寝オチしたらサウザーになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク

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第10話 休みはないよ

「よし、お前は本国に帰って増援を寄越すようにシュウに伝えろ」

「はっ」

「残り半分はこの邑に残ってこの邑の警備をしろ。

 いいか南斗聖拳の誇りに賭けて盗賊やモヒカン族になんぞに後れを取ることは許さんぞ」

「「「はっ」」」

 我が精鋭の親衛隊半分を取り敢えずトキの邑の護衛にする。更にシュウからの増援も守りに当てる。これで原作のトキが引き籠もりになった悲劇は避けられるはず。

「これで万全だ。トキは心ゆくまで治療に専念するがいい」

「・・・」

「どうした?」

「いや、意外だな」

「ふん、約束を反故にして虐殺でもすると思ったか。見くびるな聖帝の名に賭けて約束は守る」

 約束契約納期は何があっても厳守、サラリーマン魂に刻み込まれた宿命である。

「ならば私も時が来れば動く」

 トキが力強く約束してくれた。

「期待しているぞ」

 これで俺は対ラオウ戦用の強力な戦力を手に入れた。

 北斗に二対一の戦いはなくとも南斗に多対一の戦いあり。

 トキとラオウが原作通り膠着状態になったらシャチの如くラオウの背後から攻撃をしてやる。

 勝ったな。

 だがまだ油断は出来ない。不安要素を徹底的に排除しなくては。

「ユダは引き続きアミバとジャギの行方を追え。なんとしても見つけ出せ」

「そんなにあの二人に拘る理由は何だ? そこまでの驚異ではないだろ」

 こんな台詞を言えるほどユダはジャキより強いのか? 手段を選ばない者同士、互角だと思うんだが。

 だがサウザーにとっては敵ではない、はず。だがあの二人が舞台を引っかき回すと余計な奴が目を覚ましてしまう。

 強くなくても、足を引っ張ることは出来るという典型だな。もしあの二人が仲間に成ってくれて、ラオウの足を引っ張ってくれたら非常に心強いんだが。いや逆か、却ってラオウが原作より早く覚醒してしまうかも知れない。覚醒ラオウにはもはや勝ち目無し。さっさと降伏して修羅の国でカイオウと戦って貰うしか無くなる。

「ふっ帝王は蟻一匹の不安要素も見逃さない。対ラオウ戦までにやることは他にも山ほどある、のんびりしている暇はないぞ」

「分かった。何か分かったら連絡するがサウザーはどうするんだ」

「俺は俺で別にやることがある」

「分かった。ユダ軍行くぞ」

 ユダ達もアミバとジャキを探しに出発した。

 

 ならば俺はユダには頼めないことをする。

 それは作中屈指のヒロイン マミヤの件だ。

 あの人は美人だし性格もいいし嫌いではないし、憧れもした。

 しかし彼女が生きているとユダが色気に狂い、それが切っ掛けでレイが怒り狂う可能性がある。

 南斗六聖拳を崩壊させないためにもユダとマミヤを何とかしなければならない。ユダを選ぶ以上マミヤを殺してしまうのが簡単なのだが、流石にそれは出来ない。

 憧れたもあるが、流石に何の罪も無い女性を殺すのは元サラリーマンとして出来ない。

 やはりどこか遠くに行って貰うのが正解なんだろうな。

 そういうわけで俺は休み無くマミヤの邑に向けて出発した。

 勿論マイエンジェル、リンちゃんと一緒に。

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