寝オチしたらサウザーになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク

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第37話 命を懸けて

「ここが第一の羅将の居城か」

 眼前には修羅の国最強の男の巨大な居城が聳え立っていた。あそこに俺の目的がある。

「そこまでだっ」

「んん?」

「どうやってここまで警備を潜り抜けてきたか知らないが、見つけた以上始末する」

 この国で修羅と呼ばれる者であろう男が二人俺の前に表れた。

 鍛え上げられた体、モヒカン共とは違う型に則った武器の構え。何かしらの拳法を使うのだろう。

「面白い、修羅の実力見せて貰おう」

 ここまで闇夜に紛れ小舟で海を渡ることで修羅の警備網を潜り抜けてきたが、ここで一度修羅の実力を知っておくいい機会かも知れない。

 噂倒れなんてことは無しにしてくれよ。

「修羅の技を見て死ぬがいい」

 修羅が二人左右から連携の取れた動きで襲い掛かってくる。

「伝衝烈波」

 俺の両手から放たれた真空刃が迫り来る修羅二人を真っ二つにする。

 なっ、まずは牽制のつもりだったというのにまともに食らった!? 恐れられた修羅の実力はこの程度だというのか? モヒカンより少し強いくらいじゃないか。

 命懸けで海を渡った俺の覚悟は無駄だったというのか?

「ほう面白い拳法を使うな」

 いきなり今まで感じたことの無い異様な気配を纏った大男が目の前に表れた。

 この俺がここまで接近するまで気配を感じ取れなかった!?

「伝衝烈波」

 先程とは違う殺す気で放った真空波。

「むうううううん」

 男は掌を翳し異様なオーラで真空刃を掻き消してしまった。

 なんだこの異様な拳法は? 不気味で美しくない。

 だが、これなら俺の期待に応えられる。

「面白いが俺の魔闘気の前には児戯に等しい。

 いい気晴らしだった、死ぬがいい」

「修羅の国の魔王カイオウだなっ」

「そうだ」

 カイオウは隠すこと無く堂々と応えた。

「ならば俺の話を聞け」

「ならん侵入者は全て死だ」

「ラオウに関する重要な情報でもか?」

「なに!?」

 カイオウの足が止まった。

 やはり俺の情報に間違いはなかった。カイオウとラオウには因縁がある。

「知っているぞ。修羅はラオウを恐れている。そして今俺はそのラオウに関する重要な情報を持っている。

 言っておくが秘孔で口を割らせようとしても無駄だ。その前に自害する。そのぐらいの実力はある」

「命を賭けて何を望む?」

 俺の実力と本気を感じ取りカイオウは応えた。

 やったぞ。

「復讐だっ」

「その濁ったどす黒い目気に入った。名は?」

「南斗紅鶴拳のユダ。人は俺を妖星と呼ぶ」

「妖星とは益々気に入った。話を聞こう」

俺の人生最大の策の仕上げが始まった。

 見てろよ。

 俺から南斗六聖拳の称号を剥奪し追放したことを地獄の底で後悔させてやる。

 アミバ。

 そしてサウザーよ、目の前でお前の大事な者達を穢してやる。

 

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