寝オチしたらサウザーになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク

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第29話 メッキ

「その体が潰れても復活できるか試してやろう。

 北斗百裂拳」

 無数の拳が一斉に俺に襲い掛かってくる。だが軽気功に大別される南斗鳳凰拳を極めた俺なら躱す、躱す、躱す、躱す。

 ラオウの豪腕より繰り出される一発でも当たればヒューイの如く潰れるパンチを紙一重で躱していく。

 当たりはしないが拳の風圧は凄いもので俺は徐々に後ろに下がっていく。

「北斗百裂脚」

 少し間合いが離れた瞬間を狙いラオウの無数の蹴りが襲い掛かってくる。擦ればジュウザの腹の如く割ける鉈のような無数の蹴りが襲い掛かってくる。

 これだ、ラオウはケンシロウと違い秘孔を封じてもその怪力から繰り出される南斗に劣らない剛拳がある。

 一旦間合いを取り直すべきか?

 俺が後ろに飛び退こうとした瞬間、その瞬間こそラオウが狙っていた瞬間。

「北斗剛掌破」

 目の前に巨大なラオウの拳のオーラが迫ってくる。

 避けられない。避ける隙間が無いほどに巨大な拳のオーラ。

「ぐはっ」

 ダンプに轢かれたような衝撃。何気に不死身に近いサウザーの肉体でなかったら潰されていた。

 再度異世界に転生すること無くなんとか着地する。

「北斗剛掌破」

 効果があると見るやラオウは直ぐさま第二段を放ってくる。

「ぐおっ」

 避けることも出来ずクロスガードで受け止める。

 ミシミシと腕の骨が鳴る。

「そのまま蛙の如く潰れるがいい。

 北斗剛掌破」

「舐めるなっ」

 広範囲に攻撃するMAP兵器だろうが、タメが大きく連打が効かない技など攻略法はある。

 俺はラオウが剛掌破を放つと同時に南斗の真骨頂天空に舞い一気にラオウの懐に飛び込むと同時にラオウを切り裂く。

「この程度皮一枚裂けたに過ぎぬわっ。

 岩山両斬波」

 大地を砕き裂く力任せのチョップを辛うじて躱してカウンターでラオウを切り裂く。

「ふはははははっ軽い軽いぞサウザー。お前の拳には重みが足りぬ。そんな拳ではこのラオウの命には届かぬ」

 ラオウの丸太のような蹴りを躱して大きく間合いを取り直す。

「俺の拳が軽いだと」

「そうだお前の拳からは重みが感じられぬ。

 何も背負うものが無き空虚な張り子の拳。

 この程度とは南斗最強の拳法南斗鳳凰拳が泣いているぞ」

 見抜かれたか?

 確かに体と技はサウザーだが心は善良といえば聞こえがいいが気弱な一般人。多少サウザーの心も混じっているので戦えるが、真の強敵を前にしてはメッキが剥がれるというのか?

 どうすればいい?

 このままでは負ける?

 原作のように和睦を申し入れるべきなのか?

 しかし後日秘密が暴かれでもしたらもう勝ち目は無いのは明白。

 どうすればいいんだ俺?

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