寝オチしたらサウザーになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク

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第2話 南斗総会議 シュウ

「争いなど辞めて、平和に静かに生きるべきです」

「子供達の為にも平和が一番だ」

「南斗の邑さえ守れればそれでいいじゃないか」

 平和派が尤もな主張をしてくる。

 確かにその方が太い眉毛の無愛想に殺されなくて済みそうだが、ここは乱世そうはいかない。敵は一人じゃ無い。

「利己主義者め」

 俺は吐き捨てるように言う。

「それはどういう意味だっ。人を暴力で支配しようとするサウザー、お前こそ利己主義者だろうが」

 平和主義者の一人が早速食い付いてくれた、しめしめ。

「何が平和だ。お前達は自分達さえ良ければそれでいいのか?

 この乱世の時代、多くの人達が強盗団などの暴力に晒され苦しんでいる。

 それを放置する者を利己主義と言わずして何と言う」

 俺は平和主義者達の弱点、すなわち「困っている人がいたら助ける」いや「困っている人がいたら助けなければならない」という弱点を突く。

 この乱世に、とんだお人好しだと思うが、それが彼等の主義であり信条。これを持ち出されては反対できないだろ。

「何の為に苦しい修行をして力を手に入れた。

 今こそ我等、陰拳で陰険でじめじめした奴らなど違って陽拳たる表の拳、南斗聖拳がこの世界に秩序と平和をもたらすべき時では無いのか。

 子供達の為にも今こそ南斗聖拳が世に立つべきなのだ。

 違うか、シュウ」

 俺は平和派の筆頭シュウに呼び掛ける。

「サウザー、お前。その言葉は本当なのか?」

 まあ、今までのサウザーの言動を思えば、そうそう簡単に信じないよな。

 だがここで引くわけには行かない。これからの覇業を為すにはシュウのようなまともな大人の存在が必要不可欠。是非南斗のまとめ役、愚痴を聞いてくれる大人として南斗帝国の支柱になって貰う。

「本当かどうかは、俺のこれからの行動を見てお前自身で確かめろ。嘘だったら、お前が俺を止めればいい。

 それとも偽善を並べて、何もしないで泣いている子供を見て見ぬ振りをして生きていくのか?」

 どうだ。シュウに子供というワードは呪いに近いはず。

「分かった。

 お前の行動見極めさせて貰う。お前の言葉に嘘が無い限り力になる」

「そうか力になってくれるか」

 流石サラリーマンで磨いたプレゼン能力、シュウを狙い撃ちにしたワード「子供」の一言で籠絡成功。

 やるな俺、とあんまり自画自賛できないのが悲しい。正直シュウはまともな奴だからまともなことを言えば、付いて来てるのがあたりまえ。

 そういう意味で正直六聖拳の中で一番、簡単。

「自由と平等が大事です。暴力で得た平和に何の価値があるというのです」

 この乱世にポリコレを引っ込めないユリアが抵抗してくるのであった。

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