の切っ先をダークブレインへと突きつける。

 

『我等は幾たびもお前達のような者に言い続けてきた。闇に打ち勝つことは出来ぬと。お前達が死から逃れられぬように我等から逃れることは不可能である』

「そこまでストレートに言い切られたら、やるしかねえな!」

「修羅の新たな道、それを閉ざさぬためにも!」

「俺達を受け入れてくれたこの世界の未来のために!」

 

 マサキ、フォルカ、ラウルが告げ。

 

「各機、狙いを定めろ。最終ターゲットはダークブレインだ!」

「総員の奮闘を期待します! 総攻撃を開始して下さい!!」

 

 テツヤとレフィーナがそう命令し。

 

「シャドウミラー各機、話は分かったな? ようはあの自称世界の支配者様とやらを倒せばそれでいい。あの程度の敵に勝てないようじゃ、シャドウミラーの名前が泣くぞ。さぁ、今の今まで研ぎ続けてきたその牙で奴ご自慢の頭脳を噛み砕け、破壊しろ、蹂躙しろ。嘲笑する虐殺者、ニーズヘッグの名の下に!」

『了解!』

 

 俺の言葉にシャドウミラー各機が一糸乱れる事無く返事をし……これまででも最大規模の戦いの幕が上がる。




アクセル・アルマー
LV:40
PP:595
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:506

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。