寝オチしたらサウザーになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク

21 / 57
第21話 破門

 くそっ可笑しいと持っていたんだ。

 ユダほどの奴がジャギとアミバの行方をいつまで経っても分からないなんて。

 裏でラオウと結託してこのタイミングを狙っていたな。

 ここで俺とラオウが相打ちになれば上出来。

 作戦通り俺がラオウに敗れれば、目の上のたんこぶがいなくなり南斗のトップには成れる。

 どっちに転がっても損は無し流石妖星、このサウザー一本取られたぞ。

 しかし妖星も見落としがあったな。

 普通なら退路無く包囲された南斗軍、絶体絶命のピンチ。

 だがそれは通常の戦国漫画の話。

 北斗の世界に戦術無し、その気になればリンちゃんを連れて包囲を破って逃げるくらいサウザーなら出来るもんね。

 互角に近いラオウに捕まりさえしなければ何とかなる。

 そして南斗帝国に帰れればまだレイ、シュウ、シンがいる85派は残っている再起は出来る。

 よし逃げよう。

 後はただ逃げるでは聖帝は部下を見捨てたなど醜聞が悪い。適当な理由をでっち上げなくてな。

 いやそもそもそんなことするまでも無くこの状況、此奴等蜘蛛の子を散らすよう逃げるか。

「サウザー様」

「なんだ」

 最近副官っぽくなってきたモヒカンの一人グフが話し掛けてきた。

 来た来た~いいよ辞表を出しなさい受理してあげるから。

「ここは我々が足止めします。サウザー様はお逃げ下さい」

 えっ?

「そうです。親衛隊カレンが血路を切り開きます」

 えっ?

「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ。俺は天才俺は天才」

 アミバは俯いてなんかぶつぶつ言っている怖い。

「げっげっ牙一族の偵察力で安全な逃げ道を探して見せやすぜ」

 牙一族の小男が言う。

 くうっ~~~。

 どういうことなんだよ。

 今世紀末だよ。

 お前等モヒカンがなんでそんな忠誠心芽生えてるんだよ。

 サドねーちゃんだったのに、真っ直ぐ成長するとこんななのカレン、

 自称天才は、まあいいとして。

 悪の一族牙一族だろ、裏切れよ。

 これじゃ逃げれないじゃ無いか。

「サウザー様お早く」

 ほんとに此奴忠臣みたいになってるなモヒカンなのに。

「グフ」

「なんですか」

「このサウザーを舐めるな」

 俺はジープの上に立ち上がり、さっと手を上げる。

 すると条件反射でモヒカン音楽隊が太鼓を叩き銅鑼を鳴らしだす。

 どんどこどんどんどこどんどん。

「この乱世に輝く星は北斗か南斗か」

「南斗」

 どんどこどんどんどこどんどん。

「この乱世に輝く人気者は陰険北斗か明るい南斗か」

「南斗」

 どんどこどんどんどこどんどん。

「ならばその南斗で一際輝く星はなんだ」

「帝星」

「帝星と言えば」

「最強サウザー」

 バサッとマント翻しトウッと天空に舞いジープから降りる。

「サ・ウ・ザ」

「サ・ウ・ザ」

「サ・ウ・ザ」

 モヒカン達の大合唱が窪地に響く。

「そうだ、この聖帝は退かぬ、媚びぬ、省みぬ。

 裏切ったユダは南斗聖拳を破門。

 アミバ」

「えっ俺?」

「これで南斗六聖拳の座が一つ空いたぞ。

 この意味分かるか?」

「うぽおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

 やってやるやってやるぜ。

 アミバ流南斗聖拳が六聖拳になってやる」

 まあアミバなら努力すればユダくらいには成れるだろ。

「よし。

 聞け皆のもの。

 進軍を早め、ラオウとユダが来る前にジャギが籠もるアジトを攻略し、二軍を迎え撃つぞ」

 銀河の英雄さんと同じだ、各個撃破各個撃破あるのみ。

 このサウザー、戦術でも負けないことを見せてやる。

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。