寝オチしたらサウザーになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク

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第36話 世紀末救世主

「ヒャッハーーー、水だーーーーーーーーーーーーーー」

 モヒカンが斧を振り上げ無辜の民を切り伏せる。

「ヒャッハーーーーーー、女だーーーーーーーーーーーーー」

 モヒカンが涎を垂らして女の服を破り捨てる。

 地獄だった。

 邑の門は破られモヒカン共が入り込む。

 街に火を放ち。

 男を殺し。

 女を犯す。

 南斗帝国では見られなくなった光景だが、南斗帝国が支配する領域から一歩出ればそこは世紀末。

 力だけがものをいう世界。

 法も秩序も無い力がなれば何をしても許される世界。

「ぐへへへへへ、死にたくなかったら大人しくするんだな」

 モヒカンが女の胸を握り潰さんばかりに力を込め女の顔が苦痛に歪み、その顔にモヒカンは興奮する。

「ぐへへへ、少し間大人しくしていたら天国に連れて行ってやるぜ、gぐぐぐgへ!?」

 涎をたすモヒカンがそのモヒカンごと頭を鷲掴みにされ持ち上がっていく。

「はれはれは」

 モヒカンの足は虚しく宙に浮きばたばたする。

「俺の名前を言って見ろ」

「はえへええ、おっお顔が見せません」

 背後から頭を掴まれ持ち上げられては仕方が無い。こればかりはモヒカンに非は無い。

「なら死ね」

「にでぶっ」

 モヒカンの頭はそのまま握り潰されることは無かったが内部から破裂した。

「なっあんんだ」

「誰だ彼奴は?」

 周りで略奪していたモヒカン達が仲間の異様な死に一斉にその男達を見る。

 男の一人が前に出て注目を一身に集めると異形のフルヘルメットからモヒカン達を睨み付け叫ぶっ。

「お前等っ俺の名前を言って見ろ」

「そのフルヘルメット」

「内部から爆発する技」

「背後に死神を背負った男」

「まっまさか、世紀末救世主 ジャギ」

「ジャギなのか~~」

 そうジャギであった。

 背後霊の如く付き従うケンシロウを従え世紀末の世に降臨した救世主。

 その名はジャギ。

「ジャギ様だ~」

「世紀末救世主ジャギ様が助けに来てくれたぞ~」

 モヒカンは恐れおののき邑人は喝采を上げる。

 

 くっくっく、どうだケンシロウ、俺は今まさに邑人にとっての救世主。

 善人であり救世主である俺は殺せまい。そこで歯軋りをしながら俺が救世主として崇められる姿を見ているがいい。

 ジャギがヘルメットの下で邪悪に笑う。

 内心は全く改心していない邪悪そのもののジャギ。

 サウザーに唆されケンシロウを苦しめる為だけに救世主を演じる。

 ジャギはあの戦いの後南斗帝国の支配が及ばぬ荒野でモヒカンを相手に戦い続け、段々とその名が知られるようになっていた。

 本来ならそのポジションはケンシロウ、伝承者の地位を奪われた仕返しとばかりにそのポジションを見事奪っている。その為ケンシロウは未だその名を全く知られていない。

 内部は邪悪行動は救世主、果たして彼は何者なのだろうか? それは後世の歴史家が判断するだろう。

 だが今は救世主を演じる。

「俺の名はジャギ、世紀末救世主ジャギ様だーーーーーーーーーーーーーー」

 ジャギはモヒカンの群れの中に殴り込みを掛け、爆殺しその名を上げていく。

 その姿をケンシロウは冷たい目で見ているのであった。

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